ラム酒 インプレ【今日もラムを飲んでます】

ラム酒 インプレ【今日もラムを飲んでます】

PR

プロフィール

Swingster

Swingster

カレンダー

バックナンバー

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2021.03.12
XML
カテゴリ: スペイン系(Ron)
​【フロール・デ・カーニャ130周年記念】​

フロール・デ・カーニャ130周年記念バージョン
​ニカラグアのラムです。

フロール・デ・カーニャの創業130周年を記念して、2020年に数量限定で販売されたラムです。

フロール・デ・カーニャは、砂糖やその他の添加物なし、再生可能エネルギーだけで生産され、膨大な植樹をすることによって蒸留時に発生する二酸化炭素を相殺、しかもフェアトレード認定もされている優良な会社です。


フロール・デ・カーニャは穏やかで優しい味わいが特徴で、他のスペイン系・ラテンスタイルのラムとは一線を画した風味の特徴を持っています。

​​
今回のこの130周年記念バージョンは20年熟成物らしいのですが、それよりも注目すべきは45%というその度数です。

フロール・デ・カーニャを生産するカンパニラ・リコレラ・デ・ニカラグア社のオフィシャル・ラムとしては、これまでで最も高度数。

フロール・デ・カーニャ・シリーズは全部40%だし、過去にイタリアのF&G社からリリースされていた、​ モンバッチョ ​や​ サパテラ ​も最高43%だったので、今回の45%は異例のことです。

もちろんボトラーズブランドからはもっと高度数、カスクストレングスの製品も出ていて、これまでに幾つか飲んできましたが、それらとの違いも興味深いところです。
​​

​​​​​​​
グラスに注いでみると、香り立ち自体はそれほど強くはないものの、​ フロール・デ・カーニャ25年 ​よりも濃厚で、「身の詰まった」感じの香りです。



バタークリームに覆われたバニラとカカオ、ナッツ、それにレギュラーラインナップではこれまであまり感じられなかったプルーンや、奥底にはデメララ的な黒糖キャラメルの感じもあります。

飲んでみると、それら香りの要素は味わいの風味とも一致していて、滑らかでありながらとても濃厚です。
5コラムスティル(連続式)による蒸留ですが、ライトとは言い難く、しっかりめのミディアムボディ。
コクの深さ・強さから、軽いという感じは全くしません。

味の濃厚さ、風味の強さはフロール・デ・カーニャ25年以上だと思います。

こんなに美味しいので、限定なんて言わずに、例えばフロール・デ・カーニャ18年の45%バージョンを出せばいいのに、と思いました。
​​​​

​​​​
ボトラーズブランドのニカラグアンラムは、核心部分にニカラグア=フロール・デ・カーニャ的要素はありながら、風味の強調と減退の度合い・割合の差が大きく、その結果、それぞれ固有の風味が形成されているという感じがします。

ニカラグアとヨーロッパ(主に英国かオランダでしょうか?)とでは、平均気温や湿度が全然違うので、熟成過程で風味プロファイルに差が出てくるのは避けられず、でも、そのトロピカルエイジングとコンチネンタルエイジングの差が、それぞれのボトラーズ・ラムに特徴を付与しているわけなので、その差を楽しむことができるという点で、辛うじてボトラーズブランドの存在意義が成立しているのだと思います。

なので、こちらも今回のフロール・デ・カーニャ130周年とは全然似ていませんでした。

圧倒的にこちらの方がウマい。

【僕の評価】5段階中の 5





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021.03.12 20:50:05
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: