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2008.06.17
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島田荘司の「吉敷刑事シリーズ」を読んだ。

○ストーリー
銀座の画廊でふと目にした彫金作品を元に,吉敷刑事は羽衣伝説の残る土地を訪ねる。東京の殺人事件を解決した吉敷が再会したのは,5年以上行方不明だった別れた妻・加納通子の姿だった。しかし通子の過去には,消せない事件の記憶があるのだった。

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ある程度,借りる前から承知していたとは言え,連続して「吉敷刑事シリーズ」の中の「加納通子シリーズ」を読んでしまった。内容はかなり「北の夕鶴2/3の殺人」とかぶっている。いや,むしろ吉敷竹史と加納通子のラブストーリーという意味では,さらに暴走している。

内容が盛りだくさんだった「北の夕鶴」と比べ,「羽衣伝説」は場末の飲み屋の女が殺された事件を解決するだけで,ミステリーとしては薄味だ。残りは,ひたすら吉敷の心の中に去来する通子の思い出で埋め尽くされている。

雪の地方街での再会から先は,もうひたすら石川さゆりとかが歌いそうな演歌の世界だ。いくらなんでもちょっとウェット過ぎないか?

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正直,この作品での吉敷刑事の行動は,かなり痛い。5年前事件を通じて再会したものの,また別れてしまった妻を,警察手帳をチラつかせながら探し続ける。前回の事件の後に,きちんと話し合っておけばいいものの,また逃げられてしまって,モンモンと記憶のリプレイを続けるって・・・まあ,男ってこんなもんかも知れないけどなあ。



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南雲堂から出版されているバージョンで読んだので,島田荘司が,吉敷竹史と加納通子の関係について,かなり冷静に「うまくいかない」と認識していることを知り,少し安心した。

こんなメロメロな吉敷刑事じゃあ,シリーズを戦えない(?)もんなあ。








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Last updated  2008.06.17 23:19:18
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