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2018/03/09
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カテゴリ: 仕事に関連して


講師は、金堀一郎先生。
広島においては、建築界の重鎮で、インテリアコーディネーターという資格ができたりした際も、大きく関わられました。
参加者は、WOODPRO shop&cafe スタッフと、本社から参加したスタッフで、十数名。

先生曰く「資格は、その時の時代の流れや国の方針を反映する」とのこと。

確かに、インテリアコーディネーターという資格は、「インテリア」という概念が日本の中に定着し始めた頃にできました。
かれこれ30数年前。
そこから、インテリアデザインや、インテリアコーディネートというものがより広く認知され、その資格も大きな役割を果たしてきましたが、今では、一般の「奥様」がその役割を担う時代になり、かつてほど「資格」の意味がなくなってきた、とのこと。
なにを隠そう、私自身、30年前にインテリアコーディネーターの資格を取得したものの、仕事そのものに「資格」が役立たないことと、6年に1回の更新料が高いこともあって、更新しませんでした。


名前だけ見ると、セルフリノベ的な印象も受けますが、必ずしもそれだけではなく、広い意味で「DIY型」のリフォーム全般になります。
通常は業者を選定して、ある程度の希望を伝えれば詳細は「おまかせ」というのが一般的なリフォーム。
DIY型は、デザイン、材料の選定、施工方法など、施主が主導的な立場で行うもの。
なので、内容によっては業者に依頼し、内容によっては、自らが工事する。
あるいは、材料は自分が購入して、施工だけを依頼する、といった多くのパターンが存在します。
先生曰く、
「DIY型のリフォームで最初にお客様に伝えるべきことは、「自己責任」という概念。」

建築業者が一番恐れるのはクレームで、クレームを避けるために寸法精度が出しやすく、施工後の反りが狂いが起こりにくく、メンテナンスの楽な「新建材」「工業化木材」が使われてきた背景があり、そういう意味で「業者は無垢を使いたがらない」。
結果、「日本の住宅は、塩化ビニールでコーティングされた家ばかりになった。」
しかし、一方で、「より健康的」で「より快適」で「より自分らしく」「より人間的な」空間を求める人も増えており、それを実現するための一つの方法が「DIYリフォーム」。
業者任せにしないで、「自己責任」で行うことがポイントです。


たとえば、業者が杉の無垢材を選定し建材に使用したとすると、多くの施主さんから
「簡単に傷がついた」「反ってきた」「すいてきた」といったクレームがつく可能性大。
新建材に慣れた人からすれば、木であれば当たり前のことさえクレームの対象になります。

ただ、一方で、きっちり、かっちりした空間が落ち着かないという風潮もありますね。
だからこそ「カフェ時間」とか「カフェのような我が家」とか言った雑誌のコピーが人目をひいたりするわけです。


ああ、やっと杉の時代が来たんだなあ、とも言えますね。
杉材は加工しやすく、輸入材に比べれば素直。塗装もしやすく、手触りもやさしい。
価格も比較的安価で、DIYにはこれ以上ない素材です。
家具用高級材と比べれば「傷つきやすい」「反りやすい」「割れやすい」といった欠点もありますが、要はその欠点を問題視するか、許容するかという選択です。
DIYリフォームというのは、「自己責任」であるがゆえに、より多くの選択肢を持つことができ、より大きな満足感を得ることができる可能性を持ったものでもあります。

今回は第一回目の勉強会ということで、まずは、その背景の勉強が中心でしたが、これから、具体的な内容にないっていく模様。

スタッフ一同、お客様にしっかりと説明できるようになるべく、頑張ります。





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Last updated  2018/03/09 12:58:47 PM
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