ミステリの部屋

ミステリの部屋

2008年07月19日
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ベルギーの名家に生まれ、日本で育ち、フランスの文壇で花開いた異色の新星の、大胆にして才気溢れるデビュー作。
(「BOOK」データベースより)


これは、ベルギーの小説家、アメリー・ノートンが25歳のときに発表したデビュー作です。
父親が在日外交官だったということで 5歳まで日本で育つなど、日本には縁がある方らしいです。

読みたい本リストに書いてあった作品ですが、いつどこで どんなきっかけでリストに入れたのか 全く覚えていませんw


ノーベル賞作家のタシュは、頑固で巨体で醜い老人。取材嫌いで、人との接触を極力避けてきました。
ところが、病のため余命わずかと宣告されてからは、隠居生活からカムバックしたかのように 記者たちのインタビューを受け始めます。
ところが意気込んで駆け付けた記者たちは次々と、彼の鋭い言葉にたたきのめされては 放り出されてしまいます。

お決まりの質問をする記者に対して、老作家が辛辣な対応をするところは気持ちよく感じました。結構自分は意地が悪いようです。

ところがある日訪れた若い女性記者は 彼の毒舌に負けることなく論戦を繰り広げていきます。

女性記者が対等に立ち向かうところが小気味よく面白いのですが、だんだんあきらかになってくる作家の秘密というのがかなり歪んでいて、私には受け入れ難い物でした。


もやもやする読後感でした。

アラン・グリーンの 「くたばれ健康法! 」 みたいなユーモア・ミステリを想像していましたが、まったく違いました。



殺人者の健康法 :アメリー・ノートン  楽天ブックスでは品切れです。








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最終更新日  2008年07月19日 18時52分38秒
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