ミステリの部屋

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2005年06月07日

四月は霧の００（ラブラブ）密室：霧舎巧

(6)

テーマ：最近、読んだ本を教えて！(24657)

カテゴリ：日本ミステリ

雨が降って、晴れて、を繰り返して木々の緑はより生き生きとしてきました。

暑いし虫に刺されるし、ぐったりです。
そんなときに軽く読めそうなので、この本を選びました。

＜あらすじ＞
四月。
入学式。
私立霧舎学園への美少女転校生、羽月琴葉（１７）が立ち込める霧の校庭で遭遇した「霧密室」殺人事件。
学園にまつわる謎めいた伝説が二人の名探偵候補（？）を琴葉のもとへとひきよせるとき、秘密は満天下に明かされる。

作者は『これまでの本格推理小説ファンが満足できて、なおかつ、ミステリ漫画しか読んだことのない読者にも面白がってもらえる推理小説』を目指していたそうです。

まず表紙の色は濃い目のピンクです。
イラストも少女漫画風、題名には「ラブラブ」と入っています。
男の人はこれを手にとる勇気があるんでしょうか。

さて内容は、霧舎巧さんの作品《あかずの扉》研究会シリーズが楽しめた人ならばこれもＯＫだと思います。一ヶ所リンクもあって、これからの作品でも期待できるかも。
それと、ミステリ好きにだけわかる固有名詞やシャレが会話の端々にでてきて、それがうれしかったですね。

仕立てはラブコメですが、中身はなかなかの本格推理物でした。

ただ、最後の都合のいい決着の仕方は私としてはありえない。
こんなんでいいんですか？と問いたい。

『シリーズが完結した時、決して損はさせませんから。』
というあとがきを信じて次も読むべきかどうか迷います。

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