『一応来福』 こてちママ本舗
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1)オールド・ボーイカンヌ・特別グランプリ。チェ・ミンスク怪演。日本の漫画がこれほどの映画に。パク・チャヌク恐るべし。復讐3部作か。「親切なクムジャさん」のイ・ヨンエもこんなに怖いのかな。それにしても一作目をなんでこれに(泣)。2)プラダを着た悪魔いい映画です。ただのお洒落セレブものと思ってたけど。メリル・ストリープすばらしい。3)間宮兄弟森田芳光監督の数少ない好きな映画のうちの一つ。4)リトル・ミス・サンシャインこういうかたちのロードムービーは嫌いじゃないです。壊れているようで、最初から誰も破綻していないから、安心して見ていられた。きっと幸せになるんだろうと。けど、予想していたのに、最後は笑えた。主役の末娘。こんなふうに下手くそに演じられる最高に上手い子役って、日本にはあまりいないな。5)男はソレを我慢できない問題外。ふざけてる。もっと下北沢にちゃんと肩入れしていると思ったのに。加工のしかたも学生映画並み。竹中直人って、あまりバリエーション持ってないのかもしれない。6)ジョゼと虎と魚たち犬童一心監督。ところどころ自慰っぽいところもありますが、それもまあ。池上千鶴もそこそこ演技派。しかし、貧弱すぎる胸はやはり悲しい。新井浩文。ほんのちょっとしか出ないのに、かなりのインパクト。「GO!」の頃から注目株。7)カポーティただただ主演のフィリップ・シーモア・ホフマンによる映画(オスカー受賞)。まあ、それだけですね。8)台風クラブなぜ今さら?たまに見たくなる相米監督。ティーン帰り。もちろん当初の感動はなく。9)やわらかい生活拷問です。途中リタイア。やっぱり根っから嫌いなんだな、この女優が。えっと、菊五郎の娘。ほら、富司純子の。ほら、フランス人と結婚した。名前も覚えられないもの。もちろん脚本もひどい。「蒲田は粋のない下町」。ああ、そうですか。10)メゾン・ド・ヒミコ犬童一心。意識せずに2作選んでる。この監督の独特の世界(てほどじゃないけど)、映像はわりと好きですね。海とか空とか乾き気味で。「黄色い涙」も内容はともかく撮り方は悪くなかったし。オダギリジョー、なんていい男。ぜひ渡米して、見せてやってください。でも、何より田中泯。寝ているだけで圧倒的な存在感。これまでの生き様をすべてその肢体にまとっている。美しい。11)善き人のためのソナタこの1本ですべてが報われた。盗聴される作家の最後まで屈託のない率直さと、盗聴する局員の静かに変化する心。そのちょうど真ん中に立ち深く苦悩する恋人と。主役のヴィースラー(この俳優は54歳で亡くなったそうです)の少しずつ開放されていく魂のさまが、その表情にも日々の営みにもまったく見せずに、けれど、観る者には深く強く刻まれる。ソナタ、です。12)年末に見た「4分間のピアニスト」もそうだった。ドイツ映画には音楽が流れている。文字通り音楽が。その深淵に。13)音楽といえば、北フランスにも。年初に見た「題名のない子守唄」。全編を走り抜ける緊迫感と底に漂う深い愛と哀しみ。それをみごとにつなぎ紡ぐモリコーネの音楽。ありがとう、ジュゼッペ・トルナトーレ。ありがとう、若葉町シネマ・ジャック。
2008.02.17
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