私訳・源氏物語

我が家は地下鉄駅から、徒歩5分程度のところにあるのですが、
私はどこへ行くにも『頑張って』車で行きました。

通勤はもちろん、デパートにもレストランにも裁判所にも、フィットネスクラブやスキーにも、
昼でも夜でも、冬の凍結路やブラック・アイスバーンでも運転しました。

ペーパー・ドライバーにだけはなりたくない、と思っていたからです。

初めのころは慣れるために毎日乗っていましたが、
しだいに運転が好きになっていきました。

高速道路を飛ばして登別温泉まで行き、
日帰り温泉でのランチやプールをリッチに楽しんだ事もあります。

夏には窓を開け放って、海辺の道路を走りました。
峠越えして、ニセコの秋の紅葉も見に行きました。
春には石狩の水芭蕉を見に行くのが楽しみでした。

しかし何と言っても旅行から帰って来て、
空港の駐車場に自分の車を見つけた時ほど嬉しいことはありません。


車とはいえ何とも言えない安堵感があり、あたたかい気持ちになりました。

そのアヴァロンとも、いよいよ明日でお別れです。