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2010年03月31日
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テーマ: Jazz(1978)
カテゴリ: JAZZ(Born In The U.S.A. )


別れと出会いの季節。。

3月が終わりますね。
一昨日から、春めいた景色に雪など舞いまして、、思わず見とれてしみました。
寒さに身をぎゅっと縮めたのはわたしだけでなく、庭の桜のつぼみも同じだったかな。
メルドーの新譜聴きから、凛とした空気が春の雪にぴったりだと聴き入っていたのが2004年リリースのLive in Tokyoです。。

Day is Doneにも、でてきたNick Drakeの曲が2曲、スタンダード、オリジナルで全8曲。(輸入盤なのです)
2003年2月15日のすみだトリフォニーホールの出来事です。。
オープナーは、Nick DrakeのThings Behind The Sun 。躍動感の中にも緊迫感のある演奏。明暗はっきりした劇場的な演奏で、ぐいぐいと引きずりこまれる。
Intro はオリジナル。透明感あり空間をたっぷり使った美しい演奏。。まるで薄墨の桜のような感じ。。そのままガーシュインの Soemone to Watch Over Me に繋がっていく。美しいナンバーをゆっくりと弾くメルドーは、美しさを保ちながら、その気持ちをしっかり力強く込めて弾く。音と音の間に無限の空間が広がる。

穏やかな自分、普段の顔の下で抑えきれない強い感情がうねることもある。。
モンクの Monk's Dreamは、クリスマスソングでも始まるように陽気な出だし。その、、心は、、?メルドー流遊び心。
そして、メルドーが「彼らが表現している閉塞感や虚無感は、僕自身が抱えているものであるから」とシンパシーを感じてる英国のロックバンドRadioheadの曲Paranoid Android 。Day is Doneでも違う曲を弾いてました。
流れ出る気持ち、意識、無意識、そして、現在、過去の渦巻く何かをピアノにのせる。。。
再び、、ガーシュインの曲でHow Long Has This Been Going On? ゆったりと、何かと向かい合うように。
そして、終演はやはりNick DrakeのRiver Man 。メルドーらしい演奏で混沌とした自分の心模様。。
全ては自分から始まり、自分で終わる人生。
誰もがかかえる暗闇も、自分の一部として受けいることができるには勇気もいる。

力強さと繊細さが同居し、それがそのまま人間の心の強さと弱さに象徴されてしまうような孤高の演奏。
ジャズを歌心みたいなものだけでくくろうとしたら、決して浮かび上がって来ないアルバムなのだろうけど、
そのままの自分を、心の中を、、表現することの素晴らしさを教えてくる一枚です。


寒い春の日にぴったりです。
2003年2月15日のすみだトリフォニーホールの出来事でした。。

1. Things Behind The Sun
2. Intro
3. Soemone to Watch Over Me

5. Monk's Dream
6. Paranoid Android
7. How Long Has This Been Going On?
8. River Man

Brad Mehldau (p)




こちらが本当はジャケットカバーの表。。
プラケースは、、中を開くと桜が満開なんですよ。
早く、桜が咲かないかな。
桜のラベルのワインかって庭の桜が満開になる日を待ってます。

さよなら三月。。また来て四月。。(バッシッ)
んじゃ、退散♪





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最終更新日  2010年03月31日 18時33分08秒
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