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2009年03月04日
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テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: JAZZ(Grazie Italia )
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3月、弥生の声に、、思わず薄着しちゃったけど、風邪ひいちゃって、再び、一枚重ね着。。
灰色の雲を通した陽射しは、すぐそこに春が来ていることが信じられないほど薄暗い。。寒々しい。
何となく、、ぼんやりと窓から空を見あげる、、。
灰色の濃淡の中に、、浮き上がって見えるのは、沈めていた想い出。。
薄暗い空が沈みがちな自分の心の鏡のようになる。

車から観た大通りのショーウインドウはピンクの春。
固い地面を突き破って、にょきにょき出てくる花の芽は緑の春。
なごり雪に煙る街角で待つのは白の春。

いろんな色でみんな春を待ち望んでる。
わたくしも灰色に染まっているのはやめなくちゃ。

ECMの最近のジャケットは白黒濃淡のデザインが多い。
昔は、カラフルなジャケットもいっぱいあって、お部屋に飾れたのにナ。
イタリアはEnrico Ravaの新譜はそんな沈んだ感じの空が写る。
スタイリッシュでモダンな感じもするけど、ちょっと暗くて寂しいな。

イタリアはトラペント王国です。
ええとね、確か、トランペットって、楽器はイタリアで出来たんじゃ。。なかったかなァ。(違ってたら、、ごめん)
クラシックのことは知らないけど、ジャズではEnrico RavaとマイダーリンPaolo Fresuが双璧なんです。(勝手に決めた)
二人とも、スリリングな演奏はもちろんですが、あの雲の上を歩くようなマイルスの空間使いや身を沈めたくなるようなチェットの気怠さを持ち合わせた個性派です。演奏はの雰囲気は全然違うけど。哀愁は一緒なんだけど、ソロで出てくるフレーズの色合いが陰と陽って、感じです。
そして、最近はやっぱFabirizo Bossoさまでしょう。他にも沢山うまい人は居るのでしょうが、時代の寵児って言うのは神様がたった1人に矢を放つものなのです。当たったのこの人ネーー。


過去の遺産にしがみつくだけでなくて、常に若いミュージシャンで生き血を吸いながら、、モトイ、、エネルギーを補充しながら、 妖怪ラヴァ(ワタクシが命名) として妖しく輝き続けています。
白状しまくってますが、 ラヴァを買う動機は常に不純 です。
かっこいいボラーニが聴きたいからなのです。


メンバー連名の名義になっている2曲を除いて、9曲がラヴァのオリジナル。
2005年の「TATI」のトリオにニューヨークの俊英二人を加えニューヨークでの録音。
ニューヨークな温度は多少あるものの、基本はダーク&グレイな仄暗い静寂な半闇の世界。
オープナーLuluは、非常に内省的な響きを持つメロディ。ラヴァの鈍く光るトランペット、ダイアモンドダストのように煌めくボラーニのピアノ。う~~ん、買ってよかった。ソフトなトーンで技ありのターナー、、ターナーのリラックスした感じの音選びは、対照的な感じなんだけどラヴァとすごくあってる。相性バッチリ。もちろん、、モチアン先生、グレナディアはいうことありません。シンバルの震えの余韻までが、、このメンバーには、モチアン先生しか居ないでしょう、、って、感じ。
Improvisation 1(ローマ数字が打てマヘン。。)は、そのタイトルどおりなのですが、静寂&内省的な仄暗さを保ちつつ緊張感いっぱいの空間。
グレナディアの早弾キベースから始まるOutsider。暗いムードながらもアップテンポに熱をおびる場面もあってアクセントになってます。ボララヴァの阿吽のレスポンスは不滅でーす。
Certi Angoli Segretiは、いろいろなアルバムに入ってるからきっとラヴァのお気に入りなんだろうな。
エキゾチックで不思議なムードを持つメロディで好き。
ラヴァの演奏は、常に陰鬱なムードを保ちながら、時に、ガンと瞬発力宜しくハードに攻める。
ボラーニもお得意の大胆な強弱を抑えめに、思索的ナフレーズを重ねて熱くなりながらもECM許容範囲の燃え方。
Interiors非常にメランコリックなムード。この曲は聴いたことある気がしますが。。。
わたくし的アルバムの白眉です。抒情ある仄暗さ。

丁度真ん中に、プロットを打つように、Thank You, Come Again。
明るく可愛い4ビートの曲です。ちょっと一休みみたいな安堵感。(^_^);;

可愛いボラーニのピアノで始まっていきなり混沌となるCount Dracula、異国情緒たっぷりなLuna Urbana、やはり思索的な2曲目のImprovisationと続きます。
ゆったりと天使の羽根が空中を舞うようなLady Orlando。。ボラーニのソロが素敵です。
Blancasnowは、互いに音を確認し合うようなユニゾンを繰り繰り返します。
心の中の木霊のようであり、時間や空間を越えた静かな心の叫びのようであり。。
ラヴァの1975年のECMデビュー作品でもラストを飾った1曲でした。。終演。

普段は雲の上でも忍び足で歩くようなラヴァは、時々、フリーナ展開にもなり、時々、奇声も上げます。
その妖怪変化にスリリングな感覚もありますが、常に仄暗いムードは満天です。
ボラーニさまは、品よくインテリジェンスたっぷりに高好サポートしておりました。
いつものはじけたお茶目な感じはないけど、素敵素敵素敵ィィ♪

つう事で、人生で道に迷ってるあなたに。(きっぱり)

1.Lulu
2.Improvisation 1
3.Outsider
4.Certi Angoli Segreti
5.Interiors
6.Thank You, Come Again
7.Count Dracula
8.Luna Urbana
9.Improvisation 2
10.Lady Orlando
11.Blancasnow

Enrico Rava (tp)
Stefano Bollani (p)
Mark Turner (ts)
Larry Grenadier (b)
Paul Motian (ds)

昨日は、お雛祭りでしたね。
我が家は、定番で田舎風の散らし鮨、蛤のお吸い物、菜の花お浸し付きエビの酒蒸し、、茶碗蒸し。。
田舎風の散らし鮨は父親から教わりました。
豪華だったから、今日は、倹約メニューだな。(冷蔵庫、冷凍庫の掃除とも言う。。)
お雛さまは、、旧暦のお雛さままで飾っておいちゃう。。
誰かさんが、、行き遅れたって、、いいのだァ。。(笑)

んじゃ、退散♪






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最終更新日  2009年03月04日 17時05分31秒
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