拍手と彼女の挨拶の言葉で、ライブ録音とわかるオープナーは、何が始まるのだろう?と、期待が高まる導入が流石、深海から眺める青空のようなのカサンドラのLover Come Back to Meとドラムとピアノをフュチャーした演奏は、不思議な疾走感があり1曲目から引き込まれる。互いの位置関係は、インストのバンド的でメンバーに相づちを打たせて、ソロを回すような一般的な感覚とは全く違う世界。続く、Went Down to St.James Infirmaryもライブ音源。ルーツでありアイディンティである黒さを全面的に押し出しためちゃくちゃかっこいい演奏。インスト曲、A Night In Sevilleでバンドの収束力を実感していると、そのままの感覚でスタジオ録音のBeneath A Silver Moonへ。タイトルそのままの深く静かな雰囲気に、この曲にだけゲスト参加しているRavi Coltraneのサックスが加わる。結構と難解なフレーズのラヴィを相手に併走するカサンドラもすごい。
再び、カサンドラの曲紹介が入って、ライブへ。ギターのマーヴィンがうねるチャーリーバットンのSaddle Up My Ponyは、ぎんぎんのブルース。マーヴィンブルージィなギタープレイをたっぷり堪能。そのかっこよさに対を張るカサンドラのヴォーカルはドッキドキものですぜぇ。
うまいなぁ。。テクニックバッチリの彼女が奇をてらわずゆったりと歌いあげるIf It’s Magic。多くの人の心の扉をそっと開けるでしょう。やっぱり、魅力的で説得力のある声ですね。 一転、ファンキーにジリジリと感情がヒートアップしていくForty Days and Forty Nights。いぇ~~い。
拍手で始まるA Day In The Life of a Foolは、カニーバルの朝でした。思いっきりディストネーション?かけたギターは、深く漂うカサンドラのヴォーカルと相乗効果を生み出し、哀愁の一言ですまされる事が多いこの曲で別世界に誘う。歌が始まってあれ!って、思うBlackbird。カサンドラの重力から解放され宙に漂う自由な感触、いいですねぇ。ピアノも好演。 最後は、アンコールに応えるような雰囲気で始まるWatch The Sunrise。R&BのJohn Legend をゲストに迎え、彼とデュオでちょっと切ないバラード。。 このたった3分程に、濃い感情移入してしまうのはわたしだけではないでしょ。。 こんな時に?こんな時だから?いえいえ、永遠の課題です・よ・ね。。。終演。