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May 29, 2014
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 今日は教育実習の受け入れ先の学校に挨拶回りをしに、吉良の方まで出張してきました。

 吉良というのは、かの忠臣蔵で悪役を演じた殿様の所領地でありまして、この地では「赤穂浪士」の「あ」の字も言ってはならんというほどの場所。とはいえ、今はもう、静かな田舎の町、という感じですけどね。

 ところで、吉良と言えば、もう一人、ここを出身地とする有名人がいる。そう、『人生劇場』で名高い尾崎士郎ですな。

 で、仕事の方が片付いたところで、せっかくここまで来たのだからと、その尾崎士郎の記念館まで足を延ばしてきた次第。

 記念館と言っても、展示室がわずかに一室という程度のものですが、まあね、今、『人生劇場』と言ったって、読む人もいないでしょうし、そんなものかなと。

 しかし、やはり展示を見れば、なるほどと思うこともあるのであって、それなりに収穫はありましたね。

 例えば、尾崎士郎の生れた年が1898年だった、というのが、私にしてみれば、まずオドロキです。というのは、アメリカ文学的視点からすると、尾崎士郎というのは、ロスト・ジェネレーションの作家たちとほぼ同世代ということになるから。フィッツジェラルドとドス=パソスが1896年生れ、ヘミングウェイが1899年生れ、ですからね。でも両者を比べると、ロス・ジェネの連中の方がよほど若々しく感じられますからね。へえ、尾崎士郎って、結構若い作家だったんだ、って感じです。

 それから彼が宇野千代と結婚してた、というのも、寡聞にして今回初めて知っちゃった。宇野千代なんて、最近まで生きてましたから、二人が同世代だとは気がつかなかった・・・。しかも若い時の尾崎士郎と宇野千代がまた、相当な美男美女だったんですよね。ロス・ジェネの連想から言えば、フィッツジェラルドとゼルダみたいなイケてるカップルだったのかしら。また尾崎士郎が「人たらし」というのか、交友の幅がものすごく広かったというのも、今回展示を見て知りました。

 あとね、尾崎士郎が相撲好きで、なんと、初代の横綱審議委員の一人だった、というのも今回初めて知りました。



 なんか、この時代の「文士」たちって、面白いな! 交流がありますよね。一緒に文士劇やったり、野球やったり、ゴルフやったり。今、そもそも「文壇」ってものがないですからね。なんか、つまらないな。

 あ、それから、晩年の尾崎士郎は相撲ではなく、合気道の道場に通っていたそうで、これもまた柔術をやる私からすると面白い。

 ってなわけで、小さな記念館ではありましたが、結構楽しみながら時間を過ごすことができたのでした。こういうのが出張の愉しみですな。


本読むの面倒くさいから、DVDで観ちゃおうかな!
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Last updated  May 30, 2014 01:08:18 AM
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Comments

釈迦楽@ Re[3]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  ああ、やっぱり。同世代…
丘の子@ Re[2]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 釈迦楽さんへ そのはしくれです。きれいな…
釈迦楽@ Re[1]:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 丘の子さんへ  その見栄を張るところが…
丘の子@ Re:『2001年宇宙の旅』を知らない世代(09/13) 知らなくても、わからなくても、無理して…
釈迦楽 @ Re[1]:京都を満喫! でも京都は終わっていた・・・(09/07) ゆりんいたりあさんへ  え、白内障手術…

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