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さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) のクライマックス第9弾です。 今日は投資業界における第一級の雇われ職人のマレー・ルジェーロのインタビューから。この章、素晴らしかったです。 パフォーマンスの良かった方法の背後には、次の2つのうちどちらかが存在している。 ひとつは、価格決定の基本モデルに強力なファンダメンタルズの理由があるということ。もうひとつは、人間的性質に反する出来事が市場に生じているということ。 市場とは、大多数からお金を取り上げて、それを上位5%に与える仕組み。。。95%の人は人間本来の心理のせいでお金を失う。 繰り返しますが、機能するかどうかは、市場のファンダメンタルズの特徴か、心理的な特徴に掛かっているのです。例えばドンチャン・チャネルブレイクアウトの背後にあるものは何でしょうか。なぜそれが有効なんでしょうか。答えは、価格が1か月前の高値まで達しているために、その戦略の実行が難しいからなんです。その事実のせいで、心理的に仕掛けに踏み切れないのです。。。そうした人間的性質に反するからこそ、この手法が有効なんです。 なるほど。。。 有効な手法は突き詰めると、ファンダメンタルズか人間心理の弱点の2つ ということですね。非常に分かりやすい表現で腹に落ちます。いいインタビューですね。 チャネルブレイクアウトは最も単純な形でも成功します。ただし、成功する理由は、その実行が難しいという点にあるのです。 つまり、 トレンドフォロー戦略は人間心理に反するやり方なので、それでいつまでも劣化せずに機能し続けている ということなんですね。勉強になります。(続く)
Dec 31, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第8弾です。 今日は、ジョン・ヒルのインタビューから。 トレードが失敗に終わったとすれば、何よりも、群集といっしょに動いたせいでしょう。本当に儲けられる人は、群集が不安を感じるようなときに行動を起こします。 これはいい表現ですね。私もPF上位で戦う銘柄群について、極力「他の投資家の方と被らない」ように努力しています。 利益目標を立てて手仕舞うよりも、何らかの転換点をとらえて手仕舞った方がパフォーマンスがいい。 これはシステムトレーダーの考え方が良く表れている表現ですね。そして「トレンドがなくなるまで乗り続ける」からこそ、彼らは一般的に我々バリュー投資家よりも投資成績がいいんですね。(続く)
Dec 30, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第7弾です。 今日は著名システムトレーダーであるビル・ダンのインタビューから。 1974年のスタート以来、ダン・キャピタル・マネジメントは、パートナーとクライアントのために、複利で年23%以上の純利益を達成している。そんなにも長期間にわたって、そんなにも高い複利利益率を叩き出す先物マネジメントは他にない、という評判である。 同社のトレードアプローチもまた変化していない。ファンドの設立時に構築された基幹システムと、数年後に組み込まれた主要追加システムは、重要部分をいじりまわされるようなことはなかった。28年間あらゆるタイプの市場環境をくぐり抜けて来る中で、同じ方法が使われてきたのである。 このビル・ダンの圧倒的な成績が「ほとんど同じシステム」を使って成し遂げられたという事実が、 トレンドフォロー/モメンタム戦略は劣化しない ことの鮮やかな証明となっていますね。 私は手の込んだことをしなくても、チャートを見ただけで分かったのです。「ランダムなんかじゃない。閉鎖容器の中の理想気体とは様子が違う。ランダム運動は実験室で見たことがあるが、こいつはそれと違う!」ってね。ランダムじゃないとすれば、何か学べることがあるわけです。 そう、市場は決してランダムなものではありません。そしてだからこそ、私たちアクティブ投資家は日々学び続けなくてはならないんですね。
Dec 29, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第6弾です。 今日はトム・デマークのインタビューから。 私たちの検証によれば、全期間の73%はレンジ相場で、27%はトレンド相場です。全期間の17%は上昇トレンドで、約10%は下降トレンドです。 どうして下降トレンドが上昇トレンドより少ないかといえば、買う者はポジションを増やしたがり、それがトレンドを強化するからです。売りの場合には、決心するのは一回だけで、複数回にはなりません。嫌だと思ったら全部嫌になってしまうのです。だから下げは急速です。上昇のときは、「好きな」程度にいろいろあり、だから上昇相場はゆっくり進むことになります。 いやあ、相場の下げが急速で暴力的である理由を鮮やかに説明してくれていますね。凄腕システムトレーダーの方々の言葉というのは私たちバリュー投資家にとってはとても「新鮮」で勉強になることが多いんですね。(続く)
Dec 28, 2018
、、、と、ちょっと時間がまだあるので「個人的な頭の整理&来年の自分の投資のヒント」になればと雑文を1つ。尚、この記事は誰にも投げていません。全て自分自身の向けての、私的で内省的なものです。 今年はとにかくパフォーマンスが悪かったですが、その原因としてはポートフォリオ上位に不動産関連銘柄が多く、それらが軒並み厳しい株価推移になったことが何よりも大きかったです。 ちなみにポートに不動産関連が増えたのは、市場を広く見渡した時に相対的な魅力度が高い所が多くて自然発生的に増加したのと、もう一つはリーマンショック時に不動産関連に暴落&退場銘柄が続出した記憶が未だ多くの投資家の脳裏に鮮明に残る現状では、「周期が近すぎて逆に同じことは起こらないだろう。」と考えたこともあります。 さて7月くらいに3294イーグランドとか3299ムゲンエステートなんかの不動産の転売屋さんの業績の急悪化が四半期決算で鮮明になって、その時に「これは転売系はもう絶対ヤバいな。」と思って、PF上位からは全て消去しました。 ただ実需の居住用不動産関連で過去の業績が非常に安定的に推移している戸建て系の3228三栄建築設計、3297東武住販、3467アグレ都市デザイン、またマンデベで「日本最高峰の営業力」を誇る3254プレサンスコーポレーション、また少し毛並みは違いますが底地トップの3277サンセイランディックなどは、IRに「業績に特に変調を来たしてはいない」ことを何度も確認した上でそのままホールドという判断をしました。ただ結局これらの銘柄もマーケットではシンプルに「不動産関連」としてバカスカ売り込まれたのが滅茶苦茶響きました。 ところで私はメインポートとは別に安全性を重視した「優待バリュー株ベンチマークポートフォリオ」を運用しているのですが、こちらの今年の成績は-20.8%でした。常に最大限のリスクを取ってオラオラで勝負に出ている「みきまる1号」ことメインPFとの差は約3%で、これは前述の不動産関連銘柄の全滅でほぼ説明が付きます。 来年はこれらの銘柄に「平均回帰」が起こるのか、それともマーケットがやっぱり正しくて時間差で厳しい地獄の業績に追い込まれていくのか? しっかりと見ながら対応していこうと考えています。
Dec 27, 2018
さて大納会まではまだしばらくありますが、私は年末年始はこれから予定が「途轍もないほどにぎっしり」で時間が全く取れません。そのため2018年の成績を本日12月27日現在で一度仮締めさせて戴きます。尚、最終成績については2019年1月3日か4日頃に更新の予定です。 さて早速2018年の成績ですが、対前年末比で-23.7%となりました。 今年はベンチマークである対TOPIXとの相対成績では2005年のブログ開始以来最悪となりました。私達投資家は最終的には「結果が全て」なので、とても無念に思っています。 ただ同時に、自分なりの「規律と節制」をきちんと守り、1年間最大限の努力を続けて戦い抜けたことには満足しています。 さてこれで今年の日記の通常更新はお仕舞いです。年末年始でしっかりと休息し、充電してまた来年必ずこの場所へ戻って参ります。皆様、この1年間御訪問戴き本当に有難う御座いました。 みきまる拝。
Dec 27, 2018
さて日経マネーで好評連載中の、「みきまるさんの優待バリュー株投資入門」ですが、今回で第7回目となりました。 ここまでの1~6回では、私が専門とする優待バリュー株投資について概説してきたわけですが、この第7回からは新章突入となります。具体的には、「インデックスに勝つための秘密の8つの方法」を徹底解説していきます。 今回は、資金力が限られた我々個人投資家だからこそその優位性を存分に生かすことができる、「小型株効果」についてです。 今回の原稿は実は何度も「ダメ出し」を貰って非常に苦労したのですが、だからこそとても良い仕上がりになっていると思います。皆様も是非本屋さんで見てみて下さいね。
Dec 26, 2018
、、、、いやあ、これはなかなかの下げでしたね。。。 今日は元々「ちょっとここまでは下がらないだろう。」と考えたレベルに大量の指値をして待ち構えてたのですが、なんのことはなく、超暴落する銘柄が多くてそのうちのいくつかはサクサクと買えてしまいました。ポートフォリオ上位だと 6186一蔵 とかですね。 ところで、超名著である 価値の探求者たち の中で、 ファースト・イーグル・ファンドの運用者で、資産運用業界のプロから非常に尊敬されている人物の1人である、 ジャン・マリー・エベヤール は、以下の様に述べました。 保有銘柄を少なめにする集中投資は上げ相場の発想 だと思う。 下げ相場において銘柄が少なかったら、何が起きるかわかったものではない。 高い評価を得た銘柄だけに投資すればいいのではないかという質問を受けることがあるが、 私自身にも何が良いかはよく分からないのが本当のところだから、やはり分散が必要 だと思う。。。株価指数と同じほどに分散しろとはいわないが、適度な分散は必要 だ。 このエベヤールの言葉は非常に印象的です。日本株市場がもしもここから本格的な下げ相場に突入するのであれば、これまでの長く続いたアベノミクス下での幸せな上げ相場とは異なる思考法・戦い方が当然に必要になるということなんですね。 私はそういった観点から、ここまで「主力候補」として見張っていた銘柄のいくつかに白羽の矢を立てて、本日大きく買い増しして新規に主力化しました。 「小さめのドングリがびっしりとたくさん並んだ分散型の編隊」にフォーメーションチェンジして、この年末の激動相場を戦っています。
Dec 25, 2018
さて今日は当ブログ一番人気の 2018主力株概況シリーズ です。 32位 7932 ニッピ (東JQS、3月優待) ◎◎ PF時価総額32位は、旧大倉財閥グループでゼラチン、コラーゲン、化粧品等に展開し、最近はiPS細胞開発も手掛けているニッピです。株価下落によって昨年2017年の20位からは順位を落としましたが、PF上位の地位を安定的に維持して今年はここで出てきました。 現在の株価は2965円、時価総額85億円、PBR0.31、自己資本比率は40.2%、今期予想PER21.32、配当利回り1.7%(50円)、総合利回り3.4%(50+50=100円、優待品はヤフオク平均落札価格の5000円で計算)で、優待は100株保有で自社商品である「ニッピコラーゲン100」110グラム×3袋です。良くテレビのBSでCMを見かけますね。私は見るたびに「ニッピ、頑張れー。」と思います。(笑) ちなみに私はニッピコラーゲンをコーヒーに入れて飲んでいます。特に味に変化もなく、入っているのか全く分からないくらいに飲みやすいです。自分に効果が出ているのかはちょっと良く分からないですが、今年本格的な筋トレを始め、100回近くトレーニングをして特に体に大きなトラブルを起こさなかったので、個人的には「ニッピコラーゲンのおかげ。」と推認しております。(笑) さてニッピの良さというのは、バリュー系の投資家なら誰でも茫漠と感じると思うのですが、一言でいうと、「指標的に滅茶苦茶安いのに、人気化しそうなカタリストが豊富にあって宝石の原石みたいにキラキラキラキラ光っている。」という事です。 その魅力を箇条書きでまとめてみます。大きく3つあります。1. ニッピは元々超低PBRだが、保有する土地の膨大な含み益を考えると実質的なPBRが更に驚異的に低いこと。賃貸等不動産の含み益は時価総額の1.4倍の120億円もあり、「資産バリュー株」としての割安さと言う観点から見れば「全上場企業中でトップ」のレベルにあること。(上記データは2018年3月期有価証券報告書62ページより引用)2. 7932ニッピと紳士靴製造の 7938リーガルコーポレーション はお互いが筆頭株主にもなっている兄弟会社なのだが、前述の通りの膨大かつ含み益たっぷりの不動産の効率的な利用や、複雑な株式の相互保有関係の解消を目的としたMBOの可能性があること。特に最近は両社共に「仲良く揃って大幅減益」で株価下落が激しいので、以前より相対的な確率は高まっていると個人的には考えている。マーケットでは「極端な低PBRは、MBOやTOBを誘発する」。これは株式市場の永遠不変の真理の一つである。3. バイオ関連銘柄としての側面があり、たまにマーケットがそこに着目して株価が急騰することがあること。(上記データは会社ホームページより引用) 以上、指標的に超割安なのに、同時に鋭いカウンター攻撃能力をも兼ね備えた、潜在ポテンシャル抜群の「地味株ニッピ」を、これからもPF最上位の一角として愛でながら、楽しくご機嫌で戦っていく所存です。2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Dec 24, 2018
優待族の宿命として、保有銘柄数が多いということがあります。そして当然その分だけ事業報告書が届きますし、もちろんお目当ての優待品も来ます。そして優待が到着すれば迅速に使います。 私は「投資家兼ブロガー」なので、これらの全てを写真に撮ります。逆に言うと、写真が無ければブログが書けないので、これはある意味では「仕事」でもあります。 ところで私にとって株式投資と言うのは、「実益を兼ねた最大の趣味」です。これはつまり、「面白いからやっている。」ということです。ところが、大量に撮った写真を銘柄毎に詳細にファイル分けする作業にはがっつりとした「仕事感」があり、自分はかなり苦手にしています。綺麗に仕分けされた優待写真が無ければブログを継続できない、でも写真出しは億劫なのでしたくない、というアンビバレントな感情を抱いているわけです。 という事で、私は優待写真を未整理のままにしがちなのですが、今年は特に秋からの相場環境の悪化でポートフォリオのメインテナンスに掛かり切りになっていたこともあり、例年以上に溜め込んでいました。具体的には8月下旬から1枚も出していませんでした。ただ、ブログを書く上で必要な写真が足りなくなってきて支障をきたし始めた(例えば8591オリックスの優待のステーキの写真がなかった)ために、ついに観念して先日その仕分け作業を始めました。その数、 5900枚。 今日も朝7時に起きて必死にやっていましたが、すぐに嫌になって手元にある投資本をパラパラと数ページ読んだり、フラフラとツイッターに遊びに出かけて微妙に無駄な時間を過ごしたり、「能率が上がらないからもっとアップテンポの音楽をかけよう。」と考えて家のCDラック(2000枚以上)からお気に入りの1枚を探す作業に期せずして没頭してみたり、と全然進みません。 更に言うと、年賀状もしなくてはいけませんし、そもそも肝心要のポートフォリオも「完全な焼野原」で詳細な現状分析が必要な状態ですし、良く考えるとある意味では写真出しすらしている場合でもありません。。。 そんな訳で、かなりトホホな年末となっています。(汗)
Dec 23, 2018
さて今日は当ブログ一番人気の 2018主力株概況シリーズ です。31位 7877 永大化工(東JQS、3月優待) ◎◎ PF時価総額31位の準主力株は、自動車用のフロアマットが主力で、電子・家電用、下水道補修用部材などの産業資材も手掛ける永大化工です。PF下位の「優待株いけす」から発掘&見出され、今年2018年、PF最上位への初進出となりました。 見て下さい、この簡素そのものでお金の全くかかっていない事業報告書。でもバリュー投資家的な観点からすると、こういう会社ってむしろ「今後の伸びしろ」が大きそうで、期待が持てていいんですよね。♬ 現在の株価は1558円、時価総額22億円、PBR0.30、自己資本比率は76.5%で有利子負債は稀少と完璧、今期予想PER7.89、配当利回り3.5%(55~60円)、総合利回り3.9%(55+5=60円)で、優待は100株保有で500円相当、200株保有で1000円相当のクオカードです。 さてここは「超低PBR&好財務」で実に私好みの銘柄です。また自分は現在相場環境が急激に悪化してきているという認識のもと以前と較べてややディフェンシブなポートフォリオ作りを志向しており、そこで以前からPF上位候補として見ていた当社に今回白羽の矢が立ったということです。 永大化工は、 グレアムのミックス係数(PBR×PER) が、2.37と非常に低くかつ財務も鉄壁なので、「上がるかどうかはともかくとして理論的に下値が限られている」と言う意味で、暴風吹き荒れる今の相場環境下では相対的な買い安心感がある銘柄です。 ただ、自分の過去の経験上ではグレアムのミックス係数が2倍以下(1倍台)の銘柄だと不敗なので、どうせならその水準まで下がって欲しい気もしますね。(笑)2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Dec 22, 2018
いやあ今日の株価下落はなかなかのものでしたね。私はポートフォリオ大崩壊で、ガチで死んでしまいそうです。(滝汗) さてそんな中ですが、今日は市場を広く見渡し、様々な優待バリュー株に買いを入れました。元々ポートフォリオ上位の 8591オリックス なども買い増ししましたが、全体としてはPF時価総額30~100位あたりの上位銘柄の中で、割安感が際立っている所を意識して買い乗せしました。これは今日に限ったことではなく、この数日はずっとその方針で買っていました。現時点で名前を出せるところで言うと、7877永大化工 なんかですね。 その結果、現在のPFは以前に較べてかなり分散が効いた「平べったい」ものとなっています。この様な厳しい下げ相場で「結果として間違った銘柄」に集中投資してしまうとマーケットからの退場の可能性も出てくるので、ここは生き残り最優先というところですね。
Dec 21, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の好評第5弾です。 今日は、ジャック・D・シュワッガーと共にメカニカルトレードシステムの研究をしてきたことで知られるルイス・ルカッチのインタビューから。 新たな均衡状態に向かう途中は、市場は脱均衡状態にあって、情報を消化しながらトレンドを形作っていきます。つまり、トレンドとは、そうした市場における自然現象にほかならないのです。 それで、トレンドフォローのシステムが何をするかといえば、そのトレンドを捕まえる訳です。だから、市場が新たな均衡に向かい、ひどく不安定でボラティリティが高い時期にこそ、そうしたシステムがだいたい好成績を収めるのです。 トレンドと、トレンドフォローについて、とても分かりやすく解説してくれていますね。 ブレイクアウトシステムと二重移動平均システムが、現在でも依然として最も優れたシステムと言えるでしょう。 ルカッチの言葉は簡潔で分かりやすいですね。私はチャートを見るときには移動平均線しかみないのですが、それで大体は間違っていないんだな、とこのインタビューを見て改めて感じました。(続く)
Dec 20, 2018
さて今日は通常の 2018PF概況シリーズ です。 191位 7561 ハークスレイ (東1、3月優待) ◎ PF191位は、弁当『ほっかほっか亭』の全国FC統括会社のハークスレイです。 現在の株価は1082円、時価総額119億円、PBR0.51、自己資本比率は55.2%、今期予想PER9.68、配当利回り3.2%(35円)、総合利回り3.4%(35+2=37円、優待は一番利回りの良い500株保有時で計算)で、優待は300株保有で500円相当、500株保有で1000円相当、1000株保有で2000円相当のクオカードです。 私はほっかほっか亭はまずまず良いお店であると思います。例えば同じすき焼き弁当で較べると、 9945 プレナス が展開している「ほっともっと」よりハークスレイの「ほっかほっか亭」の方が若干美味しいと個人的には思っています。指標的にも十分に割安ですし、これからもホールド継続の予定です。
Dec 19, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第4弾です。 今日はラリー・ウィリアムズのインタビューから。彼はシステムトレーダー界のヒーローですね。 マネーマネジメントは感情のマネジメントです。これは皆が見過ごしてきたポイントだと思います。感情的な揺れが大きくなるのは、トレード行動そのもののせいではなく、投入した自分のお金の額が大きくなりすぎるからです。 大成功した投資家の多くが、「最も大切なことは資金管理。」と言います。そして私もその大切さを日々痛感しています。何故かというと、自分がここまでS級・超A級の投資家になれていない理由が正にそこにあるからです。 具体的に言うと、私の欠点は大きく分けて2つあります。1. ポートフォリオ最上位群の銘柄に関して、恐怖や欲などの負の感情を完全に制御しきれず、必ずしも期待値の観点から見てベストの銘柄を選び抜けていないことが多くある。2. ポートフォリオ最上位群の銘柄に関して、適切なレベルを超える資金集中をし過ぎてしまい、結果として株価の値動きに精神状態が左右されてベスト・パフォーマンスを出せていないことが多くある。 ラリー・ウィリアムズの言葉は重いです。まさに「マネーマネジメントは感情のマネジメント」なんですね。(続く)
Dec 18, 2018
さて今日は 2018ポートフォリオ概況シリーズ です。 190位 7269 スズキ (東1、3月優待) 〇 PF190位は、国内軽自動車2強で、インドの4輪では4割弱を占有するスズキです。 現在の株価は5486円、時価総額26938億円、PBR1.83、自己資本比率は42.8%、今期予想PER10.27、配当利回り1.4%(74~80円)、総合利回り1.5%(74+10=84円、優待品はヤフオク平均落札価格の1000円で換算)で、優待は100株保有で自社グループ会社輸入販売商品(蜂蜜・岩塩詰め合わせ)です。 ↑ 非常に美味しい蜂蜜です。 スズキはインドの子会社、マルチ・スズキのマネサール工場(ハリヤナ州)で2012年7月18日夜に暴動が発生して稼働が停止し、業績への影響が懸念され急落したことがありました。私はそれまで何年も参戦のチャンスをずっと草藪に隠れて伺っていたのですが、 その時に「ようやくその時が来た。」という感じで大喜びで参戦したのでした。そしてそれからは毎年静かに蜂蜜優待を戴き続けています。 スズキは、世界的に評価が高い傑作車である「ジムニー」を筆頭に、スイフト、ハスラーなどの「真の名車」を多数持ち、 本物の「カーガイ」が経営している、最高に素晴らしい会社です。これからも優待を楽しみに末永くホールドして応援していく予定です。
Dec 17, 2018
さて今日は、2018年主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP30銘柄をまとめておきます。 まず復習として、TOP20銘柄についてはこちらをどうぞ。 1~10位 11~20位 それでは私にとって大切な主力株がぎっちりと並ぶ、21~30位のまとめです。 21位 8043 スターゼン スターゼンは指標的に安くかつまずまずの成長力もあります。また 2292 SFOODS 等の類似企業と比較した場合の相対的な割安感も濃厚 で、中期的な視点で見てとても良い銘柄と思います。 22位 8203 ミスターマックス・ホールディングス MrMaxHDは指標的に十分に割安でかつ総合利回りも出ており、 優待バリュー株インデックス投資法 の銘柄選択基準を分かりやすく満たしています。更にこの数年で急激に利益率を高めてきていますし、非常に良い銘柄と思いますね。 23位 3297 東武住販 指標的に安く、時価総額が小さくて十分な成長力がある、いい銘柄ですね。 24位 7533 グリーンクロス 福証にはいい銘柄が多いですが、ここも実にいいですね。 25位 1916 スペースバリューホールディングス 私は常に指標的に割安で、成長力を併せ持ち、更には優待内容にも力がある、そういう3拍子揃った銘柄を探し求め続けているわけですが、その分かりやすい答えの1つがここスペースバリューホールディングスですね。 26位 7264 ムロコーポレーション ムロコーポは成長力があり、指標的に十分に安く、きちんと増配もし、優待内容も最高という、4拍子揃った最上級のエクセレントな銘柄ですね。 27位 8818 京阪神ビルディング ここは非凡な、ハイクオリティーな銘柄ですね。 28位 5185 フコク 自動車部品関連銘柄は万年不人気業種であり割安株の宝庫ですが、その中でもフコクはトップクラスに魅力的と思いますね。 29位 8591 オリックス 私は現在このオリックスを、「主力株昇格への番人」となる「絶対基準優待バリュー株」に設定しています。保有する全ての主力株は、その総合戦闘力において、指標的には超激安なオリックスを上回らなくてはならないという事ですね。 30位 4754 トスネット トスネットは、まずまずの指標的な割安さ、地味ながら着実な成長力、堅牢な財務、魅力的な優待 の4つの魅力を兼ね備えた、いぶし銀の実力派銘柄です。更にもう一つ付け加えると、バリュー投資家として抜群の目利き力を持つ9435光通信が、最近ここを不気味にジリジリと買い増しし続けているのもいいですね。 以上、2018ポートフォリオTOP30のまとめでした。 2018主力株概況シリーズ 免責事項 2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Dec 16, 2018
さて今日は通常の2018PF概況シリーズです。189位 9048 名古屋鉄道 (東1、3・9月優待) △ PF189位は、中部地盤の私鉄大手で不動産、百貨店、ホテル等幅広く展開している名古屋鉄道です。 現在の株価は2813円、時価総額5390億円、PBR1.48、自己資本比率は33.1%、今期予想PER19.74、配当利回り1.0%(27.5円)、総合利回り2.2%(27.5+20=47.5円、優待券セットはヤフオク平均落札価格の1冊2000円で換算)で、優待は200株保有で年2回優待券セットなどです。 名古屋鉄道は、名古屋圏在住の優待族の方には必須銘柄です。 ただ、そうでない場合には、ちょっと魅力の薄い銘柄かもしれないですね。
Dec 15, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第3弾です。 今日はチャーリー・ライトのインタビューから。 研究によれば、トレードに関する限り、人間的性質は間違っているということがはっきりと示されています。恐怖と欲望が一層強くなって、客観的でいれなくなるからです。 そこから引き出されるのは、最高の成功を収めるトレーダーは、人間的な性質に逆らってトレードできる者だということです。人間的な性質に従ったらお金を失うし、裁量的トレーダーの95%が人間的性質に基づいてトレードするせいで時間とお金を失っている、とする見方があります。 長いことメカニカル(=テクニカル)トレードをしてきた人のだれもが私に言うことですが、実行の一番難しいトレードがたいていは最大の利益につながります。そうしたトレードは人間的性質にさからうものなんです。 つまり表現を変えると、 S級の投資家は「人間離れした超変人」 であるということになります。(笑) これに関しては、超名著 デイトレード でも似たような印象的な表現があったので、ちょっと引用しておきます。 「快適さ」は大敵である。 心理的に心地よいものは、ほとんどの場合間違ったものである。逆に、ある特定の戦略やアプローチが、心理的に、感情的に受け入れ難いものであれば、それが正しいものである確率は極めて大きい。安心や満足は、何か間違ったことをしている兆候である。 換言すれば、トレーダーは継続的な成長の過程で、心理的に変化を遂げる。 つまり、ある一定の水準に到達したトレーダーは、自然な発想が逆転し、ほとんど非人間的ともいえるようになるのである。 そして私も投資家としてこの「非人間的」な領域に達することを目標としています。ただ、あまりにも行き過ぎると日常生活に完全に支障をきたす可能性もあるので、その折り合いをつけるのが実に難しいですね。(笑)
Dec 14, 2018
さて今日は久々に 2018PF概況シリーズ です。188位 2914 JT(登記社名 日本たばこ産業) (東1、6・12月優待) ◎ PF188位は、たばこが事業の中核でM&Aで海外たばこ事業を拡大中のJT(登記社名 日本たばこ産業)です。 現在の株価は2879円、時価総額57580億円、PBR1.92、自己資本比率は53.7%、今期予想PER13.94、配当利回り5.2%(150円)、総合利回り5.9%(150+20=170円)で、優待は100株保有で年2回1000円相当の自社及び自社グループ会社商品などです。尚、JTの株主優待制度は 2020年度から変更(継続保有1年以上が条件に追加。優待金額としてはやや改善) となります。 JTはバランスシートに占める「のれん」の割合が大きく、個人的にはあまり好みのタイプの銘柄ではありません。(上記データは、2017年12月期有価証券報告書84ページより引用) ただJTは配当利回りも総合利回りも十分過ぎる程に出ていますし、PF中位でホールドしていくのには特に大きな問題はない銘柄であると考えています。
Dec 13, 2018
さて今日は 2018主力株概況シリーズ です。30位 4754 トスネット (東JQS、9月優待) ◎~◎◎ PF時価総額30位は、建設現場やイベントの交通誘導警備が柱のトスネットです。昨年2017年は26位だったので、2年連続でのPF上位での登場となりました。 現在の株価は1145円、時価総額54億円、PBR1.05、自己資本比率は64.2%と良好、今期予想PER10.83、配当利回り2.2%(25円)、総合利回り2.4%(25+2=27円)で、優待は、1000株保有で2000円相当、2000株保有で3000円相当、5000株保有で4000円相当のブルーベリージャムまたはブルーベリー商品セットです。 今日は私が昨年2017年に戴いた5000株優待品を見ておきましょう。 トスネットは交通誘導警備を柱とする実に地味な銘柄ですが、東北を地盤とし関東へも進出している同社 にとっては、今後数年は2019年のラグビーワールドカップや2020年の東京オリンピックなどのビッグイベントが目白押しですし、また世界中でソフトターゲットを狙ったテロが増加していることから、その対策としての民間警備業への需要は増すばかりです。 更にトスネットは、「お祭りには電源車」という新たな「付加価値創出」となる電源供給事業に取り組んだり、 積極的なM&Aや地盤の東北から「北へ南へ」営業所を新設するエリア拡大戦略によってマイルドながら着実な成長を続けています。 またこの業界はとにかく不人気で人手不足な訳ですが、 規模と財力に勝るトスネットにはそれは有利に働いています。積極的なM&Aで着実な成長を続けるタクシー業界1位の 9035第一交通産業 なんかをどこか彷彿とさせる銘柄と言う印象ですね。またトスネットが専門としている 「交通誘導警備業界には他に有力な大手企業が存在しない」 ということで、そのニッチさも実に心惹かれるポイントです。 以上をまとめると、 トスネットは、まずまずの指標的な割安さ、地味ながら着実な成長力、堅牢な財務、魅力的な優待 の4つの魅力を兼ね備えた、いぶし銀の実力派銘柄 という事です。更にもう一つ付け加えると、バリュー投資家として抜群の目利き力を持つ9435光通信が最近ここを不気味にジリジリと買い増しし続けているのもいいですね。♬(上記データは四季報オンラインプレミアムより引用) 今後の業績推移をしっかりと見ながら、引き続きPF上位の一角で楽しくホールドして応援していく予定です。2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Dec 12, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト82位マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第2弾です。 今日はロバート・バルドのインタビューから。 アマチュアはだいたいこんな具合です。好んで必要以上のリスクをとる一方で、やっと利が乗り始めてもひどく居心地が悪いらしくて、ゆっくりと利が伸ばせないのです。 私が気付いたことのひとつは、時には少し落ち着かない気分になることがあっても、できるだけ利益が伸びていくのに任せたほうが概してうまくいく、ということです。 この「ゆっくりと利を伸ばす」ことがパフォーマンス改善の「最大の肝」であると私は認識しています。何故かというと、 我々バリュー投資家と言うのは全般的に「含み益に耐える」ことが非常に苦手 であり、そして同時にそれが私たちの最大の欠点でもあるからなんですね。(続く)
Dec 11, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第82位は、マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) です。通称「緑本」ですね。 マーケットの魔術師シリーズと言えば、ジャック・D・シュワッガーによる「4冊の超名著」があまりにも有名ですが、 この緑本は別著者(アート・コリンズ)による全く別の本です。原題も魔術師とは異なり「MARKET BEATERS」ですしね。ただ、日本のパンローリング社による邦題が、売らんがための「敢えて誤認を招くもの」であったために、良く「シリーズの名を汚す前代未聞の超クソ本」の様な散々な言われ方をしてしまっている「とても可哀そうな1冊」です。 しかし全冊が「完全に神の領域」に達しているシュワッガー本と比較しなければ、前回紹介した マーケットの魔術師 大損失編 もそうですが「十分な名著」と言えると思います。邦題の「マーケットの魔術師」の看板がただひたすら「あまりにも重過ぎる」だけなんですね。 さて今回紹介する緑本はその名の通り、世界を代表する凄腕システムトレーダー14人へのインタビュー集です。凄腕過ぎるジャック・D・シュワッガーに比べて、コリンズが総合的な投資家としての力量に欠け、またインタビューの構成力も著しく劣るのは事実ですが、それでも十分に素晴らしい内容であると思います。繰り返しになりますが、シュワッガー本が特異的に凄すぎることが、このコリンズ本の異常な低評価に繋がっているんですね。 今日は訳者である鈴木敏昭氏のまえがきを見ておきましょう。 大きな利益を上げているトレーダーはメカニカル派が多い。。。その理由は、、、人間の弱みを完全に排除できるから。 私はシステムトレーダーとは「180度反対の位置」に立っている100%の裁量トレーダーなのですが、だからこそ、この本から学ぶことは物凄くたくさんありました。それでは次回からはこの本のベストオブベストの部分だけをコンパクトに一緒に見ていくことと致しましょう。(続く)
Dec 10, 2018
さて今日は当ブログ一番人気の 2018主力株概況シリーズ です。 29位 8591 オリックス (東1、3・9月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額29位の準主力は、総合リース国内首位のオリックスです。2016年の9位、2017年の24位からは順位を少し落としましたが、泰然とPF上位の一角の地位を保って、今年はここで登場してきました。 ちなみにオリックスが順位を落とした理由ですが、時価総額が極めて大きい超大型株だからです。オリックスは事業内容が多岐に渡っていて私の様な個人投資家にはとても分析しきれないし、更にマーケットのメインプレイヤーである機関投資家とまともに、ガチンコで戦う羽目になるので情報面を始めありとあらゆる面で圧倒的に不利でそれが凄く嫌だからです。そしてなによりも、 大型株のパフォーマンスは歴史的に見て小型株に劣る からです。私は自分のポートフォリオを事業内容がシンプルで分かりやすい、そして同時に指標的に十分に割安な魅力的な小型の優待バリュー株で埋め尽くしたいと考えており、オリックスはその自分の意図にそぐわない銘柄だったためにしぶしぶポジションを落としたという事です。 ただ オリックスは指標的な割安さ、成長力、優待力、高い総合利回りを兼ね備えた途轍もなく良い銘柄 であることには何の変りもなく、現在の総合戦闘力を考えると、「PF最上位の一角の地位を与えざるを得ない。事業内容を把握しきれない自分の手に余る超大型株という大きな減点材料があるとは言え、ここはあまりにも良い銘柄過ぎる。」との判断の元で、この位置での登場となりました。 現在の株価は1758円、時価総額23286億円、PBR0.80、自己資本比率は23.9%、今期予想PER6.93、配当利回り4.3%(76円)で、優待は100株保有で年2回株主優待カード(ヤフオク平均落札価格は200円)+ 3月株主にのみ自社取引先取扱商品(カタログより選択。3年未満はBコースで恐らく5000円相当。3年以上連続保有だとAコースで恐らく10000円相当)です。そのため 総合利回りは7.4%(配当76円+優待カード4円+優待Bコース50円=130円)と大型株としては異例の高さ となります。 さてリース会社には、 8424 芙蓉総合リース 8425 興銀リース 8439 東京センチュリー 8566 リコーリース 8793 NECキャピタルソリューション など、指標的に割安で更に優待内容も良い銘柄がたくさんある訳ですが、オリックスはそのリース各社の中でも飛び抜けて良い銘柄であると思います。 その理由としては、 1. 業界最大手なのに総合利回りが一番高い。 2. 指標的に非常に安い上に成長力も高い。 の2つが上げられます。 ところで私は現在このオリックスを、 「主力株昇格への番人」となる「絶対基準優待バリュー株」 に設定しています。 保有する全ての主力株は、その総合戦闘力において、指標的には超激安なオリックスを上回らなくてはならない ということです。言い方を変えると、主力足る銘柄は指標的な割安さ・成長力・優待力・もしくは株価上昇のきっかけとなるカタリストなどの点で、少なくとも最低何か一つはオリックスよりも大きく突出していなくてはならない、ということになります。これはなかなかに難しいことです。何故ならオリックスは日本市場を広く見渡しても、これ以上の銘柄はほとんどないくらいにはいい銘柄だからです。 これからも「超大型株であることだけが惜しまれる」日本株市場最強クラスの優待スーパーバリュー株であるオリックスを、「絶対基準優待バリュー株」として楽しくホールドしながら応援していく所存です。2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Dec 9, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト81位マーケットの魔術師 大損失編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の最終回第5弾です。尚、今回が最重要回となります。 今日は非常に鮮烈な印象を覚えた、大物トレーダー リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ のインタビューを見ていきましょう。 このゲームはお金が問題なんじゃない。。。自分の限界を知り、それを乗り越えることが問題。。。市場がいかに巨大であり、その影にあるトレーダーがいかにちっぽけで卑小な存在なのかを知ることが必要。 同じくらい大きな集中力や痛みを経験したことのない人たちに分かってもらうのは難しいことです。知り合いのプロフェッショナルのほとんどは、損や失敗トレードについて語ることはあっても、成功トレードについては絶対に口にしません。言ってみれば、戦争の古傷を見せ合うのに似ています。市場の剣闘士となる資格を得たことをそうやって証明しているんです。 この プロフェッショナルのほとんどは、損や失敗トレードについて語ることはあっても、成功トレードについては絶対に口にしない というラシュキの言葉がこの本で最も印象に残ったフレーズでした。 私は日本株市場で数十億円以上の資産を築き上げた凄腕投資家のブログやツイッターなどを常に徹底的にチェックしていますが、彼らのほとんどは負けた時や大きな損失を出した時のリアルや反省点は雄弁に、かつ詳細に語ってくれる一方、大きな資産を築き上げることとなった「その関ヶ原の戦い」が何であったのか、「頂上決戦で、真の勝負所で、実際にはどのようなことが起こったのか」については、静かに沈黙し決して語ることはありません。 私はそれがどうしてなのだろう?とずっとずっとずっと疑問に思ってきたのですが、このラシュキのインタビューを読んでようやくはたと気付きました。 巨大な成功トレードについては、完黙して一切語らないことがS級投資家のルール であるということなんですね。 さて、これでこの本の紹介は終わりです。見所の多い良書と思いますので、未読の方は是非。(終わり)
Dec 8, 2018
さて今日は株式投資本オールタイムベスト81位マーケットの魔術師 大損失編 (アート・コリンズ著、パンローリング社) の第4弾です。 今日は、投資家として損失というものをどう捉えたら良いのか? という難題について、非常に分かりやすい答えを導き出してくれているチャーリー・ライトのインタビューを見ていきましょう。 損失は単にビジネスを行うためのコストに過ぎない。 統計的なビジネスとして市場をとらえる。 私は市場が動くと知っていますし、自分がお金を稼ぐと知っています。 私はドローダウンを受け入れることができます。私は損失を大事に思えるようになりました。ドローダウンはトレードでリターンを得るために必要な投資なんです。 このチャーリー・ライトの視点は、 マーク・ダグラス のそれとほとんど同じですね。 投資を統計学的なビジネスとして捉え、カジノのプレーヤーではなく運営者の様に取り組むことが大切 ということなんですね。(続く)
Dec 7, 2018
さて今日は 2018主力株概況シリーズ です。 28位 5185 フコク (東1、3月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額28位の準主力株は、ワイパーやブレーキなどの自動車用ゴム製品大手で独立系のフコクです。2013年の46位を経て、2014年8位、2015年17位と一時期は主力の一角として戦った銘柄ですが、「自動車部品関連銘柄としては7264ムロコーポレーションや5184ニチリン、5161西川ゴム工業当たりの方が総合戦闘力が上かな?」と言う判断の下で一旦順位を落としていました。 ただその後の株価下落と業績回復を受けて、今年2018年、再びPF上位に返り咲いてきました。 現在の株価は949円、時価総額167億円、PBR0.47、自己資本比率は47.9%、今期予想PER7.48、配当利回り2.1%(20円)、総合利回り3.4%(20+12=32円、フコクの優待米はかなり美味しいので1キロ600円で換算。)で、優待は100株保有で 新潟県長岡産(棚田米)コシヒカリ2kgです。 優待族をしていることの利点の一つとして、全国の素晴らしいお米がバンバン家に届くということがあるのですが、様々なブランド米の中でもこのフコクの優待米は突出して美味いものの一つと思います。ネットで調べても1キロ600~700円はするようですが、それも納得の粒立ちです。 フコクは2018年3月期は特別損失の計上で利益水準が大きく落ち込みましたが、過去の平均的な利益水準から考えると東証1部銘柄としては指標的にも実に安いですし、優待米の旨さも際立っています。 またフコクは過去10年間で赤字はリーマンショック時の2009年3月期+特別損失に沈んだ2018年3月期のみであり、長期的に見るとじりじりと着実に成長し続けてもいます。(上記データは、リニューアル前の良かった頃の四季報オンラインプレミアムより引用) そのため、以下の理由から、私はフコクを再びPF上位銘柄としました。1. 自動車部品関連銘柄は万年不人気業種であり割安株の宝庫であるが、現在のフコクはグレアムのミックス係数(PBR×PER)が3倍台(0.47×7.48=3.52)であり、優待付きの同業他社と較べても安い。具体的に他に私がPF上位で保有している所と較べると、5161 西川ゴム (PBR0.62×PER7.90=4.90)5184 ニチリン (PBR1.03×PER6.66=6.86)7264 ムロコーポ (PBR0.66×PER6.04=3.99) となる。2. フコクのワイパーブレードラバーは年生産数約1億本、純正製品で国内シェア独占&世界シェアでも3割を占めており、業界内での強い立ち位置を考えると、ここまでの低評価はやや悲観が過ぎるように感じる。3. 過去10年間営業キャッシュフローは常にプラスであり、前述した通りマイルドながら着実に成長もしていることを考えると、今の「成長性ゼロ評価」の株価位置には買い安心感がある。 以上、久方ぶりにPF上位で戦うことになったフコクの今後の業績推移をしっかりと見ながらホールドしていく予定です。2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Dec 6, 2018
さて今日も通常の 2018PF概況シリーズ です。 187位 2004 昭和産業 (東1、3月優待) 〇 PF時価総額187位の中堅銘柄は、製粉と油脂が2本柱で双方とも大手一角を占める昭和産業です。 現在の株価は2926円、PBR1.13、自己資本比率は45.2%、今期予想PER14.44、配当利回り1.7%(50円)、総合利回り2.1%(50+10=60円)で、優待は100株保有で 1000円相当、200株保有で3000円相当、1000株保有で5000円相当の自社製品(家庭用製品詰合せ)です。 今日は私が戴いている3000円相当の200株優待品の内容を見ておきましょう。 実際の使用例をいくつか見ておきましょう。 昭和産業優待のお好み焼き 昭和産業優待のホットケーキ 昭和産業優待の鉄板ナポリタン どうでもいい情報ですが、どうしても言いたいので言うと、私は幼少の頃からこの鉄板ナポリタンが超大好物です。どのくらい好きかと言うと、まだアチアチなのに、慌てて食べて良く唇に火傷するくらいに好きです。特に卵と混ぜ合わせて食べるのが大好きです。♬♬♬ さて、このように昭和産業の優待内容というのは非常に充実しています。というか、2001 日本製粉2002 日清製粉グループ本社2003 日東富士製粉 など、製粉会社には実力派の優待バリュー株がぎっしりとひしめきあっています。こういう地味だけど良い銘柄を1つ1つコツコツと集めるのも、我々優待族の楽しみなんですね。♬
Dec 5, 2018
さて今日も 2018ポートフォリオ概況シリーズ です。 186位 2157 コシダカHD (東1、8月優待) 〇 PF186位は「カラオケ本舗まねきねこ」とフィットネスFC「カーブス」を全国展開するコシダカHDです。前回は2011年に57位で出た切りだったので、なんと7年ぶりのブログ登場となりました。 現在の株価は1499円、時価総額1233億円、PBR4.75、自己資本比率は37.8%、今期予想PER23.46、配当利回り0.8%(12円)、総合利回り1.5%(12+10=22円、優待はヤフオク平均落札価格の額面の50%で換算)で、優待は100株保有で2000円相当、400株保有で5000円相当の株主優待券です。またそれにプラスして、400株保有で3000円相当、4000株保有で5000円相当のカタログギフト優待もあります。 私は昨年はカタログギフトからハンドミキサーを選びました。 シフォンケーキを作りました。 それにしても、コシダカHDは2007年の上場以来、本当に爆発的な成長を遂げました。 そしてコシダカHDは「これぞまさに成長株!」という爆発的な株価の伸長を魅せてくれました。多くの投資家の方が「第2のコシダカ」を探しています。そしてもちろん私も「次のコシダカ」を求めて株式市場を広く見渡しながら探索の日々を過ごしています。
Dec 4, 2018
さて今日の日記は2本立てです。 2つめは久々に2018PF概況シリーズです。185位 1952 新日本空調(東1、3・9月優待) ○ PF185位は、三井系の空調設備工事会社で原子力空調も手掛ける新日本空調です。 現在の株価は2032円、時価総額513億円、PBR1.16、自己資本比率は50.2%、今期予想PER12.97、配当利回り2.5%(50円)、総合利回り2.8%(50+6.6=56.6円)で、優待は300株保有で3月株主に2000円相当のカタログギフトです。またそれにプラスして、300株以上を2年以上継続保有した場合には9月にも1000円相当のクオカードが追加されます。 私は新日本空調へは2018年8月に新規参戦しました。なので、自分が優待品を手に入れることが出来るのはもう少し先の話になります。ここは指標的にもまずまず安いですし、じりじりと成長していますし、PF中位としては非常に良い銘柄であると評価しています。
Dec 3, 2018
我々個人投資家にとって必須の存在・インフラである 四季報オンライン が12月1日にリニューアルされたのですが、これが「良くなった点がどんなに探しても1つも見当たらない。」というまさに青天霹靂かつ驚愕の内容で私は腰を抜かしています。 むしろ改悪された点ばかりが目立っているのですが、今日は個人的なメモ書きとして現時点で困っている所を書いておきます。1. リニューアルを機に、サイトが全体にもっさりとして動作が異常に遅くなった。自分のパソコンの問題かと思って複数のマシンで試してみたけどやっぱり遅かったので、これは四季報オンライン側の問題と推測される。2. 長期業績に関して、リニューアル前のプレミアムプランだと過去12年分が一画面でスッキリと見えて、視覚的にもまた会社の状態の変化をざっくりと掴むのにも非常に便利だったのだが、リニューアル後は画面をスクロールしないといけない上に、あまり重要ではない情報が多すぎる状態となった。端的に言って「頭の極度に悪い人がリニューアル作業を手掛けた」としか思えず、こちらが頭を抱えている。3. 登録銘柄機能について、リニューアル後は自分の好きな順番に並べる機能が何故か廃止された。私は持ち株を時価総額順に並べて自分のポートフォリオ管理に使っていたのだが、それが出来なくなってしまった。 これはまさに、 株クラ版、平成最後の地獄絵図。 これはいったい何なのでしょう? こんな凄惨なリニューアルが、平成も終わる、高度にデジタル化された先進国の一角の現代日本社会であり得るでしょうか? 本当に現実の出来事なのでしょうか? 今後急速に改善されることを心から願っています。
Dec 3, 2018
さて今日は当ブログ一番人気の 2018主力株概況シリーズ です。 27位 8818 京阪神ビルディング (東1、3月優待) ◎◎ PF時価総額27位の準主力株は、住友系でオフィスビル、データセンタービル、ウインズビルを手掛ける京阪神ビルディングです。「ここは実に非凡な銘柄だな。」と感じてかなり前に優待MAXとなる5000株までは買い増ししていたのですが、その後いろいろな角度から検討を重ね、「うん、もっとPF上位で戦えるだけの十分な力がある。」という事で更に買い増ししたので、昨年2017年からPF最上位の一角に登場しています。そして今年もその地位を保って、静かに嫋(たお)やかにここで出てきました。 現在の株価は912円、時価総額492億円、PBR0.75、自己資本比率は51.5%、今期予想PER13.26、配当利回り2.5%(23円)、総合利回り3.0%(23+4.4=27.4円)で、優待は100株保有で1キロ分、1000株保有で5キロ分、5000株保有で10キロ分のお米券です。また2年以上継続保有の場合には更にお米券は上乗せされます。 私が京阪神ビルディングをポートフォリオ上位銘柄として戦っている理由は以下の通りです。1. 空室率が低い=戦闘力の高い優良ビルをたくさん持っており、極めて利益率が高くてかつ手堅い、実に美味しいビジネスを展開している。IRによると、「当社はオフィスビルだけじゃないのが大きい。ウインズビルなど、一棟貸しの割合が多いのが、空室率が低いことに影響している。」とのことでした。ちなみに、日本中央競馬会(JRA)に貸しているこのウインズビルですが、「一般のオフィスビルよりも(賃料が)良い。」ということでした。2. 保有している賃貸用不動産に大きな含み益(635億円)があり、元々低PBRではあるが実質的なPBRは更に低い。指標的に鬼の様に安い。3. 武闘派の強面ファンドとして名高い、 ストラテジックキャピタル が大株主2位(持株比率5.5%)に登場している。ここは保有している他の銘柄でも 株主提案 を通じて、大幅な増配を要求したり、保有している会社に対して大きな圧力をかけてくることが多い ので、ここ京阪神ビルディングでも今後何らかのアクションを起こしてくる可能性がある。尚IRによると、「大株主として定期的に面談させて頂いている。今の所、純投資と聞いていて、株主提案などは受けていない。」ということでした。 (上記データは四季報オンラインプレミアムより引用) 以上3つの大きな魅力を持つ京阪神ビルディングを、引き続きPF最上位銘柄として楽しくホールドしながら応援していく予定です。2018主力株概況シリーズ 免責事項2018主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Dec 2, 2018
さて2018年12月の抱負です。 今年も早いもので残り1か月となりました。ここまでの投資成績は非常に厳しいものとなっていますが、とにかく最後まで楽しく戦い抜きたいと思います。 それでは皆様、今月もよろしくお願い申し上げます。
Dec 1, 2018
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