仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.11.10
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カテゴリ: 宮城
昔は事件名に被害者の名をハッキリと使ったものだ。昨夜のTV番組で、吉展ちゃん誘拐事件と3億円事件を取り上げたものがあった。宮城県でも、昭和20年代に誘拐事件があった。また、昭和50年代には仙台で3億円ならぬ9億円の盗難狂言事件があった。

昭和27年2月11日、小牛田町の小学1年生大治ちゃんが下校途中に不明となり、3月2日、校庭西側の麦畑で他殺体で発見された。

この間、被害者宅には身代金を要求する脅迫状が届き、検出された指紋掌紋と照合させるため、町民の指紋登録運動が起きた。この結果、同町の浪人中の男が犯人と断定された。この男は、指紋を登録しないと疑われると思って登録した、という。

宮城県内で初めての身代金目的の誘拐殺人事件。町民の自発的な指紋登録運動や、犯人が教育者(校長)の息子だったことなど、話題となった事件である。

9億円盗難狂言は、昭和54年のことだ。6月18日午前10時半、仙台市中央三丁目の会社社長伊藤富美夫は、応接室に置いていた土地代金9億4200万円がなくなったと仙台中央署に届け出。同書で捜査の結果、借金の返済に窮した伊藤氏の狂言と判明。

同氏は仙台高裁控訴中に、自殺した。ネットでは、昭和56年10月八木山橋で投身、と記すものがある。

■参考
 仙台文化出版社『仙台きょうはなんの日』(せんだい新書2)仙台文化出版社、1988年
 ほか





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最終更新日  2009.11.10 06:27:15
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