そう、、先日ライブを聴いた、Mike Del Ferroは、オランダの人です。 オランダと言えば、球根の世界的な輸出国でもありますよね。 ミッフィーちゃんの生まれた国でもありますが。。 そのオランダは同じアムステルダム生まれのギターリスト、ジェシヴァンルーラー。 フルアコをしっかりならしきった彼のギタープレイは、日本で非常に人気あります。 テクニシャンなんだけど、そのメロディアスなフレーズで難解さがないし、高速フレーズは文句なくかっこいいし、音色は華があるし。。 つうか、世界でも人気あるんでしょうねぇ?? 今回は、ビッグバンドを従えて、しかも、全てジェシオリジナル、と、、言う、天下無敵盤でーす。
さて、日頃ジャズの教科書もあまり読まず、、不勉強な私。 このアルバムに記載されてた、、Jazz Orchestra of the Concertgebouw→JOCは初体験です。 しかも、ナンと、我らがジェシさまは、このJOCの全てのレコーディングにかかわってきた、生粋のメンバーでございました。(^_^);;
ライナーノーツが成田さんなので、いろいろ調べる手間もなく(笑)、大変嬉しい次第です。 この方のラーナーは、本当に正当派ですよねぇ。。 8曲目のM. M. 以外は、過去のアルバムで聴ける曲なのですが、全て、他人のアレンジによるものだそうで、彼自身も難しさを感じたり、琴線に触れたり(笑)のりにのってギタープレイを楽しんでる様子は、一曲聴けば直ぐにわかります。
1曲目、ビッグバンドの華やかなサウンドの中でも、しっかりきこえるジェシのギターに笑みがこぼれます。 当然ソロをとってなくてもかっこいいんだよねぇ。。アルトサックスのアグレッシブなソロのあとに彼のソロが来るのですが、くっきりはっきり、1音1音が高速のフレーズの中でもパキパキ出てきちゃうんだよねぇ。 いや、やっぱ、かっこいいです。理屈抜きに、身体が動いてしまうかっこよさ。 デュオのアルバム探求では、オープナーを飾った Here Comes The Sun。 もともと、大きく空間の広がる曲なのですが、新アレンジにより雄大さがまして、ジェシのソロも縦横無尽。 トロンボーンのソロで、グットサウンドを引き締めて、再び、ゴ~~♪ Amsterdamも、メロディはキャッチーなのだが、JOCの推進力にのって、グィグィと弾きまくりです。 ちょっと、哀愁を含んだメロディは弾きようによっては、臭いかも。 ジェシのギターの音色は、フルアコのいかにも、ジャズギターって音色ナンで。(テクニックも凄いんだよ) ちょっと抽象的な色合いなクラリネットのソロが入って、良い感じなバランスになってる気がします。 しかし、何やってもさまになるギターです。 The Rulerも彼が、97年のモンクコンペに優勝した後のアルバムにもあるオリジナル。 全員でアグレッシブに走りまくるのですが、ピアノの息をも付かぬソロが入って、すげぇ~って思って英語のジャケットみると、ナンと、ピアノはピータービーツなんだァ。最後まで、緊張感のある素晴らしい演奏。 このJOCのメンバーでもある、ベースのフランス・ヴァン・ヘースト、ドラムのマタイン・ヴィンクと「ギタートリオ」にこだわってつくった「trio」でしっとりと披露していたHave A Heart。 もともと、男前の男心を感じる曲なのですが、実にダンディにしかも広がりのある曲に生まれ変わって、ドラマチックですらある展開。 Circlesは、テンポ良くファンキーな曲。軽快なバックにのってジェシ、トランペット、テナーサックス、ドラムとソロを繋いで盛り上げます。 一転、静かに押さえめなサウンドで、ジェシのバラードプレイを堪能。 ゆったりと情感のこもった、、ギターに、霧のように漂うピアノのソロも美しい。 終演は The Secret Champ。Catchでは、ロイハグローブでしたが、ここでのイエフェクトかけた粋なトランペットソロも素敵。がんがんとバンド全体で盛り上がっておしまい! 70分強が、あっという間に終わります。 最初から最後まで、ジェシのギタープレイ満載、堪能。 文句なく、今、目の前できいてみたいサウンドです!