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色々忙しくて遅くなりましたが、11月の抱負です。アノマリー的には最高の季節の始まりですね。 さてマーケットでは昔から 11月は、1年で最高の数か月の到来を告げる。 11月は機関投資家の第4四半期の資金が市場に入ってきて、最高の3か月の初めとなるので、最もパフォーマンスが良い月のひとつに位置づけられる。 (出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P150) と言われています。また、 11月、12月、1月は最も良い3か月だ。株価が着実に上昇する可能性が高いだけでなく、上昇自体もほかの月に比べて圧倒的に大きくなることがある。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P149) こともあり、11月と言うのは、 「1年で最高の3か月」の始まりを告げる、祝砲轟く(とどろく)素敵な1か月 となります。 ということで、私は11月が大好きです。株が上がることが多いだけでなく、温暖化が進む現代では気候もちょうど良くて過ごしやすいですし、ご飯も美味しい季節ですから猶更ですね。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Nov 6, 2024
さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP30銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位21位 4365 松本油脂製薬 「THEいぶし銀」の実力派ですね。22位 7516 コーナン商事 コーナン商事からは良い意味での「ケダモノ臭」がするのがいいですね。23位 9305 ヤマタネ カタリスト豊富で非常に良い銘柄ですね。24位 9027 ロジネットジャパン まずまずの成長力・指標的な割安感・実用的な優待の3拍子が揃った最高にクールな銘柄ですね。25位 8119 三栄コーポレーション 業績の回復した三栄コーポレーション。元々高い優待パワーを誇る銘柄ですからこれで「鬼に金棒」ですね。26位 7485 岡谷鋼機 ワイが笑顔で岡谷家家臣から離脱できる日は果たして本当に来るのでせうか?27位 7614 オーエムツーネットワーク ここは「食肉小売業」として見てもまずまず安いですが、「外食優待株」として捉えると破格に安いと思いますね。28位 255A ジーエルテクノホールディングス 旧ジーエルサイエンスも旧テクノクオーツもとても良い会社でしたし、統合後の新会社の更なる飛躍に期待しています。29位 8341 七十七銀行 私の「優待地銀株バルクプロジェクト」の中で最上位の一角を占める大切な銘柄ですね。30位 7551 ウェッズ 私にとって心地良い「午後の紅茶」的な銘柄ですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP30銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Nov 1, 2024
いやあ今年2024年ですが早くも10か月が経過しました。ということは、なんと1年の6分の5が終わってしまいました。それはもう実質的にはほとんど終わりです。時の流れの速さが信じられないですね。 それでは次に当ファンドのポートフォリオマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。ポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。今月はですね、1つだけ超主力クラスで戦える銘柄を見つけてコツコツと買い増しをしておりました。1年中マーケットに居座ってひたすらチャンスを探し求めていると、たまには掘り出し物が見つかるものなんですね。 後、「これは良くなかったな。不注意だったな。」と思う取引が1つだけありました。具体的には、名証プレミア上場の超不人気株である 7485岡谷鋼機 が立会外分売を行ったのですが、細かい条件や岡谷がマーケットで置かれている状況を全く考慮せずに、「おっ、分売か。少しだけ欲しいな。」と思って大脳新皮質を介さない投資家としての原始的な脊髄反射だけで申し込み上限の1000株注文しました。 フタを開けてみると、驚くことに私はまるっと1000株そのまま買ってしまっていました。でもほんとはそんなにたくさんは欲しくなかったのです。比例配分で100株か200株か、そのくらいだろうと思っていたのです。 慌てて調べてみると、岡谷の分売は15万株もあり、元々毎日の出来高もほとんどない株だったので、そもそも売り切れるかがマーケットから不安視されていたような状況でした。そんなだから私にもまるまる100%の割り当てがありましたし、分売後はそれが大きな漬物石となって株価を安定的に押し下げることになってしまいました。 でも自分は他の事(書評を書くための投資本の乱読)に気を取られていて、全然何にも見ていなかったのです。今後気を付けようと思います。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Oct 31, 2024
本日、当ブログはめでたく 開設19周年 を迎えることが出来ました。 日記を始めた19年前のこの日 2005年10月29日 のことは今でもよく覚えています。その数日前から、「よし、自分もブログなるものを始めて見るぞ。誰もやっていない、優待とバリューを融合させた、ワイ独自の奇想天外な投資法がどこまで通用するのかを全世界に発信するんだ。」とずっとそわそわしていて、ついに覚悟を決めて日記を書き始めたのでした。 最初の瞬間から自分の中にいくらでも言葉が泉のように湧き出てくる感じで、「これはたまらん。♪♪♪ 滅茶苦茶面白い遊びを見つけてしまった。!!!」と大興奮しました。 それまでヤフーの色々な個別銘柄の掲示板を根城にして活動していて色々な不自由と限界を感じつつあった私にとっては、「自分自身を思いのままに、存分に表現できるメディア」であるブログというメディアがジャストフィットしたのでした。そしてその時の感動と情熱を維持したまま、何だかあっという間に今日にまで至ったという状況です。 さて今日は19周年なので、過去に自分が主力として戦ってきた銘柄を改めて思い返してみます。ブログを始める前の20年以上前の時期には当時名証2部だった8599セントラルリース(現8593三菱HCキャピタル)や6948住友電装(現5802住友電気工業)などを主力として種銭をコツコツと稼ぎました。 そしてブログ開始後の最初期の頃の主力株は3364ナルミヤインターナショナル(一旦上場廃止後だが現在は再上場)、4298プロトコーポレーション、6875メガチップス、7523アールビバン、7548サンクスジャパン(MBOにより現在は上場廃止)あたりでした。 その後のブログ立ち上げ期は2762三光マーケティングフーズ、3258常和ホールディングス(その後ユニゾHDとなるもEBOで現在は上場廃止)、7509アイエー、7553サザビーリーグ(MBOにより現在は上場廃止)、8876リログループあたりでした。 そして15年前くらいは2589ゴールドパック(TOBにより現在は上場廃止)、9267ゲンキードラッグストア、3049エノテカ(MBOにより現在は上場廃止)あたり、10年前くらいは2198アイ・ケイ・ケイ、3097物語コーポレーション、3544サツドラホールディングス、6630ヤーマン、9441ベルパークなどでした。 どの銘柄にも手に汗を握るドラマがありましたが、常にその時点でベストの戦闘力・総合力を持つと自分が考える銘柄を主力とし、勇気を持って戦って来たつもりです。そして今現在は、009540韓国造船海洋、7932ニッピ、3539JMホールディングス などの銘柄に投資家としての夢を乗せて戦っています。 それでは皆様、 「みきまるの優待バリュー株日誌」 をこれからもどうか末永くよろしくお願い致します。 2024年10月29日 みきまる拝
Oct 29, 2024
いやあ、今回の衆院選の開票速報、見るの面白いですね。まだ結果が出ていない激戦区も多いですし最終結果は分かりませんが、現時点でも自民党の大敗は確定的な状況です。 さて今後ですが、政権を担うのが自公国なのか自公維なのか、それともまさかの左翼大連合になるのか、予断を許さない状況です。全議席が確定すればもっと輪郭ははっきりしてくるでしょうが、今見ている感じだと立民が思った以上に躍進している印象です。 ま、投資家としてはどんな状況下でも生き抜いていかなくてはならないですし、取り敢えず最終結果の確定を楽しみにしています。
Oct 27, 2024
さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。28位 255A ジーエルテクノホールディングス (東S、非優待) ◎◎ PF28位の上位銘柄は、分析装置、消耗品メーカのジーエルサイエンスと半導体製造用の石英部品に特化しているテクノクオーツが統合して、つい最近の2024年10月1日に誕生したジーエルテクノホールディングスです。出来立てほやほやの会社なので、まだ四季報のページもありません。 現在の株価は2823円、時価総額519億円、PBR---、自己資本比率は--%、今期予想PER8.84、配当利回り2.5%(70円)で、優待はありません。 ただ旧テクノクオーツでは数年前に廃止されたものの激ウマさくらんぼ優待🍒がありましたし、 旧ジーエルサイエンスでは最期までクオカード優待があったので、 新生ジーエルテクノHDでもまだ優待新設の可能性は0ではないんじゃないかな?と少し期待しています。 さて私は旧ジーエルサイエンスをPF上位で保有していたので、そのままスライドしてジーエルテクノHDのホルダーになりました。旧ジーエルも旧テクノクオーツもとても良い会社でしたし、新会社の更なる飛躍に期待しています。今日は最後に旧ジーエルと旧テクノクオーツの以前のブログ記事を貼って置きます。 7705 ジーエルサイエンス 5217 テクノクオーツ2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Oct 23, 2024
1930年代から40年以上も成功し続けた前世紀の大投資家 ジェラルド・M・ローブ は 自分の損失を監視して損切りできる人は、、、長い目で見ると一番成功する。これこそ、ほかの全ての投資原則を凌駕する方針なのである。 という名言を放ちました。私は常に心の真ん中にローブのこの言葉を抱きながら投資家としての毎日を戦っています。 確実に損切りが出来ることがなぜ大切かと言うと、自分が負けたこと・過ちを犯したことときちんと向き合えていることになるからです。マーケットでは誰もが必ず負けを経験します。上手に負けること・負け方のバリエーションを学び続けることが勝てる投資家になるための実は最短ルートなのです。 私は具体的には、ポートフォリオ内に自分の投資家としての器量を超えるような損失を出しそうな子がいないかをチェックし、大きな癌細胞に成長しそうなものは「早めに予防的に外科的に切除」 することを徹底しています。具体的には毎日PFを含み損順に並べ、穴の開くほどに凝視して精査しています。 ただ、「100%常に正しい投資家」など世界中のどこにもいませんし、私は皆様ご存知の通りの 優待ヘッドギアに守られた、常時おむつ着用の永遠の3歳児投資家 なので、未だに多くの間違いを繰り返しながら生傷だらけの日々を過ごしています。 、、、、さて前置きはこのくらいにして、「当ブログ有数の人気コンテンツ」に成長した ポートフォリオ含み損ランキングシリーズ のなんと7か月振りとなる最新版の発表です。 それでは早速、私の「過ちの一覧表」ともいえる2024年10月4日現在の最新のポートフォリオ含み損ランキングを見ていきましょう。 これからランキング内で目についたところを自分用のメモ書きとして思い付くままにざっくばらんにコメントしていきます。尚、以下の内容はすべて「今後自分がより良い投資家になるための、個人的な反省と内省」のためのものであり、一切誰にも投げていませんのでよろしくお願い致します。(上記データはSBI証券より引用) 保有全746銘柄中の含み損ランキング1位は「技術力は最高&業績推移は最低」な 6222島精機 が戴冠しました。ここは世界のユニクロが「ホールガーメント横編機」で3Dニットを販売するくらいに力がある銘柄ですが、主要市場である中国やバングラデシュの景気の落ち込みが深刻で業績回復の見込みが依然として立たない非常に厳しい状況が続いています。 ただ自分としては「島精機はいつか必ず復活出来る子である。」と考えており、業績推移をしっかりと見ながらにはなりますが、今のところは優待MAXの3000株はホールド継続の予定です。 5位には中部圏地盤の有力倉庫である9306東陽倉庫がランクインしました。指標的にも非常に割安ですし優待付きですし、自分は非常に良い銘柄と思っていますが、倉庫銘柄と言うのが地味なのかな? 市場では人気が無いですね。 22位には建設機械で世界2位の大物、6301コマツが入賞を果たしました。ここは300株&3年以上継続保有を条件として自社製品(オリジナルミニチュア)が頂けます。私はずっとそれが欲しかったのですが、100万円以上の投資になるのでずっと見送ってきました。 ただコマツは今年F1の名門ウィリアムズ・レーシングのプリンシパルパートナー(メインスポンサー)に就任したので、「これは買って応援しなくてはならない。」と考えて急遽参戦しました。下記の通りマシンの凄く良い部分に大きなロゴが入っています。 ワイはとにかくF1が大好きなのです。ちなみにスポンサー料が年間いくらくらいなのかな?ということが個人的には凄く気になっています。30億円くらいかな?と考えているのですが、詳しい方がいたら是非教えてください。 うーん、気になるところはこのくらいかな? 今は市場環境も安定してるのでポートフォリオ全体の含み損が非常に少なくなっています。経験上ここまで良い状態は長くは続かないことが多いですが、今回はどうなるかな?
Oct 4, 2024
いやあ10月になりましたね。今月は「ハロウィン月間」でもあるので、いつも以上にポートフォリオ上位に「イタズラ銘柄」をたくさん散りばめて、より楽しくご機嫌に戦って行こうと考えています。(笑) ところでマーケットでは昔から 相場では10月は希望の星となり、しばしば弱気相場に終止符を打つので、今は 1年のうちで株を買うのに最もふさわしい月のひとつ になっている。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P145) と言われています。これが何故かというと、 11月、12月、1月は最も良い3か月だ。株価が着実に上昇する可能性が高いだけでなく、上昇自体もほかの月に比べて圧倒的に大きくなることがある。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P149) からです。 最高の季節の到来を告げる素敵な1か月 ということですね。♪ 、、、ということで、私は10月が大好きです。株が上がることが多いだけでなく、気候もいいですし、ご飯も美味しい季節ですから猶更ですね。(笑) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Oct 1, 2024
いやあ今年2024年ですが早くも9か月が経過しました。ということは、なんと1年の4分の3が終わってしまいました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次に当ファンドのポートフォリオマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。ポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。今月は何と言っても「ゲル石破自民党新総裁」の誕生がサプライズでした。私はネットの速報でそれを見た瞬間に、あまりの驚きで「んへっ!」って変な声が出ました。 今日の市場はゲル総裁をご祝儀代わりの暴落で大歓迎しましたが、解散総選挙が近い様なのでマーケットの今後がどうなるかは全く分からないと思います。解散後の選挙前は株価が上がるという強力なアノマリーもあるようですし。 あ、ちなみに今月はいくつか優待株を拾ったくらいで後は売買はありませんでした。当ファンドの現在のポートフォリオ上位には屈強かつ反脆い精鋭部隊を取り揃えていると自負しており、動かすところが全くありませんでした。 ま、いずれにせよ、いつも通り専門とする優待バリュー株投資に限りなく特化して丁寧に戦っていきます。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Sep 30, 2024
さて私は投資家になって24年目なのですが、以前から「自分には投資家としての才能が果たしてあるのだろうか? もしもあるとしたらそれは一体どんなものなんだろう?」ということを自問することがありました。 客観的に見れば、この24年間の通算成績で幸運にもTOPIXを圧倒的に凌駕出来ていますし、お声掛けを戴けて投資に関する単著を4冊も出版させて貰えているわけなので、「才能はある」ということになるだろうとは思います。 また自分が持っている様々な能力の中で、投資家的な力が相対的に勝っている、適性が高くて良く合っているという認識はありました。ただ、その「能力の源泉」が何なのか?については全く言語化出来ていませんでした。 今日ツイッターを見ていたら、投資だけでなく広く人生の役に立つ叡智を惜しみなく教えてくれる賢人である木下洋介さんが以下の様なツイートをされていました。ちなみにまだの方がいらっしゃたら今すぐに木下さんをフォローした方がいいです。1つ1つのツイートが深くて目から鱗がボロボロ落ちます。↓ それを読んだ瞬間に、「あ、これだ。ワイが持っている力は正にこれなんだ。」と思って衝撃を受けたので、自らの優位性の源が何であるかをここに書いて残しておくものです。最近は老化が進み大切なことはすぐに記事にしておかないと忘れてしまうので。 さて上記の木下さんの珠玉のツイートを自分なりに言語化すると、ADHDの一形質である「多動」とアスペルガーの一形質である「反復性や執念深さ」というのは、投資で成功するには素晴らしい組み合わせなんだなということです。 自分には幼少の頃からその両方の素因がたっぷりとあり、それが偶然にもこの不可思議な投資の世界でとても必要とされる資質だったということです。 ワイが投資の世界に辿り着いたのは本当に偶然なのですが、吉野家の株主優待券に釣られてノコノコとやってきた瞬間の最初から「ここは実に居心地の良い所だな。」と思ったのは、私にジャストフィットした天国の様な場所だったからなのです。 「多動+反復性」が自分の投資家的優位性 であるということをしっかりと認識して、これからも毎日精進したいと考えています。
Sep 18, 2024
さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP20銘柄をまとめておきます。 1~10位11位 5283 高見澤 日本を代表するなめ茸優待株ですね。12位 7533 グリーンクロス 輝ける福証の星☆彡ですね。13位 9990 サックスバーホールディングス ワイのポートフォリオの司令塔となる、5代目絶対基準優待バリュー株ですね。14位 9310 日本トランスシティ ワイの「優待倉庫&物流関連株バルクプロジェクト」で時価総額TOPの銘柄ですね。15位 8877 エスリード 徹底したローリスク経営を志向しており、マンデベとしては相対的な安心感の高い素敵な銘柄ですね。16位 7846 パイロットコーポレーション 「THEクオリティ銘柄」ですね。17位 1605 INPEX 日本唯一の黄金株発行企業ですね。18位 1438 岐阜造園 造園緑化専業で唯一の上場会社ですね。19位 3289 東急不動産ホールディングス この東急不動産HDクラスの銘柄をもっとたくさん集めてPF上位に集結させるのが、今の私の最大の目標ですね。20位 4690 日本パレットプール 「物流2024年問題」で大きな恩恵を受けられそうな銘柄の1つですね。 以上、2024~25ポートフォリオTOP20銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Sep 13, 2024
さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。20位 4690 日本パレットプール (東S、非優待株) ◎◎ PF時価総額20位の上位銘柄は、関西発祥で輸送用パレットや機器レンタル大手の日本パレットプールです。(上記データは日本パレットプールホームページより引用) 現在の株価は1891円、時価総額32億円、PBR0.50、自己資本比率は56.6%、今期予想PER4.30、配当利回り2.1%(40円)で、優待はありません。 日本パレットプールはいわゆる「物流2024年問題」で大きな恩恵を受けられそうな銘柄の1つです。それは荷役をパレット化することによって積込時間と取卸時間を節約でき、それによってドライバーの走行時間を増やすことができるからです。(上記データは会社HPより引用) ちなみにこのパレットとは、「輸送、荷役、保管するため、荷物を単位数量にまとめて載せる台のこと。 フォークリフト作業の前提となるもので、コンテナとともにユニットロードシステム(物流を合理化するために単品をまとめる)に欠かせない物流資材」のことです。 現時点の日本パレットプールは「目に見えて」業績が良くなっているわけではないですが、2024年度がスタートしたので、物流業界からの駆け込み需要が発生して数字が追い付いてくるのではないか?と期待して私は少し多めに買いました。 ちなみにしばらく前に物流業界の非上場企業の管理職の方とお話をする機会があり、その時に「自分は日本パレットプールの株をたくさん持ってるのですが、レンタルパレット業界の伸びしろって2024年問題に関連してあると思いますか?」という質問をしてみました。すると彼は苦笑いをしながら以下の様に語ってくれました。 「レンタルパレット屋さんは自分たちは絶対に損をしないビジネスをしている。頭いいなーと思う。でも我々の業界的には(彼らのサービスは)割高に感じる。2024年問題に関して言うと、運送業の年間の時間外労働が960時間に制限されたが、多くの業者は何もせずにまだ様子を見ている。多分、1Q、2Qと残業時間がどうなっていくか、どのくらい喰い込んでくるかで判断することになると思う。だからこれは厳しいということになれば、時間の経過と共に時短に繋がるレンタルパレットを採用する事例はあるだろうとは思う。少なくとも2024年問題はレンタルパレット業界に対してはマイナスになる話ではないしプラスの影響しかないと思う。業績数字が1Qで動かないとしても(みきまる注 1Qは実際に悪かった)、その後ジワジワと良くなるかもしれない。だからいいんじゃないですかね。自分は株をしないので良く分かんないけど。」 私は彼の話にフンフンと頷きながら、「この人、仕事のことに絡んだらこんなに饒舌にお話ししてくれるんだ。」とびっくりしました。普段はとっても無口な方なので。 さて実際、下記データを見ても分かる通りパレットレンタル市場は2022年の505億円から、2025年には590億円、2028年には680億円と、今後着実な成長が予想されています。(上記データはマーケティングデータバンクHPより引用) ところで日本のパレットの流通総数は約5~6億枚といわれており、そのうちレンタルパレットのシェアは僅か5%程度と言われています。でもヨーロッパではレンタルパレットの普及率は90%に達しています。これは1200ミリ×800ミリ×144ミリのサイズがユーロパレットと呼ばれる基準規格となっていて普及が進んでいるからです。 翻ってここ日本で普及が進まないのは、規格の乱立で標準化が遅れている為です。ただ現在 国が先導する形 で1100ミリ×1100ミリの「11型」を基準規格とする取り組みが始まっており、これがうまくいくとパレットレンタルサービスの国内市場は大きく飛躍する可能性があると個人的には考えています。 それが何故かというと、パレットを標準化できると荷物を出発地から到着地まで同じパレットに載せたまま輸送・保管する「一貫パレチゼーション」が可能となるからです。 ちなみにパレットレンタル業界は売上1位が日本パレットレンタル(非上場)、2位が7065ユーピーアール、3位がここ日本パレットプールなのですが、1位のJPRは非上場なので買えない、2位のUPRは株式市場からの評価が既にやや高い(PBR1.00×PER13.93=13.93)ということで、私はここに白羽の矢を立てました。 パレットプールの 「グレアムミックス係数」 はPBR0.50×PER4.30=2.15と非常に低いですからね。我々バリュー投資家にとっての「始祖の巨人」である ベンジャミン・グレアム 先生の教えを忠実になぞっての「王道の投資」を目指した、ということです。 次になぜ日本パレットプールがこんなに安いのか?の理由ですが、1番は時価総額が50億円以下と極端に低いので流動性の問題から機関投資家が手出しできない「小粒納豆ちゃん」であること、2番目に会社側に積極的なIR姿勢や株主還元姿勢が全くない「ゼロゼロワンダフル状態」であること、の2つであると個人的には考えています。 日本パレットプールは指標的にも非常に割安ですし、上で述べたように時価総額が50億円以下と極めて小さいマイクロキャップ・超小型株なのもいいですし、日本でのパレットの標準化が進めばもしかすると今後大きな成長が期待できるかもしれませんし、非優待株であるという欠点を打ち返すだけの力のある良い銘柄であると考えています。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Sep 11, 2024
いやあ秋の気配が近づく9月になりましたね。 さて9月と言うと、市場では「苦月」と評されるくらいで、投資パフォーマンスが優れない時期であることが知られています。 実際、マーケットでは昔から 9月は1年で最悪の月と言われていて、評判はかんばしくない。(出典 アノマリー投資、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P140) と言われています。 ただ、自分の経験では、「実りの秋」に向けてパフォーマンスがじりじりと向上していく「反転の1か月」になることも多く、個人的にはそんなに悪いイメージはないです。というか、むしろ「進撃開始の楽しい1か月」になることが多い印象です。ま、いずれにせよ、今月も楽しく頑張ります。皆様よろしくお願い致します。
Sep 2, 2024
いやあ今年2024年ですが早くも8か月が経過しました。ということは、なんと1年の3分の2が終わってしまいました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次に当ファンドのポートフォリオマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。ポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。今月は初旬に市場の大暴落がありました。当ファンドではその機に乗じて元々買い増ししたくてうずうずしていた 9310日本トランスシティ や 5代目絶対基準優待バリュー株に就任した9990サックスバーHD などを追加購入しました。 ただ今から振り返って考えると、そういう決め打ちをするのではなく市場を幅広く見渡して下落率の高い銘柄を素直に拾った方が良かったな、多分その方がパフォーマンスを嵩上げできたな、と思いました。自分はちょっと柔軟性に欠けていたと思います。マーケットでは学びが尽きることは決してないですね。(汗) さて今月は月初に超暴落があったものの、その後マーケットは何もなかったかのように回復しました。ただ私が専門としている中小型の優待バリュー株はイメージで言うと「20%下がって10%上がった。」感じで、暴落前の水準まで戻り切れていない子が多く、かなりパフォーマンスを落としてしまう結果となりました。ま、仕方ないですね。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Aug 30, 2024
さて日本では、野村総合研究所が、保有資産額(純金融資産)において、5億円以上を超富裕層、1億円以上5億円未満を富裕層、5,000万円以上1億円未満を準富裕層と定義していることから、純金融資産5億で超富裕層と一般に言われることがあります。株クラでもそういう用語の使い方をしている方を良く見かけます。 ただ日本の首都である東京の都心で十分な広さと快適性・安全性を持つ住居を買おうと思ったら、純金融資産5億円だと「お家を買ったら残りは半分か場合によっては0、酷いとマイナス」が現実であり、「うーん、5億円でスーパーパワー持ちというのはちょっと違うよな。」と言うのが実際の所と思います。 例えば、しばらく前にネットで見つけて素敵だな、こんなのに住みたいな、とワイが思ったお部屋はなんと17.9億円もします。東京って本当に魔都なんだなーーー。↓ さて気を取り直して国際的な基準で言うと、 資産3000万ドル(≒約45億円)が超富裕層の一般的な定義 であり、実感としても「うん、そんなものだろうな。」と思います。 またIFAL Timesの記事によると、日本での超富裕層の人数は2023年現在で14,940人で世界ランクは4位、1人当たりの平均資産は142億円となっています。(上記データはIFAL Timesより引用) なので、自分はこの国際的な定義でいう所の超富裕層にまではどうしても、何があってもたどり着きたいと考えています。10000人以上も現実にいるわけですし、実際問題ツイッターランドの株クラにはそのクラスが既に浜辺に打ち上げられたアザラシみたいにゴロゴロしていますからね。 投資家として目標は常に高く持った方がいいですし、世界最高峰のマーケットウィザードの1人である エド・スィコータ が言うように、 利益を増やす最良の方法の1つは、目標を立て、それを実現させていくこと。つまり意識と潜在意識を金儲けと調和させること。 でもあります。自分も国際基準での超富裕層到達を目指し、そこだけを見つめてこれからも毎日頑張ります。
Aug 13, 2024
いやあ、日本株市場の当面の嵐は過ぎ去ったんでしょうかね? さてそんな中ですが、今日は通常の2021~24PF概況シリーズです。どんな環境下であれ、これは続けなくてはならないですからね。441位 内海造船 (東S、非優待) ○ PF441位は、日立造船系で、中型ばら積み船、フェリー、RORO船など幅広い船種を手掛けている内海造船です。 現在の株価は3195円、時価総額72億円、PBR0.56、自己資本比率は22.2%、今期予想PER7.74、配当利回り1.3%(40円)で、優待はありません。 さて日本の造船株には、皆様ご存じの通り昨年2023年に大相場があったわけですが、自分はそのビッグウェーブには全く乗れずしょんぼり😞としておりました。 自分は元々シクリカルバリュー株に強い苦手意識があり、それで造船上げ相場の初期の段階で「良さそうだな。」とは思ったものの、どうしてもマウスをクリックすることが出来ずに造船株に大きな資金を入れることが出来なかったのです。自らの コア・コンピタンス領域 から安易に逸脱すべきではないという判断もありました。。。 、、、それからしばらくの時が流れ、造船株が相場のヒーローとして大暴騰している最中に、「でもこれだけの大相場を目の前で見たんだから、もう遅いかもしれないけど、今からでも少しだけでもいいから買ってみて、今後のために造船業界についても学んでおこう。」と思って、沈み切った気持ちを奮い立たせてここ内海造船も100株だけ買っていたのでした。 私が買ったのは2023年11月20日のことで買い単価は4500円でした。今から考えると「1つのお祭りが終わった後」の参戦であり良いタイミングではなかったと思いますし、現実問題としてしっかりと含み損の状態となっています。 ただ人間何が幸いするか分からないもので、ここ内海造船と名村造船所の利益急増のカラクリを学んでいたことが、「一年遅れてやってきた名村造船」こと 韓国造船海洋 への新規超主力参戦へと繋がったのでした。 やっぱり色々な銘柄を幅広く保有して学び続けることって本当に大切なんだなあ、と含み損の内海造船を抱きながらしみじみと痛感しています。
Aug 7, 2024
いやあ、日本株市場の値動きがボラボラで荒いですね。 今日は持ち株達を様々な角度から眺めていたのですが、「ちょっと自分が安いと感じる株価位置とマーケットの実際の値付けに乖離がある。嫌な違和感があるな。」ということに気付きました。 うまく言えないのですが、市場で許容されるバリエーションが自分の価値観よりも全体に少し下にあるような印象です。つまり、自分の値付けが甘くなっているということです。 なので、明日以降は自分の内部のレーダーを微調整して、もう少し厳しい視点で持ち株達を管理していく、同時に含み損に転落した銘柄達は容赦なく切っていくことを徹底していきます。ちょっと「生き残り最優先モード」に入ってきましたね。
Aug 6, 2024
いやあ、今日の日本株市場の暴落は凄かったですね。(上記データは世界の株価から引用) 私はもう20年以上もここ日本株市場で生き抜いてきましたし、沢山の地獄や修羅場を見てきたので、今日も精神的には狼狽することもありませんでしたし、変な感情的な売買をすることもありませんでした。 ただ午後になって、胃がムカムカし始めて同時に頭痛も起こり、更に段々と症状が悪化してきました。体は正直なものですし「自分の許容範囲を超える損失」が出てしまったということの何よりの証明だと思います。 ま、私は「常にニコニコフルインベストメント」を信条としているわけなので、今回の様な市場の暴落は必然的に「100%全身で受け止める」ことになります。「マーケットに稲妻が輝く瞬間を逃さない」ためには仕方のないことで、「反省すべき点も特段のコメントもない」というのが正直なところです。自分の投資手法では避けようがない からです。 さて、今のマーケットには「この株価位置は間違いなく安い。これは美味しいな。」という優待バリュー株がゴロゴロしています。明日以降何をどれだけ拾えるか、自分でも楽しみにしています。
Aug 5, 2024
いやあ先週の日本株市場の暴落は凄かったですね。「株は上げる時より下げる時の方が数倍速い」という教訓通りの麻辣(マーラー)感溢れた痺れる数日間でした。 ただ「この株価位置なら余裕で買えるな。」と感じる優待バリュー株が雨後の筍の様にたくさん出てきていますし、こういう暴落はうまく利用すれば自らのポートフォリオをより強靭なものに作り替える絶好のチャンスでもあります。なので決して悪い物じゃないんですね。 さてそんな中ですが、今日は2021~24PF概況シリーズです。440位 2267 ヤクルト本社(東P、3・9月優待) △ PF440位は、乳酸生菌飲料が主力で、訪問販売員による強固な販売網を誇るヤクルト本社です。 現在の株価は2921.5円、時価総額9994億円、PBR1.61、自己資本比率は65.9%、今期予想PER16.26、配当利回り2.2%(64円)で、優待は100株保有で3月株主に自社製品詰合せ、9月株主に「東京ヤクルトスワローズ」オフィシャルファンクラブ無料入会権(ライト会員)等です。 私はヤクルト本社を何故か持っていなくて、この数年「安い所があったら絶対買おう。」と思っていたのですが、ようやく優待バリュー投資家としてなんとかギリギリで買える水準まで下がってきたので、しばらく前にようやく100株だけ参戦したのでした。 でも出来れば優待MAXとなる1000株欲しいので、引き続き株価を見張りながらチャンスをうかがっていく所存です。
Aug 3, 2024
いやあ、市場の急落が来ました。今年は良好な相場環境が続いていたし我々投資家は若干浮足立っているところもありました。そこに植田日銀の「超タカ派への変貌」が突如明らかになって、投資家心理的には完全に寝込みを襲われた感じですね。 さて市場では年に数回は必ずこういった暴落局面がある訳ですが、私はいつも以下のことを強く心掛けています。それは、 1. パニック売りをしない。 2. 絶対にナンピン買いをしない。 3. とにかく感情的な取引をしない。 の 「暴落時の3原則」 です。 これは過去の自分の苦い経験から、この3つをしなければパフォーマンスを大きく落とすことはないということが分かっているからです。逆に言うと、精神的に動揺してしまってこの3つを守れないと、年間成績に甚大なダメージを与えることもあります。 とてもシンプルな原則ですので、是非皆様も頭の片隅に留めて置いて頂けたらなあ、と思います。。。 それにしても、私はもう株式市場に20年以上もいるのですが、こう言った時には毎回精神状態が揺さぶられますし、持ち株が暴落しているのを見れば原始的な生存本能が「危ないぞ、今すぐにすべてを放り投げて逃げ出せ!」と絶え間なくシグナルを送ってきます。 投資家と言うのは、そういう人間と言う生き物の本能や自らの心の中の状態を良く良く理解し同時にモニタリングしながら、「幽体離脱したもう1人の自分」に迫りくる恐怖を客観した上でクールで理知的な判断をさせなくてはなりません。 投資家稼業というのは「肉体的には楽でも、精神的には途轍もない重労働」なのです。こういう暴落時にそれが良く分かります。本当に過酷なビジネスなんですね。
Aug 2, 2024
いやあ、今年も早くも8月になりました。毎日暑くて朦朧とします。今日は日銀の利上げでマーケットが大暴落しているので猶更ですね。(汗) さてマーケットでは昔から 8月はひどく売り込まれがちなので、この月に株取引をした人は挫折を味わってきた。8月は休暇を取る人が多く、取引所も閑散としているので、この月の災難は長く続くかもしれない。 大統領選挙の翌年には典型的な8月となり、損失をもたらして、ダウ平均のパフォーマンスで最下位の月となる。S&P500、ナスダック、ラッセル1000では下から2番目、ラッセル2000では下から3番目の月だ。(出典 アノマリー投資 、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P139) と言われています。「8月は全体としてロクでもない、1年で最悪の1か月」ということです。実際、現実問題として良く「地獄のサマーラリー」が来ますからね。(滝汗) 私も以前8月にイタリアに旅行に出かけて、久々に戻る日本で真っ先にうどんを食べようと思ってウキウキした気分で関空に降り立ち、音速ダッシュで飛び込んだうどん屋さんで大惨事に見舞われたことがありました。 ようやく携帯電話(当時はまだスマホが今の様に一般化しておらず、自分は持っていなかった)でチェックしたところ、持ち株が激下げしてポートフォリオが真っ赤っ赤で大崩壊しているのを目の当たりにし、激烈な精神的ショックであんなに楽しみにしていたおうどんが1本も喉を通らず、味が全く分からなかったのです。 ただ逆に言うと、8月は力のない夏枯れ相場が続く関係で「中期的な株の仕込み時」としては非常に良い時期であるともいえます。特に出来高減少で閑散相場となるお盆時期に毎年チャンスが頻繁にある印象です。 また自らの経験上、8月にどこまで安値で良い銘柄を買えるかによって結構年間のパフォーマンスが違ってくることが多いので、そういう意味でも「正念場」の大切な1か月です。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Aug 1, 2024
いやあ今年2024年ですが早くも7か月が経過しました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次に当ファンドのポートフォリオマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。ポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。当ファンドでは今シーズン、ポートフォリオ上位銘柄を大きく入れ替えました。新しいアイデアを基にしてたくさんのフレッシュな子達がやってきました。この中には良い子もダメな子もいるでしょうが、いずれにせよ彼らには「時間」という魔法のスパイスをかけてじっくりと見守ることが必要です。 そのため今月はPF1位の 009540韓国造船海洋 に「ファイナル&極限買い増し」を行った以外はほとんど売買をしませんでした。新しい主力株たちを信頼し、その戦い振りをしっかりとみていく所存です。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Jul 31, 2024
さて今日は、2024~25主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP10銘柄をまとめておきます。1位 009544 韓国造船海洋 「10年に1銘柄出るか出ないか?、数十年しかないあまりにも短くて儚い我々の投資家人生の中でこのレベルの子に果たして何度出会えるのか?」を自らの胸に問う、圧倒的な力を秘めたワールドクラスの傑物です。 現在19年目を迎えている当ブログで過去最高となる五重丸◎◎◎◎◎評価が与えられた史上初の銘柄となりました。その潜在ポテンシャルの高さがようやく本国である韓国市場でも認知され始めましたが、個人的には「まだプレリュード(序章)ですらない。」と考えています。2位 7932 ニッピ 指標的に滅茶苦茶安いのに、人気化しそうなカタリスト(株価上昇の起爆剤)が豊富にあって、光の当たったブラックシェルみたいにキラキラキラキラと極彩色に輝いているのが魅力です。優待のコラーゲンもいいですよ。3位 ---- ここはちょっと秘密ですね。4位 2681 ゲオホールディングス 「リユース株バルクプロジェクト」の本丸・お殿様ですね。5位 8029 ルックホールディングス 北欧フィンランドのファッションブランドであるマリメッコとイタリアフィレンチェの革製品ブランドであるイルビゾンテの「強力2枚看板」を誇る素敵な銘柄です。優待お楽しみパックの破壊力も異次元ですね。6位 7228 デイトナ 成長バリュー、収益バリュー、優待バリューの「3本の矢」が揃った、ハイクオリティ特別選抜銘柄ですね。7位 3539 JMホールディングス 良い意味での「獣性」を感じる銘柄です。自分の長年の優待族の経験からはこういう銘柄は伸びることが多いですね。8位 6623 愛知電機「名証プレミア上場逆プレミアム」が効き過ぎており、指標的に驚異的に割安です。また「口を開けば下方修正」とも評される「愛知電機文学」も超保守的な名古屋銘柄らしくて面白いですね。9位 3181 買取王国 「リユース株バルクプロジェクト」の新参有力大名ですね。10位 2792 ハニーズホールディングス 2022~24シーズンのTOP10銘柄で唯一の生き残りです。これだけ銘柄が入れ替わるシーズンも珍しいですね。(汗) 以上、2024~25ポートフォリオTOP10銘柄のまとめ でした。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jul 27, 2024
今日の日記はただの個人的なメモ書きです。株式投資には1ミリも関係ありません。ただ、これを記事化しておくと、今後の自らのオーディオライフに非常に有益だと思ったので記録に残しておくものです。私はこの数年で急激に老化しており「思い付いたことはその瞬間に書いておかないと、しばらくすると永久に忘れてしまう。」のです。すいませんねえ。 後、ブログを長く続けていくためには、「どうしても書きたいことがあったら、その情熱は記事として発散する。」こともとても大切と考えています。そうじゃないと持たないですからねえ。 でも、このブログの読者の方は多分99.9%以上が投資家だと思うので、今回の記事は読み飛ばして頂いて構いません。それでは始めますね。 さて自分はお家のリビングダイニングでこれまで ディーアンドエムホールディングス 傘下のデノン社の AVC-A1HD (定価598500円)というAVアンプをずっと使ってきました。これは 2007年に発売されたもので同社の一体型AVアンプでは最上位機種となるマシン でした。 重量28.5キロという堂々たる体躯で、巨体に似合わぬ優しい音色と高い耐久性を誇る素晴らしいマシンです。もう何年も毎日何時間もハードに使い倒してきましたが、悲鳴を上げることも無くこれまで頑張ってくれました。↓ ちなみに私はこれまでの20年間で、ヤマハ、パイオニアなどのAVアンプも使って来たのですが、音質・耐久性・価格などを総合すると、圧倒的にデノンが優れていると個人的には考えています。ま、自分がデノンの音が好みということもあるかもしれませんが。 さてこのAVC-A1HDですが、何しろ17年前の機種なので当然色々と問題を抱えていました。背面の入力端子のいくつかは反応しなくなっていましたし、アマゾンファイアースティックの反応速度が遅い、よくフリーズするなどもありました。特に私が大好きなF1をDAZNで見ているときにトラブルが頻発し、夜中に1人で発狂することもしばしばありました。(汗) なので、本当のことを言うとずっと前から新しいものに買い替えたかったのですが、日本の経済低迷が長く続く中で高価なA1シリーズの最新作は「採算が取れない」と判断されてなかなか発売されず、それで仕方なく使っていたという面もありました。デノンの日本技術者の方はA1シリーズをやりたかったのですが、金勘定にシビアなアメリカ本社がどうしても許してくれない、と言う切ない話もネットで読みました。 また、私のAVアンプのメインの使い方はCDのマルチチャンネル再生であり、A1HDの7.1chのサラウンドシステムには現代の基準で見てもまずまずの力があると言う判断もありました。 と言うのは、私は数年前に違うお部屋でこれまたデノン社の AVC-A110(定価755000円) という当時のデノンの最高機種を導入していたのですが、驚くべきことにCDの再生音質で言うと大きな差を感じなかったのです。しかもそのお部屋には最新鋭の11.1chのスピーカーシステムを入れていたので、がっかり感は半端ないものがありました。要は、A110という比較対象があり、一定の客観性を持って「A1HDは未だイケている。」と見ていたということです。 私は「アンプは重ければ重いほど良い。音質は重量に比例する。」というシンプルな「重さフェチ」なのですが、このAVC-A110は当時の最新鋭機種とはいえ重さがたったの25.4キロしかなく、28.5キロのA1HDを下回っていたのです。そしてこの経験からも、「少なくともA110はA1HDをCD再生においては圧倒的に上回ってはいない。これは待ちだな。」と考えたのでした。 、、、2023年2月、デノン社から16年振りとなるフラッグシップモデルA1シリーズの最新作 となる、AVC-A1H(定価990000円) が発売となりました。15.4ch&重量32.0キロのmonsterマシンです。私はそのニュースを見た瞬間に、「あっ、次はこれだな。」とは思いました。 でも初期型のAVアンプと言うのは出たての輸入車と同じでトラブルが出やすいですし、後もう一つはオーディオ&ビジュアル業界のメディアと言うのはずっと昔から完全に腐っていて、どの製品が出ても「メーカーからの鼻薬を嗅いで、素晴らしい素晴らしい言うばかり」で超いい加減で信用ならないので、実際に身銭を切り、お金を出して買ったユーザーの生のレビューが複数出るまでは待とうと考えていました。 、、、発売から1年が経過し、A1Hの音質が凄そうだというのはもうはっきりと理解していました。すると、つい先日のことですが、「インフレが激しくて持たないので、10月から1210000円に値上げする」というニュースが飛び込んできました。 私はこのお知らせを見て膝から崩れ落ち、その瞬間についにA1Hを買ったのでした。。。 そして昨日ようやくセッティングが完了しました。肝心のCD再生の音質ですが、これはもう聞いた瞬間にぶっ飛ぶレベルでA1-HDとは違います。パワー、解像度、全てが圧倒的に進化しています。A1シリーズの16年分の進化、デノンのA1シリーズに賭けるプライドと電源部を中心とした圧倒的な物量投入の力をダイレクトに感じました。 あ、後、DAZNもサクサクで動くようになりました。これで深夜に一人で絶叫することも無くなりそうです。(笑) 以上、リビングダイニングのAVアンプをデノンの16年ぶりのフラッグシップモデル、AVC-A1Hに入れ替えたお話でした。 これはマジで凄いマシンです。株クラの超富裕層の方々、お家のリビングに1台いかがですか?
Jul 21, 2024
昨日世界中でウィンドウズがシステム障害を起こしたというニュースがありました。 パソコンにあまり詳しくないので自分に悪影響があるのかないのかは分からないのですが、万一に備えて優待写真のデータのバックアップを緊急ですることにしました。 これまでに撮り貯めた優待写真は20年間&大体300GBで、枚数で言うと210000枚くらいあるので、これを外付けのハードディスク3台とバックアップ用のパソコン1台にこれから順番に保存します。 それでは皆様また明日。
Jul 20, 2024
さて今日は2021~24PF概況シリーズです。430位 7086 きずなホールディングス (東G、非優待) ○ PF430位は、『家族葬のファミーユ』ブランドを中心に直営葬儀会館を展開しているです。 現在の株価は1742円、時価総額120億円、PBR2.17、自己資本比率は18.3%、今期予想PER15.04、配当利回り0%(0円)で、優待はありません。 世界一の高齢化社会である日本では葬儀屋さんと言うのは成長産業です。ここは専門外の非優待株ではあるのですが、「会社の未来が明るそうだな。」と思ってしばらく前に勉強のためにちょっとだけ買ってみました。保有を継続しながら、葬儀業界について学び続けていくつもりです。。。 、、、と、ここまではしばらく前に下書きしていたのですが、7月12日に燦ホールディングスによる2120円でのTOBが発表され、私はあっけなくお別れすることとなりました。とても短い間でしたがお世話になりました。有難う御座いました。
Jul 14, 2024
さて今日は通常の2021~24ポートフォリオ概況シリーズです。 427位 1333 マルハニチロ (東P、非優待) ◎ PF時価総額427位の中堅銘柄は、水産最大手で国内に強固な流通網を持つマルハニチロです。 現在の株価は3181円、時価総額1609億円、PBR0.77、自己資本比率31.0%、今期予想PER8.43、配当利回り3.1%(100円)で、優待はありません。以前は下記の通り素晴らしい自社グループ取扱商品(選択性)が頂けたのですが、残念ながら今は廃止されました。 私はマルハニチロの優待廃止があった時、「優待パワーが高かったので滅茶苦茶残念だな。」とは思いました。ただ同時にマルハニチロは指標的に割安な優良企業であること、他に 1301極洋 や 1302ニッスイ などの水産優待株を持っているのでそのままホールドしていた方が業界に対する理解が深まって投資家として有利だろうと考えたことから、そのまま保有継続するという決断をしました。指標的な割安感がある限り、現時点ではこのままホールドしていく予定です。
Jul 11, 2024
私は優待族としての関係上、当ブログに大量の優待写真をアップしながら楽しく日記を書いています。と言うか、正確にはそれが自分の持ち味であり強みでもあると考えています。 ところがしばらく前から、ブログの下書き記事を書きながら写真をアップロードしようとすると、まだ数枚しか登録していないのに「1日の上限に達しました。」みたいな表示が多発するようになりました。以前から確かに1日の上限はあったのですが、それは20枚とか30枚一気に上げた時で、今の様にほんの数枚ということはありませんでした。 「おかしいな?」と思って色々調べていると、以下の様な表記を見つけました。 これを見ると、1日合計で30MBと言う縛りがあるようなのですが、自分はこのブログ用の優待写真をリコーのGRというコンデジで撮っていて、リコーの画像データは何故かキヤノンとかよりもサイズがかなり大きいので、写真1枚当たり3~5MBのサイズがあります。そうすると単純な計算で6、7枚で限界が来るということになります。以前は1日の縛りがこんなに厳しくなかったように思うのですが、調べようが無くて本当のところは分かりません。 ただいずれにせよ、「写真が命」の当ブログとしては死活問題です。そこで当面以下の様な緊急処置を行いますのでご了承ください。1. 主力株・ポートフォリオ概況シリーズで以前に書いたことがある銘柄の場合、出来る限り写真をそのまま流用する。場合によっては数年前の事業報告書であっても可とする。2. 新規に登録する写真を限りなく絞る。3. GRで撮っている写真の画素数を一番下のXSにして、写真1枚当たりのデータがより小さくなるように変更する。
Jul 8, 2024
さて今日は2021~24PF概況シリーズです。425位 8411 みずほフィナンシャルグループ (東P、非優待) ○ PF425位は、3メガバンクの一角で、旧富士、第一勧業、日本興業の3行が前身のみずほフィナンシャルグループです。 現在の株価は3510円、時価総額89128億円、PBR0.87、自己資本比率は3.7%、今期予想PER11.86、配当利回り3.3%(115円)で、優待はありません。 ここは超大型&非優待株という事で、私の得意分野である コア・コンピタンス領域 からは大きく外れる銘柄です。ただ「優待地銀株バルクプロジェクト」を遂行していくうえで、メガバンクを保有していることは「地銀株の上限PBR」を推定するのに凄く役立つので、特別にプロジェクトにオブザーバー参加してもらっています。これからもプロジェクト終了の日までのんびりとホールド継続の予定です。
Jul 6, 2024
さて今日は当ブログダントツ1番人気の 2024~25主力株概況シリーズ です。 6位 7228 デイトナ (東S、12月優待) ◎◎~◎◎◎ PF時価総額6位の主力株は、独立系で2輪車部品・用品の企画、卸売りを手掛け小売店も展開しているデイトナです。買い増しによってデイトナ史上最高順位で登場してきました。 下記は社長さんのバイク好きがダイレクトに伝わってくるいい写真ですね。 デイトナは会社ホームページを見ても、またIRに電話をしても、「社員同士のコミュニケーションが濃密で、かつみんなが自社のことが大好きで、極めて情熱的に働いている。」ということがダイレクトに伝わってきます。 私は調べれば調べるほどに「ここは応援したい会社だな。」という感覚がどんどんと増してきました。そして過去の自分の経験上では、そういった感覚を覚える会社では結果として勝てる確率が高いです。 ちなみにデイトナがどんな会社か?ということについては以下のビデオが分かりやすいので、良かったら是非ご覧下さい。↓https://www.youtube.com/watch?v=VWrCVrvGxNc&feature=youtu.be 現在の株価は3500円、PBR1.10、自己資本比率は72.1%、今期予想PER6.87、配当利回り3.7%(129円)、総合利回り4.1%(129+15=144円、1P=0.5円で換算。また利回りは最良となる1000株保有時で計算)で、優待は100株で500P、1000株で30000Pなどの株主優待ポイントです。100株から1000株まで、保有株数が増えるほどに利回りがどんどんと上がっていくという珍しいパターンです。IRによるとこれは「100株株主は傾向的にすぐ売ってしまう。長期保有者を増やしたいのでこういう形にした。」ということでした。 私は当然1000株以上を保有しているのでMAXポイントを頂いています。今日は過去の選択例を1つだけ見ておきましょう。水切りラックです。 非常に使いやすいラックで重宝していたのですが、ある朝何かただならぬ異常な気配を感じます。まるで家の中に鬼滅の刃の上弦の鬼である半天狗がいるような気がします。キョロキョロと周りを見渡すと、、、、 デイトナの「水切りラック」の下に、、、、、 なんとコウモリ🦇が侵入しています。! おえーっ。窓も開けてなかったのに、お前どこから入ったんや。。。 心を落ち着かせて状況を観察します。試しに水切りラックを動かしてもコウモリは微動だにしないので、どうやら彼はグーグー寝ています。今がチャンスだ。! 重かったけど、水切りラックごと持ち上げて全力で家の外に運び出します。筋トレしていて本当に良かった。 ようやく目覚めたコウモリは全力ダッシュで走って逃げていきました。 さよならーーー。 もうお家に入ってこないでね。 どうか、お元気で。 あー、朝からびっくりした。 さてそれでは気を取り直して、次に私がデイトナをポートフォリオ上位で保有している理由を箇条書きで説明しましょう。1. 道交法の2018年の改正で規制が緩和 され、自動車免許保有者であれば「AT付きの小型バイク免許(125㏄まで)」が最短2日(それまでは最短で3日)で取れるようになり、これによって 125㏄以上のバイク市場が活性化 したこと。 また この数年「リターンライダー(若い頃バイクに乗り、その後仕事や結婚などの理由で乗らなくなった人が、40~50代となり、再び手にした自由な時間にもう一度バイクに乗り始めた人のこと)」が増えた こともあり、 業界に追い風が吹いている こと。 ちなみに、自分の観察でも高速道路を走っていて「ライダー集団」(個人的にはデイトナ軍団と呼んでいる)に遭遇することが以前に較べて明らかに増えていると思います。 デイトナの業績躍進は、「実に腑に落ちる」 んですね。♪2. そして デイトナはそのチャンスをしっかりと生かし、積極的なM&Aも使いながら売り上げをしっかりと伸ばしている ことを高く評価したこと。 また同時に IRが「当社はまだまだこれから伸びる余地がある。最近はweb販売が伸長しているのだが、それがけん引する形で実店舗も伸びている。」と自信に満ちた態度だった こと。3. 一定の成長力がありながら、同時に指標的にも割安 であることを評価したこと。(上記データはかぶたんプレミアムより引用)4. 最近はアジア拠点卸売事業がドル箱に成長しつつある こと。今年の1Qを見ると、やや不調が続く国内拠点卸売事業よりも既にセグメント利益が大きくなっている。 具体的に言うと、インドネシア子会社の絶好調が続いていることに加え、今年2024年2月にはフィリピンにも進出しており、数年単位で見ると更に大きな飛躍が期待できること。(上記データはデイトナ2024年12月期第一四半期決算短信より引用) 以上、ニッチ市場で着実な成長を遂げ、また同時に指標的な割安さも兼ね備えた、 成長バリュー、収益バリュー、優待バリューの「3本の矢」が揃った、ハイクオリティ特別選抜銘柄 デイトナの紹介でした。♪2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次の、1つ上の無重力のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上かつ頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、死んだ目の魚になっていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものではありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも決して分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。魔法の水晶玉は残念ながら持ち合わせておりません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.000%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jul 3, 2024
いやあ、今年も早くも7月になりました。後半戦のスタートですね。 今月のプロフィール画像は「夏野菜みきまる」です。 さてマーケットでは昔から ナスダックの最悪の4か月は7月に始まる。また、店頭指数は1971年以降、特別に良かった数年を除いて、7月はひどい下げに見舞われ、平均でわずか0.02%の上昇しかしなかった。(出典 アノマリー投資 、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P189) とされています。 「セルインメイ」ちゃんが住む魔の5月、「体調を崩しやすい長雨の季節」である6月に続いて、まだまだ無理は禁物の1か月という事ですね。(汗) それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Jul 1, 2024
いやあ今年2024年ですが早くも6か月が経過しました。と言う事は半分が終わりました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次に当ファンドのポートフォリオマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。当ファンドポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。早速当ファンドの今月の成績ですが、悲惨極まりない状況だった先月からはかなり回復しました。ただ依然としてそのパフォーマンスは褒められるようなものではなく、ギリギリの鉄骨渡りが続いております。 ただここまでの数か月でポートフォリオ上位銘柄に数年ぶりの大ナタを振るい、ほんとに強い子・ポテンシャルのある子以外を文字通り「削ぎ落した」ことにより、見晴らしの良いすっきりとした構成となっています。 現在上位で生き残っている残っている子は、バリューとクオリティの両方のファクターがバランスよく組み合わさっている銘柄ばかりであり、今年残り半年の投資パフォーマンスに貢献してくれることを期待しております。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Jun 28, 2024
さて今日は2021~24PF概況シリーズです。421位 042660 ハンファ・オーシャン(KOSPI、非優待) ◎◎ PF421位は、韓国を拠点に造船・海洋産業を中心に事業を展開するハンファ・オーシャン(Hanwha Ocean Co Ltd)です。(上記データは会社HPより引用) 現在の株価は29750KRW、時価総額9兆1142億KRW、PBR2.25、自己資本比率は19.3%、今期予想PER35.50、配当利回り0%(0KRW)です。 さて私は現在 009540韓国造船海洋 を超主力に据えて戦っているわけですが、韓国造船業界について少しでも理解を深めるために、ここハンファオーシャンも少しだけ買ってみました。 韓国造船海洋よりも業績の回復が遅れていますが、逆に言うと改善した場合の伸びしろが大きいのではないか?という期待を持っています。(上記データはSBI証券より引用) また「地の底を這う様な10年チャート」も個人的には好みです。(上記データはSBI証券より引用) ま、何事も勉強ですからね。
Jun 27, 2024
さて今日は2024~25主力株概況シリーズです。 4位 2681 ゲオホールディングス (東P、非優待) ◎◎◎ PF時価総額4位の主力株は、ビデオ、ゲームソフトのレンタル・新品販売のゲオと総合リユースのセカンドストリートが2本柱で最近の出店はリユース中心となっているゲオホールディングスです。 現在の株価は1653円、時価総額656億円、PBR0.75、自己資本比率は37.7%、今期予想PER10.94、配当利回り2.1%(34円)で、優待は2024年3月期を持って残念ながら廃止されました。 さてゲオHDは優待廃止があったのは正直優待族的には非常に痛かったのですが、私は主力としての勝負を続けるという決定を下しました。 その理由は、 「リユース市場が確実に成長しているから」 です。下のグラフを見て貰えば一目瞭然ですね。そして同時に、 大事な投資資金は可能な限り「日の当たるところ」、「未来が明るく輝いているところ」に置いておきたいから です。(上記データはリユース経済新聞ホームページより引用) さて、ゲオHDでの勝負の行く末は全て今後の業績推移にかかっていると思います。現在「確変モード」に入っているセカンドストリートの絶好調がこれからも続くのであれば、1株当たり利益(EPS)の増加×許容されるPER水準の上昇の「ダブルプレイ」で株価位置はここから更に数段上のステージに駆け上がるでしょう。 何しろセカストはおんぼろの居抜き物件でも平気でガンガン出てくるイケイケの攻撃的な進撃スタイルであり、店舗数が着実に増加し続けていますからね。(上記データはゲオホームページより引用) また海外展開が順調なのもとても魅力的と思っています。(上記データはゲオホームページより引用) ちなみにこの「セカストおんぼろ居抜き物件」に関してですが、1つ凄く印象的なお店がありました。 今回のゲオHDの主力化に際して、セカストは複数県にまたがって20店以上回ったのですが、その中にホームセンター(?)の居抜き店舗がありました。そこは駐車場はアスファルトがガタガタで穴ぼこだらけ、入り口を入ると床がそこらじゅうでめくれかえっているという超おんぼろ店で、正直入る前から気が滅入っていたのですが、店内に入ると一転、凄い人だったのです。 そこは立地も凄く悪くて人が沢山入るような要素は皆無だったので、「これだけ悪条件が揃っている中で、この集客力は驚異的だな。」と思いました。薄暗く裏寂れた田舎の国道沿いに佇む、居抜きの極限までコストを抑えたボロボロのお店の中に静かに多くの人が蠢いていて、暗くて深い衝撃を受けました。「日本の国力低下&国民総貧困化」の実態を見た思いがしたからです。でも同時に、「投資家としてはこれはビッグチャンスだ。この機会を生かさなくてはならない。」とも強く感じました。 さて最後になりますが、ゲオHDには投資家的には懸念せざるを得ない「大きなマイナスポイント」があります。それは「期初の業績予想が異常に弱すぎる」ことです。今期2025年3月期に関しても好調な新規出店が続く予定とは裏腹に、当期順利益が▲45.0%となるという「トンデモ予想」となっています。そしてこの予想を受けて実際に株価も大暴落となっています。(上記データはゲオホームページより引用) ただ同業で業界下位の3093トレジャーファクトリーや3181買取王国の今期予想が増収増益であり、かつ既存店月次推移も良好に推移する中で、「業界トップのウチの今期予想はほぼ利益半減です。」というのはちょっとあまりにも見積もりが厳しすぎると思います。IRの方は、「ウチには(保守的な予想をする)そういった傾向はある。」とおっしゃっていましたが、物には限度があると個人的には考えています。 またこの弱気予想の発表後に社長さんの資産管理会社である城蔵屋が株式買い付けのお知らせを出しているのも、「株価を暴落させて安く買いたいという底意があるのではないか?」と投資家に思われても仕方がないと思います。 ま、そういう大きなマイナスポイントはあるにせよ、それを差し引いてもゲオにはポートフォリオ最上位の一角で戦えるだけの高いガチンコ力があるとは思います。 サッカー日本代表のポイチ監督のように、目をガンギマリに見開いてしっかりと業績推移をチェックしながら、パンパース完全装備で戦っていこうと考えています。 2024~25主力株概況シリーズ 免責事項2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
Jun 26, 2024
さて今日は2021~24PF概況シリーズです。419位 3177 ありがとうサービス (東S、非優待) ○ PF419位は、四国・九州・沖縄でブックオフとハードオフのFCを展開しているありがとうサービスです。 現在の株価は3160円、時価総額30億円、PBR1.06、自己資本比率は47.5%、今期予想PER7.68、配当利回り4.0%(125円)で、優待はありません。 ありがとうサービスは私の専門外の非優待株ではあるのですが、しばらく前に「リユース株バルクプロジェクト」を開始したときに、リユース業界を多面的に3Dで理解するために無理を言ってオブザーバー参加して貰いました。 業績推移が好調という事もあり、これからもホールド継続の予定です。
Jun 24, 2024
さて今日は当ブログ一番人気の 2024~25主力株概況シリーズ です。 3位 ---- ◎◎◎ PF時価総額3位の主力株ですが、その高い成長力を評価してこのポジションとしています。ただ、現在超主力化を目指して更に鬼買い増し中のため今シーズンは非公開とさせて頂きます。ご了承ください。 、、、秘密の非公開日記へひっそりと続く。。。
Jun 20, 2024
さて本日より、当ブログの看板である 2024~25主力株概況シリーズ を始めます。 初めにお断りしておきますが、このシリーズは積極的な情報発信をすることを通して、継続的に学び続けながら、自分が投資家として少しでも 半歩でも成長することを目的として書いているだけのものです。人間はインプットだけ・溜め込むだけでは決してうまくいきません。適切なアウトプット・波動砲発射があって初めて1ミリでも1センチでも身長が伸びるものです。そういう風に出来ているんですね。 そのため、読者の皆様方がこのシリーズを見て売買をし、儲かっても、そして損をしても私は一切の責任を負いません。投資は100.0%自己責任で行って下さるようお願い致します。誰にも投げていないし、ただひたすら自分との真剣勝負をしているだけです。 それではまず最初に必ず下記の免責事項を御読み下さい。そして納得できない方はここまでで立ち去り、今後当ブログ及び私のツイッターアカウントへの御訪問は一切、恒久的にお控えください。尚、この免責事項は2024~25主力株概況シリーズの全体に対して適用されます。御了承下さい。 2024~25主力株概況シリーズ 免責事項 当 2024~25主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての1つ上のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちてはいないか、「目の死んだ魚」になっていないか、などを多角的に検討する目的で書いているものです。 記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただし登場各社IRへの蛇の様にしつこくて執念深い、独自の突撃取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。 また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは最終的には誰にも分からないため、記事内容の正確性は保証しません。私は「未来を見通せる魔法の水晶玉」を残念ながら持ち合わせてはおりません。 そのため当シリーズ内の情報に基づいて投資を行い、損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。 そしてここから先に広がる膨大な 2024~25主力株概況シリーズワールド は 純度100%の私のポジショントーク でもあります。私がポッケの小銭入れにしまってある100円玉で自分が買える限界までパンパンに買い込んだ銘柄達がただひたすらにずらっと並んだセットリストになっているのです。 そして私は割と文章力がある方のタイプです。なので、このシリーズを継続して摂取していると、知らないうちに私の「ミラクル蟻地獄ワールド」に引き込まれ、影響を受け、最終的には同化してしまう危険性があります。取り扱いには十二分に御注意ください。 いいですか、これが最後のチャンスです。読むのをやめるなら、引き返すならここまでです。 よろしいでしょうか? ちゃんと警告しましたよ。 それではここから先に続く日記へは、上記の免責事項に完全に120%ご納得頂けた方のみがお進み下さい。。。。。。 、、、お待たせいたしました。 それでは2年ぶりの新作となる 2024~25主力株概況シリーズ いよいよ出陣です。 1位 009544 韓国造船海洋(KOSPI、非優待) ◎◎◎◎◎(みきまる史上、過去最高評価) PF時価総額1位の幕内最高主力株は、HD現代の造船中間持株会社である韓国造船海洋(HD Korea Shipbuiding & Offshore Engineering)です。(上記データは会社ホームページより引用) 下記の通り、親であるHD現代の下に韓国造船海洋があり、その下に現代重工業、現代三湖(サムホ)重工業、現代尾浦(ミポ)造船所の3つの造船企業が仲良くぶら下がっているという形になっています。 2024年6月13日現在の株価は133.300KRW(大韓民国ウォン)、時価総額9.441兆KRW、PBR0.95、自己資本比率は31.6%、今期予想PER15.50、配当利回り1.4%で、優待はもちろんありません。ここは優待天国の日本株市場ではなく海を渡ってお隣の韓国市場に上場している銘柄ですからね。(データはSBI証券の「銘柄サマリー」から引用) さて私が専門とする優待株でもない、それどころが母国語で裏の裏まで調べ尽くせるという巨大な優位性がある日本株市場銘柄ですらない韓国造船海洋に何故超主力参戦したのか?、それは以下の5つの理由によります。1. 現在造船業界は「スーパーサイクル(受注好調期)」に入ったと考えられていること。また以前のスーパーサイクルは2~3年程度の短期のものが多かったが、今回はそれが造船業界の「環境規制と新しい船種の出現」によって10年以上続く「メガ・スーパーサイクル」となる可能性があること。そして投資家としてこのビッグウェーブに絶対に乗りたい、ポッケを金貨でパンパンにしたいと考えたこと。 ちなみに「造船業界のスーパーサイクルの未来予想図」は以下となります。今現在の地点である2024年から2035年くらいまで、今後10年くらいの大活況が予想されています。Golden Pineによる解説を見ると、 第一次世界大戦以来、造船サイクルは 20 ~ 30 年続き、通常は同じ長さの耐用年数を持つ船舶の更新サイクルによって推進されてきました。世界の船舶納入量の最後のピークは 2011 年に発生し、その結果、現在では退役年齢に近づいている船舶がますます増えています。現在、運航されている船舶の約 53% が艦齢 20 年以上です。 2030 年までに、この数字は 70% に達すると予想されます。この傾向は今後も車両更新の需要を促進すると考えられます。一方で、国際海事機関(IMO)の2030年の二酸化炭素排出削減目標により、古くてエネルギー効率の低い船舶の置き換えがさらに加速しています。大手海運会社は造船所の生産能力が逼迫していることを認識しており、2030年までの環境要件を満たすためにクリーンエネルギー船を先行発注し始めている。 ということです。要は 「環境規制と古い船の代替需要」の2つが同時に重なるので、それでスーパーサイクルが発生すると予測されている ということですね。(上記データはGolden Pineより引用) またこの点に関して、世界最大の造船会社であるHD現代重工業の主要外注製作会社である現代ヒムズ代表の崔志溶(チェ・ジヨン)さんも2024年1月9日の 「毎日経済」のインタビュー で以下の様に述べています。 「かつて造船業のスーパーサイクルが2~3年間船舶発注が集中するものだったとすれば、最近は好況水準の発注が10年以上続く可能性が高く、はるかに大きなスーパーサイクルが到来しました。」「市場調査業者クラークソンによれば2022年末基準で船齢20年を越えた船舶が貨物船は58%、タンカー34%、その他船舶47%に達し、早い時期に交替しなければならない船舶の需要が大きくなった」「さらに大きな好況の理由は既存船舶の環境にやさしい船舶転換時期が早まり、捕集された二酸化炭素を液化して貯蔵場所に運送する液化二酸化炭素(LCC2)運搬船の発注が持続的に増加するものと予想され中長期造船業の展望が明るい」 ちなみに日本造船工業会のプレゼンテーション資料を見ても同じような図表があります。(上記データは日本造船工業会のプレゼンテーション資料より引用)2. それでは造船業界のこれからの未来の10年が途轍もなく明るいと仮定して、じゃあ何で韓国造船海洋を選んだか?ですが、1番はここが造船業界の売上高ランキングで世界1位だからです。 「巨大なスーパーサイクルが到来するのであれば、業界の最大手にベットしておけば間違いないだろう。」と考えたということです。ちなみに3位の中国船舶集団(CSSC)もいいかな?とちょっと思ったのですが、中国は社会主義国で投資家保護の観点から大きな不安があるので今回は除外しました。(上記データはディールラボHPより引用)3. 実際にここからの数年で韓国造船海洋の利益が急増しそうなこと。 以下はSBI証券の「財務詳細」からの引用ですが、2023年12月期に純利益221.711.002.000KRW(約244億円、1KRW=0.11円で換算)と長年の暗いトンネルを抜けて、ようやく黒字転換しました。 そして2024年12月期には751.868.000.000KRW(約827億円、利益2.4倍)、2025年12月期には1.452.368.000.000KRW(約1598億円、利益6.6倍)となる見込みです。要は、今が「絶好の投資タイミング」という事ですね。(上記データはSBI証券より引用)4. 「お前、そんなこと言って捕らぬ狸の皮算用だろう。」と思われる方がいらっしゃると思いますが、自分には韓国造船海洋の現在が「ドラえもんのタイムマシンで日本の1年前」に戻った様な「10年に1度クラスのまたとない機会」に見えること。 「ストライクゾーンど真ん中の甘い球は全力で強振する。ホームランボールを絶対に逃さない。」 ことが投資家には一番大切。 具体的に言うと、日本の造船準大手の7014名村造船所が長年のトンネルを抜けて2023年3月期に黒字転換を果たした後、利益が急増して株価が「1年で5倍」になったのですが、韓国造船海洋の今が「1年前の名村」にそっくり重なって見えること。 これは数年前に韓国造船業界が苦し紛れに「赤字覚悟の安値でダンピング受注」しまくり、激安船価のものをしぶしぶ作っていて利益がちーとも出ていなかった状況が、日本から1年遅れで船価上昇後の受注船の建造が始まることによって利益があれよあれよという間に急伸していくというシナリオです。ちょっとここで名村造船所と韓国造船海洋の20年チャートを較べてみましょう。 まずは名村造船所です。この1年間で株価が急騰し、前回の造船スーパーサイクル時の2007年時の高値とほぼ同じ水準まで上昇していることが分かりますね。(上記データはSBI証券より引用) 次は韓国造船海洋です。前回の造船スーパーサイクル時の2007年と2011年に二峰性の高値を付けているものの、現在の株価水準はその約4分の1に留まり、全く動意づいていないことが分かりますね。(上記データはInvesting.comより引用) ちなみに、 2023年最新版:世界の造船会社ランキング時価総額TOP58 という記事によると、韓国造船海洋は時価総額7位で、名村造船所は27位となっています。27位で世界的な競争力がそれほど高くはないと考えられる会社が1年で5倍になったんだから、7位の会社にもおんなじことが起こるんじゃないか?と、私は思っているということです。とてもシンプルなアイデアですね。(滝汗) あっ、ちなみに私は名村を全くディスってはいないです。名村もまだここから2倍くらいになるポテンシャルは十分にあると思っています。5. 最後に、「韓国造船海洋の未来がそんなに明るいのなら、そもそも韓国市場を代表するくらいの大型株なんだし、もうすでに今の株価に織り込まれているはずだろう。何でこんなに株価が安いんだ。」という疑問があろうかと思います。実に当然ですね。 これに対する私の推測は、「東アジア人特有の不安遺伝子が株価の上昇を抑えている」というものです。 日本・韓国・中国・台湾・シンガポールなどの東アジア人は、セロトニントランスポーター遺伝子の「S型」を持つ割合が70~80%と高く、ヨーロッパの40~45%と比べて倍近い数値になっています。このS型遺伝子は「不安遺伝子」とも呼ばれ、セロトニンの分泌量が少なくて不安を感じやすい人種であることがわかっています。 S型遺伝子保有者の割合が一番高いのが我らが日本で80.25%、2番目がお隣の韓国で79.45%、以下、中国75.2%、シンガポール71.24%、台湾70.57%となっています。 つまり、「高い確率で明るい未来が訪れそうだけど、それを実際に確認しなくては不安で不安で投資が出来ない。」というのが、我々東アジア人投資家の実態ということです。だから実際の業績数字の急伸と共に7014名村造船所は株価が5倍になったし、実際の数字が「今は見えていない」韓国造船海洋の株価は未だ動いていないということです。 「動こうと思うけれども、金縛りでどうしても体が動かない」ということです。これが「投資の世界の不確実性」であり難しさなのです。そして日本と同様に韓国の投資家も多くが不安遺伝子を持っているので、それで「実際の業績数字のブレイクを見るまでは買えないし、買わない。」と言う方が多いのではないか?と個人的には考えています。 以上、投資家としての未来を造船業界のメガ・スーパーサイクルの到来と業界1位の韓国造船海洋の飛躍に賭け、「みきまる史上最大の大航海決戦」が静かに始まります。2024~25主力株概況シリーズ 免責事項当シリーズは、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 14, 2024
さて本日より当ブログの看板シリーズである2024~25主力株概況シリーズを新しく始めます。 前回の2022~24主力株概況シリーズは久々にほぼ2年に渡るロングラン公演となり、それによって実質的には1シーズンが飛ぶという結果となりました。 これにはいくつか複合的な理由がありました。ざっくりと以下の様な感じです。1. 毎年毎年テンションを上げ、多大な精神エネルギーを投入してこのシリーズを書くことが単純にとてもしんどかった。ちょっと金属疲労を起こしていた。2. 自分は2~5年くらいの中長期視点で銘柄を選定してゆったりと戦うタイプの投資家であり、そないそないに銘柄が頻繁に入れ替わる訳ではないので、まあ別に律儀に真面目に毎年書かなくてもいいかと思った。ちょっと休憩timeを入れようと思った。3. 世界最大のグレートゲームである株式投資の世界で長年生き抜くためには、非常識で、風変わりで、多くの批判が集まる、でもどこかに確かな磁力と魅力がある、そんな奇妙奇天烈で不可思議な銘柄選択が必須となる。そういう「瑠璃色に光り輝くドラゴンボール」を複数探し求めるのに時間が必要だった。 、、、こうして2年の準備期間をかけ、ようやく「よし、これで行こう。」と言う、新シリーズの準備が整ったのでした。 さていよいよ始まる2024~25主力株概況シリーズですが、「TOP10銘柄が前回の2022~24シーズンとはほぼ全部入れ替わる」こととなりました。実際の発表時にはもしかすると少し変わるかもしれないですが、現時点で見ると90%が新銘柄となっています。 自分でも俄かには信じられないくらいですが、全てを0ベースで見直し、生まれたての赤子の様なまっさらな気持ちでマーケットを広く俯瞰した結果、そういうことになりました。当ブログのスタートは2005年でしたが、今回は過去最大のサプライズに満ちた内容となりました、というか、なってしまいました。 多くの新銘柄達が次の覇権を争う超戦国時代のカオスな新章となります。正直に言って、「上か下かは全く分からないけど、間違いなくパフォーマンスはTOPIXには連動しない、完全に異質なものになるな。」と思いますし、実際にそういう構成となりました。 「高いリスクはあるだろうけど、この布陣で今度こそ超A級の投資家に成り上がる。」という強い決意を持っています。もしも駄目だった場合には「両腕+片足」くらいのかなりの重篤な深手を負うことになるという覚悟を決めてのスタートです。 そんな中、時空を超え音もなく静かにポートフォリオ初登場1位に飛び込んできたのは、「あまりにも意外な銘柄」でした。それは、、、、、 (明日へ続く)
Jun 13, 2024
さて今日は、2022~24主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP145銘柄を最後にまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位 41~50位 51~60位 61~70位 71~80位 81~90位 91~100位101~110位111~120位121~130位131位 3099 三越伊勢丹ホールディングス ここ三越伊勢丹HDに限らないのですが、百貨店各社の株主優待カードというのは、毎日の生活のクオリティアップに欠かせないものですね。132位 8233 高島屋 「オール4」くらいの凄く安心感のあるデパートで、自分は好きですね。133位 7380 十六フィナンシャルグループ ここは「2年で株価は2倍以上」になりましたが、依然としてご機嫌な低PBR状態が続いています。ま、元々がどんだけ異常に低評価だったか、という話ではあるのですが、私の十六FGとの楽しい旅路はまだまだ続きそうです。134位 9956 バローホールディングス 中部地区食品スーパー業界の雄ですね。135位 7864 フジシールインターナショナル 個人的には、ここはもう少し株価的に高く評価されても不思議ではない感じがしますね。136位 8387 四国銀行 1878年創業の名門ですね。137位 3197 すかいらーくホールディングス バリュー投資家としての観点からは非常に割高で新規参戦はあり得ないレベルですが、優待券の使いやすさ・楽しさは日本トップクラスであり、優待族的な観点からは非常に良い銘柄ですね。138位 7504 高速 優待バリュー投資家としては、この高速の様な「優待が無くても余裕で買えるガチンコ系バリュー株にたまたま優待が付いている」というのが一番嬉しいですね。139位 2907 あじかん このあじかんが典型例ですが、精神的に極めて有利な戦いができる事が、優待バリュー投資の最大の長所なんですね。140位 2882 イートアンド 大阪王将って値付けがちょっと大雑把というか全体に適当な感じがします。かなり高いなと感じるメニューと逆に安いなと思うメニューがモザイク状に混在しています。面白いですね。141位 3091 ブロンコビリー 個人的には幼少の頃から大好きなお店ですね。142位 8934 サンフロンティア不動産 ここは指標的に安いですし、成長力もありますし、業績がぶれやすい不動産関連銘柄という欠点はあるにせよ、かなり良い銘柄であると評価しています。143位 5161 西川ゴム工業 ここは依然として実に良い銘柄ですね。144位 9795 ステップ ここは指標的な割高感もありませんし、神奈川県東部の横浜や川崎での開拓余地があってマイルドながら成長力もありますし、とても良い銘柄と思います。145位 2915 ケンコーマヨネーズ 外食需要回復&卵価下落で業績が急改善しており、その優待パワーも相まって実にいいですね。 以上、 2022~24ポートフォリオTOP145銘柄のまとめ でした。これで2022~24主力株概況シリーズは本当に終了です。皆様約2年間のロング公演にお付き合い頂き有難う御座いました。2022~24主力株概況シリーズ 免責事項2022~24主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
Jun 12, 2024
いやあ今年も6月になりました。梅雨の季節ですね。☔ ところでマーケットでは昔から ダウ平均で見ると、6月は1950年以降での最下位に近く、9月よりもわずかに良いだけだ。(出典 アノマリー投資 、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P186) とされています。体調を崩しやすい長雨の季節ですし、「セルインメイ」ちゃんが住んでいる5月に続いて、無理は禁物の1か月という事ですね。(汗) さて先月も書きましたが、5月から8月というのは過去データでは成績が上がりにくい「投資家に不利な季節」です。そのため自分はフルインベストメントはいつも通り貫くものの、極力ポートフォリオを 資産バリュー ・収益バリュー 側に寄せて、大きなダメージを受けないように、手堅く保守的に 「敗者のゲーム」 を戦うようにいつも心がけています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
Jun 1, 2024
いやあ今年2024年ですが、早くも5か月が経過しました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次にファンドマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 皆様こんばんは。当ファンドポートフォリオマネジャーのProf.みきまるです。早速当ファンドの今月の成績ですが、ベンチマークに相変わらず劣後しての着地となりました。今月は中小型のバリュー株に株価軟調な所が多かったのですが、それが痛打となり大きく成績を落とす結果となりました。正直、非常に深刻な状況です。 さてポートフォリオマネジャーの私には今まで言っていなかった「密かな楽しみ」がありました。それはポートフォリオ上位銘柄を競い合わせてレースみたいにして遊ぶ、というものです。 具体的に言うと、私は有料サービスの「かぶたんプレミアム」にポートフォリオ全体の時価総額0.5%以上となる上位の銘柄を登録して毎日あーでもない、こーでもないと独り言を言いながらガヤガヤやっておりました。ここには全部で50銘柄まで登録できるのですが、沢山いた方が賑やかで面白いので、いつの間にか上限MAXとなる50銘柄が常にいる状態となっていました。 例えば今年2024年1月1日のポートフォリオを見返してみますと、全部で51銘柄が0.5%越えの状態であり、さらにその下にも僅差でTOP50を目指す子達がぎっしりと並んでいる、と言う感じで、その入れ替え戦をチェスの駒を動かすような感じで日々楽しんでおりました。 ただその後、「あれ?、もしかしてこれ単に入れ替え戦という自分で考案したゲームを心行くまで楽しんでるだけになってない? 大切なポートフォリオが珍獣満載の動物園状態に陥っており、一番大切なパフォーマンスを追求することが二の次になってしまっていない?」ということにハタと気付きました。実に遅いですね。 そこで大いに反省して、その後の数か月で徐々にポートフォリオ最上位陣の取捨選択を行い銘柄数を大幅に絞り込んできました。その結果、本日現在では時価総額0.5%以上の銘柄数は32となっています。 なので、来る2024~25主力株概況シリーズでは最上位陣に思い切り大金を張るという20年くらい前の様な思い切った布陣となりました。この先のパフォーマンスは良いにせよ悪いにせよ、おそらくベンチマークとは全く異なるものになるだろうと考えています。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
May 31, 2024
2024~26主力株概況シリーズの下書きに取り掛かりました。今日は朝から今までずっとぶっ通しで書いていて頭が沸騰しているので、ちょっとお出掛けしてきます。家に戻って気が向いたらもう1本出す予定です。
May 19, 2024
さて今日は、2022~24主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP130銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位 41~50位 51~60位 61~70位 71~80位 81~90位 91~100位101~110位111~120位121位 4463 日華化学 ここは指標的にも安いですし、優待内容もなかなか良いですし、PF上位で戦うに足る良い銘柄と思います。122位 7867 タカラトミー ここは指標的には妥当な株価位置ですが、優待品には日本トップクラスのガチンコパワーがあります。また玩具メーカーと言うのは一発大ヒット作が出れば業績が劇的に改善することもありますし、その意味ではとても夢のある銘柄でもありますね。123位 7475 アルビス最近は中京圏への侵攻を始めています。屈強な戦国大名揃いの超激戦区でアルビスがどこまでやれるのかが楽しみですね。124位 7987 ナカバヤシ ここは指標的にも安いですし、総合利回りもたっぷり出ていますし、ポートフォリオ上位で戦うに足る確かな実力があると考えています。125位 9029ヒガシトゥエンティワン 地味な運送会社ですが、過去安定してしっかりと利益を出し続けており、またマイルドながら成長力があるのもいいですね。126位 2282 日本ハム 「優待って本当に貰ってみないと分からないよなー」といつも思います。と言うのは、日本ハムの優待、頂いてみると明らかに「物が良い、クオリティーが高い」のがヒシヒシと伝わって来る、滅茶苦茶に良い内容だったからです。127位 9823 マミーマート ここマミーマートに限らないのですが「日本国民貧困化関連銘柄」には大きなチャンスがあるように思いますね。128位 7984 コクヨ ここは指標的には妥当な株価位置と思いますが、優待内容には非常に力がありますね。129位 7417 南陽 1950年の創業以来70年以上一度も赤字を出したことのない非常に守りの強い会社ですね。 130位 5451 淀川製鋼所 ここはまずまずの低PBR&好財務&賃貸等不動産に含み益たっぷりの3本柱が揃っており実に私好みの銘柄です。 以上、2022~24ポートフォリオTOP130銘柄のまとめ でした。2022~24主力株概況シリーズ 免責事項2022~24主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 18, 2024
今日はポートフォリオの損傷が非常に激しく、見回り&補修作業で忙しいためブログの更新はお休みとさせて頂きます。
May 16, 2024
※これはブレインストーミングのための私的なメモです。特に推敲せず思い付いたままをラフに書き殴っているものなのでご了承ください。※ 今日の日記は、シリーズ「主力株候補のアイデアはどこから来るのか?」の第3弾です。未読の方は、 第1弾 第2弾 と順番にご覧下さい。 さて今日も具体的にPF上位で戦うことになる主力株候補をいつもどうやって探しているのかを自分の頭の整理のために思い付く限り書いていきます。4. ファクター投資の観点から銘柄を探す。これは以前からちゃんと認識せずに使っていたやり方だったのですが、超名著 「ファクター投資入門」 を読んでからはその有効性と概念を再認識して意図的に手法の1つに取り入れたものです。 さて、投資における「儲け」の源泉となるプレミアムのあるファクターとしては、サイズ(小型株効果)、バリュー(低PBRや低PER)、モメンタム(クロスセクショナルモメンタム、タイムシリーズモメンタム、フレッシュモメンタム)、クオリティ(収益性が高い)などがあるわけですが、ここ日本株市場ではそれに追加して配当(高配当)が有効なファクターとなることが複数の論文から示唆されています。 この配当効果は前述のファクター投資入門では「有効なファクター足りえない」、「バリューファクターやクオリティファクターへのイクスポージャーで十分に説明できる」とバッサリと切り捨てられているものですが、この数年注意深くマーケットを観察してきて、「日本株市場では明らかに効いている」と思ったので、考えを修正して自分は「配当ファクター」も以前よりは重要視するように投資哲学を修正・アップデートしています。(滝汗) さてそれでは具体的にどうしているか? これが実にアナログなのですが、自分はヤフーファイナンスの「時価総額下位」、「低PBR」、「低PER」、「配当利回り」、「年初来安値更新」の各ランキングを上位から虱潰しに見て調べるというやり方を好んで多用しています。定期的に大体それぞれの上位1000位くらいまでは見ます。経験上、この5つのランキングの複数に登場している銘柄にビッグチャンスが隠れていることが多い印象です。 後は、時価総額下位の特に50億円以下からは経験上「大化け」する子が良く出るので最重点を置いて徹底的に調べて尽くしています。確か、この「時価総額50億円以下の銘柄は統計的にハイパフォーマンスである。」ということについてはいくつか論文も出ていると思います。 更に各銘柄の「掲示板の雰囲気」もチラッと見ます。その銘柄で大きくやられていて「頭に焼きの回った」投資家が元気にキーキーと喚き散らしているようなところは要注意で勝てないことが多いです。逆に彼らがついに諦めて去り、人の気配が途絶えて投稿が無くなり静まり返っているところにチャンスが多い感じです。 主力株候補発掘のアイデアとしては、このくらいかな? 他に皆様が使っているやり方が合ったら、是非ツイッターのコメント欄で教えてください。 、、、まさかの続編へ続く。。。
May 12, 2024
しばらく前にあるマネー雑誌に「株の売り時の教科書を作りたい。」という事で取材を受けたのですが、その時に彼が「うーん、なんだか誰に聞いてもみんなが難しい難しいって言って、全然歯切れの良い答えが返ってこないんですよねえ。」とぼやいていました。 その理由は非常に簡単です。なぜなら「株式投資において売り時の判断が一番難しい。」からです。クリアカットに言語化することは至難なのです。でも同時に株の売り時の判断の精度が投資の最終パフォーマンスを決定する訳なので、これは実は一番大切なことでもあります。 ちなみに私は投資本を評価するときには株の売り時についての詳細な解説があるかどうかを必ず見ます。経験上そこが疎かにされている本は「ほぼ駄本」です。 ところで私たち人間はご飯を食べればその後で必ずいつか「うー」をします。でも多くの人は美味しい食事のことには熱心なのに、結果の「うー」に関してはほとんど無関心です。「今日のうーは、色つや・形共に最高だったな。ちょっとツイートしとこう。」などという人はほとんどいません。(笑) でも「うー」は人間としての「出口」であり極めて重要です。何故なら、そこには生物としての健康状態がはっきりと現わされているからです。 それと同じで、私たち投資家は株を買えば、ほとんどの場合にはいつかそれを売ります。でも多くの投資家はどの株を買うか?、そしてそれをいつ買うか?については熱心に勉強し考えますが、いつ売るか?については何故かおざなりで無頓着になりがちです。でも、株の売り時、出口戦略は投資において極めて重要です。何故なら、前述の通りそこの巧拙がパフォーマンスに致命的に大きな影響を与えるからです。 さて、我々が株を買うのは、何と言ってもその株が安いと思ったからです。 私の様なバリュー系の投資家であれば、PBR、PER、時価総額、自己資本比率、配当利回り、総合利回りを勘案して安いと思ったから買ったのであり、グロース(クオリティ)系の投資家であれば、成長力の割にはPERが低い、利益率が高いなどを勘案して安いと思ったから買ったわけです。 またモメンタム系の投資家であれば、過去の株価推移が力強い、レラティブストレングス(アメリカのテクニカル・アナリストのJ.W.ワイルダーによって開発されたテクニカル指標で過去一定期間の株価における上昇・下降分の割合のこと。前年度年初の株価と今年度年初の株価を見た場合 RS(%)=(今年度株価-前年度株価)÷前年度株価×100 )が高いことを評価して、その割には安いと思ったから買ったわけです。 そしてどのようなタイプの投資家であれ、自分が想定していた、目標としていた株価に到達し、既に十分に割高になったと思ったから売ったわけです。 ところが、もう自分の基準では割高なはずのその株が何故か売った後もスルスルと上昇していく、全く思ってもいなかったことで凄く悔しい。こんなことだったらもっと握力を強く持ってホールドして置けば良かった、、、ということを私達投資家は頻繁に経験します。株の売り時程難しいものはなく、日々その技術レベルを上げるべく我々は修練を繰り返しているというのが実情なのです。 さてそれではそのとても難しい「株の売り時」に関して、私が2024年の現時点で考えていることを今日はまとめておきます。全部で7つあります。「そんなにあるのかよ。」と思われた方がいるかもしれませんが、「売り」はそれだけ複雑で難易度が高いという事です。 まず、一番大切だと思っているのは、1. 前もって自分で勝手に「目標株価」を決めない。損は切って、利益は放置しておく。 ということです。 これはどういうことかというと、上がり始めた株と言うのは「モメンタム(勢い)」を手に入れているのが大きなポイントなのです。そして、 モメンタム投資にはバリュー投資と同等以上の有効性がある ことは既に多くの論文により証明されています。一つだけ具体例を挙げると、ファクター投資入門(アンドリュー・L・バーキン ラリー・E・スウェドロー著 パンローリング社 2018年)の中で、1927~2015年の長期データで、バリューファクターの年間プレミアムが4.8%だったのに対して、モメンタムファクターのプレミアムは9.6%だったことが報告されています。(P114) 一度上がり始めた株はそのファンダメンタル超えて遥かに空高く上昇していくことがあります。そして、どこまで上がるかは決して誰にも分からないのです。 それを自分の都合で勝手に決めた目標株価に達したからと言ってあっさりと売却するというのは、 せっかくゲートに入った勝ち馬を撃ち殺すようなもの (成長株投資の神 マーク・ミネルヴィニ著 パンローリング社 2016年 の中でのダン・ザンガーの言葉) ですし、だからこそ、 価格目標を設定することには問題がある。最も良い銘柄は結局、たいていだれの予想をもはるかに超えて大きく上げるもの(同 マーク・ミネルヴィニの言葉) でもあるわけです。 つまり、持ち株が上がり始めたら、もう割高だなと思ってもモメンタムを発揮しているうちはグッと我慢してホールドを続けなくてはならないということなんですね。 これが何故大切かというと、誰にも正確な未来を見通すことが出来ないという「究極の複雑系」である株式市場では、単純に考えると 勝率は50% しかないからです。 半分の確率で負ける以上、トータルで勝つためには、「勝つときには大きく勝つ」ことが絶対に必要 なんですね。 私はこの考え方を バリュー→モメンタム戦略 不人気な時期にバリュー株としてそっと静かに買い、株価の上昇局面をグロース株として圧力強く楽しくホールドし、ついにモメンタム(勢い)が失われたときに売却し、ポッケに札束をねじ込んで風の様に去る戦略 と定義しています。 そしてその一方で、見込みと違って値下がりした銘柄については適切な損切りを徹底していくことが大切です。なぜなら 損失は利益の2.5倍のダメージがあるというのが相場心理学の教え であり、それを 放置することは投資家としてのIQ(知能指数)とEQ(心の知能指数)に大きな損傷を与える からです。まさに古いウォール街の格言である、 「損は切って、利益は放置しておけ。」が正解 ということなんですね。 この点に関して、名著 システムトレード基本と原則 の中で、著者のブレント・ペンフォールドは、 トレーディングで成功するための本当の秘密はただひとつ。損失を管理すること。 。。勝ちトレードはほとんど無視してよい。それらは普通、問題にならない。利は伸びてめったに損にならない。成功するためには、損失の管理にすべてのエネルギーと決断力を集中する必要がある。 との鮮烈な名言を残しました。「損は潔く切る。そして利益は引っ張るだけ引っぱる。」これが株式投資で「最も大切」なことなんですね。 私が次に大切と思っているのは、2. 株を売る時にはテクニカルの視点を持つ。下がり始めたら迅速に売る。 ということです。これは、バリュー投資家的視点から株を買うタイミングを選定し、モメンタム・テクニカル投資家的視点から株を売るタイミングを選定する つまり、 株を買うときと売るときでは違う考え方、異なる哲学を用いる ということです。 これが何故重要かというと、株と言うのは騰がる時はゆっくりの場合が多いですが、下がる時は非常に早くてあっという間の事が多く、 ファンダメンタルよりもテクニカルの方が売り時を早くかつ鋭敏に検出してくれるから です。 この「株の売り時のシビアさ」については、過去に多くの大投資家が言及しています。永遠の名著、 マネーの公理(マックス・ギュンター著、日経BP社) の中で、著者のギュンターはそれを、 船が沈み始めたら祈るな。飛び込め。 という印象的な言葉で表現しました。 また、モメンタム投資に関する歴史的金字塔である、 私は株で200万ドル儲けた(ニコラス・ダーバス著、パンローリング社) の中で、著者のダーバスは、 トレンドが反転したらどうするのか。泥棒のように逃げ出すしかない。 と述べました。 ちなみにこのダーバスの言葉に着想を得て、私は株の売り時に関し、 みきまるのドロボー理論 指標的に高値圏にある持ち株が、モメンタムを失い「これは完全に崩れたな。」と感じたら、迅速に売却し、ポッケに札束をねじ込んで後ろを決して振り返らずに音速で猛ダッシュで去る というものを開発して、日々の投資の中で実際に使っています。(笑) さて次に、具体的な株の売り時についてですが、株価推移がモメンタム(勢い)を失って最高値から10%下がったときを目安にしています。 前世紀の大投資家である ジェラルド・M・ローブ は 値上がりして大きな含み益を持った株について、損失の時と同じシステムで売るように勧めています。具体的には、株価が相場の最高値から10%下がったら部分的に処分することを考えたほうがいい、と言います。損切りと同じやり方を踏襲すればよいので非常に分かりやすいですね。 また名著、オニールの空売り練習帖(ウィリアム・オニール著、パンローリング社) の中で、空売りのダイアグラム という有名な表があるのですが、経験上このチャートと出来高推移に当てはまる銘柄は実際にその後急落することが多いと感じていて、持ち株がこのパターンに綺麗に当てはまる場合にも売却を検討することが多いです。 私が次に大切だと考えているのは、 3. 100%正しくあろうとしない。 という事です。株式市場では「絶対的な正解」は決して手に入ることはありません。何故なら、「運用」というのは文字通り「運を用いる」ものなので、必然的に偶然、運に結果が左右されるからです。ただ我々日本人には「完璧主義」を目指す傾向があり、それで投資を苦手とされる方が多いと個人的には推察しています。 具体的には私は、 ステップシステム という前世紀の大投資家であるジェラルド・M・ローブのやり方を基本的に踏襲しています。以下彼の永遠の名著である、投資を生き抜くための闘い からの引用です。 (損切りする勇気を持てない場合でも)持ち株の一部だけなら売る気にもなれるだろう。。。 自分の銘柄が明らかな「失敗」を犯したと感じるたびに少しずつ売っていけばいい。 。。この方法は、ある薬が体質に合えば量を増やし、合わなかったら量を減らすという考え方に似ている。 素晴らしいですね。 またそれ以外に 迷ったら半分 という、マーケットの魔術師株式編でスティーブ・コーエンが述べたやり方も意識しています。。以下引用です。 自分が間違ったと思ったり、理由が分からなくても相場が思惑と逆行している場合は、ポジションを半分に切れ。いつでも積み増せるのだから。。。これを 2回やると、ポジションは元の4分の1 になる。するともう大きなトレードではない。。。重要なのは行動を起こすこと。手をこまねいて悲惨な目に遭うトレーダーがあまりにも多すぎる。。。マーケットの動きをコントロールすることは出来ないが、マーケットに対して自分がどう反応するかは自分でコントロールが出来る。 うーん、何度読んでもこれまた素晴らしい文章ですね。 すいません、少し脱線しました。要は株を売るという難題への取り組み方として、どっちみち100%正しくあることは出来ないのだから、マーケットの状態を観察し続けながらダラダラ&チビチビ売るのが良いと考えているのです。そしてジェラルド・M・ローブの言った前述の ステップシステム が一番自分のやり方に近いですね。 次に大切なのは、4.常に次の再投資先を探し続けて確保しておく。 ということです。 株を売った後に必然的に訪れる再投資のリスクを甘く見ている投資家が自分を含めて多すぎる のです。その為にみんなここで絶望的につまづいてしまうのです。 せっかくある銘柄で大きく資金を増やすことが出来ても「次のヒット株」が続かない、それが原因で資金力の大きな、ビッグな投資家になれないんですね。以下はホームラン級の超名著 価値の探求者たち での ヴィーニー・イェ の言葉(20170328の記事)です。 「株を売る際には必ず、売却資金を次は何に投資するのかを考える。バリュー投資の経験から学んだ最大の教訓は、ほとんどの投資家は再投資のリスクを軽く見て、きちんと分析しようとはしていない ということだ。。。優れた投資家と普通の投資家との分かれ目は、まさに再投資のスキル にある。優れた投資家は常に再投資の準備をしていて、複利効果を働かせることが出来る。」 プロのサッカー選手は、パスを出す前にどこに相手がいるのかをしっかりと見定めます。やみくもにやけくそに適当にボールを蹴りだすことは決してないんですね。投資もそれと一緒なのです。そして私が現在695銘柄と言う巨大な「優待株いけす」を管理&維持し続けているのも、それが「次の投資先」を見つけるうえで抜群に役立つからなのです。 私は常にキャンパスに「大きな絵」を描いてばかりの、夢見がちでやや脇の甘い投資家であり、自分で言うのもなんですが銘柄選択のミスは他の凄腕の方と較べると残念ながらかなり多い方だと思います。でも、それでもこの「世界最弱」とも評される地獄の日本株市場をここまで20年間以上何とか生き抜いてきました。 そしてその最大の原動力となったのが、ある銘柄での戦いを終えて現金化した後の「再投資」にあたって、「母なる優待株いけす」から次の新鮮で期待値の高い「黄金色の魚」を選び続けることが出来たことなのです。つまり、いけすがあったからこそ、私はここまで概ねうまく「再投資」を繰り返して来れたという事なんですね。(日経マネーに連載していた自分の記事より引用) 次に大切なのは、5.嬉しくなったら売る。 ということです。これは行動に移すのは非常に難しいのですが、自分の20年以上の経験上間違いなく極めて有効です。持ち株が市場で評価されて急騰した。更にその後もグングンと値上がりを続けていて、自分の心が浮き浮きわくわくし、「自分の見込み通りだった。嬉しいな。!」と感じたら、それが売り時ということです。 マーケットの魔術師 システムトレーダー編 (アート・コリンズ著、パンローリング社)の中でマレー・ルジェーロというトレーダーが、 市場とは、大多数からお金を取り上げて、それを上位5%に与える仕組み。。。95%の人は人間本来の心理のせいでお金を失う。 と述べました。つまり、自分の心の動きと反対の売買をすることが大切 ということなんですね。私が尊敬している日本株市場のある凄腕バリュー投資家はかつて「絶対に売りたくない・手放したくないと心の底から思った。だから自分はそこで売った。」と述べました。 次に大切なのは、6. 大きく買いたい株があったら、持ち株を見渡して総合戦闘力が最も低い子を代わりに手放す。 ということです。株式市場は常に変化しています。そして我々の持ち株1つ1つの「リスク・リワード比」も刻々と変わっていきます。素晴らしい極上の銘柄を発見したら、自分の持ち株を点検して一番劣るものを売り、入れ替えていくことは理に適ったことです。かつてダーウィンが述べた様に、 生き残るのは最も強い種でも最も知的な種でもなく、変化に最も素早く反応する種 なんですね。 最後に大切なのは、7.ポップコーントレードをしない。 ということです。これは数年前に、知られざるマーケットの魔術師(ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2021年)を読んで滅茶苦茶感銘を受けたエピソードなのですが、あまりにも良い話なのですぐに自分の「売りのルール」に追加で取り入れました。 具体的には、第1章のピーター・ブラントの言葉です。 ブラントは「ポップコーントレード」と彼が呼んでいるものをなくして、パフォーマンスを改善した。 これは、かなりの含み益になったのに損益ゼロか、さらに悪いことに含み損になるまで持ち続けるトレードのことを指している。 彼はトレーダーになって早い段階でこれを経験し、そうしたトレードを避けるためにルールを作った。 振り返ってみると、私はブラントの言うこの「ポップコーントレード」を良くやってしまっていました。この数年でも、ある銘柄で9桁を超える含み益を持っていたのに、「ワイは長期投資家だから。」と全く利益確定をせずにのほほんとホールドしていて、結局そのほとんどを失ってしまったということも実際にありました。 一・ 自分の総資産の一%に等しい含み益が出たら、一部を利食いする。 二・ 利益目標の七〇%以上に達したら、逆指値をそれまでよりもずっと近くに置く。 その意味で、上記のブラントの「ポップコーントレードを避けるためのルール」は実践的で素晴らしいと思います。特に、「自分の総資産の1%に等しい含み益が出たら、一部を利食いする。」というのは分かりやすいですし、パフォーマンスを安定させるうえでも有益なやり方だと感じました。そして自分の投資手法に取り入れました。 後、少し余談ですが、持ち株の損切りラインに関しては利食いの10倍厳しい基準をおいており、 総資産の0.1%を超える含み損が出た場合にはその銘柄は機械的に売却する ようにしています。(但し有望と考えている銘柄の場合はいわゆる節税クロスをかけて買い単価を下げて仕切り直しをすることもあります。) 以上の7つがこの「株の売り時について考える。」という難題への私の考える2024年での最新のまとめとなります。これを読んで、「もっと良いアイデアがあるよー。」と言う方は是非ツイッターのコメント欄で教えてください。
May 11, 2024
いやあ青葉薫る5月になりました。ゴールデンウイーク真っ只中の方も多いでしょうね。 さてマーケットでは昔から 5月は長年にわたって、油断のならない月だった。それは私たちが「5~6月の被災期間」と呼んでいたものの一部だった。S&P500は5月に、1965~1984年の20年のうち15年で下げた。 ダウ平均とS&P500にとって、5月は最悪の6か月の始まりだ。だから、「5月に売って、相場から離れなさい」と言われるのだ。(出典 アノマリー投資 、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P184) とされています。投資家にとっては1年で最も「極悪な季節の始まり」という事ですね。(滝汗) そのため、この「投資家にとって不利な季節」である5月から8月までは、自分はフルインベストメントはいつも通り貫くものの、極力ポートフォリオを資産バリュー・収益バリュー側に寄せて、大きなダメージを避けるように、手堅く保守的に戦うようにいつも心がけています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
May 1, 2024
いやあ今年2024年ですが、早くも4か月が経過しました。月日が流れるのは本当に早いですね。 それでは次にファンドマネジャーより今月のまとめを発表させていただきます。 初めまして。Prof.みきまるです。好きな言葉はバーガーキングの店頭で大きな声で「オールヘビー、ハーフカットでお願いします。」と注文をすることです。これから毎月の総括を担当します。よろしくお願い致します。 さて当ファンドの今月の成績ですが、ベンチマークに相変わらず劣後しての着地となりました。ただ指数の推移が軟調だったこともありマイナス幅は3月よりやや減少しTOPIXのしっぽが見えてきています。取り敢えずはTOPIXに追いつけるように引き続き死力を尽くします。 当ファンドでは先月にポートフォリオの大改造を行ったこともあり、今月はあまり大きくは動きませんでした。強いて申し上げますと、コードネーム「ケインとアベル」と言う作戦を現在実行中で、新しい銘柄が2つPF上位に登場してきた位です。 それでは皆様、来月もよろしくお願い申し上げます。
Apr 30, 2024
さて今日は株式投資本オールタイムベスト142位 わが子と考えるオンリーワン投資法(ジョン・モールディン著、パンローリング、2006年) の第4弾です。 今日は、第2章 それほど簡単ではないトレーディングツール から。 投資(トレーディング)の世界では高度な知恵で利益をたたき出す極めてハイレベルな人々の世界でも、グローバルな経済の下に隠れた無数のゴツゴツした岩に追突して息絶えた投資家の死体が散乱している。それはマネーマネジャーや個人投資家がどれほどの知恵や教育を身につけていようと変わりはない。 これは確実に上がると読んだファンダメンタルズによる自信あふれた予測がそうはならなかったことも数え切れない。 はい、これは本当にその通りで投資の世界に「100%確実」なことは一切存在しません。例えば私は数年前にマンションディベロッパーの 3254プレサンスコーポレーション を超主力に立てて戦ったことがありました。 業績は絶好調かつ土地の仕入れも順調で今後数年の力強い成長は確実、指標的には超激安で会社業績予想の精度も最高、信頼できる優良な超小型アクティブファンドへの組み入れもありパクリュー投資的にもOK、財務状態は良好、よく訓練された超オラオラの営業部隊は間違いなく日本最強クラス、そして創業社長の山岸忍氏は伝説の武闘派、と自分では「非の打ち所がない完璧な銘柄」と考えていました。 ところが突然おやびんである山岸社長が業務上横領罪の疑いで大阪地検特捜部に逮捕され、その衝撃で株価が超大暴落したのです。自分は逮捕のニュースの瞬間に「山岸社長自身に経済的なメリットが無いのでそんなことをするはずがない。多分大阪地検の勇み足だ。」と直感的に思いましたし、実際時が流れ冤罪が証明されて、山岸氏は無罪放免となりました。 ただ時はすでにあまりに遅く、山岸社長は冤罪によるプレサンスコーポの株価暴落で70億円を失い、一代で築いた売上高2000億円超の会社を3288オープンハウスグループに身売りせざるを得ませんでした。 そして私自身も、ポートフォリオのリスク管理の観点から持ち株の大部分を手放すことを決断し、数千万単位の損失を出す結果となりました。 山岸社長逮捕のニュースがネットに流れた瞬間の衝撃を自分は一生忘れることはないと思います。見た瞬間から歯の根が合わず、キーボードを叩く手は震え、お目目の焦点も何故か良く合わなくなりました。想定される最大損失額を計算しようとしましたが、込み上げる胃液と全く想定もしていなかった完璧なボディーショットを喰らった精神的衝撃で電卓のボタンを押すだけの力も既になく、何度もトイレに駆け込みました。 100%確実はない、それがマーケット唯一の真実 なんですね。(続く)
Apr 29, 2024
※今日の日記もブレインストーミングのための私的なメモです。特に推敲せず思い付いたままをラフに書き殴っているものなのでご了承ください。※ さて今日も具体的にPF上位で戦うことになる主力株候補をいつもどうやって探しているのかを自分の頭の整理のために思い付く限り書いていきます。3. 前回の1と近い位置にはあるのですが、自分のポートフォリオを様々な角度から眺め、舐め回すように調べ倒して、その結果として新しく抽出されてきた銘柄を主力に据えるパターンが多いです。 私のポートフォリオには本日現在で795銘柄(ちなみに時価総額最下位は2829サマンサタバサでその評価額はなんと6000円!)が生息しており、その内の97~98%は優待株です。それはつまりポート全体がほぼほぼまるまる「巨大な優待株いけす」ということになります。これからの数年単位で見て「結果として大勝ちできる優待株」であれば、そのほとんどは自分の優待株いけす内で既に飼っているはずです。何故なら「少しでもポテンシャルの高そうな優待株」であれば、見つけたその瞬間に無条件で口をガボッと開けて「優待ミニマム」分を買うように自分を調教しているからです。 つまり、「未来の主力株候補」は元々自らの手の内にある訳です。問題は極彩色に輝く魚を巨大な魚群の中からどうやって見つけるか?。 実は一番多いのは、当ブログの人気シリーズでもある 「ポートフォリオ含み損ランキング」 を書いていて、その上位にひょっこりと登場してきた子達の中から偶然に発見されることです。 私は自らが発明した概念である 「優待バリュー株」 一筋で20年以上を戦って来た投資家であり、膨大な負け戦の数々からリアルの戦場でしか得られない貴重で稀少な経験を手に入れてきたわけであり、それはつまり「優待株でのありとあらゆる負けパターン」に既に遭遇してきているわけです。 なので、そのエントリーのタイミングをとんでもなく大きく外すということはあんまりはないのです。自分の買値から大きく下がっている銘柄と言うのは、自分が単に何かを間違っていたという場合ももちろんあるのですが、それと同時に「マーケットから過小評価されている銘柄の一覧表」になっているという側面があるのです。 ただこのやり方は見方を変えると 「ただのナンピン戦略」 にもなってしまうわけで、本当にその銘柄で勝負するべきかは「買い増ししながら同時に猛勉強」をして、「戦いながら毎日自問する」ようにしています。損失が膨らんできた場合には随時適切な損切りをして「負けながら、自分の心と体に生じている痛みを実感しながら」戦うようにしていますし、そして、「あれ、やっぱり違うな。」と感じた場合は迅速に撤退するようにもしています。 ちょっと長くなりましたので、また気が向いたらいつか書きます。(続く???)
Apr 28, 2024
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