公園人の散策記

公園人の散策記

2011年03月10日
XML
カテゴリ: 日常のエトセトラ
昨日(9日)のお昼ごろ、宮城県を震源とする地震があった。
東京(中央区)のオフィスビルで仕事中だった私も、かなりの揺れを感じたのだから、震源周辺ではそうとうな規模の地震だったことが想像できる。

ところで、その地震とは全く関係なく、昨夜、私のネグラである千代田区のごく狭い範囲で停電があった。
東京電力の予定の工事によるもので、事前(2週間ほど前)に郵便受けに通知のチラシが入っていた。
通知の内容は「10日午前1時から5時の間停電します」というものだったが、昨今の電気工事の技術であれば、予備の系統を用意し、系統を切り替える間の数分間停電し、工事終了時にもう一度系統復元のための停電がある程度のことだろうとタカを括っていた。
また、いくら深夜だからといって「1時から5時」の4時間というのは、かなり余裕を見ての通知だと思っていた。

そんなわけで、特に停電に向けての準備をするでもなく、いつものように10時半ごろからTVの「報道ステーション」を流しながらパソコンに向かっていた。
いつしかTVの番組は「 シルシルミシル」に替わり、さらに時間が過ぎていたが、私は気にも留めずにパソコンに向かい続けていた。
9日の深夜12時を回り、10日になって1時間、まさにきっかりの時刻に、パソコンの画面、部屋中の照明、テレビ、エアコンが一斉に切れた。


手探りで身近なところにあるライターを探し、ライターの火を頼りに玄関脇の棚にしまっておいたはずのローソクを探しにいく。
ローソクに火を燈すと、真っ暗闇からは解放されたが、まだ部屋の中を移動するには不便な暗さだ。
続いて、ペンライトがどこかにしまってあったはずだと思い出し、工具類を入れてある引き出しからペンライトを探し出す。
しばらく使わずに放ったらかしだったので、電池が頼りなげだが、暗がりの中ではそんな頼りない光でもありがたい。
ペンライトの先端のカバーを取り外し、小さな豆電球をむき出しにして、天井から吊るすと、部屋全体の様子ががぼんやりわかるようになった。
さらに、自転車用のライト(自転車に乗らないときは取り外してある)を探して点けてみる。こちらはLEDライトで光量は十分なのだが、照射範囲が極めて狭い。
移動するときに足元を照らす用だな。

灯りを確保したことでなんとなく安心し、椅子に落ち着いてタバコを一服。

いつも就寝時には部屋の明かりを消すのだが、それでもデジタル時計のLEDやDVDデッキのモニタ、TVやCDラジカセのLEDランプが暗がりの中で光っていて、ぼんやりとその周囲を照らしている。
照明器具を全部消しても本当の闇にはならないのだ。
そんなことに気づかされた。


TV、CDプレーヤーはもちろん、パソコンのファンだったり冷蔵庫、エアコン、換気扇のモーターの音。
日常生活の中、いつも色々な音に囲まれていながら、それが当たり前になり、感じなくなっていたことに気づかされた。
そこそこ壁の厚みがあるマンションなので、日ごろは隣の部屋(隣家)の物音などほとんど聞こえてこなかった。
それが今はどこかのベランダでかすかに風鈴が鳴っているのが聞こえる・・・

っていうか、いつまで停電なんだ?


気が付けば時刻は午前1時35分。
普段は大体1時ごろに明日の朝食と弁当用の米を炊飯器にセットし、タイマーをかけて、1時半ごろに床に就くのであるが・・・
もう横になっているはずの時刻なのだが、そんな気分になれないのである。

テーブルの上のローソクの炎を眺めながら、ワインでもの飲むか・・・
冷蔵庫に飲みかけの赤があったはずだ・・と思い、冷蔵庫を開けると中が暗い!
普通、冷蔵庫って扉を開けると中でライトがついて、中身を照らしてくれているんだよね。

揺らめくローソクの灯り中で赤ワインをグラス2杯飲んだ。
時計を見ると2時過ぎ。
もう寝よう。ローソクは消して・・・

結局、停電は早朝4時前には復旧したようだ。
というのも、早朝4時とはいってもまだ夜明け前の時間に、煌々と明るい部屋の照明とTVの通販番組の音で一度目が覚めたのだ。
そう、停電したときのまま、スイッチを切っていなかったのだった。

というわけで、今日はお弁当はなし。
炊飯器のタイマーもセットできない状態だったのだ。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011年03月10日 19時03分29秒
コメント(0) | コメントを書く
[日常のエトセトラ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: