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またまた一気に日記をアップしたので、
前回のを先に読んでね☆
さぁ、このオンボロの車に乗って、
砂漠の中の一本道を、えらい勢いで走っていきます。
しかしメーターまで壊れているので、何キロで走っているのか分からない・・・。
途中小さい町で止まり、カップルが降りてゆき、
ヘルメットをかぶった作業員2人と、
ビジネススーツを来た好青年(?)が車に乗ってきました。
作業員はともかく、
こんな小奇麗なまともな人も、こういう交通手段を使うのね、
とこのスーツの青年は私をかなり安心させました。
運転手のおっちゃんは、
えらいスピードで(とは言え何キロ出てるか分かんないけど)何台もの車をごぼう抜きで追い越していく。
時々対向車線から車が来るのでマジ怖ぇ
隣の彼はクリスチャンなんだか、胸の前で十字架をきってアーメンなんてやってるし、
余計怖くなるからやめてくれよ!!!
どうやらこの彼は、私達が行くオアシスの近くの イカ という場所の、
旅行会社で働いているらしい。
ツアーを僕から組みませんか?と誘われているようなんだけど、
何を言っているのかさっぱり分からない。
助けを求めようにも旦那は隣でクークー寝ちゃってるし
どうにかこうにか話を続け、一応義理で連絡先を教えてもらい、
彼は イカ で降りて行きました。
今回のペルーの大地震では沢山の方々が亡くなられ、
大変お悔やみを申し上げます。
一番被害がひどかったのがこのイカらしく、
この時隣に座ったこの男性は、助かったのかなと未だに気になります。
どうか無事でいてくれますように。
そしてイカの側の砂漠地帯にあるオアシスに行きます。
私たちが到着した時はもう真っ暗だったので全然分からなかったのですが、
このようになっています。
参考: http://futuresheet.com/2007/05/16/peruvian-oasis-town-under-threat-from-global-warming/
このサイトによると、砂漠の水は5メートルも低くなっちゃったんだって!危機です。
運転手のおっちゃん、
ホテルの目の前で車を下ろしてくれ、
チェックインもしてくれました。
ナスカでのあの兄ちゃんに前金で全て払ってあったのですが、
ホテルにもちゃんとお金は払ってありました(ホッ)
小さな中庭があり、
そこにはレストランバーがあり音楽ガンガンで賑わっていました。
なんだかアパートみたいな造りのホテルだなぁと思いながら、
ボロボロのカギでドアを開けると、
えっ?!
コンクリートで出来た部屋の壁は、
薄気味悪い黄緑色で塗られ、
なぜか高~い手の届かない場所に小さな窓があり、
安そうなベッドに敷かれたシーツには100円玉くらいの血がついている。
トイレにもトイレットペーパーどころかペーパーホルダーさえついてないし、
シャワーもコンクリートにシャワーヘッドがついてるだけで照明もない。
刑務所みたい・・・。
アメリカ人が経営しているハズなのに、
英語での案内なんてひとつもないし、
英語の話せる従業員もいない。
アメリカ、英語、をにおわすものなんて何ひとつない。
ペルーではこういう宿泊施設は10ドル以下なのに、
バス代とホテル代という事で2人で合計60ドルもあの兄ちゃんに払っていた。
やられた。
こんな場所に泊まるのかと思うともうガックリした。
普段弱音を吐かない旦那もさすがにこの時だけは
"もう帰りたい・・・"とまで言った。
それほどひどかった。
もう外は真っ暗だし、
言葉が通じない中でのホテルチェンジの交渉もする気力がなかった。
それに地元の人の言う ナイスホテル♪ の感覚も信用ならないし。
しかたないので、
よく見るとヒッピーの溜まり場じゃん、状態のレストランバーで夕飯を食べ、
これは悪夢だと自分に言い聞かせ、
翌日起きたらすぐにここを逃げ出せるよう上着も脱がず、靴下も履いたまま、
血をよけて眠りにつきました。
そして翌朝は、目覚めと同時に荷物をつかみ、
ここを後にしたのは言うまでもありません・・・。
今になってみると、せめて写真の一枚でも撮っておけば面白かったかな、
とは思うのですが、
その時はもう恐ろしい!の一言で、とてもとても写真を撮る気にはなれませんでした。
逃げ帰るようにそのホテルを後にし、
もう一早くこの町から出たかったのですが、
せめてオアシスだけは見ておきたかったので、
恨めしいホテルからすぐのオアシスを見に行きました。
朝靄がかかっています。
実際の水は綺麗ではないのですけど、
水面に映った木々が美しかったです。
こうしてこの日私たちは、
せっかくのオアシスを逃げるように立ち去ったのでした・・・。
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