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すべて、お楽しみさ… New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2012.01.27
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カテゴリ: カテゴリ未分類
25日のブログに「自分探し」ということに関して
そのメガネに気づくためには、メガネを探すことをやめる必要があります。メガネを使ってメガネを探すことをやめた時、メガネの存在に気づくのです。

ということを書いたのですが、今日はそのメガネ(自分)に気づく方法について簡単に説明させていただきます。

「座禅」という方法があります。基本的に座禅はただ座るだけです。ただ座るだけなのに、どうして色々なことに気づいたり、自分自身を成長させることが出来るのかというと、からだの動きを止めることで、そのからだの内側で働いている心や感覚の働きに気づくことができるからです。

自分を見失ってしまっている人は、その心や感覚の働きに支配されて、毎日自動機械のように同じパターンで考え、同じパタンで感じ、同じパターンで行動しているものです。でも、そのことに気づいてはいません。なぜならそのことに気づいた人は同じことを繰り返さなくなるからです。

だから、毎日繰り返している人は「気づいていない人」なのです。

お母さんたちは毎日「早くしなさい」と子どもをせかしていますが、私が今まで何百人という人に聞いた結果からすると、どうも子どもは「早くしなさい」と言われても早くすることが出来ないようです。それが出来たという子の話を聞いたことがないからです。

それでもお母さんたちは毎日「早くしなさい」と言い続け、子どもを追い立てています。
言っても無駄だということはお母さんたち自身がよく知っているはずなのに、それをやめることが出来ないのです。

実は、それが苦しいことでも、意味がないと分っていることでも、一度身についてしまった習性を変えることは非常に困難なんです。そのように心と感覚の状態が固定してしまっているからです。



それと同様に、感情の使い方、感覚の使い方、からだの使い方も変えるのが困難です。なぜ困難なのかと言うと、そのようなものは全部「無意識」が処理してしまっているからです。人間は、幼い時に学習したことは無意識が処理してしまうようになっているのです。

そして、人は「無意識」が処理しているものを、自分の意志で変えることは出来ません。なぜなら、意識出来ないからです。意識出来ないものを変えようがありません。人が意識することができるのは、その無意識が行った「結果」だけです。

子どもを叱ったり、叩いたりした後で、叱ったり、叩いてしまったことに気づくのです。そして、反省するのですが、また、叱ったり、叩いた後にそのことを思い出すばかりです。叱る前、叩く前に気づいてそのことを回避できればいいのですが、なかなかそううまくはいかないものです。

また、気づいたとしても、自分の感情とからだは自動的にいつもと同じ反応で動いてしまい、それを抑えることは困難です。

なぜなら、自分の心やからだと対話する方法を知らないため、心やからだを説得することが出来ないからです。

座禅は、ただ座るだけです。何もしません。でも、何もしてはいけない状況なのに無意識は勝手に何か活動を始めようとします。座禅をしていないときは、すぐにその無意識の誘いに乗ってしまって反応してしまうので、無意識の存在に気づかないのですが、無意識からの誘いを断ることで無意識と向き合うことになるのです。そして、心やからだ(感覚)との対話が始まります。

そのような修行をズーッと続けていると、無意識に働いていた自動処理プログラムを停止することが出来るようになるのです。そして、オート(自動)ではなく、マニュアル(手動)で自分の心とからだ(感覚)と関わることが出来るようになります。

つまり、簡単に言うと「座禅」は「無意識に支配されたオートマ的な生き方」を、「意識と自覚に基づくマニュアル的な生き方」に変える作業なのです。そこで初めて、自分が「自分」の主人公になることが出来るのです。

でも、当然そこには義務と責任が発生してきます。「オートマ的な生き方」をしている人は、「自分の苦しみや行動の原因は自分を育てた親のせいだ」と言いますが、「マニュアル的な生き方」では、すべて自分自身の責任になります。

自分を「アダルト・チルドレンだ」と言って、身を守ろうとしている人は「オートマ的な生き方」をしている人です。

また、「オートマ的な生き方」をしている人は、いつも「忙しい 忙しい」と言っています。なぜなら、自動処理プログラムによって振り回されてしまっているからです。



「座禅」は、このような状態から抜け出すための方法です。
でも、だからといって私はみなさんに「座禅をしなさい」と言いたいわけではありません。また、子育て真っ最中のお母さんにそんな時間的なゆとりはありません。また、一人では出来ません。お寺ではグラついたら叩いてくれるお坊さんがいるから、座っていることが出来るのです。

じゃあどうしたらいいのか、ということです。

<明日に続きます>





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Last updated  2012.01.27 11:48:49
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