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障害者の学びでシンポジウム 福祉と教育が急接近 文科省出向の社協職員が企画文部科学省に出向した社会福祉協議会職員の企画によるシンポジウムが10月26日、都内で開かれた。テーマは障害者の生涯学習。学校以外の場で障害者が学ぶ機会を増やそうと、各地の実践事例を通じ「共に学ぶとは何か」を議論した。文科省の実践研究事業に社会福祉法人が参加する動きがあるほか、厚生労働省が来年度、障害者の生涯学習のモデル事業を始めるなど、福祉と教育が急接近してきた。シンポジウムはピープルデザイン研究所(田中真宏代表理事)と文科省の共催イベント「超福祉の学校」のメニューの一つとして開催。オンラインで生配信し、障害者がボランティアと一緒に働く喫茶店が入った公民館(東京都国立市)などの取り組みを紹介した。厚労省がモデル事業企画したのは、文科省総合教育政策局の障害者学習支援推進室に2年間出向した長野県社協の福澤信輔さん。公民館や図書館といった社会教育施設を障害者の学びの場として有効活用するため、福祉分野の機関や人物との橋渡し役を担った。その後任で10月1日から同室に出向したのは横浜市社協の別田果菜子さん。社協では中高生向けのボランティア読本の制作に携わった。同室の星川正樹室長は「障害者の生涯学習を進めるには多様な人材が必要だ」とし、社協での経験に期待を寄せる。「障害者の生涯学習」は国連の障害者権利条約第24条に明記され、文科省は2017年度、障害者学習支援推進室を新設。学びの場をつくる実践研究事業には和歌山県の社会福祉法人一麦会も参加している。厚労省は25年度予算に障害者の生涯学習モデル事業として1億円を計上した。生活介護事業所が特別支援学校教員OBを雇用し、学習プログラムを実施するもので「画期的なこと」(星川室長)という。【福祉新聞】まさに社会の中での多様化ですね。多方面の方が関わることで一気に進む状況を生みますね。☄
2024年11月06日
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差別解消の県条例なのに「障害のある人とない人を区別」 新潟で物議新潟県が制定を目指す障害者差別解消条例の名称をめぐって議論が起こっている。県は有識者会議での意見をもとに「障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」を仮称としたが、タウンミーティングで複数の参加者から「障害のある人とない人を区別している」との意見が出たという。県は別の名称も含めて検討している。 この問題は、9月26日の県議会で小泉勝県議(リベラル新潟)が取り上げた。条例案は、「障害のある人が受ける制限や差別が、社会における様々な障壁(バリア)によって生じるものであることへの理解を深め」ることを求めている。小泉県議は「ある人とない人、と明記していること自体差別を感じる。(障害の)ある、ないは障壁の有無や立場で変わるもので、ひとりの人をある、ないで決め付けるものではない」と指摘した。 花角英世知事は「障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会、という条例が目指す姿をよく表している」などの理由で有識者会議では賛成意見が多かった、と議会で説明。一方で、障害の有無で区別しているという意見や、差別解消という趣旨が明確に伝わる名称の方がいいという意見もあるとして「県としては引き続き、様々な立場の方の意見を聞きながら、条例の名称案についても検討していく」と答弁した。 県によると、今夏に県内7カ所で行ったタウンミーティングでこうした区別を懸念する意見があったほか、有識者会議でも趣旨を明確にした名称の方がいいとの意見があったという。県は今年度中の条例制定を目指し、パブリックコメントを実施した上で最終的な有識者会議を開き、条例名の案を決めていくとしている。 障害者差別解消条例は、9月1日時点で全国41都道府県が制定している。全国では「障害者差別解消推進条例」という直接的な名称と、「障害のある人もない人も」という文言を入れた名称が混在しているという。【朝日デジタル】拘れば拘るほど、難儀な問題ですね。☄
2024年11月05日
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障害者就労支援の新資格 創設に向け具体案(厚労省)厚生労働省は10月23日、障害者就労支援人材の資格創設に向けた具体案を「職場適応援助者の育成・確保に関する作業部会」(主査=小川浩大妻女子大副学長)に示した。総合的な知識、技能を検定する中級レベルの資格(仮称=障害者就労支援士検定)とし、学科試験を行う。今後、試験科目や範囲など詳細を詰め、2025年度以降にモデル問題の作成や検証をし、将来的に国家資格化も視野に入れる。 厚労省の「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」が21年3月にまとめた報告書に、専門人材の社会的、経済的地位を向上させるため、障害者就労支援人材の資格化を検討することが盛り込まれていた。23年度に作業部会が資格化に向けた課題を整理し、それを踏まえて厚労省が具体案を示した。 資格創設の目的は、障害者就労支援人材の認知度を高め、人材確保や処遇改善につなげる。各種研修と組み合わせて円滑な人材育成ができるようになり、障害者就労支援体制を強化することだ。 受検対象は障害者就労支援の実務経験3年以上の人、または職場適応援助者(ジョブコーチ)養成研修を修了し、障害者就労支援に従事している人。試験科目や範囲などの試験基準は25年度に開始予定の「基礎的研修」を参考に年内に議論する。関係機関などが業界団体を設立して検定を運営することを想定。将来的に初級、上級レベルも創設し、国家資格化も検討する。 ■研修体系を整理 基礎的研修の創設も、21年3月の検討会報告書に盛り込まれていた。就労系障害福祉事業所を含め、初めて障害者雇用、福祉に携わる人が基礎知識やスキルを学ぶ。14科目、900分、オンラインと集合研修で行われる。将来的に同事業所の支援員らに受講を必須化することを検討するとされている。 また、基礎的研修受講後、上級ジョブコーチ研修(25年度創設予定)、障害者就業・生活支援センター就業支援担当者研修などの専門研修を受けられるよう、研修体系を階層化する。福祉新聞【YAHOOニュース】就労者支援が充実してくると、就業体系も整ってくることでしょうね。☄
2024年11月04日
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「秘境駅清掃にハマってる」_JRから感謝状、発達障害男性と母親の人生を変えた掃除とは数多くの「秘境駅」があり、「秘境路線」として鉄道ファンに知られるJR飯田線。愛知、静岡、長野の3県にまたがる路線の人里離れた駅を毎週のように訪れ、無償で清掃している発達障害の男性がいる。愛知県半田市の髙橋祐太さん(28)。「僕にとって秘境駅清掃は娯楽」と、3年あまりたった一人で取り組んできた。その活動はいま、障害に悩み続けた母との関係を変えたばかりか、地域も巻き込んだ大きなイベントとして花開こうとしている。無人駅を一人で清掃静岡県浜松市北部のJR飯田線小和田(こわだ)駅。1936年12月の開業当時は、近くを流れる天竜川の水運の要衝として栄えていた。いまは近くに民家もなければ、駅に通じる自動車道もない。市によると2022年の1日あたりの乗客は5人に満たず、全国の秘境駅マニアがときおり訪れる程度だ。髙橋祐太さんはその無人駅に、往復8時間ほどかけて毎週末のように訪れ、ボランティアで清掃活動を続けている。2022年8月のある週末も、祐太さんは肩にかけたブロワ集塵(しゅうじん)機で、コンクリートの細道を覆う落ち葉を吹き飛ばしていた。駅周辺を管理している浜松市の担当者は「行政による環境整備は、住民が暮らしているエリアが優先になり、過疎地にはなかなか手が回らない。ボランティアで作業いただけるのはありがたい」と話す。祐太さんは、「掃除をした後の爽快感がたまらなくて。僕にとって娯楽の一部なんです」と楽しそうだ。そんな祐太さんは、子どもの頃から母親を悩ませてきた。自閉スペクトラム症発達障(ASD)や注意欠陥多動性障(ADHD)と呼ばれる発達障害の特性で、外出先で大声を出しながら走り回ったり、一つの行動だけに執着したりすることが絶えなかったからだ。息子の行動に悩む母親発達障害などをもつ児童生徒の特別支援学級の在籍者は、2007年度からは毎年約6,000人ずつ増えているという( 国立特別支援教育総合研究所調べ)。印刷業を営む両親のもと、名古屋市に生まれた祐太さんも特別支援学級で過ごした一人だ。母の明美さん(59)は、祐太さんの小学生時代をこう振り返る。「小学校の体育館に全校生徒が集まって校歌を歌う時、彼には周りの歌声が通常の5〜6倍の音に聞こえるようで、それに耐えられなくて逃げ出してしまったりすることもしょっちゅうでした」。外出先でのとっぴに見える行動で、周囲から好奇の目で見られることも多かった。セミプロとして音楽活動をしていた明美さんの影響もあり、ピアノ教室に通ったこともあった。ところが教室で走り回ってしまい、レッスンどころではなかった。「周りに迷惑をかけてはいけない」と思い、続けたかった教室は辞めさせた。このことを当時通っていたクリニックの医師に話すと、医師は「続けるのを我慢していたらいつか後悔してしまいますよ」と答えてくれた。「いつか『待っててよかった』思える未来が来る。そう思って崩れそうになる自分を励ましていました」と明美さん。祐太さんに変化が見え始めたのは、高校に入学してからだった。愛知県立春日井高等養護学校(現・春日井高等特別支援学校)は自主自立を重んじる校風で知られ、主体性を育む教育を受けた。2年生の時、就職活動のための自己分析を終えた祐太さんが語ったこんな言葉を、明美さんははっきりと覚えている。「自分はいろんなことに自信がついたり、自分で行動したい気持ちが増えてきた」ただ、その言葉が現実となるのには、それから数年を要した。祐太さんは学校の推薦で、自動車部品の製造・販売会社に一般雇用で就職。約3年間、名古屋市の自宅から半田市の工場まで通勤していた。障害の特性で、部屋の掃除など身の回りのことをうまくこなせなかったためだ。突然の自立宣言そんなある日、会社から帰宅した祐太さんが明美さんにこう告げた。「母さん、僕、うちを出るよ。少しずつでもできることを増やして自立したいんだ」すでに単身者向けの部屋を仮契約してきたという。祐太さんは明美さんに相談したら止められると思い、黙って準備を進めてきたのだという。驚く明美さんに、夫も「祐太が『一人暮らしをしたい』と思ったなら、やらせれば?」と賛成した。明美さんは「祐太が『自分で行動をする時』がいよいよ来た」と思ったという。2021年2月、祐太さんが一人暮らしを始めて間もなくのころ。アパートへ様子を見に行った明美さんは、ある変化に気付く。散らかった祐太さんの部屋の中に、見慣れないバールがいくつも転がっていたのだ。「これ、一体何に使ってるの?」。不安げに尋ねた明美さんに返ってきたのは、思いもよらぬ言葉だった。「最近、秘境駅清掃にハマってるんだ」祐太さんは週末のたびに、一人で各地を回るようになっていた。特に関心を寄せたのが山間部の豊かな自然。ガイドブックで小和田という秘境駅があることを知った祐太さんは、さっそく訪れた。自然の中の未舗装路を走るトレイルランが趣味だった祐太さんは、隣の中井侍(なかいさむらい)駅までの山道を走った。その時、ふと疑問がわいた。「この道はもっときれいなはずではないのか?」最初は近所のホームセンターで買ったバールで道に落ちた岩をたたき割り、山道からどかしていた。やがてブロワ集塵機やチェーンソーなどを購入。土砂や落ち葉、落石や倒木処理などを一人でするようになった。「交通費とか機材購入とかで給料の20万円くらいを秘境駅清掃に使ってましたね。完全に赤字でした」新たな出会いと広がる交流小和田駅近くの長野県天龍村で理容室を営む伊藤喬次さん(88)は、週末のたびに大量の清掃道具を背負って駅に現れる青年を、不思議に思っていた。「最初は何をやってるのか不思議でしたね。でも話してみたら不器用だけど良い青年で。ボランティアで清掃してるっていうから、『うちの空き家を使うか?』と聞いたんだよね」こうして祐太さんは、現地での活動拠点を得た。小和田駅を訪れた旅行者からも、感謝の言葉をかけられることが多くなった。地元の食堂「栃の木」は、祐太さんのために駅まで特別に弁当を配達してくれるようになった。「いろんな人の思いや支えの中で自分の活動が成立しているんだなって気付かされましたよね」と祐太さん。親子の間に生まれた変化当初は、ただただ楽しいというだけで始めた活動だった。しかし、村の人々との交流の中で、次第に責任感と誇りが芽生えていく。明美さんも、そんな祐太さんの変化を感じていた。「村の人々との交流が増えたからなのか、コミュニケーション能力が向上しているのを感じました。昔は私との会話も満足に成立しなかったのに」現地を訪れるようになった明美さんは、多くの人々と会話し、感謝される息子の姿を目の当たりにする。成長した息子の姿を見ることができて、本当にうれしかった。一方、不安もあった。祐太さんが清掃している秘境駅周辺の山道には、崖崩れの跡があちこちにある。清掃に同行した時にも落石があった。ヒルにかまれることも日常茶飯事だ。いつかは事故にあってしまうのではないか。そんな不安を解消するため、祐太さんの位置情報を明美さんがスマホで常に追跡できるようにした。明美さんは定期的に祐太さんの部屋に通い、掃除や洗濯、料理などを手伝うようにもなった。2人の関係は、確実に変わってきた。「信じてもらえば、人は最大限の力を発揮する」と専門家親子の関係はなぜ変わってきたのか? 東京で発達障害専門クリニックの院長を務める神尾陽子さんはこう説明する。「お母様のスタンスは、祐太さんの成長を信じつづけてこられたという点ではずっと一貫しているのではないでしょうか。発達障害かどうかにかかわらず、人はだれしも、信じてもらい、理解してもらえれば、持っている力を発揮したいという気持ちになり、その人の持っている最大限の力を発揮できるものです。祐太さんのことを深く理解し、信じておられたというのが、祐太さんにちゃんと伝わっているのではないかな、と思いました」神尾さんはまた、祐太さんの思いと行動は、母親だけでなく、地域の人や出会った人をも変えているのではないかという。「いつかはここでトレイルランを」祐太さんが危険を省みずに活動に没頭するのには、もうひとつ、大きな理由がある。「いつか、トレイルランのイベントをここで開催して、多くの人たちに山村の景色を楽しんでもらいたいんです」すでに計画は動き始めている。2022年8月、祐太さんはトレイルランのコースなどを企画書にまとめ、天龍村役場を訪れた。祐太さんの活動にかねて関心を寄せていた永嶺誠一村長(61)は、役場の職員らを会議室に集めて迎えてくれた。小和田駅から中井侍駅まで、山道約30キロを走る。祐太さんの説明に、村の職員は「走る人だけではなくウオーキングだけでも参加できれば、地域の高齢者たちも参加できて良いのではないか?」と応じた。永嶺村長は「実施するには村の方々との交流を重ねて、チームを編成していくべきではないか? 一人ではなかなか難しいよ」と助言した。そうした交流の機会を作ってくれる人も現れた。地域おこし協力隊員として活動していた小幡季輪(おばた・きりん)さん(当時60。2024年に病気のため逝去)だ。祐太さんの思いに胸を打たれた小幡さんは、地域の人々に祐太さんを紹介して回ってくれた。祐太さんも夢の実現に向け、ほかの地域のトレイルランイベントにボランティアスタッフとして参加し、運営のノウハウを学んでいる。駅周辺の整備だけではなく、高齢化で行き届かなくなってしまった近隣の茶畑の整備なども手伝い、地域住民らとの交流を重ねている。具体的な計画はまだまだだが、「数年内にイベントを開催したい」と意気込む。JR駅長からの感謝状「あなたは飯田線を愛し秘境駅を美化するとともに、秘境駅の魅力を内外に発信していただくなど日頃から弊社の業務に深いご理解と多大なるご尽力をいただいております。よってここに深く感謝の意を表します」2024年6月。JR東海飯田駅の駅長が祐太さんに感謝状を手渡した。祐太さんの地道な活動が認められた瞬間だった。深々と頭を下げて賞状を受け取る祐太さんの後方には、温かく見守る明美さんの姿があった。「祐太が小さい頃にいろいろと辛抱していたときのことを振り返ると、本当に成長したなと思います」発達障害がどのように表われるかは人それぞれだが、代表的なのは社会的関係の持ちづらさやコミュニケーション難しさだ。これらが当事者の日常生活にさまざまな困難を与えている。しかし、周囲の人があるがままの姿を受け入れ、時には支えてくれることで困難は少しずつ取り除いていくことができる。祐太さんの秘境駅清掃は、そのことを伝えてくれているようだ。【この動画・記事は、Yahoo!ニュース エキスパート ドキュメンタリーの企画支援記事です。クリエイターが発案した企画について、編集チームが一定の基準に基づく審査の上、取材費などを負担しているものです。この活動はドキュメンタリー制作者をサポート・応援する目的で行っています。】【YAHOOニュース】(動画あり)動画からも祐太さんの活躍の様子が窺えます。こんなにも地域に貢献し、交流を果たし、感謝状まで贈られるとはすてきなことですね。☄
2024年11月03日
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療育が広がり認知上がる発達障害、保護者の抵抗感も減る? 特別支援学級の在籍数7.3倍に、顕著な「自閉症・情緒障害」は21倍 鹿児島県内の公立小中鹿児島県内の公立小中学校と義務教育学校で、特別支援学級(支援級)に在籍する児童生徒が2024年度、最多の9442人に上ることが2日、県教育委員会への取材で分かった。全児童生徒の7.4%に当たり、発達障害の子どもを加えた「特別支援教育」が本格導入された07年度の1300人に対し7.3倍となった。全国的に増加傾向で、県内はより顕著に表れている。特別支援教育に対する保護者らの理解が進んだことなどが影響しているとみられる。 県内の内訳は、小学生が24年度6975人で07年度880人の7.9倍。中学生は24年度2467人で、07年度420人の5.9倍だった。学校基本調査によると、全国の国公私立の小中学校と義務教育学校では23年度37万2795人で、07年度11万3377人の3.3倍となっている。 県内の障害種別の内訳は「自閉症・情緒障害」学級の児童生徒が24年度5200人となり、07年度の248人から21倍と大幅に増えた。「知的障害」学級は24年度4111人(07年度1028人)、「肢体不自由」57人(同17人)、「病弱・身体虚弱」43人(同4人)、「難聴」29人(同3人)、「弱視障害」2人(同0人)。 支援級の児童生徒数増に比例し、学級数も24年度は最多の1994(小学1443、中学551)となった。07年度484(小学318、中学166)の4.1倍に上り、教員の確保が課題となっている。 県教委特別支援教育課は、発達障害などに対する保護者の理解が深まったことや医学の進歩で診断が進んだことに加え、県内の特徴として就学前の療育の広がりを指摘する。 厚生労働省の調べで、0〜6歳児1000人当たりの児童発達支援事業所数が19年度、鹿児島県は2.05で、北海道、徳島県に次いで3番目に多かった。全国平均は1.02。同課は「手厚い療育を受け、学校でも引き続き特別な支援や配慮を望むのではないか」と分析した。◇「診断を受ける子どもが増え、保護者の抵抗感減った」神戸大学大学院・赤木和重教授(発達心理学) 特別支援学級(支援級)に在籍する子どもたちが急増した理由は、研究が進んでいないが、さまざまな要素が複合的に絡み合っていると推測できる。発達障害の認知度が上がり、検査や診断を受ける子どもが増えた。支援級で教育を受けることに対する保護者の抵抗感も、以前より減っている。学力向上へのプレッシャーや同調主義に押され、結果として通常学級に不適応とされてしまう子もいる。「ちゃんとしなければ」「できるようにならなければ」という意識が、立場の弱い子たちを追い詰めているのではないか。【dmenuニュース】無理して通常学級に入学しても、小学校は6年間あるので、加齢とともに学習面において可なりの努力を強いられるのも現実ですね。子どもにあった居場所の選択、今後も必要不可欠ね。☄
2024年11月02日
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発達障害、現場の警察官に求められる配慮とは 体験談など紹介 滋賀県警がセミナー発達障害の特性について理解を深める警察官向けのセミナーが、このほど大津市の滋賀県警本部であった。約50人が参加し、当事者の体験談などを通じて、現場で求められる適切な声かけや接し方を学んだ。 障害のある人への配慮を知って業務に生かそうと、県警が企画した。ともに自閉スペクトラム症の子を育てる、一般社団法人「チャレンジドLIFE」(草津市)代表の畠中直美さん(44)と、副代表のmikiさん(46)が講師を務めた。畠中さんは発達障害の特性として、相手との距離感が分からない▽言われた言葉通りに受け取る▽おうむ返しをする―などの傾向を挙げ、「現場の警察官にどう応じたらいいか分からず、トラブルにつながることもある」と指摘した。警察官とのやりとりを巡って、当事者が実際に体験した事例も紹介。職務質問されパニックになったケースでは、突然事情を聴くのではなく、名乗った上で「お困りのことはないですか?」と声かけしてもらえると、落ち着いて対応できると助言した。参加者同士でもどう接するべきか意見を交わした。 参加した県警捜査1課の東日下(あさか)榮子警部補は、普段から発達障害の人に対応することがあるといい、「相手の話をじっくり聞き、自分の言葉で話してもらうことが大切だと実感した」と話した。 畠中さんは「トラブルに巻き込まれないか家族は不安な思いを抱えている。困った言動には必ず原因があるので、一緒に解決のヒントを見つけてほしい」と呼びかけた。【京都新聞】質問されて答えられるかどうかなど障がいの程度に寄っての関わり方も身に付けて頂きたいですね。☄
2024年11月01日
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品川区内のグループホームに暮らす、知的障害のある人の投票を支援する取り組み衆議院選挙の投開票日の前日、11月26日、東京・品川区内にある、知的障害がある人が暮らすグループホーム「わいわいてい」では、入居者が期日前投票に行く準備が行われていました。共有スペースである、リビングルームの机の上には、アクリル板に紙を貼って立てて三方を囲み、中に、立候補者の顔写真と名前、比例の政党名などを書いた紙が椅子の前に用意されていました。これは、事前に自分が選んだ候補者をメモに書いておくためのものです。候補者の数が多いと、投票所で、自分が選んだ名前を書き写しているうちに、どの名前かわからなくなり、書けなかったことがあるということで、こういう方法を使って投票する入居者がいるんです。 「わいわいてい」のスタッフが「きょうは衆議院選挙です。自分たちの生活を良くしてくれる人を選びます。選挙行きますか?」と一人ひとり、投票に行く意志を確認します。そして、一人の入居者がアクリル板の囲いの中で、誰にも見えないように、選んだ候補者の名前を紙にメモしました。紙は半分に折り、封筒に入れて、投票所に持ってゆきます。このあと、近くの期日前投票所に行き、封筒からメモを取りだして見ながら、自分で投票用紙に書いて、投票しました。 2013年までは、重い障害があって、後見人がついていると選挙権はありませんでした。 納得がいかない当事者と家族が訴え、最高裁の違憲判決が出て、投票できるようになったのです。それ以後、「わいわいてい」の中では、投票のサポートについて、様々議論していたところに、2016年、「津久井やまゆり園」の事件が起きました。 「わいわいてい」を運営するNPO「もやい」の山崎幸子さんは、事件の犯人の「意思疎通ができない人は、要らない」という言葉から、障害者の意思の表現をどうサポートするか、より考えさせられたと言います。「毎日のことで、自分自身の意思をきちんと持ってるはずなのに、その意思をまず表現する手立てが、私達は普段からできているかどうか。選挙も選んでいくことの一つで、選挙のサポートを考えていく中で、私達も選挙について、考えなくちゃいけなくなった。わかりやすい言葉で伝えるっていうことが一番大事で、でもそれは、私達もわかりやすく選挙を理解していくことに、つながっていきました」。 「わいわいてい」で暮らす5人の入居者の障害の度合いや特性は様々です。文字が書けない人は、投票所の職員に意思を伝え、代わりに書いてもらう「代理投票」という制度を使います。一人の入居者は、選挙公報を利用した、スタッフ手作りの候補者一覧の紙を持って行き、それを、指でさして意思を伝えます。投票所の職員がそれを受けて、代わりに投票用紙に書きます。 品川区では、今回から、郵送される入場整理券と一緒に、「支援カード」が入っていました。何らかの投票のサポートが必要な人が記入するものですが、これまでは、投票所で渡されていました。事前に郵送されることで、サポートしてほしいことをゆっくり考え、事前に書いておくことができるようになったのです。この入居者が持ってゆくカードには「指をさして意思を伝える」以外に「ゆっくり説明してください」といったことも書いてありました。 「わいわいてい」のスタッフが期日前投票所まで付き添いますが、投票所の中には入れません。支援カードを投票所の職員に渡し、サポートを委ねます。しっかり投票できたようで、終わった後、崎山記者が聞くと「選挙に行きました!」と力のこもった声で繰り返しました。この他の「わいわいてい」の入居者3人も、それぞれがやりやすい状況の下、それぞれの方法で投票しました。ただ、最高裁の裁判官の国民審査は、一人を選ぶのではなく、ふさわしくないと考えた人に×印をつけます。スタッフが、事前に制度の意味や方法を説明しましたが、投票とやり方が違うので、5人がうまく自分の意思を表せたかは難しかったかもしれません。 「わいわいてい」では5年前から、実際の投票のサポートに取り組んでいますが、山崎さんは「選挙は彼らの生活を良くしてくれる人を選ぶためのものです。この候補者はこういう人だ。別の候補者はこういう人だということを伝えられているかどうかも課題です」としながらも、「本当に、言葉が皆さん多くなりましたね。それは聞かれることが多くなったんだと思うんです。これがいい?こっち好き?こっちどう?といった風に、普段から聞いている中で、言葉が多くなってきました」と話していました。 サポートが必要な障害者や高齢者への対応は、各自治体ごとに異なります。投票所側の対応も少しずつ改善されていますが、品川区内の知的障害のある人の親のグループは、例えば、当事者が投票に慣れるため、「模擬投票」を普段から実施するよう要望し続けています。 今回の取材を通じて、あらためて選挙について、そして、日常生活の中で、自分で決める、選ぶ、とはどういうことか、誰もが考えることにつながると感じた崎山記者でした。【TBSラジオ「人権TODAY」】しっかりと手引きされての選挙のサポート、クループホームならではですね。最高裁の裁判官の国民審査は、説明してもなかなか難しいことです。文中の日付けが11月とありますが、恐らくは10月の誤りでしょう。☄
2024年10月31日
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障害者向け施設の不正請求「背景に国や自治体の責任放棄」労組が制度改善を要請障害者向けグループホーム(GH)を運営していた株式会社恵(めぐみ)による、食材費の過大請求などの不正問題を受け、社会福祉の現場で働く労働者で構成される労働組合、「全国福祉保育労働組合」(福祉保育労)が10月30日に会見を開いた。出席者からは、恵による問題の実態と、背景にある国や自治体の責任放棄について語られた。全国のGHで2億9926万円の食材費を過大徴収株式会社恵の問題では、まず2023年に、同社が愛知県内で運営していたGHで、利用者に対して食材費の過大徴収が行われていたことが発覚。その後、愛知県などが実施した調査で、自治体に対する、障害福祉サービス報酬の不正請求も判明した。過大徴収された食材費の総額は、愛知県内だけで約2億1800万円、全国では2億9926万9487円にのぼり、愛知県と名古屋市は今年6月、同社が運営する県内5か所のGHに対し、指定取り消しを決定した。また、厚労省は、食材費の過大徴収について、恵による組織的な関与を認定。障害者総合支援法第36条第3項第6号では、指定取り消しの理由となった事実について、事業者の組織的な関与が認められる場合、その事業者の他の事業所についても、指定・更新を認めない「連座制」を規定しており、厚労省は恵に対する連座制の適用を決定した。全国99か所のGHが2029年度までに更新期限を迎えることになり、今後は事業の譲渡が行われる予定だ。「ありえない数字」愛知県内だけで約8億円返還へこの日の会見では、福祉保育労東海地方本部の西田知也書記次長が、恵問題の概要とこれまでの福祉保育労による対応について説明した。「食材費の過大請求という経済的虐待が報じられ、その後も不正請求の問題や労務管理のずさんな実態が明らかになっていく中で、問題が大きくなるのではと危惧し、愛知県や名古屋市に対する要請行動を開始しました。過大請求、不正請求による自治体への返還額は愛知県内の分だけで約6億円になり、さらに、愛知県内では恵が運営していた放課後等デイサービスでも、指定が取り消されたことからさらに2億円が追加され、返還額は約8億円になりました。通常の場合、多少の過誤があったとしても、返還額がここまでの数字に膨れ上がることはありえません」「問題の背景に国や自治体の責任丸投げ」より実態を知り行政への要請につなげるため、西田書記次長らは昨年11月から、職員や元職員、利用者家族らを対象にした投稿フォームを開設。「寄せられた声の中には『何も指導がないまま現場の支援請求業務をやらされる』といった不正の実態を表すものや、利用者家族からの『今の施設は熱心に対応してくれるが、今後は行き場がなくなるのでは』と不安を訴えるものもありました。障害のある人の支援を熱心に考えている施設であれば、このような問題はありえなかったと思います。ですが、恵は1年間で30か所ずつ施設を建てる一方、職員の確保や育成に関しては、場当たり的な対応をとっていました。にもかかわらず、恵では、国からの補助金を増やすため、知識の少ない職員では対応の難しい、重たい障害を持つ人をどんどん受け入れるなど利益を追求しており、結果として経済的虐待や不正請求にもつながったのではと考えられます。このように、2005年の自立支援法の成立以降、国や自治体が「障害者ビジネス」を容認し、民間企業に福祉に関する責任を丸投げしてきたことも、今回の問題の背景にはあるのではないでしょうか」愛知県以外でも施設運用に問題「30人以上の職員が離職」会見では続けて、神奈川県で恵問題の対応にあたった、福祉保育労神奈川県本部の寺田典子氏が事例共有を行った。「聞き取り調査をしたところ、利用者に対する暴言や、本来、障害福祉の現場では避けるべき、異性介護などが確認されました。また、働いている職員についても、残業代の未払いや16時間の1人夜勤、なかには約1年半で30人以上が離職している施設もありました。利用者はこのような環境の中でも、施設で毎日暮らしています。ですから今後も行政に対する働きかけなどを通じて、よりよい施設に変えていきたいと思います」国に制度改善を要請も「積極的な対応は得られず」この日、福祉保育労は厚労省に対する要請行動を実施。恵のGHが今後他の事業者に譲渡される際に、利用者や職員への不利益がないよう対応することや、監査の充実、障害福祉施設の指定基準見直しなど制度改善を求めた。福祉保育労の清水俊朗副委員長は、厚労省側の受け止めについて「誠実に対応してくれたものの、現状制度の説明に終始していて、より踏み込んだ積極的な対応は得られなかった」と評価した。会見の最後に、西田書記次長は自治体と恵の責任について、以下のように訴えた。「本来福祉は公的なものであり、障害福祉施設への指定を行っている以上、自治体は責任を負うべきで、仮に責任を持てないのであれば、安易に指定するべきではありません。また、恵も今回の問題について、組織的に問題に関与していたのだから、会見で説明し謝罪するなど、社会的な責任を果たしてほしい」(この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいて執筆しております。)【弁護士JPニュース】ここまで事態が悪化する前に、何か取れる手段はあったはずですね。☄
2024年10月30日
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岡山県内 障害者511人が解雇に A型事業所24カ所廃止 3~8月 障害者が働く「就労継続支援A型事業所」の廃止や解雇が相次いでいる問題で、今年3~8月に岡山県内で廃止が24カ所、解雇者数が計511人に上っていることが31日、分かった。経営状況が悪ければ補助を減額する国の報酬改定の影響が拡大。今後も解雇は増える見込みで、行政などの支援強化が求められそうだ。 県や関係機関による県自立支援協議会の部会が岡山市であり、事業所が加盟するNPO法人「A型事業所協議会」が報告した。解雇の内訳は岡山市318人(廃止13カ所)、倉敷市125人(5カ所)、両市を除く県68人(6カ所)。7月末時点は計388人(18カ所)で、1カ月間で123人(6カ所)増えた。 NPOによると、多くは雇用保険の失業給付を受けながら最低賃金が保障されない「B型事業所」に移っている。廃止を視野に入れたA型事業所の相談も続いており、解雇者数はさらに膨らむとみられている。 部会の意見交換では、失業給付がなくなると生活が一層厳しくなるとして「年明け以降、受給が終わる人の相談が増える可能性がある。積極的な支援が必要」とする声が上がった。一方「自治体の事業所指定の審査が甘かったのではないか。第三者機関を設けるべきだ」との意見も出た。 国は4月、3年連続で賃金を収益で賄えない場合などは減点する報酬改定を実施。全国的に事業所の廃止が相次ぎ、岡山県内では国や自治体が就職面接会、経営改善のセミナーに取り組んでいる。[山陽新聞]似たような事案が全国規模で展開していますね。☄
2024年10月29日
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2024年7月にガイドラインが改訂された「児童発達支援」。制度から支援内容、活動プログラムまでを徹底紹介!『PriPriパレット 12・1月号』10月29日発売の『PriPriパレット 2024-2025 12・1月号』では、障害や支援が必要な子が通う「児童発達支援」を大特集。そのほか、就学前にできる「学習障害(LD)」への手だてや自閉傾向のある子との絵本を介した関わりなど、すぐに実践できる発達支援の情報が満載です。特集1 どんなことをしているの? 児童発達支援のナカミ、教えます!「児童発達支援」の事業所数は年々増えており、利用する子どもの数は10年で3倍以上に。今号では、2024年7月に改訂したガイドラインに沿った制度、支援内容など、児童発達支援の全容を紐解きます。事業所で実践されている児童発達支援5領域に対応した「活動プログラム」もご紹介!特集2 学習障害(LD)かもと思ったら? 就学前にできる支援聞く、話す、読む、書く、計算するなどの特定のものの習得と使用に著しい困難を示す発達障害のひとつ学習障害(LD)。未就学児の場合、読み書きの学習は必須ではないため表面化しにくいですが、早期に気づき、支援することが理想です。まずは、学習障害(LD)への理解と、園でできる支援を知ることから始めましょう。特集3 自閉傾向のある関わりを持ちづらい子と 絵本でつながる子どもに対して「関わりを持ちづらい」「どう関わればよい?」と不安や戸惑いを感じたことがある保育者は多いのではないでしょうか。そんなときに、無理せず、楽しく、子どもとコミュニケーションを図るのにぴったりなのが絵本です。絵本が果たす役割と読み聞かせを通した関わりについて、おすすめ絵本13選とともに、詳しく解説します。『PriPriパレット』とは保育業界にはじめて誕生した、発達障害など「困った」を抱える子のための保育情報誌。季節や行事に合わせて、“今”知りたい情報を、写真やイラストをたっぷりに、わかりやすくお届けします。障害理解、視覚支援、保護者支援など、多岐にわたるテーマを網羅。毎号、コピーして使える! ダウンロード可能!1.絵カードなどの支援ツール 2.めいろ・ぬりえ・パズルなどのあそび素材がついています。・・【PRTIMES】PriPriパレット2024-2025 12・1 (別冊家庭画報) [ PriPriパレット編集部 ]こういう情報誌が出来ていたんですね。育児に役立つ内容ですね。☄
2024年10月28日
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被告の女は起訴内容認めるも弁護側は発達障害を理由に量刑を争う考え 乳児を殺害後に遺体燃やす2023年5月、静岡県沼津市で出産したばかりの赤ちゃんを殺害・遺棄したとされる女の裁判員裁判が開かれ、女は起訴内容を認めました。弁護側は発達障害があることなどを指摘し、量刑を争う考えを示しました。殺人などの罪に問われているのは住所不定・無職の女(25)です。起訴状によりますと、女は2023年5月、沼津市の女子トイレで出産した女の赤ちゃんの口や鼻をふさぎ放置して殺害したうえ、市内の海岸で遺体を燃やし遺棄したとされます。地裁沼津支部で10月28日に開かれた初公判で、女は「間違いありません」と起訴内容を認めました。続く冒頭陳述で、検察側は被告について「交際相手の態度に失望や苛立ちを感じ、赤ちゃんを殺して捨てようと考えた」と指摘し「強固な殺意をもった残虐な犯行」と主張しました。これに対し弁護側は、被告の知能指数が低いことや注意欠如多動症「ADHD」の特性があることを指摘し、量刑を争う考えを示しました。【FNNプライムオンライン】(動画あり)折角この世に生まれた命、親の都合で死なせてしまったのは居たたまれないです。本人の障がいに関係なく、交際相手にも何かしら責任を求めてもいいような事件ですね。☄
2024年10月27日
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坂東龍汰「交流した男の子の力が大きい」 ドラマ「ライオンの隠れ家」で自閉症の青年を熱演俳優坂東龍汰(27)がドラマ「ライオンの隠れ家」(TBS系、金曜後10・00)で新境地に挑み、その好演ぶりが話題だ。自閉スペクトラム症の青年・美路人の心を理解しようと、撮影前に発達障害がある子供が集まる教室に出向くことを提案。1、2話の放送後、SNSで「素晴らしい」と称賛された目線やしぐさは「交流した男の子の力が大きい」と感謝する。 主演の柳楽優弥(34)と兄弟役。決めた日課を繰り返す2人のもとに、子役の佐藤大空(5)が務める謎の男の子・ライオンが現れ、生活が変化していく。「お母さんは死にましたか?」など美路人のピュアな探究心が物語を動かすが「これはあえてのこと」とニヤリ。大活躍する3話以降も「胸熱な展開がある」と自信を見せた。 「ドラマが終わったらロスになっているかも」と不安になるほど、のめり込んでいる。スポニチ【YAHOOニュース】名演技も恐らくは、生まれ持った才能なんでしょうね。☄
2024年10月26日
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脳科学の視点から、発達障害や、脳と心のつながりについて学べる!『みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ』10月24日発売。東京書籍株式会社は、10月24日に書籍『みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ』(ルイーズ・グッディング/著 岡田 俊・林(高木)朗子/日本語版監修 上原昌子/訳)を発売いたしました。解説だれもが脳を持っている。脳は、脳の持ち主の意見や性格、好き嫌いなどを生み出している。「何をしたほうがいいか」「何をしてはいけないか」を教えてくれるのも脳なんだ。世界中を見渡しても、ほかのだれかとまったく同じ脳はないんだよ!さぁ、これからニューロダイバーシティの世界を紹介するよ。・・コンテンツすばらしい働きをする脳脳の世界脳ってすごい脳科学脳の基本とつくり脳の部分とその働き脳と感情メッセージの伝達神経伝達物質とホルモン脳と体これ、どういう意味?さまざまな個性のある脳だれもがオンリーワンシンボルマークと適切な言葉マスキング自閉スペクトラム症(ASD)注意欠如多動症(ADHD)発達性協調運動症(DCD)ディスレクシア共感覚ディスカリキュラディスグラフィア聴覚情報処理障害(APD)と言語症睡眠障害不安症うつ病強迫症(OCD)双極症チック症てんかん発作とてんかん脳性麻痺(CP)“ちょっと個性的な脳”を めぐる歴史ニューロダイバーシティの歴史歴史に残る、すばらしい脳の持ち主たち現代の考え方と変化“ちょっと個性的な脳”を持つ人たちケリー・バーネルリアン・チュウエヴィー・メグ・フィールドマイケル・フェルプスハーシュ・ソングラオスモ・タピオ・ライハラスティーヴン・ウィルシャージョナサン・ヴァン・ネス脳のメンテナンスをしようこれは始まり、終わりじゃない用語集・索引・・PRTIMES【BIGLOBEニュース】みんなちがって、それでいい! 脳のはたらきとニューロダイバーシティ [ ルイーズ グッディング ]脳の多様性を踏まえての内容、同じ人間は二人と居ない、個性は様々ですね。☄
2024年10月25日
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障害者差別解消区民講演会「発達障害理解と見えにくい障害差別の解消に向けて」発達障害を含む精神障害は一見して分かる障害ではないために、「普通の人」「普通の子」と思われることが多く、無理解による叱責を受けたり、いじめにあったりします。発達障害を正しく理解することで、人々の心に棲んでいる差別感情を取り除くことができます。この講演会では発達障害分野の第一人者であり、差別解消啓発にも取り組んでおられる本田先生のお話を伺います。私たち一人ひとりが障害差別のない社会に向けて努力してまいりましょう。日時令和6年12月7日(土曜日)午後2時から4時まで場所中目黒GTプラザホール(目黒区上目黒二丁目1番3号)講師本田 秀夫氏(信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授、医学博士・精神科医、NPO法人ネストジャパン代表理事)対象目黒区在住・在勤・在学のかた参加費無料定員100名(先着順)講演会チラシ障害者差別解消区民講演会チラシ(PDF:519KB)申し込み方法申し込みフォームまたは電話でお申し込みください。申込期間令和6年11月2日(土曜日)から11月30日(土曜日)(必着)手話通訳を希望するかたは、「手話希望」と明記し、令和6年11月20日(水曜日)までにお申し込みください。保育を希望するかたは、「保育希望」と明記し、令和6年11月20日(水曜日)までにお申し込みください。6か月以上の未就学児が対象。先着6名。必要事項下記1から5までを明記またはお伝えの上、お申し込みください。件名「障害者差別解消区民講演会」氏名住所連絡先(電話番号とメールアドレス)所在(目黒区に在住・在勤・在学)申し込みフォームで申し込み電話で申し込み目黒区発達障害支援拠点ぽると(電話:03-6412-7151)【目黒区】(チラシや申し込みfホームはリンク先よりどうぞ)興味深い講演ですが、珍しく目黒区内のイベントです。本田先生の登場もかなり増えてきましたね。☄
2024年10月24日
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「顔写真で自閉症を識別」AIアプリが物議 倫理の指導、置き去りに子どもの顔写真をもとに自閉症児かどうかをAI(人工知能)が識別する――。そんなアプリケーションが8月、「倫理的に問題がある」と物議を醸した。プログラミング講座のなかで受講生が作成した。AIスキルを学ぶ人が増えるなか、開発におけるリスクや倫理の指導も課題となっている。 議論を起こしたのは、民間のオンラインプログラミング講座を受講していた20代女性がつくったアプリ。機械学習を用いて画像認識や自然言語処理などのAIウェブサービスをつくる講座で、子どもの顔画像を入れると、自閉症の可能性が「高い」か「低い」かを判別するものを試作した。 女性はプログラミング未経験で、約165時間分の講座を受講。学び始めてから2カ月でアプリを完成させた。(この記事は有料記事です)【朝日デジタル】講座のきちんとした指導にフォローが必要ですね。どういう意図で、こういうアプリを作ったのかも気になります。☄
2024年10月23日
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全障スポに向け佐賀県警が「障害者への配慮を学ぶ」勉強会 福祉に詳しい県職員が講師【佐賀県】 10月26日に開幕する「全障スポ」に向け、佐賀県警は福祉に詳しい県職員を講師に招き、障害者への配慮を学ぶ勉強会を開きました。 この取り組みは、10月26日に開幕する全国障害者スポーツ大会で、障害のある人が多く来県することから障害者への理解を深めようと行われたものです。講師には手話通訳者で県の障害福祉課職員の神代君枝さんを招き、県警から、オンラインを含め約70人が参加しました。【県警察本部警備部警衛警備対策課総括補佐 小池貞幸警部】 「皇室の方も来られますので、特に全国障害者スポーツ大会ということで障害のある方々が来られる可能性が非常に高いということで、国スポよりもそういった知識をいっぱい身につけてサポートしていきたい」勉強会では、時代と共に社会の中での障害者への対応が変わってきたことなどが説明され、警察の職員は、障害のある人への多様な配慮の大切さを学びました。サガテレビ【YAHOOニュース】明日は我が身、親身になって対応して頂きたいですね。☄
2024年10月22日
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知的障害・発達障害のある子供と家族が対象、神戸でアニメ映画「FLY!」上映会開催知的障害や発達障害のある子供と家族を対象にした映画の上映会が、11月30日に兵庫・OSシネマズ神戸ハーバーランドで開催される。今回はアニメーション映画「FLY!/フライ!」が日本語字幕付き吹替版でスクリーンにかけられる。「ミニオンズ」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」のイルミネーションが手がけた「FLY!/フライ!」は、小さな池で暮らすカモの一家が、3000km離れた楽園ジャマイカに向けて飛び立つ物語。吹替版には堺雅人、麻生久美子、黒川想矢、池村碧彩、ヒコロヒーらが出演した。この企画では「上映環境を整備することで、これまで映画館で映画を観たことがなかった方への鑑賞体験を提供したい」との思いから、通常興行よりも音量を下げ、シアター内の照明も明るめに設定される。大きな音が苦手な人向けに、受付にて数量限定でイヤーマフの貸し出しも行っている。知的障害や発達障害のある子供と付添い(18歳以上)は2名1組まで無料招待され、3名以上での参加の場合は1人あたり18歳以上1000円、3歳から17歳までは500円の参加費が必要。参加費は全額障害者支援団体などに寄付される。現在、専用フォームにて、11月11日まで参加申し込みを受け付けている。募集人数は110名程度の予定で、応募者多数の場合は抽選となる。 なおこの取り組みは、OSシネマズを経営するオーエスが、阪急阪神ホールディングスグループの社会貢献活動「阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として実施しているもの。誰もが映画を楽しみ、感動を分かち合える社会の実現を目指して2009年から行われており、これまで39回の上映に累計5000人以上が来場した。■ 阪急阪神 未来のゆめ・まちプロジェクト 第40回上映会2024年11月30日(土)OSシネマズ神戸ハーバーランド 受付 9:00 / 開映 9:30<上映作品> 「FLY! /フライ!」日本語字幕付き吹替版 ※知的障害や発達障害のある子供とその付添い(18歳以上)2名1組まで無料招待 ※3名以上で参加の場合は1人につき18歳以上1000円、3歳~17歳500円の参加費が必要※応募者多数の場合は抽選、当選者発表は11月15日予定映画ナタリー【YAHOOニュース】応募者が多くなることでしょうから、こういう企画は全国展開で今後も増やして欲しいですね。☄
2024年10月21日
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障害者「雇用代行」が拡大 1200社利用「数合わせ」懸念法定率満たすため農園作業法定雇用率の達成が困難な企業に代わり、障害者が働く場を提供するビジネスが拡大している。障害者が本業とは直接関係のない農園などで働く仕組みだ。「事実上の雇用代行だ」との指摘もあるが利用企業は1200社を超える。上昇が続く雇用率と障害者の業務確保の難しさの間で企業がジレンマに陥っている。「キャリアアップの機会がなく『就労』とは言えない」。精神障害のある50代女性は2023年12月、2年半勤めた企業...この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。[日本経済新聞]こういう仕組みはどこかで改善しないと、ですね。☄
2024年10月20日
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6、7人の子どもが授業中に寝そべり…衝撃の教育ルポ「勝手に教室から出るのも特性?」学級崩壊の実態コロナ禍を経て、「学級崩壊」が増えている。 かつて学級崩壊といえば、子どもたちが先生に反抗したり、暴力を振るったりして学級運営を意図して妨げる行為を示していた。だが、現在は少々異なる。そうした暴力が減ったものの、授業中に歩き回ったり、奇声を上げたり、教室からいなくなったりする子どもたちによる学級崩壊が増えているのだ。実際、小学校の保護者会へ行ったところ、子どもたちが勝手に教室から出て行ったり、タブレットでユーチューブを見てひとりごとを言っていたりするのを見て、保護者が驚いたという声も多い。現在の学級崩壊は、「静かな学級崩壊」と呼ばれることがある。一体なぜ、そんな現象が起きているのか。 近著『ルポ スマホ育児が子どもを壊す』(新潮社)では、学校現場の先生たち約200人にインタビューをすることによって、今の子どもたち特有の変化と生きづらさを明らかにした。そこから、学級崩壊のあり方について見ていきたい。◆「教室の〝圧〟がやばいから」 ある公立小学校では、35人いる子どものうち6~7人が授業中も普通に立ち上がり、歩いていた。何も言わずに教室を出て行ったり、床に座ってユーチューブを見たり、廊下に寝そべったりしていたのだ。不登校で5人が休んでいたため、実質的に4~5人に1人がそんなことをしているのである。 彼らは先生に反抗して、そのような態度をとっているわけではなかった。家の部屋で過ごすように、当たり前のように教室を出て行ったり、急に床に座り込んだりするのである。 先生は次のように話していた。 「これが最近の学校の風景です。彼らは授業の邪魔をしたくてやっているわけではありません。彼らなりに何か思うことがあるらしいのですが、それをうまく表現できないので、急にバタっと床に倒れるなど変わった態度をとるのです。教室から出て行く子も同じです。理由を尋ねても『教室の〝圧〟がやばいから』『人が多くて疲れるから』と答える。大半の子は校内をうろついてまたもどってきますが、中には帰宅してしまう子もいるので事故が心配です」 昔と異なるのは、子どもたちがこうした行動をとっても、先生があたかもその子が存在しないような態度をとることだ。生徒が床に大の字になって横たわっていても、教室を出たり入ったりしていても、先生は視界に入らないかのように無視して何も言わないのだ。 これは他のクラスメイトも同じである。隣の席の子が床に座っていても目を向けようとしないし、教室を去っても何も言わない。この人はこの人、自分は自分というように、一線を引いてかかわろうとしないのである。 なぜなのか。周りが何も言わない一因が、発達障害との関係にあるそうだ。先生は次のように述べる。「クラスには発達障害の子がいます。彼らが教室にいることに耐えられなくなると、変わった行動をとることがあるのです」文部科学省の2022年の調査では、小中学校の通常学級に通う子どものうち、発達障害の可能性があるのは8.8%とされている。35人学級なら3人いる計算だ。特性や障害の程度はそれぞれだが、集中力が続かない、音や臭いに過敏になる、自己表現が不得意など、集団行動が難しいケースが少なくない。 現在の学校では、発達障害のある子どもの特性を認めようという流れになっている。発達障害は先生が指導して改善できるものではないので、この方針は間違いではないだろう。だが、これが今の学級崩壊を招く一因となっているらしい。先の先生は言う。「発達障害の特性を持つ子どもが教室から出て行っても、『あの子の行動を認めるしかない』と考えて放っておきます。ただ、そうすると発達障害ではない子にも影響が及ぶ。教室から出て行く子が続出するのです。注意をすると『なんであいつは良くて俺はダメなんですか。それって差別ですよね』という声が上がるので何も言えません。この子は発達障害で、この子は違うという明確な区分があれば、それなりの対応ができます。しかし、知的や身体の障害と違って、発達障害は診断を受けていない子もいるし、グラデーションの幅がとても大きいので一筋縄ではいかないのです」 ◆無視して授業 発達障害は、介護認定やがんのステージのようにレベルが明確に決まっているわけではない。人なら誰もが持っている特性の“出方の違い”なのだ。 専門家でもない先生が、35~40人に上る子どもたち一人ひとりの特性を細かく分析して、それぞれに合った対応を決め、他の子どもたちにも納得させて授業を進めていくことは不可能に等しいだろう。 そうなると、先生は子どもたちの行動を注意できず、無視するしかなくなる。だから、教室を出て行ったり、床に座り込んだりする子を放っておき、席についている子だけを相手に授業をする――。 こうした現状を先生方はどう考えているのか。本書で取材した小学校の副校長は次のように話していた。「偉い研究者や有名人は、メディアを通して『子どもの特性を認めよう』『授業中に立ち歩きたくなるのは当たり前のことなんだ』『子どもを押さえ込む先生は間違っている』と言います。もちろん、発達障害のある子どもに対してはそうでしょう。 でも、今はこうした声が大きくなりすぎているように思います。これをすべての子どもに当てはめたら、そもそも授業にならなくなりますよね。それなのに、授業の進み具合が遅ければ、先生が無能だと批判される。じゃあ、どうすればいいんでしょうか? 一部のスペシャルな先生がスペシャルなことをしてうまくいったからといって、全員がそうできるわけではありません。受け持つ子どもも毎年違う。結局、こうすればいいという方法論をまったく示さないまま、特性だけを認めようと言っているので、現場としてはお手上げになっているのではないでしょうか。特性を認めようというなら“こういう状況ではどうすればいいのか”を明確に示してもらわないと何もできない先生が少なくない。この現実を知ってもらいたい」この副校長の言葉が、どれだけ先生方の気持ちを代弁しているかは定かではない。ただ、本書の取材で痛感したのは、あちらこちらで新しい形での学級崩壊が起きているにもかかわらず、大勢の先生方が解決策を持たないため、事態の悪化を招いてしまっているという事実である。そして今、こういう子どもたちに加えて新たに増えているのが「ほめてほめて症候群」の子どもたちだという。彼らもまた学校で問題を起こす存在となっているらしい。詳しくは【後編:ルポ学級崩壊「子どもたちが秘密警察化する」ホメられ中毒の現実】で見ていきたい。 取材・文:石井光太’77年、東京都生まれ。ノンフィクション作家。国内外の文化、歴史、医療などをテーマに取材、執筆活動を行っている。著書に『絶対貧困』『遺体』『「鬼畜」の家』『43回の殺意』『本当の貧困の話をしよう』『格差と分断の社会地図』『ルポ 誰が国語力を殺すのか』などがある。FRIDAYデジタル[YAHOOニュース]ルポ スマホ育児が子どもを壊す [ 石井 光太 ]正にこれが現実であり、日々校内を巡回して教室から出て仕舞う児童を見守る状況です。インクルーシブ教育が主流となり、当たり前の授業が模索状況である事、教育現場での危機を感じざるを得ませんね。☄
2024年10月19日
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<医の目>注意欠陥多動性障害 子の良い行動見つけ、ほめて10月は注意欠陥多動性障害(ADHD)啓発月間ですので、今日はADHDについて書かせていただきます。 ADHDは、不注意や多動・衝動性を主な特徴とする発達障害の一つです。学校では、不注意から授業に集中することが難しく、ケアレスミスや忘れ物などが見られるほか、多動・衝動性から授業中に立ち歩いたり、ついおしゃべりをしたりするため、周囲からしかられることが多くあります。...(この記事は会員限定です)【中日新聞】決して我が儘ではなく、こういう障害があると言うこと、知っておくだけでも、対応も変わってきますね。☄
2024年10月18日
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知的障害者向けのグループホームを強制廃止! ハズキルーペ会長が理事長、武蔵野東学園が「残った入居者」を無視して廃止届を出していた 学校法人武蔵野東学園が、利用者の行き先が決まっていない状態で知的障害者向けのグループホームの廃止を届けていたことが「週刊文春」の取材で分かった。 武蔵野東学園といえば、今年3月、「ハズキルーペ」で知られるHazuki Companyの松村謙三会長が理事長に就任。これまで週刊文春は7回にわたり、松村氏が生徒や保護者に暴言を吐いたり、生徒に謝罪文の提出を強要して刑事告訴されたりした事実を報じて来た。知的障害者向けのグループホームを“強制廃止” そして今回、同法人が運営する知的障害者向けのグループホーム「友愛寮」が廃止されていたことが明らかになった。この施設では、かねてから学園側と保護者の間で軋轢が生じていた。 ある保護者はこう憤る。「グループホームの事業をやめるには、利用者全員の次の行き先を決め、廃止の1カ月前までに東京都福祉局に『事業廃止届』を提出しなければいけません。ところが8月末時点で、ウチを含め複数の利用者の行き先が決まっていなかった。そんな状態にもかかわらず、廃止届が提出されてしまったんです」 一体、何があったのか――。「週刊文春電子版」では、廃止の詳しい経緯や利用者に対しての“追い出し”、東京都側の対応などを詳しく報じている。文春オンラインなんとも後味の悪い結末になったこと、残念でしかないけど、これも今後の学園を背負う者たちが選んだ道。ただ、教育現場や介護施設でこういう強行手段に出るのは何より非常識で、許しがたいことです。☄
2024年10月17日
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【東京+オンライン・11月9日】「障がい者週間」の集い・講演会NCC「障害者」と教会問題委員会①講演会「障がい児も共に普通学級でーーその教育実践を学ぶ」②交わり日時:11月9日(土)後1時半~4時場所:日本聖公会聖マーガレット教会(東京都杉並区)講師:片桐健司(日本バプテスト連盟・元小学校教員)申込方法:名前、所属、対面かオンラインでの参加かを明記の上、メールにて申込。申込締切:10月25日(金)Eメール:kts.hidaka@gmail.com。℡090-4399-8379(同主催・日高)【KiriShin】明記されていませんが参加費はないようですね。☄
2024年10月16日
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堺市で生活保護費の支給漏れ 一斉調査で新たに50世帯 重度障害者のいる世帯への加算金が適切に算定されず重度障害のある子どもがいて生活保護を受給している堺市の女性が、600万円以上の支給漏れがあったとして全額の追加支給などを求めた問題を受け、一斉調査をした堺市が、同様の支給漏れが新たに50世帯見つかったと発表しました。 女性の代理人によりますと、堺市在住の女性は2人の重度障害者の子どもがいるひとり親世帯で、2007年から生活保護を受給しています。 女性は住んでいた区の生活保護費の算定で、在宅の重度障害者がいる場合の加算分などが支給されておらず、17年間で約625万円の支給漏れがあったとして不支給分と遅延損害金を請求しました。 堺市は時効だとして、過去5年分の約212万円分のみ追加支給したことから女性は代理人を通じて、大阪府に行政不服審査を請求しました。 問題の指摘を受け、堺市は重度障害がある人がいる生活保護受給世帯の加算金について適切に算定されているかを一斉に調査したところ、ほかにも50世帯で同様の支給漏れが見つかったということです。 50世帯に対しては、今年1月までの3ヵ月分の支給漏れを認定し、既に追加支給したもののそれより前の期間については確認中だということです。 永藤市長は15日「事態を重く受け止め、再発防止に取り組む。適切な生活保護費が支給できていなかった方には丁寧な対応が必要」とコメントしています。ABCテレビ【YAHOOニュース]二重に確認すれば防げた事態、なんともお粗末ですね。☄
2024年10月15日
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「自閉症を抱えた小さい子が自分の中にいて、それを冷静に捉える僕もいる」。15歳、自閉症当事者が書き下ろす自伝エッセイの著者にインタビュー2023年末、「自閉症を持つ私から見た日常」という一つの作文が大きな話題となった。自閉症当事者である中学生の男子が綴ったもので、自身が経験した外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを紹介し、SNSでも広く拡散された。その作者であり、現在は高校生となった藤田壮眞さんが、自身初の書籍となる「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」を刊行した。今回は本人に直接インタビューし、自身のことや著作にまつわるエピソードなどを聞いてみた。インタビューにおいてはまわりの音に邪魔されない静かな環境が希望とのことだったので、某レンタルスペースにて対面で実施。インタビュー中はとくにコミュニケーションにおける違和感はなく(強いて言うなら目が合わなかったことくらいで)、本人が自分の言葉で真っすぐに回答していたのが印象強かったことを付記しておく。――まずは簡単に自己紹介をお願いします。藤田壮眞、高校1年生です。僕は4歳のときにASD(自閉スペクトラム症)と診断されました。幼稚園のころは「自分がまわりと違う」とか感じてなくて、単に暴走している状態でした。今思えば変なところだらけなんですけど、よりハッキリ違いが出てきたのは小学校低学年あたりで、「整列しましょう」と言われているのに一人だけずっとブランコに乗ってたりとか。中学あたりで「僕ってこんなに(まわりと)違ったんだ」ってわかりました。好きなことはパソコン。中学のときにお母さんのパソコンを借りてイラストとか描いてました。それも楽しかったんですけど、パソコンの構造とかが気になってきて。中学校で(まわりと)パソコンの話をしていくうちに、だんだんパソコンが好きになりました。――小さいころの行動は、今となっては違和感がある?違和感があります。自宅のパソコンに残ってたんですけど、幼稚園の運動会のときに演技を失敗して転んじゃって、そのあとで全速力でお母さんのところに走って、そのまま(お母さんを)蹴り上げてたんですよ。そういう映像を見て、今は自分で「えっ?」って思うんですけど、当時は「お母さんは壊れないもの」という認識があって、たぶんそんな感じでやった気がします。あと、卒園式のときにウロウロ立って歩いていたりとか、入学式で脱走しようとして先生に止められたりとか、明らかにおかしいなと今はわかります。――現在の学校生活はどんな感じですか?正直なところ、授業の受け方というのがいまだによくわからないのがつらいです。学力はなんとかしましょうという感じなんですが、小学校のときに授業中は床に寝てたりしていて、何も学ばないまま卒業しちゃったんで、それが今も後遺症みたいな感じで残っていてつらいなーって。友達関係については僕の低身長をいじられるくらいで、いたって平和に過ごしています。――小学生時代にベースができていないから今もしんどい?はい。中学校も入学当初は本当に大変で、友達との付き合い方もよくわからなくて。新しい環境になれなくて、混乱したりしました。そういうことがあって「直していかなきゃ」と思っていて。今は修正段階なんだと思っています。――「自閉症」と聞くと、喋れなかったり、じっと座っていられなかったりすることをイメージする人も多いかと思いますが、今の藤田さんはそういう感じではありません。自閉症の中でも特殊なのでしょうか?かかりつけの精神科では「何らかの能力を使って会話(できる能力)を補填している」と言われました。でも今も友達と会話すると「お前は日本人じゃない」って言われるし、お母さんにも「今言ったでしょ!」と何回も怒られたりします。自分でしっかり意識して話すことが難しいです。高校になってからは少しマシになりました。「これはいい」「これはダメ」ということを中学3年間で学び直したんで。小学生のときは支援級で感情とか集団行動とかを習ってたんですけど、まじめには聞けなくて。「しょーもねーな」って感じで反抗心がすごかったんですけど、中学になってからは「これって大事だな」って思い直しました。――文部科学大臣賞を受賞した作文「自閉症を持つ私から見た日常」が昨年話題になりました。作文はもともと得意な方ですか?小1のときに作文を書いたことがあって、覚えているのは「面倒くさい」「なんでこんなことやってるの?」という気持ちです。小6までは「とりあえずやっとけばいいか」くらいに思っていて、文章を書くのは面倒くさくてやりたくなかったという感じでした。中学のときに、僕と似た障害を持った人が作文で賞をもらっているのを知って、「じゃあ自分もこの題材で書いてみるか」って感じで書いてみました。で、そのとき、いきなり作文用紙に書いたら絶望するほどの出来で。作文用紙は無駄になるし、僕自身も心が折れるから、何度でも修正がきくパソコンでやろうと思って、そこからはパソコンで書くようになりました。タイプして直す、を何回も何回も繰り返します。今は文章を書くのは好きなんですけど、思い出を語ろうとすると昔の記憶がフラッシュバックしてつらいことも多いです。(受賞した)作文を書いているときは、かなり不機嫌になりながら書きました。今回の本の執筆では文以外に絵(イラスト)も描きました。文を書くのは気持ち的にかなりつらくなったりもするんですけど、絵を描くと自分の気持ちを取り戻せます。文は現実と戦っている感じで、絵は現実のパロディなので、文を書いて気持ちが下がったら絵を描いて、というのを繰り返して。絵のおかげでメンタルを持ち直した感じがありました。――中学受験でも作文があったそうですが、それについてはどう思いましたか?うれしいことではなかったですが、でも希望する学校に行くためには頑張らなきゃと思って、とりあえず「やる」「やる」「やる」「やる」という気持ちで向き合いました。小学校のときは好きではなかったんですけど、それでも塾で作文を褒められたこともありました。でも適当にやってたんで、中学の受験で作文とあって「やばい」って焦って。対策のために練習をするんですけど、まあ、口語になっているし、誤字脱字も多いし、話が重複しまくってるしで。まるで僕の鏡みたいな感じになっちゃっていて。それに対して、先生が誤字脱字を直してくれて、作文のノウハウをイチからたたき込んでくれた感じでした。お母さんに言われたのはまず「頭を真っ白にしていろんな視点から書いてみてください」というもので。僕、物事を一つの方向からしか見れないんで、「一方のことしか書かないから内容が重複するんだ」って言われて、「なるほど」と思って書いてみたらそれがうまくいって。そこで初めて作文を「おもしろい」と感じました。中学受験を合格したあとも課題があって、そこでも文を書かなければならなかったんですが、そのあたりからは文章に対して前向きになりました。一年間限定の作文課題で、「一日の終わりにこのお題で書いてみましょう」というのがあったんですけど、それを提出していくうちに文の書き方を学んでいった感じです。――そしてご自身の著書が刊行となりましたが、率直な感想を聞かせてください。正直、まだ信じられていないです。僕の思いって消えているんじゃないかなとか感じることがあって、ちょっとむなしかったりもしていて。誰かに僕のことを知ってもらいたい一心で中3のときに作文を書いてみたら、そのときにバーッと広がって賞までもらえました。「こんな風に受け取ってくれる人がいるんだ」って、ちょっとうれしかったんですよ。今回は作文ではなくて本になって、僕の気持ちのスペースが書店にできるというのがうれしくて。買った人が読んでくれたり、本棚に入れてくれるっていうのは、僕の気持ちを理解してくれる場所を作ってくれるっていう風に認識していて、それがうれしいなと思います。――「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」というタイトルに込められた意味を教えてください。これが僕の一番の特性なんだろうなと思ってこのタイトルにしました。最初に感じたのは小6のときで、「自分とお母さんとその他」ってマップを書いたんですよ。そのときに「あれ?待てよ」と思って。お母さんに日々いろいろと喋るけど「え?知らないよ」と言われることがずっとあって。そのときに思っていたのは]「いや、お母さんは知っているでしょ」っていう感じで。例えば今日学校で起こったことをまるで知っているかのように喋ってしまって、それは「僕とお母さんは同一人物である」「お母さんは僕のクローンであるからきっと知っているに違いない」という思考で。今は自分と他者は違う人間だという区別が一応ついているんですが、それがわかったのも中学時代に教科書を配られたときで。風景だと思っていたまわりが次々に教科書に名前を書いていって、「あれ、ちょっと待てよ、人じゃん」ってそのときに生まれて初めて気づいて。中2、中3になっていくにつれて、友達との接し方もマニュアル車みたいにガチャガチャガチャとシフトコントロールして喋るということを学んでいって、友達って「怒っているときはこのように話さなければいけない」「笑っているときはこう」「悲しんでいるときはこう」というルールを作っていくうちに、「気持ちを持っているんだな」ってわかりました。幼稚園のころに見た図鑑の中に「人間とは」という難しい欄があって、そのときにその記憶とくっついて「あ、(まわりはみんな)一人の人間なんだな」って気づいて、今にいたっています。でも、まだ今も頭ではわかっているけど、少しあいまいに感じる部分はあります。――自閉症の特性を持ちながらの執筆について「どんな風に書いているのだろう」と気になる人もいるかと思います。今回の本の執筆の仕方、過程について教えてください。「まずこの章を書きます」と自分で設定したら、とりあえずノートにダーッと(思いつく)単語を書き出していきました。書き出したらとりあえず必要なものに丸をつけていって、使わなかったものももしかしたら後で使うかもしれないので付箋に書いておいて保留しておきました。そのあとパソコンに向かって文章を打ち込んでいくんですけど、書いたり消したり追加したりを繰り返して、やっと出来上がったなというところで自分で一度読みます。読んだときにちょっと変だなと思ったら直していきます。で、お母さんにも「これどう思う?」って見せます。「ここ変じゃない?」とか言ってくれるんですけど、そのときに怒ってしまうんですよね。自分で聞いておきながら、お母さんに反抗的な気持ちになって。そうやって不機嫌になったときは、絵を描いて持ち直していました。――執筆にあたっての苦労話があれば教えてください。いくつもあるんですが、とくに中学校の最初のころのことを書くのが本当に大変で。一番しんどかった時期なんで、それを思い出すのはかなりつらくて。パソコンをバンバンと叩きながら書いていたというのが正直なところで。苛立ちながらも書いてを繰り返して。思い出したくないからパソコンを閉じて見ないフリすることもありました。――本のあとがきに「わたしたちは、ゆっくり成長するのだ。いつまでもずっと同じ自閉症ではない」とあります。自分から見てどんな風に成長できていると思いますか?まず床に寝なくて授業を聞けるようになった、人の話を聞けるようになった、というのが成長かなと思います。でも、いまだに授業の完全理解というのができていないし、お母さんに八つ当たりするし、挙動不審な対応をして友達から呆れられます。理由としてはお母さんに対するのと同じで、友達に対しても「自分が知っていることは知っている」と思って接してしまうから、それが違和感になって表れて。そのあたりは今後成長していきたいところです。――自分が自閉症であることをどんな風に考えていますか?これまでで一番逃げ出してしまいたかったことが自閉症でした。これさえなければ友達と遊べた、車にもぶつからなかった、こんな不自由さを感じることもないし、まわりからの不信感も招かなかったって、ずっとマイナス思考でした。ただ、この本を書いてからはわりとプラス思考になって。「違う自分を許すことなんだね」っていう結論にいたった感じで。自閉症であることからは逃げられないし、逃げようとしてもついてきちゃって離れられない存在なんで、じゃあ一緒に生きていくしかないよねって感じです。自閉症を抱えた小さい子が自分の中にいて、それを冷静に捉える僕もいる。そんな感じで考えています。――最後に読者へのメッセージがあればお願いします。自閉症にもいろんなタイプがいることを知ってもらえたらうれしいです。僕なんかは「お前、自閉症じゃないだろ」とか言われるし、精神科でも珍しいタイプと言われるんですけど、こういう自閉症もいるっていうことも知ってほしいなって。僕の気持ちが伝わったらいいなって。それでも僕は自閉症の当事者なんでこういう風に考えているよっていうのがわかってもらえたらいいなって。そんな風に思います。【藤田壮眞プロフィール】4歳の時に自閉スペクトラム症の診断を受け、小学校では支援級に在籍。中学受験を経て現在は私立高校に通う。中学3年時に夏休みの課題の作文「自閉症を持つ私から見た日常」が文部科学大臣賞を受賞。自身が経験した、外見や行動が相手に与える誤解、コミュニケーションに生じる不調や、脳の特性による世界の見え方などを綴り、SNSでも大きな話題となった。[Walkerplus]わたしは、あなたとわたしの区別がつかない [ 藤田 壮眞 ]受賞した作文さながら、自分のことをよく分析し、向き合っていてそんな風に自分を理解しながら成長していく姿は障害の有無に関わらず理想的な歩みなんでしょうね。☄
2024年10月14日
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現代の自閉スペクトラム症のリアル『ライオンの隠れ家』プロデューサーが考える“愛の掛け違い”攻略法金曜ドラマ『ライオンの隠れ家』では、市役所に勤める小森洸人(柳楽優弥)と彼の弟で自閉スペクトラム症の青年・小森美路人(坂東龍汰)きょうだい、その2人の元に現れた<ライオン>と名乗る少年(佐藤大空)の3人の暮らしが描かれる。「社会で感じることを表現できるドラマを制作したいという気持ちが強い」と明かす松本友香プロデューサーは、<現代の自閉スペクトラム症のリアル>を切り取るため、発達障害教育と長年向き合っていた「さくらんぼ教室」での交流などを通し、お互いの理解を深めていった。SNSの発達や多様性の価値観が変わり続けることにより、心と心の距離感を掴むことが難しくなっている現代において、完全オリジナル脚本で描く本作が伝えようとしていることはなんだろう。作品が走り出すまでの経緯を紐解きながら、作品への希望と願いを聞いた。 ■自閉スペクトラム症に興味を持ったきっかけ ――家族の物語が描かれる脚本の本作が生まれたきっかけは何でしょうか? ドラマの企画を考えるなかで、物語の中心となる登場人物に自閉スペクトラム症の方が当たり前にいるという設定から考えてみたいなと思ったことが始まりです。これまで私が好んで観てきた作品のなかには、自閉スペクトラム症の方を描いている作品が比較的多かったように思います。私が小学生の頃に発売された漫画『光とともに…』。後にドラマ化されましたが、これを図書館で読み、自閉スペクトラム症を知ることになりました。その後、高校時代に寮生活をしていたとき、ルームメイトの妹さんが自閉スペクトラム症で、リアルなきょうだいの話を聞いた経験も大きかったのかもしれません。――本作を制作するにあたり、リサーチされたことや準備したことはありますか? 自閉スペクトラム症関連の勉強は、TBSで『マラソン』(2007年)という自閉スペクトラム症の青年がマラソンに挑戦する実話をもとにした単発ドラマを当時プロデュースしていた山崎恆成さんにまず相談し、監修としてさくらんぼ教室の伊庭葉子先生を紹介してもらったのがスタートでした。そこから脚本家チーム、スタッフ、俳優部も勉強のために何度も伊庭先生とさくらんぼ教室の生徒さんと会って準備を始めました。また、伊庭先生の紹介で自閉スペクトラム症の権威と言われている本田秀夫先生に勉強会を開いてもらったり、『マラソン』の監修に入っていた中京大学の辻井正次教授ともお話しできる機会を頂いたり、とても頼もしい環境で勉強させていただきました。■さまざまなつながりを経て、自閉スペクトラム症を学ぶ ――準備期間で印象的だった出来事はありますか? 本田教授や辻井教授からも話を聞いて、現代はとても療育が進んでいることも知りました。そこで、「今の映し方をしてほしい」という助言をいただき、これまでの映像作品のイメージより、現代の自閉スペクトラム症のリアルを切り取ることを意識しました。美路人くらいの年齢の方々は当たり前のようにスマートフォンを持っており、ご家族とスマートフォンで連絡を取り合っている様子や中身まで見せて頂きました。洸人と美路人がスケジュールを共有する描写があるのですが、そういうところはすごく参考にしています。 ――美路人を演じる坂東さんもさくらんぼ教室に行かれたということですが、その経験が反映されていますか?はい、すごく反映されていると思います。坂東さんとご一緒するのは本作が3作目で、彼が勉強熱心で探求心のある役者さんだと知っていましたし、今回も実際に教室へ見学した方がいいと思いお声がけしたら、スケジュールが許す限り行きたいと返信をもらい、何度も一緒に行きました。どう美路人という人物像を作っていくか、坂東さんとスタッフ陣でコミュニケーションをたくさん取りました。■アプローチの面白さが際立つ柳楽優弥さんの芝居 ――本作で洸人を演じる柳楽さんの魅力はどんなところでしょうか?洸人をキャスティングするときに真面目で受け身な洸人をどなたが演じたら素敵か考えていたのですが、普段の役のイメージと意外性のあるアプローチも面白いのかもと思ったんです。そこで、柳楽さんの名前を挙げました。個性が強い役が多い印象があったのですが、映画『さかなのこ』で演じられていた不良なのに心の優しさが溢れる、温かさのあるお芝居がすごくかわいらしく見えて。その雰囲気がストレートに美路人との掛け合いでも表現できるに違いないと考え、洸人役をお願いしました。――実際に撮影が進むなかで、柳楽さんと坂東さんの掛け合いは想像していたものと一致していますか?いい意味で一致していないです。洸人は真面目で受け身な人だから、ある程度「こういうアプローチなのかな」と想像しましたが、私の想像の範囲が狭かったです。やっぱり柳楽さんの味があって。想像を超えた言い回しや雰囲気が出てくるんです。「なるほど!こういうアプローチも洸人だ」という面白さがあってとても素敵な<柳楽さんの洸人>になっていると思います。――柳楽さんと坂東さんのインタビューで、<愛の掛け違い>という言葉が出てきたのですが、これはドラマのキーワードになるのでしょうか? この物語をひと言で表すとどういう表現になるだろうという話が出て、本打ち(脚本打ち合わせ)のなかで出てきたのが<愛の掛け違い>。それぞれへの思いや執着がちょっと形を変えると怖い方向にも行くし、それがすごく愛情深い、温かい方向にも行くよねと話が広がっていったんです。そんな経緯から、このドラマはいろいろな愛の掛け違いが生んだサスペンスなのかもしれないという意識が生まれ、顔合わせのときに泉正英監督が「このドラマのテーマは<愛の掛け違いです>」と言ったんです。そのフレーズがキャストの皆様にしっくりきたようで、みんなで使っています(笑)。 ■<愛の掛け違い>に必要になること ――現代は、様々な局面で<愛の掛け違い>が生まれやすいのではないかと思います。掛け違いを起こさないためにはどんな意識が大切だと思われますか? 様々なコミュニケーションツールがあるなかで、いかにストレートに、相手に感情を表現できるかというところが大切なのかなと思います。洸人は最初はすごく受け身で自分の色が出てこないのですが、ライオンたちに巻き込まれることによって、ちゃんとものを言えるように変わり、成長していく。言葉がスムーズに出ない美路人が、言いたいことを頑張って言おうとしている姿も描いていきますし、今の時代ならではの<ちゃんと伝え合った方がいい>という意識は自分のなかでは思っています。――松本さん流の<愛の掛け直し術>を教えてください。 何事も、掛け違う前にうまく立ち回ろうと考えるほうではあります。自分がストレートに意見する代わりに、言っているだけの人ではないようにしようと思います。――松本さんはこれまで「変わらない現状に不安を覚えた」というお話をされていましたが、そこも落とし込まれているのでしょうか? わりと洸人に重ねている部分はあります。洸人は30代で、美路人との落ち着いた環境を守ることができればいい、それ以上は求めないと考えてはいても、美路人の今後や自分自身の未来も考えないといけない状況が目の前にあると思うんです。そこは、30代になって仕事も落ち着いてきて、自分のなかである程度のポジションも見つけて腰を据えて…という年頃の人と同じなのかなと。そうなると新しいことに挑戦したいと思っても、現状から抜け出そうとすると一気にハードルが上がるんですよね。ポジティブに自分の意志で変えようと思ってうまくいかなくても、周りに巻き込まれたなかで気づくことができる成長を描ければいいなと思っています。■何かを感じることができる作品を作りたい ――ドラマ制作に携わる松本さんにとって、ドラマとはどういう存在でしょうか? 以前と今では全く違う気がします。最近は、自分が娯楽として見るときは、日常生活から得られない涙や喜びやキュンキュンする気持ちを得ようと見ている感じがあって。一方で、作り手としては、入社したときからブレていません。何かメッセージを発信したいというおこがましさはないのですが、観てくださった方が何かを得られる作品を作りたいという気持ちはあって。やはり、私がいるのは報道機関でもあるテレビ局。社会の切り取り方には様々なアプローチがありますが、そのなかで、ドラマというジャンルで社会で感じることを表現できる作品を制作したいという気持ちが強いんです。実は私、金曜ドラマのプロデュースは初めてなので、この枠でどんなことができるのか、そこは楽しみの一つです。――では、この作品が社会にどのように受け止められたら良いなと感じますか? 今回の物語は、家族ときょうだいの愛と絆が変化していく様を描くヒューマンサスペンスです。いろいろなキーワードがありますが、<変化>がとくに大事なのかなと思います。人生、うまくいくことだけじゃないし、後退することもある。そうやって、波があることが変化だと思うんですね。そして、その波のなかで<掛け違い>が起きないように生きていく。キャストの皆さんもそうですが、このフレーズがみなさんの心にふっと入っていくのは、誰もが掛け違える状況になることがあるからなんだと思います。そういう意味で、<愛>を広くとらえることができるドラマになるのではないかと思っています。 さまざまな愛の形があり、その愛が掛け違わないようにコミュニケーションを取ることが大事だと語ってくれた松本プロデューサー。そのコミュニケーションによって紡いだ絆が1つの作品を作る基盤となっていることは確か。そして、ただ巻き込まれていくだけでなく、時代に合わせて柔軟に変化していくことで、新たな愛の形を見つけることができる作品になるだろう。コミュニケーションツールが発達する一方、他者とのかかわりが希薄になりがちな昨今。『ライオンの隠れ家』には、あらためて身近な人との関係を見つめ直すヒントが<隠されて>いるかもしれない。 自閉スペクトラム症の弟がいて、そんな彼を大切に思う兄がいる。そんな彼らを取り巻く周囲に起こる様々な出来事──。そこにはさまざまな愛の形があり、その愛が掛け違わないようにコミュニケーションを取ることが大事だと語ってくれた松本プロデューサー。そのコミュニケーションによって紡いだ絆が1つの作品を作る基盤となっていることは確か。そして、ただ巻き込まれていくだけでなく、時代に合わせて柔軟に変化していくことで、新たな愛の形を見つけることができる作品になるだろう。コミュニケーションツールが発達する一方、他者とのかかわりが希薄になりがちな昨今。『ライオンの隠れ家』には、あらためて身近な人との関係を見つめ直すヒントが<隠されて>いるかもしれない。TBS NEW SDIG[YAHOOニュース]松本プロデューサーはかなり深く事前に自閉症について勉強された完成度が番組から窺えますね。自閉症に愛のテーマこそ掛け離れた感じがしますが、自閉症が時代とともに理解が進んでいること、何より嬉しく感じます。☄
2024年10月13日
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「自閉症の画家」石村嘉成さん自伝映画 新居浜の全児童にチケット贈呈「自分生かした活動を」【愛媛】「自閉症の画家」。愛媛県新居浜市の石村嘉成さんのこれまでの人生を描いた映画が18日から公開されます。この映画の観賞チケットが10日、新居浜市の全ての児童にプレゼントされました。この映画は「新居浜のひかり物語 青いライオン」。自閉症という発達障害がありながら画家として才能を開花させた石村嘉成さんと、家族の絆をドラマとドキュメンタリーで描いています。市役所では、映画の製作を支援した地元の日光商事・川井祐介社長が石川勝行市長に、市内16校の全ての児童分の映画鑑賞チケット5792枚の目録を渡しました。「映画には新居浜への思いがたくさん詰まっている。まず新居浜の子どもに見てほしい」との思いです。 日光商事・川井祐介社長:「たくさんの人が自分の個性を活かして、世のため人のために活躍することが豊かになることに繋がって来ると思います。この映画を見て自分も自分の特徴を活かした活動をしようというきっかけになっていただいたら」この映画は新居浜市のTOHOシネマズ新居浜で10月18日から先行上映され、順次全国各地で上映される予定です。テレビ愛媛[YAHOOニュース]RSK70周年記念映画・新居浜ひかり物語「青いライオン」制作発表会地元の商社の社長さんが映画製作の支援をされた作品、小学生に無料鑑賞券を配布されたり、大手の映画館で順次放映とは、素晴らしい御縁ですね。☄
2024年10月12日
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【幻冬舎】『改訂版 発達障害でIT社長の僕』(齋藤 秀一[著]/幻冬舎)の動画公開!株式会社幻冬舎ゴールドオンライン(本社:東京都渋谷区千駄ヶ谷二丁目30番1号 ベネッセビル2階、代表取締役:山下征孝)は、同社が運営する「話題の本.com」(https://wadainohon.com)にて、『改訂版 発達障害でIT社長の僕』(齋藤 秀一[著]/幻冬舎)の動画を公開しました。障害は才能に変えられる「発達障害の特性は環境次第でいくらでも仕事に活かせる」その想いのもと、自身も発達障害である著者が、農業×福祉×ITで障害者たちが活躍できる場を創出する――発達障害は一見して「障害」と分かりにくいため周囲から理解されにくく、それゆえに生きづらいという苦しみがあります。著者は幼いころからその苦しみのなかで孤立し、自分には生きている価値がないとまで思い詰めていました。しかし、「人と違うことはすばらしい!」という父の言葉を受け、マイナスでしかないと思っていた障害をむしろ「活かして」世の中とつながることができると考えるようになります。そして好きだったIT分野の仕事に取り組み、ついには業界初の障害福祉事業者向け施設運営管理システム(HUG)の開発に成功、全国の児童発達支援・放課後等デイサービス事業者にシステムを販売するIT会社の社長になったのです。さらには放課後等デイサービス運営を行う新会社を設立し、卒業後の子どもたちの働く場をつくる農業事業を始めるなど、かつての自分と同じように苦しむ人たちと共に働く場を創出しようと奮闘を続けています。本書は、著者が自身の発達障害の特性をネガティブなものにせず、才能に変えることができるようになったきっかけと考え方、社長になってからの取り組みをまとめた前著「発達障害でIT社長の僕」(2021年 幻冬舎)の改訂版です。障害のある人たちが働いているより具体的な様子に加え、農林水産省が推し進める「農福連携」への取り組みなどさらに広がる著者の活動について記しています。発達障害に苦しむ人やその家族だけでなく、自身のマイナス面に悩み生きづらさを感じている人たちへ、「ハンデを才能に変える」ヒントと、新たなことに挑戦する勇気を伝える一冊です。著者齋藤 秀一(さいとう しゅういち)株式会社ネットアーツ 代表取締役株式会社まなぶ 取締役会長株式会社ココトモファーム 代表取締役不登校だった少年時代を過ごし、社会人になってからは自分の居場所を見つけられず転職を繰り返すも、自身の特性が特技になることに気づき2001年にITシステム開発会社の株式会社ネットアーツを創業。全国4500以上の自動発達支援・放課後等デイサービス事業者などに施設運営システムHUG(ハグ)を提供。さらに2015年には自ら障害福祉施設を運営する会社の株式会社まなぶを創業し、愛知県西尾市で放課後等デイサービスココトモを8施設運営。こうしたITと障碍者支援の自社ノウハウを活かし、2019年に愛知県犬山市で農業と福祉を連携するための農業法人・株式会社ココトモファームを創業する。ココトモファームでは「ココでトモダチになろう」をテーマに、自社栽培した米を使用した米粉100%グルテンフリーのバウムクーヘンを製造・販売。農業と福祉、工業、商業を連携させ、生産から販売までの一貫下ものづくりを通して、誰ひとり取り残さない社会創りを目指している。49歳のときに心理検査を受け、ADHA(注意欠如・多動性障害)だと診断された。[NEWSCAST](動画はリンク先から覗けます)改訂版 発達障害でIT社長の僕 [ 齋藤 秀一 ]ここまでくると発達障害も一つの個性の範囲内で、世の社長の中には、こういう経歴を持った方、意外に多いのかもしれませんね。☄
2024年10月11日
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発達障害、早期の発見・支援へ 5歳児健診、大田区が導入の方針東京都 大田区 が 未就学児らを対象にした無料の「5歳児健診」を導入する方針を固めたことが分かった。すでに、試行的に区内の保育園で始めていて、2026年度にはすべての未就学児を対象にしたい考えだ。現在実施している就学時健診より精神面の発達に力点を置き、時間をかけて検査する。発達障害の早期発見と支援につなげることが狙いだ。 現在、法律が自治体に義務づける小学校入学前の健診は、1歳6カ月と3歳児、年長の秋から冬ごろにかけて原則、集団で行われる就学時の三つ。5歳児健診は自治体の判断に任されている。ただ、5歳児健診で学童期の不登校発生数が減少したという研究結果もある。子どもの言葉の理解力や社会性が高まる時期に、「発達」に重きを置いて行うことで、発達障害の早期発見につながることが期待されている。 大田区の関係者によると区では今月から六つの保育園で、5歳児健診のモデル事業を開始。来月からは保育園に通っていない未就学児を対象に健診を始める予定。いずれも保護者の同意を得た上で行うという。 モデル事業では、子どもの精神面に関するアンケートを保護者らに実施。子どもの様子を集団の中で観察したり、保育士から聞き取ったりするなどし、発達に特化した健診を行う。(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]就学時検診では、間に合わないケースでも、5歳児検診で早めに対応できれば多少は入学後の困難も防げそうですね。☄
2024年10月10日
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「空の旅あきらめないで」発達障害の子の搭乗体験 大阪空港発達障害のある子どもは空港での搭乗手続きや機内で過ごすことが難しい場合があります。空の旅をあきらめてほしくないと5日、大阪空港でこうした子どもや家族を招いて本物の航空機に乗り込む体験会が開かれました。これは発達障害のある人たちにあらかじめ搭乗のステップを学んでもらうことで空港での緊張やパニックを抑えることにつなげようと日本航空の子会社、ジェイエアが企画したもので大阪空港には事前に応募した発達障害のある子どもや若者とその親、9人が集まりました。はじめに参加した人たちはカウンターの前で荷物にタグをつけるなどの手続きを体験し、その後、保安検査場に進みました。そして、仮のチケットをかざして実際に運航している航空機に乗り込み、客室乗務員から運航中はさまざまなアナウンスがあることや離着陸の際は照明が暗くなるといった説明を受けました。また、機内のトイレは外気との気圧差を利用して汚物を吸い込むため大きな音が出ることなどを確認していました。池田市の小学6年生の男の子は「トイレの音はびっくりしたけど知れてよかった。飛行機が好きになりました」と話していました。この航空会社ではことし30組ほどの親子に体験会に参加してもらう予定で、企画したジェイエアの平田文音さんは「シートベルトに強い抵抗を感じる子どもがいることを体験会で初めて知り、私自身も学びを深めている。どのスタッフも適切な対応ができるようにしていきたい」と話していました。関西 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]こういう体験会は、今後、実際に空の旅に出るきっかけ作りになりますね。☄
2024年10月09日
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小中高教員の8割が特別支援教育経験なし 採用10年以内で全国の小中高校の教員のうち、採用後10年までに特別支援教育に関する経験がない教員が全体の80%に上ることが、文部科学省が9月6日に公表した特別支援教育に関する調査結果で分かった。特別支援教育のニーズが年々高まる中、同省は全ての教員が10年以内に特別支援教育を複数年経験する措置を取るよう各都道府県教育委員会などに求めており、今回の調査結果を受けて同日、改めて各教委に速やかに人事上の措置を求める通知を出した。 同省の「特別支援教育体制整備状況調査結果」(2023年5月1日時点)によると、今回初めて採用後10年までの小中高校の正規採用教員のうち、通級指導や特別支援学級担任など特別支援教育に関する経験が2年以上ある教員の割合を調べたところ、「いずれも経験なし」の割合が、小学校85.5%、中学校63.6%、高校92.9%で、全体では80.8%に上った。比較的経験者が多かったのは、中学校の特別支援学級の教科担任の教職経験で29.2%だったが、その他はいずれも10%に満たなかった。 教師の特別支援教育に関する専門性の向上を巡っては、同省は22年3月、全ての新規採用職員がおおむね10年以内に特別支援教育を複数年経験するよう求める通知を全国の教委などに出している。このため今回の調査結果を受けて、改めて各教委に速やかに人事上の措置を求める通知を出した。 また、障害のある児童生徒への支援の在り方を検討する「校内委員会」の設置率や実態把握の実施率など他の調査項目については、いずれも達成率が前年度を上回り、小中学校では9割以上となった。通級指導を受ける児童生徒数は過去最多一方、「通級による指導実施状況調査結果」(22年度通年で調査)によると、小中高で通級による指導を受けている児童生徒数は全国で19万8343人と、前年より1万4464人増えて過去最多に上った。これは全国の小中高校に在籍する児童生徒数の1.6%に当たる。 ただし、同省が22年度に行った調査で「学習面または行動面で著しい困難を示す」とされた児童生徒は小中学校全体で8.8%となっているのに対し、今回の調査で通級指導を受ける児童生徒が在籍する公立中学校は全体の約半数にとどまっていた。このため同省は、必要な通級指導が十分行われていない都道府県もあるとみて、今回の通知で、「全ての中学校に特別な教育的支援を必要とする児童生徒が在籍している可能性があることを前提に、指導体制の充実に努める」ことを各教委に求めている。 また、公立高校においても通級指導を受けている生徒が在籍する学校が全体の10%にとどまっていた。同省は、高校での通級指導の制度化が2018年度と日が浅いことなども背景にあるとみて、各学校で通級指導の制度やその意義などを本人や保護者に周知することを求めている。教育新聞[YAHOOニュース]なかなか教員の教育まで行き届かないのが現状のようですね。☄
2024年10月08日
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発達障害当事者団体の全国ネットが年度内に発足 法制定20年、歴代担当官もエール発達障害のある人の意見を年金や就労支援といった国の政策に反映させようと、各地の当事者団体が全国ネットワークをつくることが9月22日、発達障害者支援法の制定20周年を記念するフォーラムで分かった。今年度内に会則を決め、ホームページを立ち上げる。 当事者の意見を集約できる代表性を持った組織が、政策立案する上で必要だと判断した。従来は親や医師らが発達障害のあるこどもの代弁をすることが多かった。 フォーラムは発達障害当事者協会(新孝彦代表、東京)が都内で開いた。大阪や名古屋など各地で当事者会を主宰する人が登壇。発達障害者に関する厚生労働省の歴代の担当官と「ピアサポート」「手帳制度」などについて意見交換した。担当官は全国ネットの発足に期待を寄せた。 ■診断は推計87万人 発達障害は自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如多動症(ADHD)などの総称。厚労省の「生活のしづらさ調査」によると、医師から発達障害と診断された人は2022年12月時点で推計87万2000人。16年12月の調査と比べ、約39万人増えた。 特定の物事に強くこだわったり、他人との意思疎通が苦手だったりする。そのことが引きこもり、うつ病、依存症につながり、副次的な生きづらさを生むこともある。 知的障害を伴わない発達障害の人が成人になると、福祉施設に通って支援や訓練を受けるというよりも、就労、結婚、出産、育児、余暇活動といった場面で周囲の配慮を必要とすることが多い。 発達障害者支援法は04年12月、議員立法により成立。障害特性やライフステージに応じた支援を国・自治体・国民の責務として定めた。 制定当時、厚労省の専門官だった大塚晃・元上智大教授は「私はこの法律に『障害』という言葉を使うことに疑問があったが、将来、この言葉を使わなくても必要なサービスを受けられるよう改革する狙いがあった」と振り返った。福祉新聞[YAHOOニュース]20年経ってようやくの全国ネット発足、これも一つの節目ですね。☄
2024年10月07日
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「自閉症の僕が家を建てた理由」豊橋市在住の池田さん親子が本を出版/〝子どもを育てる親の力になれば〟豊橋市に在住の池田侑生さん、信子さん親子が、「自閉症の僕が家を建てた理由」(発行・中央法規出版)を出版した。自閉症の侑生さんは、自分の自立の形を探り、家を建てることに決め、自分が働いてためてきたお金で実家の敷地内に家を建てた。本書では自立のために家を建てるいきさつ、そしてそもそもそういう考え方をするように育ったこれまでの経緯を丁寧に書いている。 信子さんが侑生さんの異常を感じたのは生後半年くらいからで、3歳で自閉症と診断された。年子の兄との子育てでは、「自閉症の子が、自閉症のまま、自閉症らしく、自分の人生を歩み続けること」を意識してきた。兄の背中を追いかけてきた侑生さんは、高校卒業時から自立を考えるようになった。アパートで一人暮らしなども考えたが、25歳の時、家を建てる決意をする。2021年、30歳で完成した家で、現在侑生さんは一人で暮らしている。 信子さんは「発達障害の子どもと家族を支援する会『ほがらか』」を立ち上げ、現在は児童発達支援や親と子どもの健全育成事業を行っている。「この本が子どもを育てるすべての親の力になれば」と語る。 各書店で販売しているほか、アマゾンでも注文できる。定価は税抜き2000円。[東日新聞]自閉症の僕が家を建てた理由 家族で考えた自立のかたち [ 池田侑生 ]こういう自立の形もあるんですね。自分で建てた家なら納得ですね。☄
2024年10月06日
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障害者の就労先に“ビール施設”整備目指す東京 江戸川区東京・江戸川区は、障害がある人などが安定して働ける場として、新たにビールの醸造やビアホールなどの施設の整備を目指すことになりました。「Edogawa Beer Project」は、江戸川区内の障害がある人や引きこもり状態の人の安定的な就労先をつくろうと、区が新たに始める取り組みです。区では、ビールを代表的な飲料の1つと位置づけ、売り上げが期待できるとしていてプロジェクトでは、ビールの醸造のほか、つまみなどの商品開発にも取り組みたいとしています。今年度は、区と東京芸術大学でチームを立ち上げて経営の手法や商品のイメージなどを検討して準備を進め、来年度からは、既製品のビールをブランディングして地元のまつりなどで販売を始める計画です。将来的には区内にビールの醸造所やビアホールといった施設の整備を目指したいとしています。当面の資金は、区内の男性から寄せられた寄付金のうち、およそ3000万円を活用したい考えです。江戸川区障害者福祉課の上坂かおり課長は「働きたい思いがあっても働く場所が限られる人たちに就労の機会を作りたいと思っています。こうした人たちと多くの区民が商品を通じてつながり、相互理解を深めてほしい」と話していました。首都圏 NEWS WEB[NHK NEWS WEB]資金ともなる寄付を寄せられた区内の男性には感謝しかありませんね。☄
2024年10月05日
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TBS連ドラ『ライオンの隠れ家』新キャスト発表 自閉スペクトラム症の一般の男の子が出演坂井真紀、宮崎優、大角英夫の出演も発表俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。 本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。 柳楽は今作がTBSドラマ初主演となり、柳楽、坂東、子役の佐藤大空のほか、齋藤飛鳥、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理の出演が決定している。 このたび、新たなキャストと、坂東演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。 8年前に交通事故でこの世を去った洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役を演じるのは坂井。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。 出演に際し坂井は「私たちは役をいただくときにその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛あふれ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための1つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。登場人物が描く絵画として自閉スペクトラム症の画家の作品が登場また、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮崎優の出演も決定。演じる宮崎は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜てきされたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。 そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。 また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。 美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。 また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学。生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。このドラマのために太田氏が描き下ろした作品にも注目だ。※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT[YAHOOニュース]テレビでも予告が流れていますが、いよいよ今夜からですね。☄
2024年10月04日
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「売り場に出る?」ユニクロで働く33歳、知的障害の私が広げた仕事「スポーツ系のインナーをお探しなら、この商品がおすすめですよ。昨年から少し変わった点は……」。 お客さんと会話をしながら、その人が何を求めているのかを、懸命に考える。商品を案内して、「これを探してたのよ」と言ってもらえると、何よりうれしい。 ユニクロ 吉祥寺店の佐々木沙弥さん(33)。2011年に入社し、パートとして働いて14年目になる。勤務は週4日、1日約8時間。売り場の品ぞろえに目を配り、お客さんの要望に耳を傾ける。今や女性インナーの売り場の、頼りになる存在だ。 他の従業員と少し違うところがあるとすれば、うまれつき知的障害があり、障害者雇用で働いていること。 キャリアを重ね、仕事の幅を広げてきた。「続けてきて、本当によかったと思います」と笑う。「ひとりで生きていけるように」母の教え 小中学校は特別支援学級で学び、特別支援学校を経て、働くために必要な知識や技術を学ぶ就労移行支援事業所に入った。 「働く」を意識したのは、母の教えから。「お母さんたちがいなくなっても、ひとりで生きていけるようにしなさい」と、高校生のころから言われてきた。接客が好きで、はじめはパン屋さんで働きたいと思っていたけれど、事業所の支援員のすすめもあり、ユニクロの障害者求人に応募した。一般の店舗で、障害のない従業員たちとともに働く。時給は他の従業員と差がないという。実習を経て、採用が決まった。 最初に担当した仕事は、バックヤードで商品をポリ袋から取り出す「袋むき」が中心だった。ところが半年ほどしたある日、上司から「売り場に出てみない?」と声がかかった。「え、私が売り場に出ていいんですか?」と迷った。でも、せっかくもらったチャンスに「頑張ります」と応じた。 売り場で、品出しをする仕事が加わった。 そこからが、地獄だった。「助けて」が言えず…ストレスでフラフラに(この記事は有料記事です)[朝日デジタル]有料記事で先が読めずに残念ですが、近隣の店舗なのでチャンスがあれば覗いてみたいです。☄
2024年10月03日
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西木めいさんが「発達障害のある子を支える、担任と保護者の連携ガイド」習志野市在住のスクールカウンセラー・西木めいさんが8月29日、発達障害の子どもを育てる教員と親を応援する単行本「発達障害のある子を支える、担任と保護者の連携ガイド」(明治図書)を出版した。(習志野経済新聞) 西木さんは国立大学教育学部特別支援学科を卒業後、小学校(通常の学級)の教員・特別支援学校で担任を務めた。その後、通常の学級の担任や特別支援教育コーディネーターとして16年間の経験を経て、スクールカウンセラーに転身。得意・苦手の差が大きいことから、「発達でこぼこ」といわれる、発達障害を持った子どもを育てる教員や親を助ける「発達でこぼこ支援コンサルタント」として、これまで約2300人にコンサルを実施したという。小学生の保護者100人以上が集まる子育て講演会も開いた。SNSの総フォロワー数は6万人を超える。 今回の出版に際し、西木さんは「幼い頃から図書館に一日中いたくらい本が大好きで、本を書くのが夢だった。本が売れないこの時代だが、本に助けられている人は絶対にいる。これまでもブログやSNSで文字にして発信してきたが、本という実態があるものだからこそ、お守り代わりに手元に置いてほしいという願いがある」と話す。 「春休みになると、本屋の教職用の棚がにぎわうが、先生たちの不安が反映されていると思う。たまたま、同じ棚に並べてある目当てでない本を見つけて、考えが広がったり救われたりすることもある」とも。 西木さんは「今、『発達でこぼこの生徒とどう接したらいいか分からない』『学校の先生が分かってくれない』と悩んでいる発達でこぼこの子どもを育てる先生と保護者の皆さん、この本には私の失敗談も多く載っているので、ぜひ手に取ってほしい。この本が何かのヒントとなれば」と期待を込める。 仕様は四六判192ページ。価格は2,156円。みんなの経済新聞ネットワーク[YAHOOニュース]学校・先生と家庭をつなぐ! 発達障害のある子を支える担任と保護者の連携ガイド (特別支援教育サポートBOOKS) [ 西木めい ]まだお若いのに素晴らしい経歴の持ち主ですね。多くの経験は一生の宝ですね。☄
2024年10月02日
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【新刊】『発達障害にクスリはいらない』を刊行しました専門書を中心とした書籍の出版を手掛ける三和書籍(所在地:東京都文京区音羽、代表取締役:髙橋 考)は、『発達障害にクスリはいらない』(1980円+税)を刊行しました。全国の書店やAmazon、楽天ブックスなどのインターネット書店でお求めいただけます。詳細は、以下のURLからご覧いただけます。https://sanwa-co.com/9784862515643-2/子どもの脳と体を守るレシピ40内山葉子、国光美佳 著A5判 296ページ価格1980円+税ISBN978-4-86251-564-3 ★発達障害の本当の改善法を公開! ★①炎症 ②有害物質 ③栄養不足 ④ストレス は子どもを蝕む4悪! ★ADHD・アスペルガー・自閉症スペクトラム・学習障害……困りごとには理由があった ★じっとできない フニャフニャ 好き嫌いが多い 大きな音が苦手 キレやすい おなかの調子が悪い 寝ない 怖がり 太りやすい 太れない ★脳と腸の炎症を食事で抑える! ミネラル補給に役立つ「天然だし粉末」と美味レシピ40 ★発達障害の成り立ちとメカニズムを解説! 話題の「メチレーション回路」とは? 「どうしてうちの子は、じっとしていられないんだろう?」「なぜうちの子はキレやすいんだろう?」「どうしてうちの子は寝ないんだろう?」「なぜうちの子は、こんなにも好き嫌いが多いんだろう?」 ここに挙げたような症状は、わけもなくお子さんに起こっているのではありません。これらの症状を起こすには、きちんとした「理由」が あります。 精神面の症状がクローズアップされがちな発達障害ですが、実はたくさんの身体症状を伴うことがあります。それにも、やはりれっきとした理由があるのです。 それらの理由を知ることが、適切な対策の第一歩になります。 ですから本書では、発達障害のお子さんを持つ親御さんが抱く疑問や不安に、まずお答えできるようにしました。 そして、もう1つお伝えしたいのが、 発達障害に対しては「クスリを使う前に」あるいは「すでにクスリを使っていても」、食事の改善をはじめとして、できることがたくさんあることです。 一昔前に比べると、多くの子どもたちに安易に診断が下され、すぐにクスリが処方されるケースがふえています。 けれども、実際には、クスリを使う前に、日ごろの食生活を見直したり、脳を適切に刺激するために自宅でできることを取り入れたりして、改善できるケースも多いのです。 本書でそのことを知って、ぜひ家庭でできる対策に取り組んでいただければと思います。実際に、できる範囲から食事を変えていくと、発達障害の症状が劇的によくなっていくお子さんが多くいます。 食事の参考のために、子どもの脳と体を守るレシピを多数紹介しています。ぜひお役立てください。目次この本について・対談第1章 「発達障害」とはどのようなものか第2章 発達障害の本当の改善法第3章 クスリに頼らず発達障害がよくなった例第4章 発達障害をよくする食事~子どもの脳と体を守るレシピ40第5章 発達障害のメカニズムをくわしく解説著者プロフィール内山 葉子(ウチヤマ ヨウコ)関西医科大学卒業・大学病院・総合病院で腎臓内科・循環器・内分泌を専門に臨床・研究を行った後、福岡県北九州市で葉子クリニックを開設、院長を務める。医学博士、総合内科専門医、腎臓内科専門医。全人的な医療に基づき、自然医療や漢方・機能性食品などの補完・代替医療と西洋医学、心のケアなどを統合的に行い、さまざまな分野の難治性疾患の治療を行う。著書に『子どもの病気は食事で治す』『毒だらけ』(評言社)、『免疫力をととのえる 薬膳酵素ごはん』『デジタル毒』『改訂増補版 おなかのカビが病気の原因だった』(ユサブル)、『腎臓をよくする食事』(三和書籍)などがある。 国光 美佳(クニミツ ミカ)大妻女子大学家政学部児童学科卒業後、幼稚園、学童保育所に勤務。女子栄養大学文科省認可通信講座「栄養と料理一般講座」を修了。NPO法人「食品と暮らしの安全基金」勤務を経て、「食育心理研究所」設立。発達障害、低体温、うつ症状、睡眠障害などミネラル補給による改善例の発信、レシ 監修、および食生活と心のケアの両面から家庭教育相談、「家庭」×「給食」×「教育」の3本柱で子どもたちの育ちを支えるミネラルハート実践講座、出張授業、講演活動などを展開している。監修書に『奇跡の食育②』(美健ガイド社)、共著に『食べなきゃ、危険!』『脳にも悪い違反食品』 (三五館シンシャ)がある。育児雑誌「クーヨン」(クレヨンハウス)にて「ミネラルオーガニック相談室」を連載中。一般社団法人国際食学協会理事。 【三和書籍について】本社:〒112-0013 東京都文京区音羽2-2-2代表者:代表取締役 髙橋 考設立:1989年8月26日資本金:1000万円Tel:03-5395-4630Fax:03-5395-4632URL:https://sanwa-co.com/事業内容:専門書を中心とした書籍・電子書籍の出版 [valuepress]発達障害にクスリはいらない 子どもの脳と体を守るレシピ40 [ 内山葉子 ]一旦服薬を始めるとなかなかやめられないので、始めから飲まないで済めば一番ですね。☄
2024年10月01日
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障害者施設待機者調査の詳細示す 10月実施、人数も把握 障害者の入所施設やグループホームに空きがなく、多数の入所待機者がいる問題を受け、厚生労働省が実施するとしていた実態調査の概要案が9月19日の「障害者支援施設の在り方に係る検討委員会」に示された。10月に都道府県、指定都市、中核市を対象に、待機者の把握有無、把握方法、基準、人数などを調べる。結果は来年1月に開く次回の委員会に報告される。 全国に2万人を超える待機者がいることがNHKの調査で判明したが、待機者の中には複数の施設に申し込んでいる人、将来に備えて入所を希望する人、入所を申し込みつつも支援があれば地域で暮らしたい人などが混在する。そのため、厚労省は待機者の定義などを整理するため実態を調べる。 都道府県などに過去3年以内に待機者を把握しているか聞き、把握している場合はその頻度、把握方法、人数を調べる。待機者の基準や考え方を設定しているかも聞き、設定している場合は、入所希望は本人か家族か、入所希望時期はいつか、希望をどうやって確認しているかなどを調査する。 また、待機者を把握していない都道府県などにはその理由、今後の予定、市区町村の状況を聞く。 概要案について委員会では「どのような課題を感じているか、地域資源の不足感も把握してほしい」「職員不足で定員を満たせない実情を把握すべき」「入所を断られるケースが浮き彫りになる調査にしてほしい」などの意見が出た。事務局は意見を踏まえて調査項目を設定する。■地域移行で本人調査 同日は、施設に入所している障害者の地域移行を進めるための実態調査の概要案も示された。調査は10月に全障害者支援施設(2524カ所)を対象に行い、基本情報、利用者の生活環境、施設の役割や機能、地域移行後の障害者の地域支援を聞く。 また、ヒアリング調査は、地域移行に取り組んでいる10施設程度を想定。職員、入所中で地域移行を目指す障害者、すでに地域移行した障害者を対象に11月に行う。障害者への調査は職員が同席するなどして落ち着いて会話でき、本音を聞けるよう配慮する。[福祉新聞]大掛かりな調査だけに実際に対応策が講じられるのはまだまだ先の話ですね。☄
2024年08月31日
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障害者支援施設で虫歯の治療中に男性死亡歯科医師を書類送検大阪市淀川区の障害者支援施設で、入所者の男性が虫歯の治療中に死亡した事件で、歯科医師と看護師が書類送検されました。 業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、大阪・阿倍野区の歯科医師の61歳の男と兵庫・西宮市の看護師です。2024年5月、大阪・淀川区の障害者支援施設「アンダンテ加島」で、入所していた知的障害のある69歳の男性が虫歯の治療中に意識がなくなり、病院に運ばれましたが、胸や腹の圧迫による「急性呼吸障害」などで死亡しました。 警察によりますと、治療の際、嫌がって暴れる男性に対し、看護師や職員ら5人が馬乗りになるなどしていたということです。男性との意思疎通は難しく、医師は本来麻酔をするなどの対応をとるべきところ、体をおさえつけて治療を続けた結果、男性は死亡したとみられています。 調べに対し医師の男は「身体の拘束は指示していないが反省している」と話しているということです。TVOテレビ大阪[YAHOOニュース]つい先日堺市でも似たような事故があったばかり、人の命を余りにも軽視し過ぎていますね。まるで実験台に乗せられたようで亡くなられた方はまだ69歳、無念極まりないでしょうね。ご冥福をお祈り致します。☄
2024年08月30日
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障害者総合支援法の内容に対応した解説 9月27日発売「障害者総合支援法」は、地域社会における共生の実現に向けて障害のある人の日常生活及び社会生活を総合的に支援することを目的とし、2013年4月に施行され、その後も改正が重ねられています。本書は、同法改正を反映するとともに、2024年度の障害福祉サービス等報酬改定をふまえた内容とし、サービスの利用にあたって、制度内容や手続を確認する際に、障害者福祉関係者をはじめ、多くの方にご活用いただけます。◆各頁に音声コード(Uni-Voice=ユニボイス)を付しており、スマートフォンなどから音声を聞くことができます。【主な内容】はじめに 障害者総合支援法の概要1 障害者を対象としたサービス2 障害児を対象としたサービス3 相談支援4 地域生活支援事業5 利用の手続き6 利用者負担の仕組みと軽減措置7 障害に係る自立支援医療8 補装具の制度9 障害福祉サービスの情報公表制度 頁数 31ページ価格 275円お申し込みはこちら↓https://www.fukushinohon.gr.jp/book/b10089707.html[福祉新聞]一冊持っていると何かと活用できますね。☄
2024年08月29日
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TBS連ドラ『ライオンの隠れ家』新キャスト発表 自閉スペクトラム症の一般の男の子が出演坂井真紀、宮崎優、大角英夫の出演も発表俳優の坂井真紀が、10月11日スタートのTBS系連続ドラマ『ライオンの隠れ家』(金曜午後10時)に出演することが20日、分かった。坂井は柳楽優弥演じる主人公の母親役を演じる。また、新キャストとして、宮崎優、大角英夫、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君の出演も発表された。 本作は、柳楽演じる市役所で働く平凡で真面目な優しい青年・小森洸人(こもり・ひろと)と坂東龍汰演じる自閉スペクトラム症の美路人(みちと)の兄弟が、突然現れた「ライオン」と名乗る男の子との出会いをきっかけに“ある事件”に巻き込まれていく完全オリジナルストーリーのヒューマンサスペンス。 柳楽は今作がTBSドラマ初主演となり、柳楽、坂東、子役の佐藤大空のほか、齋藤飛鳥、柿澤勇人、入山法子、岡崎体育、尾崎匠海(INI)、桜井ユキ、岡山天音、でんでん、向井理の出演が決定している。 このたび、新たなキャストと、坂東演じる小森美路人が作中で描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家・太田宏介氏が協力することが決定した。 8年前に交通事故でこの世を去った洸人と美路人の母親・小森恵美(こもり・えみ)役を演じるのは坂井。小森家にとって恵美は太陽のような存在であった。美路人が自閉スペクトラム症と診断されてからは、発達支援の塾に通わせたり、絵の才能に気づき絵を描ける環境づくりをするなど、熱心に寄り添っていた。その分、同じだけ愛情はあっても、洸人は兄として我慢することが多く、それが今の洸人の性格を作り上げた一因になった。 出演に際し坂井は「私たちは役をいただくときにその作品の『企画書』というものを見せていただきますが、この『ライオンの隠れ家』の企画書の情熱量は感動的にものすごいものでした。そして、ものすごい情熱そのままに、愛あふれ、心震える人間ドラマとして誕生しております。柳楽優弥さん演じる洸人や坂東龍汰さん演じる美路人が歩んできた道が、どんな風景だったのか。この兄弟を知ってもらうための1つの大事なピースとなるよう、彼らが両親と過ごした時間を大切に演じたいと思っています」とコメントしている。登場人物が描く絵画として自閉スペクトラム症の画家の作品が登場また、幼少期の小森家に関係するキーパーソンとして宮崎優の出演も決定。演じる宮崎は、2019年にドラマデビューしてから、白石和彌監督や藤井道人監督など名だたる監督の映画に立て続けに出演。最近ではNetflixシリーズ『グラスハート』のヒロインとして大抜てきされたことも発表されており、ネクストブレイク必至の俳優のひとり。役柄は詳しく明かされていないが、本作でも重要な役を担う。 そして、幼少期の洸人を演じるのは、連続ドラマ初出演の大角英夫。オーディションでこの役を勝ち取った注目株だ。 また幼少期の美路人を演じるのは、自閉スペクトラム症の一般の男の子・加藤竣志君。本作で自閉スペクトラム症監修を担当している伊庭葉子氏が代表を務める発達障害をもつ人たちのための専門塾「さくらんぼ教室」に通っている生徒である。 美路人を演じる坂東は、「さくらんぼ教室」でレクチャーを受けただけでなく、撮影前から何度も通い、生徒たちと交流を続けてきた。撮影現場には伊庭氏だけでなく、複数の先生が帯同し、美路人を演じる坂東の役作りや、台本監修、芝居に初挑戦した竣志君のケアなどを担っている。 また、美路人が描く絵画として、自閉スペクトラム症の画家として活躍中の太田氏の作品が登場する。絵を描いて表現することが好きだという坂東は、福岡県にある太田氏のアトリエまで足を運び、太田氏が実際に絵を描いている姿を見学。生活の様子も見せてもらい、コミュニケーションをとってきた。太田氏の斬新な色使いで表現される力強い絵画が、劇中で美路人の作品となって、本作に明るい光を差し込んでくれている。このドラマのために太田氏が描き下ろした作品にも注目だ。※宮崎優の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT[YAHOOニュース]秋の新しい番組が始まりますね。☄
2024年08月28日
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札幌の障害者就労支援施設 賃金未払いで指定取り消し札幌市内で障害者の就労を支援する2つの事業所が利用者に賃金の一部を支払っていなかったとして札幌市は運営する法人の障害福祉サービス事業者の指定を取り消しました。札幌市によりますと、中央区にある「中和welfare」は市内で、障害者の就労を支援する2つの事業所を運営していますが、事業所で働く利用者の賃金がことし6月から8月にかけて一部で不払いな上、9月については完全に不払いの状態になっているということです。ことし6月に通報を受けた市が調査を進めていたということで、施設で働く障害者に対する経済的虐待があったとして、27日付けで「中和welfare」の障害福祉サービス事業者としての指定を取り消しました。事業所で働いていた12人の障害者については市がほかの事業所で働けるよう調整しているということです。また札幌市はこの処分にあわせて「中和welfare」が国の基準で配置が定められている「サービス管理責任者」を常勤させていなかったなどとして給付したおよそ4200万円についても返還するよう求めました。NHK NEWS WEB[北海道NEWS WEB]こういう類の事案は暫く続きそうですね。☄
2024年08月27日
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障害者向けのグループホーム「恵」の愛知県内2施設 「ケアサポート」に譲渡決定障害者向けのグループホームを運営する「恵」が、9月末で運営ができなくなる県内の2施設を「ケアサポート」に譲渡することが決まりました。「恵」のグループホームをめぐっては、食材費の過大徴収などが問題となり、県と名古屋市が事業所指定を取り消す処分を出していました。このうち、9月末に運営ができなくなる幸田町と西尾市にある2つの施設について、県は「ケアサポート」に事業を譲渡することを決定しました。「ケアサポート」は、名古屋市内で老人ホームなどを運営している事業者で、緑区の「恵」の施設の事業を引き継ぎ、すでに運営を行っています。 県によりますと、事業を譲渡した後も利用料金や従業員は引き継がれるということです。また「恵」が運営する「放課後等デイサービスふわふわ」と「ZIP KIDS」の2つの施設も9月末で運営ができなくなりますが、名古屋市によりますと閉鎖する方針で進んでいるということです。テレビ愛知[YAHOOニュース]徐々にではありますが、今後の展開がはっきりしてきていますね。☄
2024年08月26日
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障害者就労事業の実態調査始まる 厚労省、自治体の指導状況も 今年春から全国で閉鎖が相次ぎ、障害者約5千人が解雇や退職となった就労事業所を巡り、経営実態や自治体の指導状況を調べる全国調査が厚生労働省の委託事業で始まった。事業所の閉鎖は、公費に依存して経営が改善されないケースを主な対象に国が報酬を引き下げたことが大きな要因で、報酬改定が適切かどうか影響も調べる。 来年3月に報告書をまとめ、自治体が事業所を新たに指定する際の注意点や、指導監査のノウハウをまとめた指針(ガイドライン)を作る予定。厚労省は調査結果を今後の制度づくりに生かす考えだ。 閉鎖が相次いでいるのは「就労継続支援A型事業所」。解雇の状況は8月に報道で明らかになったが、調査はその前から決まっていたもので、障害者の就労支援に詳しいコンサルタント会社「インサイト」(大阪市)が実施する。 自治体調査は全ての都道府県、政令指定都市、中核市が対象。事業所指定の際の審査や指導の状況を調べ、あるべき対応方法を検討する。 事業所については全国の4千カ所以上全てを対象に、ウェブで回答を依頼する。KYODO[YAHOOニュース]本格的な調査にはまだまだ時間が掛かりそうですね。☄
2024年08月26日
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厚生労働大臣表彰を受賞 「障害者雇用優良事業所」で〔東京〕生活協同組合パルシステム東京(本部:東京都新宿区大久保、理事長:松野玲子)はこのたび、令和6年度「障害者雇用優良事業所厚生労働大臣表彰」を受賞しました。障害者雇用月間の9月12日(木)に大手町三井ホール(千代田区大手町)で授賞式が行われ、松野理事長が表彰状を受け取りました。誰もが活躍できる職場づくり障害者雇用優良事業所労働大臣表彰は、厚生労働省が障害者の雇用に関して事業主の関心と理解を一層深めることを目的に、毎年行っています。パルシステム東京は、障害者雇用の重要性を深く認識しながら自ら積極的に雇用を促進し、職業の安定に寄与したとして評価されました。障害者の法定雇用率は2024年4月、2.3%から2.5%に引き上げられました。このなかパルシステム東京は、3.7%と基準を約1.5倍上回っています。配送センターの職員は、倉庫の仕分けや保冷剤の洗浄作業、トラック内の補助業務などを担当し、日々の宅配を支える欠かせない存在です。福祉事業所や本部事務所の職員たちも、それぞれの特性や能力に合わせパルシステムをともにつくる仲間として活躍しています。就労の長期継続を応援するため、半年から年に1度はセンター管理者や人事部門、就労支援機関の職員との面談を設け、近況や不安な点、将来のキャリアなどを話し合います。さらに年に1度、職員の家族や就労支援機関など関係者同士の交流も実施し、パルシステム東京の障害者雇用の姿勢への理解を促進しています。パルシステム東京はこれからも、障害の有無に関わらず、誰もがそれぞれの能力に合わせ共に活躍できる職場づくりを目指していきます。生活協同組合パルシステム東京所在地:東京都新宿区大久保2-2-6、理事長:松野玲子出資金:221.8億円、組合員数:53.2万人、総事業高:863.1億円(2024年3月末現在)HP:https://www.palsystem-tokyo.coop/パルシステム生活協同組合連合会所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信政一13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,541億円/組合員総数173.5万人(2024年3月末現在)会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎHP:https://www.pal-system.co.jp/[PRTIMES]▲田中誠二厚生労働審議官から表彰状を受け取る松野理事長極身近なところで多くの活躍の場のある生協、社宅でも一時期利用していましたが、何より心強く感じますね。☄
2024年08月24日
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生徒の「夢」と可能性を信じる…札幌の特別支援学校の挑戦 "月100社訪問"教師が企業に出向きマッチング支援 『職業ゼミ』で就職した卒業生と生徒が対話 増える障害者雇用「やりがい」追求 働く、障害のある人の数が増えています。 仕事もかつて主流だった製造業から、接客など人と関わるものへと多様に。 本当にやりたい仕事を見つけ、誇りをもって生きてほしい。 夢を応援する札幌市の特別支援学校の取り組みに迫ります。あこがれの航空会社のお仕事2023年、子どもの頃からの夢だったJALに就職した堀田愛佑梨さん(19)。堀田さんには軽度の知的障害があります。 「帽子を忘れたみたいなんで」(乗客) 「お忘れ物の捜索をお願いします。1のAに黒色の帽子です」(JALグランドサービス札幌 堀田 愛佑梨さん) 「ありがとうございます」(乗客) 「黒色じゃなくて白色でした。私の聞き間違いですね」(堀田さん) 複数のことを同時にこなしたり、優先順位を決めるのが苦手です。 「重なってお客様がお申し出きたりするので、心の中ではザワザワしてますね。こういう時、どうしたらいいんだろうって」(堀田さん) 子どもの頃から家族旅行でよく空港を訪れていた堀田さん。次第に航空会社で働く人たちに憧れを抱くようになりました。 「すごいですよね。パソコンを扱いながらお客様と接する。どんなに忙しくても笑顔で接してるのがすごく格好いいなって思うし」(堀田さん)真似してスカーフつけてみた 夢を後押ししてくれた先生「当時の私の流行りだったと思うんですけど。グランドスタッフの方とかもちろんCAさん。スカーフつけて仕事をしてたので、それにあこがれて自分も真似してたって感じです。でも高校生になるにつれ現実性が分かってきたというか。きっと自分の特性もあるからなることは難しいんじゃないかなって考えてたし、きっと周りもそういう風に思っていたとは思います」(堀田さん) 航空会社で働くという堀田さんの夢を後押ししてくれた人がいます。 ふたりは、堀田さんの母校、札幌みなみの杜高等支援学校の先生。生徒の就職を応援する「進路」担当です。 「思ってもみなかった業種とか、生徒たちも言ってくれるんですよね。高等支援学校卒業の生徒が今まで行ったことがないとか、前例がないとか、どうでもいいですよね。だってその子がいうんだもん。その子のイメージを現実に寄せていきたい」(札幌みなみの杜高等支援学校 佐々木 香織先生)教員自ら会社に出向き“生徒の就職先の可能性”探る向かったのは学校の黒板などを製造する会社。ふたりはさまざまな業種の企業に出向いてまわり、生徒たちの就職の可能性を探っています。 「3年生にあがったら4週間と4週間。4週間ぜひ力試しでで(実習させてほしい)」(佐々木先生) 「こればっかりはタイミングになるのでね。うちもそれこそ毎年新入社員を取るほどの規模の会社じゃないので」(社長) ふたりがやり取りする企業の数は、多い時で月に100社を超えます。 2017年に誕生したみなみの杜高等支援学校は、軽度の知的障害がある生徒約170人が通う学校です。特に職業教育に力を入れていて、農業や調理、接客などを学んでいます。生徒との何気ない日常会話もヒントに学校が大切にしているのは生徒の夢を応援すること。普段の会話も将来の仕事を考えるヒントになります。 「8月1日に『インサイドヘッド2』を見に行こうかなと思ってて」(生徒) 「映画すきなの?映画館とかで働いたらいいんじゃない?」(先生) 「ありかもしれないです。真面目にありかもしれない」(生徒) 「わたし接客を前からやりたいと思ってて。飲食店とか、そういう所の」(生徒) 「(名刺が)いっぱいになっちゃいましたね。はちきれそうでですね。足してるんですけど…」(佐々木先生) 佐々木先生がこれまでにやり取りした企業は1000社以上。生徒の夢を応援するため、新しい企業との出会いを大切にしています。 「生徒の就職につながるかもしれないっていう想いもありながら、私たちの視野を広げるっていうところもひとつあって。『こんな世界あるよ』って。『チャレンジしてみたい生徒いないかい』って。『あなたの良さってここにハマると思うよ』みたいに提案できるので、視野を持ってないと話できないですよね」(佐々木先生)「職業ゼミ」就職した先輩から直接対話する生徒「お洋服売る接客もあるし。こんな接客だったあるし、こんな接客だってあるしって一杯提案できるよね。そのうちのどれがやりたいのって」(高杉先生) 今年始まった「職業ゼミ」の授業では、企業から直接学ぶ機会を大切にしています。 石屋製菓では卒業生から話を聞くこともできました。 「先輩って最初はどういうところで働きたいとか」(生徒) 「一回はパン店じゃなくて違う場所もいいかなとは話したんですけど。やっぱり諦められなくて、先生に思い切ってここがいいと伝えました」(卒業生) 現代の仕事に合わせて生成AIの使い方も学びました。従来の進路指導に疑問 生徒の力生かした職探しを模索30年以上知的障害のある生徒の教育に携わってきた校長の小山学先生は、従来の進路指導のあり方に疑問を感じてきました。 「例えば、スーパーと調べていくわけですよ。そして順番にですね電話をかけて、こういう学校ですけれどもお話聞いてもらえませんかって一件一件潰していくんですよね。自分がこういう人生を歩みたいとか、こういう仕事に就きたいということに大きな制限があるということ。(かつては)その制限があることが当たり前だと先生方も思っていた。もっとできることがあるのに。それぞれの子どもたちは一人一人力があるのに、なぜそれを発揮させてそれを生かして、自分がやってみたいという仕事にチャレンジできないのかなっていうのはずっと思ってました」(札幌みなみの杜高等支援学校 小山 学校長) 小山先生は、みなみの杜高等支援学校の立ち上げに携わったひとり。生徒が挑戦したいことを応援する学校にしたいと想いを込めました。 「彼ら彼女たちの可能性を僕らが決めてはいけないということですよね。これまでの常識にとらわれないで生徒たちが『こうしたい』ということを全力で応援したいというのが大きな考える視点となっていました」(小山先生)国が障害者雇用進めるも道半ば 教員が情熱持ち会社訪れる国は障害者雇用を進めていますが、企業で働く割合「法定雇用率」を達成している会社は半数ほど。雇用の課題として「会社内に適当な仕事がない」、「イメージやノウハウがない」などが挙げられています。 この日、佐々木先生たちは北海道北見市に来ていました。新たな企業を開拓するためです。出会ったのは、建設業の伊藤諭さんです。 「企業さんの求める人材とか聞きたいわけですよね。そうすると近づいていくので、就労に」(佐々木さん) 「音とか、そういうのに弱い子は向いてないかも。機械が動くんで、音が気になっちゃう子ってやっぱりいますよね」(大和谷工業 伊藤 諭副社長) 「『建設業やりたいよ』『警備やりたいよ』って(生徒が)言ったときに、『どこまで分かってる?』『どういうイメージ?』とか。今言われたように建設業だったら色んな大きな音出るよとか」「(生徒たちは)遠くから自分の足で通ってきてる。札幌は冬場すぐJRが止まるんですけど…」(高杉先生) 「その時の臨機応変な対応が…」(伊藤さん) 「できるんです。職場に電話入れたり、学校に電話入れたり…」(高杉先生) 「やっぱり(生徒を)一回見た方がいいっていう話ですね」(伊藤さん) 「見てください!いつ来ますか」(高杉先生) 「最初に会うのって先生じゃないですか。先生から熱量感じないと自分が企業側だったら、受けようなんて思わないと思う。この先生がこれだけ言うんだ。じゃあ生徒見てみようって。そこまで持っていきたいわけですよね。生徒見てもらったら、変わるかもしれない。一生懸命だし」(佐々木先生)企業側も生徒と先生の熱意に打たれる 自分らしく社会で活躍「一年経って任せられる仕事も増えてきたので、胸の張り方が違うかなって」(JALグランドサービス札幌 中原 雄祐さん) JALの中原さんも佐々木先生の情熱に動かされた一人です。 Q挑戦をさせてあげたいと思った理由はなんですか? 「本人の熱意と佐々木先生の情熱です。「こういう子がいるんです。どうしてもやりたいって言ってるんです」っていうことを言っていただいた時のことを思い出して。叶えてあげないといけないなっていう風に思いました」(中原さん) 佐々木先生の原動力。それは、卒業生の活躍を見ることです。 「今のようなシーンもけっこうありますか?」(佐々木先生) 「ありますね、日常茶飯事なかたち」(中原さん) 「素敵です、憧れです。彼女は本当に臨機応変に色んなことを器用に対応できるタイプなので。それを見抜いてくれて、チャンスの場を与えてくださった会社の皆さん。こんな特別なことはないですね。奮い立たされる。本人の姿見て、企業の方のお話を聞いて、学校に持ち帰るんです。在校生に何ができるかなって。職業教育にどうやって落とし込もうかなってまた考え始めます」(佐々木先生) これからも一人、また一人と自分らしく社会で活躍する卒業生を送り出します。北海道ニュースUHB(動画あり)[YAHOOニュース]一人一人の特性に夢を可能性へと繋げる。なかなかできない事へのチャレンジに実践、読んでいて思わず目頭が熱くなりました。素晴らしいですね。☄
2024年08月23日
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特別支援学校の見学・実習の受け入れを行いました ~障がい者雇用の取り組み~福岡大学では、適切な障がい者雇用と働きやすい職場環境の整備に力を入れています。共生社会を目指す施策として、厚生労働省は「障がい者の雇用の促進等に関する法律」により、全ての事業主に対して「法定雇用率以上の達成・維持の義務」ならびに「障害のある方に活躍の場を提供する」等を求めています。本学は、適性のある人材の確保と育成、社会貢献などの取り組みの一環として、9月5日(木)に東福岡特別支援学校の高等部2年生6人と先生3人の見学・実習の受け入れを行いました。当日は、障がい者雇用の職員が主となり、事務補助を行っているビジネスサポートチームの業務を見学していただきました。担当業務や体験談などについてチームの職員と、見学に来た生徒さんとで活発に意見交換が行われました。参加した生徒の皆さんは「働く」ことのイメージ、就労するために必要な力、高校時代に身に付けた方が良いこと等について熱心にメモを取っていました。また、本学のビジネスサポートチームの職員にとっても、自分達の取り組みを自らの言葉で伝え、後輩達にとっての「働くロールモデル」となれた貴重な経験になりました。[福岡大学](福岡大学ホームページより)大学でこういう取り組みをして貰えると将来への視野も広がり、有難いですね。☄
2024年08月22日
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南相馬・障害者施設の虐待、元職員に有罪判決 福島地裁相馬支部南相馬市原町区の障害者支援施設「原町共生授産園」で、40代の男性入所者に暴行し、けがを負わせたとして、傷害の罪に問われた、いわき市小名浜字芳浜、元職員の男(24)の判決公判は20日、地裁相馬支部で開かれ、岩田真吾裁判官は懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。判決理由で岩田裁判官は男が支援や介助するべき立場にありながら、男性の言動に腹を立て、靴を履いた足のつま先で思い切り蹴り、けがを負わせたとし、「経緯や動機に酌むべき事情はない」と述べた。また、事件以前から暴力を加えたことがあったと指摘し、「安易に暴力を利用しようとする被告人の意思決定は強い非難に値する」と断じた。一方で、男が反省の態度を示していることなどから、執行猶予とした。 判決によると、男は今年3月17日午前2時半ごろ、施設内で男性入所者の左太ももを蹴り、動脈の損傷など入院加療約4週間のけがを負わせた。 今回の事件を受け、県は、原町共生授産園を運営する福島県福祉事業協会(富岡町)に対して、同施設での新規利用者の受け入れを3カ月停止させる行政処分をしている。 家族「施設は責任を考えて」 公判後、報道陣の取材に応じた男性の母親と妹は、事件以前から男性への暴力が続いていたとし、民事提訴も視野に、施設側の責任も問う考えを改めて示した。妹は「誰も何も気付けなかったで、終わることはできない。なぜ気付けなかったのか、何かできることはなかったのか、施設自身がしっかり考えてくれないと、何も解決にならない」と話した。 男性は男による暴行を受けて入院し、退院した2日後の今年4月14日、家族で花見に出かけた際に食べ物を喉に詰まらせ、死亡した。[福島民友]暴力を奮う方は反省はしても、なかなか治りませんね。男性のご冥福を心よりお祈り致します。☄
2024年08月21日
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入所施設など空きなく待機の障害者10月にも実態調査へ 厚労省障害がある人の入所施設などに空きがなく待機している人の実態を明らかにするため、厚生労働省は、来月にも都道府県などを対象に待機者の状況の調査を行う方針を決めました。障害がある人で、大規模な「入所施設」や少人数で暮らす「グループホーム」への利用を希望しているけれども待機状態にある人は、NHKがことし専門家と共同で全国のすべての都道府県と市町村などに行ったアンケート調査では、全国に少なくとも延べ2万2000人余りいると見られています。こうしたことを踏まえ、厚生労働省は待機者の実態を把握するため、すべての都道府県や政令指定都市、それに中核市を対象に、「入所施設」への待機者の状況についての調査を来月にも行う方針を決めました。調査では、待機者の有無を把握しているかどうかのほか、待機者の中にはすぐに入所したい人や将来的な利用を希望している人などばらつきがあることから、自治体が待機者をどのように定義しているかや、待機者を把握するための方法などについて尋ねることにしています。厚生労働省は、調査で自治体の把握状況を明らかにしたうえで、障害がある人の住まいについて検討を進めていきたいとしています。[NHK NEWSWEB]まだまだ先の遠い道のりですが、まずは始めの一歩ですね。☄
2024年08月20日
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県の監査後も入所者を虐待 障害者施設「三重県いなば園」職員による入所者への虐待が相次いだ津市の障害者施設「三重県いなば園」で、県の特別監査が終了した3月以降も、職員が入所者を居室から引きずり出すなどの虐待があったことが19日、県への取材で分かった。 県によると、6月下旬、入所者の女性が服をうまく着替えられないことに職員が立腹し、女性を居室から廊下に引きずり出し「うるさい」などと暴言を吐いた。園設置のカメラに一連の行為が写っており、園は県などに事案を報告した。 園では複数の虐待が確認され、昨年12月~今年3月には県の特別監査を受けた。今年8月、県に改善計画を提出している。KYODO[YAHOOニュース]一度体制が崩れると、なかなか立て直すのは難しいのかもしれないですね。なんともやるせない事態です。☄
2024年08月19日
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