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2005年05月10日

13号独房の問題：ジャック・フットレル

(4)

テーマ：ミステリはお好き？(1646)

カテゴリ：海外ミステリ（ハ行作家）

有栖川有栖の密室大図鑑でも紹介されている通り、密室ものとして有名な短編です。

オーガスタス・Ｓ・Ｆ・Ｘ・ヴァン・ドゥーゼン教授は哲学博士や法学博士に医学博士など名前と肩書きでアルファベット２６文字を使ってしまうと言われています。
一日教えを受けただけで論理的思考を使ってチェスの世界チャンピォンに勝利したとき、驚いた相手は彼を「思考機械」という名前で呼びました。
「不可能」ということばはないというのが口癖の博士に、同僚は「それでは堅牢な独房から脱出できるのか」という挑戦状をつきつけます。
それを受けてたつ教授がどうやって頑丈で見張りのいる密室から脱出するのか、というのがこの話です。

思考機械という名前は一度聞いたら忘れません。論理的思考があれば不可能はないと言い切る名探偵として華のあるキャラクターも好きです。
純粋な謎解きの楽しさが味わえる作品だと思います。

作者のジャック・フットレルはタイタニックの遭難事故に遭遇し、妻を救命艇に押しやったのち6篇の未発表原稿と共に海に沈んだ、というのも良く知られています。

人間消失ミステリー:　ジョン・ディクソン・カー／ジャック・フットレルなど

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最終更新日 2008年06月24日 13時51分05秒
コメント(4) | コメントを書く

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■コメント

あ、思考機械ですね♪

みっつ君さん

こんばんは～。

う～ん、その内海外の古典も読んで行きたいです。

タイタニック号と共に未発表原稿が沈むなんて、あまりにもドラマチック過ぎますよね・・・。 (2005年05月11日 00時33分14秒)

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時には古典も

samiado さん

みっつ君さん、こんばんは！

先日実家に帰った時に、昔読んだ本が幾つか本棚にあるのを見ました。そこで短編集の中に「13号独房の問題」を見つけ、密室大図鑑を思い出し読み返しました。
久しぶりに読みましたがフェアな解決の仕方が新鮮に感じました。
昔叔父さんの本棚から借りたまま返していない本も何冊か見つけて（時効です）持ち帰ったので読んでみようと思います。

タイタニックの逸話については若竹七海さんも、題名は忘れましたが作品中に書いておられますね。
(2005年05月11日 23時02分03秒)

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確か

くみたんさん

タイタニックの逸話は確か「海神の晩餐」で、ふれられてましたよね。

若竹さんは、私も大好きです
思考機械という探偵の話は、聞いたことありますが
実はまだ読んだことがないんで、今度読んで見たい
と思います

(2005年05月11日 23時29分31秒)

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そうでしたか。

samiado さん

くみたんさん

＞タイタニックの逸話は確か「海神の晩餐」で、ふれられてましたよね。

ありがとうございます。
海と言う字がついていたような気はしたんですｗ

＞思考機械という探偵の話は、聞いたことありますが
＞実はまだ読んだことがないんで、今度読んで見たい
＞と思います

ゆっくりできるときに、ぜひ読んでみてください。
(2005年05月12日 21時49分16秒)

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