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文部科学省に出向した
社会福祉協議会職員の企画によるシンポジウムが
10月26日、都内で開かれた。
テーマは障害者の生涯学習。
学校以外の場で障害者が学ぶ機会を増やそうと、
各地の実践事例を通じ「共に学ぶとは何か」を議論した。
文科省の実践研究事業に
社会福祉法人が参加する動きがあるほか、
厚生労働省が来年度、
障害者の生涯学習のモデル事業を始めるなど、
福祉と教育が急接近してきた。
シンポジウムは
ピープルデザイン研究所(田中真宏代表理事)
と文科省の共催イベント「超福祉の学校」
のメニューの一つとして開催。
オンラインで生配信し、
障害者がボランティアと一緒に働く喫茶店が入った公民館
(東京都国立市)などの取り組みを紹介した。
企画したのは、
文科省総合教育政策局の障害者学習支援推進室に
2年間出向した長野県社協の福澤信輔さん。
公民館や図書館といった社会教育施設を
障害者の学びの場として有効活用するため、
福祉分野の機関や人物との橋渡し役を担った。
その後任で10月1日から
同室に出向したのは横浜市社協の別田果菜子さん。
社協では中高生向けのボランティア読本の制作に携わった。
同室の星川正樹室長は
「障害者の生涯学習を進めるには多様な人材が必要だ」
とし、
社協での経験に期待を寄せる。
「障害者の生涯学習」は
国連の障害者権利条約第24条に明記され、
文科省は2017年度、障害者学習支援推進室を新設。
学びの場をつくる実践研究事業には
和歌山県の社会福祉法人一麦会も参加している。
厚労省は25年度予算に
障害者の生涯学習モデル事業として
1億円を計上した。
生活介護事業所が特別支援学校教員OBを雇用し、
学習プログラムを実施するもので
「画期的なこと」(星川室長)という。