ミステリの部屋

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2008年03月21日

映画「バンテージ・ポイント」

(4)

テーマ：映画館で観た映画(8790)

カテゴリ：たまには映画でも

パニック状態に陥った広場の中で、狙撃の瞬間を目撃した8人は……。
（シネマトゥデイより）

主人公はシークレットサービスのバーンズとテイラー。
テイラー役のマシュー・フォックスは『LOST』を熱心に見続けている私にとってはおなじみのジャックです。きちっとスーツを着こなした姿が新鮮でした。

映画の冒頭、大群衆の前でアメリカ大統領が狙撃されます。
騒然とする中で今度は爆発が起き、パニックを起こして逃げ惑う人々。

緊迫した状況の中、TVディレクター、シークレットサービス、刑事、大統領、観光客など、8人の視点で次々に事件を振り返るという構成です。

視点が変わるたびに、フィルムが巻き戻されるように時間が戻されます。
「この先いったいどうなるの？」という時点で切り替わるのが心憎いところ。

ある人物の視点から見た景色が明らかになるごとに、新しい事実がわかり、バラバラだった登場人物同士の関わりも見えてきます。

この人はこんなことしていたんだ、とか、こんな秘密があったんだ、とか。

ジェットコースターのような速い展開に、まさに目が離せませんでした。
実際、ある人がなぜ大量の汗をかいていたのか　わかりませんでしたが、コーラを手に取ろうとしている間に見逃していたことがわかりました。

後半は目まぐるしいカーチェイスもあり、ハラハラワクワク。
そしてアメリカの希望が感じられるようなエンディングへと……。

息子に誘われて観ましたが、90分があっという間に感じられる、面白さでした。