この足、実は高度に適応した「むなびれ」や「しりびれ」で、それを使って海底を歩くのに非常に熟練してるのですね。 その代わり泳ぎは若干ヘタクソです。 頭のてっぺんから伸びている鼻は吻(フン)で、その中には、アンコウの特徴であるイリシウム(誘引突起・疑似餌)と呼ばれる化学物質を放出する構造で、獲物をおびき寄せるために使われているものが付いてますが、普通のアンコウに比べて短くなっています。 The Red Lipped Batfish - Natural Born Thrillers
深海魚はお腹に発光器をもっていて、降り注ぐ光と同じレベルに輝度を調節することによって自身のシルエットを消しています。 これをカウンターイルミネーションと呼ぶのですが、デメニギスの目には特殊なフィルター状の器官を備えていて、獲物のカウンターイルミネーションを見破ることが出来るのです。 小魚やクラゲなど獲物を見つけると、双眼鏡のように管状眼を回転させて前を見るとともに、獲物を食べるために体を水平から垂直に変えるのですね。 New deep-sea sighting: The barreleye fish has a transparent head and tubular eyes