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2006/05/11
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カテゴリ: カテゴリ未分類

「野貝原山」という700Mあまりの山である。
実はこの山、かつては「のう●高原」というリゾート施設が山頂にあり、「の●が高原ピラミッド」として巨石群がテレビでも取り上げられたことがある
知る人ぞ知る山である。
現在はというと、リゾート施設は倒産し、山頂へ上がるアスファルトの道は閉鎖。
ふもとからは廃墟となった山頂のホテルが見えるだけだ。
その廃墟となったホテルには「大展望岩風呂」があり、宮島を含む瀬戸内海を一望できた。
湯船につかりつつ、瀬戸内海の絶景を見下ろすというなんともド迫力な風呂だ。
が、残念なことに、そういう風呂に入りたい年頃になった時にはすでに倒産していたので、私自身は入ったことはない。


町民がどんどん利用できて、なおかつ観光で町が潤う、という皮算用だったのだろう。

結果として開発会社は倒産し、町には山を買い戻す力もなく、うわさによれば宗教団体に買い取られて「墓地」になりかけたところを住民の反対運動によって阻止し、閉鎖されたままの廃墟が残った。
町民(現在は市民)の財産にはバリケードが張られたままである。

私が卒業した 宮内小学校の校歌 にもこの山の名が出てくる。
しかも、歌い出しがこの山の名前だ。

雪積もる野貝高原
いにしえは、いかにかありし
ふるさとの山の命よ
春を待つ こころの如く・・・・。

という校歌で、きっと今でも歌われているの違いない。

私が小学生だったころに開校100年を迎えたので、校歌も相当昔に作られたのだと思う。
そのとき、誰が現在の状態を想像しただろうか。
悲しいことである。

確かに「山」には所有者があり、個人のものかもしれない。
しかし、その山を見つつ育った人間にとっては、その風景そのものが「財産」なのである。


高速道路を広島から西に向かって最初のパーキングである、「宮島サービスエリア」から、山側を見ると山頂に廃墟となったホテルを見ることができる。
宮島サービスエリアは少し高い位置にあり、瀬戸内海が見渡せるため、誰もが海の方にばかり気をとられてほとんど廃墟の山には気付かない。

で、その山に登ってきた。
所有者のいる山であるから、厳密には不法侵入になるのだろうか・・・。
山に線が引っ張ってあるわけではないし、万が一見つかったら迷った振りをしよう、ということで、明石という地区から昔の登山道を登ることにした。

同行者なし。
うちの奥様がついてこようとしたが、何しろ「不法侵入」くさい、閉鎖中の山であるので、
「もし、わしに万が一のことがあったら大変だからお前は残れ」
と悲壮な決意でもって奥様に告げた。

続く。





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Last updated  2006/05/11 12:51:09 PM
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