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◆Fender .JP Telecaster ナット交換&セッテングです ギターオーナー様は、K様です。 GDCT JAPANのアコースティックギターに続いてのご依頼です🌻このテレキャスを使ったライブ映像が、YouTubeにアップされてますので 是非、試聴して下さい。現代風に言いますと【ちょーかっけ~】ですから YouTubeで👇を貼り付けますと、トップページに表示されます BAD LOVE / DEUCE(2022/08/21 サウンドストリーム佐倉)◆画像から確認して行きます ●初期のジャパフェン・モデルで、ラッカー塗装のウェザークラックと付いたキズが 最高の景色になって、思わず味を損なわない程度にボディをクリーニングしますと お伝えしました●ヘッドの焼け具合も良い景色ですが、シリアルナンバーが有りません●ここにもシリアルナンバーが見当たりません●ペグも良好でですが、シリアルナンバーが有りません●ブリッジプレートとピックアップは交換し有りまして、ブリッジにシリアルナンバーが 刻印されていた事は確定で、JVシリアルだった可能性が有りますが、交換したブリッジは 紛失されて今は無いそうです◆リペアに入る前にコンディションを確認しておきます●弦高は測定値よりも体感的には随分高く感じます●順ゾリの最大値は、0.25mm有りますが、これ以上に弦高が高く感じますので ロッドでストレートに戻しても弦高に違和感を感じる場合は、ネックジョイントにシムを 咬ます可能性が有ります●ネックの元起きのデータを取ります●ボディとフレットボードの下は3mmの高さが有ります●ボディからスケールを当てて、トップの延長先をマーキングします●ボディトップの高さの延長ラインからフレットボードまで、3.50mm有ります 要するに0.5mm元起きしている事になります ネックを外すと時々先客のシムが咬まされている事もありまが、いずれにしてもロッド調整が 必要なためその時に確認します 【過去に某Gibsonのネックに英語表記の名刺が挟まっていた事が有りました】●今回のリペアのメインのナットを交換します Fender .JP のナットは、カーブボトムの中央に突起物が有って、横スライドで外しますと 大変な事になりますので、上に持ち上げる様に外しますと反対側がポッキと折れましたが 問題無くハズレました。既存のナットはプラスチック製で、オイル漬けに交換しますので 必然的に音が良くなる可能性が大です いかなる理由が有ろうとも、プラスチック製のナット&サドルは宜しく無いです●粗削りのナットをセットします●ロッドを調整する前に、テンションの掛かっていないネックの状態を頭に叩き込んでから ロッドを締め方向に調整します ノーテンションではストレートに近い状態です●ネックポケットに僅かですが製作の時に使ったであろう、マスキングテープの残骸が 残ってましたので綺麗に除去しておきます●ネックを外した時にもボディもネジ山が有りましたので、ボディのネジ山はドリルで削って ネジがスルーして通る様にしておきます👇●5.8mmのドリルでネジ山だけを削り取りますと、簡単に通る様になります●この理由は簡単で、3種類の物を1本のネジで止める場合は、中央の物にネジ山が有ると 正しいトルクで締め付ける事は出来ない事は周知の事実です ギターの場合は、ネックプレートとネック材の間でボディが固定されるので、挟まれるボディに ネジ山が有ると駄目な訳です。 簡単に言いますと、画像のネジの部分にボディが挟まれて固定されると言った事です●数値では表せないロッドの締め具合は【こんなもんでOKでしょう】でロッドを調整して セッティングを確認します ナットは粗削りのままですから、0.5mmのスペーサーをセットしておきます●6E/12Fは、2.00mmで普通でしたらOK予定通りなのですが、今回は状況が違います●ネックを握った視線で見ると、弦高が高いねぇ~です●ブリッジ駒で微調整をと考えて、回そうとしても殆どが、 ビクともしません・・・完全に固着してる様子です 取り合えず微調整は置いといて、ネックのセット角度を修正します●ESP製のシム0.25mmを1枚セットすれば計算上OKになります●セット角度はこの様に確認します●ボディ上面とネックとフレットボートの境目が一致しました●ブリッジ駒は過去のセッティングのままですから、高いのですが駒のイモネジが 固着してますので微調整が出来ません●固着したイモネジの部分をハンダコテで加熱してから、CRC漬けにして固着した 部分にCRCが浸透してくれる事を期待します 残念ながら、これでも駄目でしたら、コマの交換と言う事になります●固定のネジには自然に付いた、酸化マーキングが付いてますので外れない様に マスキングテープで止めておきます●イモネジが回らない駒ではセッティングする事が出来ませんので、工房のストックを 仮付けしてセッティングして行きます●ナット溝は最後の調整になりますので、1フレットを0.5mmにスペーサーで 強制的にセットします●弦高を見ながらイモネジでセットします 6E/12Fは、ピックングの強さから、2.10mmでセットし、順ゾリを僅かに残すセットをします 最終的には試奏して頂いてベストなセッティングに持って行きます エレキギターは弦高調整がイモネジ2本で自由自在ってのが良いですね●1E/12Fは、1.60mmにセットします●僅かに順ゾリを残す様にセットしてあります●バズるポイントのチェクは数日インターバルを取ってからにします●とことん粘るK2でも、流石に今回は駄目かな?とダメ元でパワー技を駆使しましたら 取れなかったイモネジが全て取れました、正に粘りとパワー技の勝利です 【外せないネジは無い】伝説が継続されました●イモネジを新品に交換して使える様になりました、因みに【ミリスケール】でした●ブリッジ駒を元に戻しました●今回も目分量でセットした駒から、微調整のレベルでオクターブチューニングが 決まりました ●6E/12Fは、2.10mmにセットしましたが、お渡しの際に微調整したいと思います●1E/12Fは、1.60mmでセットして有ります●元のポジションと、チョーキングをしてバズるフレットを擦り合わせして行くために フレットにマーキングをします Fenderのフレットボードの宿命でも有る、1Eを3Gの位置までチョーキングする所でバズリます ●擦り合わせが済みました ●フレットクラウンを修復して行きます リペア前にも擦り合わせがされていた様ですが、フレットクラウンを削りっぱなしで ポジション移動の際に、フレットの角【本来は丸みを帯びているので有りません】に 指先がゴツゴツ当って移動し難かったと思いますが、完全に解消してますので弾き心地が 全く違います●擦り合わせたフレットをピカール&マイクロファインで磨きます●フレット&フレットボードの仕上がりです ポジション移動のゴツゴツ感と、指先に掛かるストレスも無くなりました●ビンテージ感を損わないために、バフ掛けはしないで超鏡面ワックスの手掛けで仕上げました リペアの完了です🌻試奏タイムです 微調整を重ねて行くと此処まで弾き易くなるのかと、納得して頂けるセッティングに 仕上がってます。音質もナットをプラスチックから牛骨に交換した効果が出ていると 思います。 ライブパフォーマンスアップにお役に立てると確信しております。 お渡しの際の試奏と微調整を楽しみにしております🌻完成検査 音を出した瞬間い違いを感じて頂いた理由は、ナットをオイル漬けに交換したからですと お伝えしましたが、ブログを全く御覧になっておられない様でした。 入念に試奏して頂いて、微調整が必要なポイントは全く有りませんでした 弾き易く音も良くなったので満足して頂きました。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月30日
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◆Furch DP3-SR ブレーシングのトラブルです ギターオーナー様は、Cafe&music nene マスターです 先日、1E弦側がバズると言う事でリペアさせて頂きましたが、6Eの2フレットから 上が全てバズって来たと言う事で、今回は日帰りは不可能ですので、入院して 頂く事になりました。◆画像から確認して行きます ●特定のフレットだけでしたら、フレット擦り合わせでOKの可能性が高いのですが 6E/2フレットから上が全滅と言う事は、ブレーシングの剥離が原因の様です🌻ノックテストをしましたら、バック側のブレーシングは、ほぼ全滅状態でした トップ側はノックテストをしても、バック側が共鳴しますので、バック側の接着が 済むまで判断が出来ません●バック4番の右です●バック4番の左です●バック3番の右です●バック3番の左です●バック2番の右です●バック2番の左です●バック1番の左です🌻バックには4本のブレーシングが入ってますが、無事だったのは1番の左だけでした◆リペア開始して行きます●バック1番の右から接着固定します●同じタイミングでバック2番の左右を接着固定します ジャッキを掛けたら、外部からボディクランプで圧を掛けて圧着力をアシストします●バック3番の右を接着固定します●同じタイミングでバック3番の左を接着固定します●3番はブリッジの真下に有るので、両側から挟む様にボディクランプを掛けます●バック4番の右を接着固定します●同じタイミングで、バック4番の左を接着固定します●外部からボディクランプを掛けて密着のアシストをします🌻バックブレーシングが完全に接着固定が出来た事を確認にてから、トップ側は改めて 点検して行きます🌻バックのブレーシングの接着固定が完了しましたので、ノックテストをしましたが トップ側のブレーシングの剥離は認められませんでしたので、改めてセッティングしました●バズリを気にする必要が有りませんので、6E/12Fは2.25です●1E/12Fは、1.75mmです●サドルの仕上がりです●フレットボードの仕上がりです●リペアは完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月28日
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◆Zadiac Telecaster ネック折れのリペアです ギターオーナー様は、ST様です 工房前の道路を偶然通り掛かった事がご縁で、オイル漬けのナットをお買い上げ頂き、 更にリペアのお話をさせて頂いた事がきっかけで、リペアのご依頼まで頂きました Fender テレキャスに続いて2台目のご依頼です◆画像から確認して行きます●布袋氏のモデルで、現在でも絶大な人気の有るギターです●ギターメーカーは不勉強なK2は、Zadiac社を存じてませんでした●ネック折れ方で剛性の強いネックに対して、相当強い力が加わった様な折れ方です レスポール系の素直な折れ方とは全く違い、複雑骨折って感じです しかも、折れてから相当時間が経過してまして、クランプ掛けのシュミレーションを してから接着固定して行きます。 ネック裏は全塗装しますので、表面の凸凹はパテで補修して黒のラッカー仕上げになりますので 折れた形跡が残らないと思います●折れは、フレットボードまで達してます●アイボリーのペイントの完全に浮いている所は除去して、ある程度色合わせをしてからペイントして ボディ全体をオーバーラッカー仕上げにします●ラッカー仕上げのボディでしたが、極薄仕上げだったので、ウェザークラックでは無く 塗装の剥がれになってしまいました。通常でしたら味のうちかな?とも思えますが このギターの特徴のアイボリーラインが剥がれたらシャレになりませんね◆リペア開始して行きます●タイトボンドを流し込んで、シュミレーション通りの手順でクランプを掛けて行きます●クランプを掛けている間は、画像を撮っている余裕など有りませんので クランプが掛けが終了してからの画像です ネックの複雑骨折部分どうしと、フレットボードとの接触面は予定通り段差無く 固定が出来ました。 このまま一晩放置して固定を待ちますが、実際に弦が張れるのは1週間は開ける 必要が有ります。ロッドを締め方向に回すなどは、絶対にしてはいけません●一晩放置しましたので、クランプを外して接着の状態を確認します 6E側は塗装が剥がれた分の隙間が有るだけです●センターも問題有りません●1E側もOKです●サンディングして塗装を除去して確認します 良く見ると、2Pのネックで画像右側の線は、2Pの接合部分から剥がれてます 左側はジョイント部分より上の箇所で折れてます もし、接合部分が外れていたら、この様な折れ方は無かったと思います●アップの画像です、右上がりのラインはジョイント箇所です●縦の2本線の右側の色が変わっている部分がジョイント箇所です🌻この状態で1週間以上待ち時間を設けます●折れた接着面にパテを盛っておきます●特盛に盛ったパテをサンディングして整えておきます●サンディングシーラーを塗って、本塗装の準備をしておきます●サンディングシーラーをサンドペーパーを掛けて整えます ●マスキングテープで全く見えませんが、年代の合うサイドバインディングのストックが 有りましたので、6E側の外れて欠損しているバインディングは継ぎ足し補修する事にしました●ネックのサイドバインディングの貼付けが完了しました●本塗装する前にフレットボード等にマスキングをします●黒ペイントを砂吹きを3回した状態です 状態を確認しながら、あと3回吹けばOKと思います●ボディのペイントを吹く準備をして行きますが、ジャックプレートのビスが何とか 外れてくれてホットしましたが、ジャックの接点には緑サビが出てまして再生は不能の 様なので交換する様にして下さい●ストライプの色合わせをして行きます●ブリッジを外して更に駒をバラシします 最初はビクともしなかったイモネジが、特製スーパー液に漬け込んでハンダ鏝で加熱しましたら 無事外れました、コマが動きましたので思った様にセッティング出来ます ●ネックのクリア吹きが完了しました●ストライプが剥がれた部分以外は、割れたストライプが剥がれ落ちない様に オーバーラッカー仕上げして有ります アップの画像ですと色の違いがハッキリ目立ちますが実際は👇の画像の様に見えます ●20回程ラッカーを吹いて有ります●バックは発生していた水泡状態を軽く水砥ぎしてから、クリアを吹いて仕上げて有ります●ハードウェアを戻して行きます ブリッジのイモネジはスムースに調整可能な様にオーバーホールして有ります●ペグを付け戻してセッティング用の弦を張りセッティングして行きます●オリジナルのナットは欠品してましたので、Gibsonと同じ形状で有ろうと判断して事前に粗削りました ナット巾は43.0mmですが、ネックバインディングを考慮して42.0mmのナット巾で弦溝を 切って有ります●1フレットのクリアランスとナット全体のシェイプは、セッティグが決まってからになります ●ネック折れから復活してギターに戻って来た感じです●ロッド調整する前です。順ゾリの修正が必要です●スケールをべた付きまで調整してからセッティングに入ります●1フレットに0.5mmのスペーサーをセットします●最初は、ブリッジ駒の調整で各ポジションのバズリは無視してセットします 6E/12Fは、1.80mmが体感的には良い感じですが、低すぎる可能性も有ります●1E/12Fは、これ以上下げると必ずバズる限界手前まで下げました●チョーキングを含む全てのポジションでバズリを確認しますと 2Bの2F~8フレットでバズりが有り、3フレット/5フレット/7フレットが両脇のフレットから 出っ張ってますので、ロッドでバズリを解消するよりも、フレットのエクボも香料して 擦り合わせを選択しました●低いポジションから順に擦り合わせをして行きます●擦り合わせと同時に全体に付いていたエクボも可能な限り取り除いて有ります●改めてセッティングして行きます 6E/12Fは1.90mmまで上げました●1E/12Fは1.50mmでOKです◆ロッドを調整してますので、遅れて発生するネックの動きを見極めてから セッティングの仕上げをして行きます●アンプから音が出ないため、オクターブチューニングはエレキギターの生音で何とか合わせましたが 微妙にズレている可能性が有りますので、サーキットを復活させてから再度確認をお願い致します●ネックの安定具合を確認します この程度でしたら必要な順ゾリです●1フレットにスペーサーをセットします●試奏の結果、6E/12Fは2.00mmにセットする事にしました●1Eは1.50mmにセットします これは世界標準でも有り工房の標準セッティングでも有ります●弦高が決まりましたので、1E弦のチョーキングをしてバズるポイントを擦り合わせて行きます バズるポイントにマーキングします●擦り合わせが済みましたので、マスキングをしてフレットクラウンの修復をして行きます 同時にフレット・エクボも可能な限り取除きます●前後のフレットとの関係でエクボが僅かに残りましたが、フレットクラウンの修復が済みました●コンパウンドとマイクロファインで仕上げました●弦溝の調整を残して、ナット全体のシェイプを整えておきます このセティングで弦高&バズリに問題が無ければ、ナットの弦溝を調整すればリペアの完了になります●左がロトマチックタイプで取付け穴は10mmです。 右はクルーソンタイプで取付け穴はブッシュサイズに寄りますが、8mm程度です●ロトマチックからクルーソンタイプに交換する場合は、穴径が10mmと大きいので 異径ブッシュ【外径10ミリ以上、内径6.0~6.50mm】にする必要が有ります。 通常市販されているブッシュは10.0mmが主で、10mmの場合に既存の取付穴が 10.0mmを僅かに大きい場合に、隙間が開いてユルユルで取付け出来ないケースが有りますので 工房で使うブッシュは10.75mmとオーバーサイズを使ってます。 サイズが大きければ広げれば使えますのでこのサイズを使ってます。 仮に10.75mmに広げてから、元のロトマチックタイプに交換する場合でも穴怪が広くて 取付出来ない事は有りませんのでご心配無用です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月28日
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◆YAMAHA N-500 セッティングです ギターオーナー様は、U-Ken様です K,Yairi /プロマーチンをリペアさせて頂いた、PA様のご紹介でご一緒にお越し頂きました ◆画像から確認して行きます●U-Ken様の青春のギターで、昔の様に弾き易く戻して欲しいとのオーダーです 青春のギターがN-500とは何とも羨ましい限りです。 ゲストの皆様もご存知の通り、N-500のNは中島みゆきさんのモデルと言う事です●ナット&ペグも交換して行きます●N-500は市場に出回っても人気が有り直ぐに完売と言う状態です●🌸満開ですね!ギターのスッテカーは・・・でも青春のギターは何でも有でOKです●この時代のギターのサドルの弦接点はセンターのみですから、予想通りオクターブが 合いませんので、相性の良いエボニーに差し替えます●ペグの交換もオーダー頂きましたが、イメージを損なわないデザインを選びましたが、 最近のGOTOHは定番以外は【受注生産】に切り替えたのか?納期は2週間掛かるそうで セッティングは工房のペグを仮付けして進めて行きます●GOTOHのペグです。ギヤ比18対1で使い易く、ペグボタンが同系列でしたので 迷うことなくチョイスしました ●ボディ全体に殆どキズが有りません。大切に弾かれていた事の証です◆リペア開始して行きます●リペア前の6E/12Fは、3.00mmでこの高さですと弾くのが厳しいです●同じく1E/12Fは、2.75mmで同様です●ロッド調整の限界ポイントを探しながら調整します●ネックがストレートになりましたので、現段階では此処がロッド調整の限界です●ロッド調整後は、2.50mmで世界標準ですが、弾き易くは全く無い状態です●1E/12Fは、2.25mmで高すぎます●サドルが限界を超えて下げられてますので、残り僅かな1mm以下の弦高を下げる前に こうなっている原因を特定させる必要が有ります●ネックがストレートで弦高が高い場合は、ネックの元起きが原因ですから、起きの状態を確認します 精密スケールを使って測定します●ボディトップの上面がスケールの下羽の位置で、マーキングをします 本来でしたら、ネックヒーターでネック角度の矯正をしたいのですが、ヒーターの熱で フレットボードの満開の桜が解けて、大変な事になってしまう事が予想出来ますので ネックヒーター以外に選択肢が無いと判断した時に、改めてご相談させて頂きます ●4mm元起きしている事が確認出来ると思います●ナットを外しておきます●ペグも外します●使わないビス穴は埋木をしておきます●埋木をカットして着色します●ペグの入荷まで2週間待ちますが、ペグが無い事にはセッティングが出来ませんので 工房のペグをセットしてセッティングに支障が無い様にします●弦をを外してありますので、全体にバフを掛けておきます●フレット&フレットボードもクリーニングしました●ナットのマウント部分の塗装を落とします●直角の出ている人工水晶を使ってサンディングします●粗削りのナットを置いて隙間が無いか確認します 因みにGibsonスケールのナットサイズでした●密着している事を確認しましたので、接着固定します🌻サドルを差し込む時に段差に気付いてしまいました●丸い穴跡の上と下では段差が有りましたので、削って水平に修正する必要が有ります●ナット溝ファイル等、数種類の治具を駆使して水平な溝に修正しました●本来でしたら、ブリッジの全体をサンディングしてオイル仕上げにするのですが、 🌸の花びらを落とす事になりますので、削ったトップを着色する方法を選びました●ピッタリ収まる様に、相性の良いエボニーをセットしました●無漂白のオイル漬けナットも良い感じです●ナットの弦溝は最後に調整しますので、弦を張り戻しましたら1フレットにスペーサーを 挟んでセッティングして行きます●捨てサドルをセットします●捨てサドルで6Eは、ジャスト2.25mmです●1E12Fは、2.25mmで0.5mm高いのでサドルの1E接点を1.0mm下げてサドルを 削り出します●フレットボードを確認しますと、珍しい部類のR400でした●6E&1Eの高さを基準に400Rでマーキングして削ります●エボニーのサドルをセットします●削り出したサドルで弦高はOKでしたので、弦溝を調整して全体に丸みを帯びた形状に サンディングして整え、仕上げにマイクロファインで磨きますと大理石の様な艶が出ます🌻このまでの工程でリペアは殆ど完了してまして、交換するペグの入荷待ちになります 入荷予定日は2月17日の納期回答を頂いております◆セッティングを確認します●1フレットは.048mm僅かに引っ掛って通るクリアランスでOKです●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmです●ナットの仕上がりです●ヤマハとの相性の良いエボニーサドルと、ブリッジ周りの仕上がりです●ペグが入荷して来ましたので交換しました。 オリジナルのイメージを大きく変化させない様に選びました●GOTOH製ですから、チューニングの精度はご存知の通りです●リペアの完了です 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月28日
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◆OvationUSA 1768 Elite セッティングです ギターオーナー様は、Nao様です K,Yairi /プロマーチンをリペアさせて頂いた、PA様のご紹介でご一緒にお越し頂きました◆画像から確認して行きます●20年程前に手に入れられてから、最近まではギターから離れていたそうですが、 旧友のPA様とU-Ken様と再びギターの世界に戻られたそうです。 ギター仲間って何時でも素晴らしいと思います。●昔の少年には憧れで、手が届かなかったUSA・Ovation です●手が届かなかった影響で、モデルナンバーの1768の意味が良く判ってません◆リペアに入る前にコンディションを確認しておきます●6E/12Fは、1.75mmしか有りません、この高さは弦高の下限値を超えてます バズリ必死の高さで、アコギで弦高上げのご依頼は記憶が有りません●1E/12Fは、1.20mmで低すぎます●両側のピックガードの一部が剥離してますので、接着固定します 乾燥仕切って木材の都合で曲がった木を、戻すのは思ったよりも難儀する事が有ります 今回は素直に戻ってくれることを願ってます●電池ボックスが電池を押し込むと【カッチ】と音はするのですがロックされません ➡同時にリペアでお預かりしている、オベーションエリートも全く同じ反応でした 電池ボックス内を観察しても、爪が引っ掛る様な構造になってませんので、電池を 押し込んで無理やりフタを閉めると言う、パワー技でフタを閉じるのが正しい方法の様です 電池ボックスは交換する必要が無くなりました ◆リペア開始して行きます●本体から電池ボックスを外します●電池を押し込んだ時に本来はロックされる爪が摩耗してロックが効かないので 電池ボックスを交換するか、純正パーツが無くても簡単な加工で使える様になりますので ご心配には及びません➡その後の調査で元々ロックが掛かる構造では無い様で、 割と強力なバネの力で、電極接点をフタで押し付ける構造の様でした●ロッドを緩めて強制的に弦高を上げますと、何時もの2.25mm&1.75mmまで上げられますが その副作用で順ゾリが出ますので、本末転倒でこの方法は合理的では有りません●アンダーサドル・ピエゾ内蔵の特殊なサドルなので、簡単に交換と言う事には行きませんので サドルにスペーサーを咬まそうと外しましたら、すでに先客が2枚入ってました。 2枚入ってますので3枚も同じでしょう?で1枚追加します●弦高を0.5mm上げる必要が有りますので、先客の2枚計の1.5mmに1.0mmの エゾ松の突板を追加で入れます。プラスチック系を避けて弦振動が伝わる事を 考慮してます●気まぐれで反った木材を真っすぐにするのは、時には手こずる事も有り、しかもボディの クリアを剥がして接着してませんので、タイトボンドで接着が出来ない場合は、別の接着剤を 使う事になりますが、出来る限りタイトボンドで接着したいのが本音です 画像は接着面に付いている、古い接着剤を取り除いている所です●クランプを掛け接着固定を待ちます●反対側も同じ方法で接着しましたが、曲がりの修正に素直に応じてくれませんので、 曲がりを正してから接着する様にして行きます ●曲がってめくれ上がった部分をぬるま湯で水分を含ませてから、ガラス板をボディクランプで 乾くまで固定します●曲がりが取れて水平にボディに密着してます この画像ではまだタイトボンドを流し込んでません ピックガードの接着に予想よりも時間が掛かりました●貼り付ける事に成功しましたが、はみ出たタイトボンドは接着面が完全硬化するまで この状態で待ちます。この時点ではみ出したタイトボンドを拭き取ろうとすると ピックガード下に水分が伝わって、1からやり直しになります●上側のピックガードも同様です●音切れの原因は。ジャックの接点に酸化膜が有ったからの様です。 パーツクリナーと接点復活剤で音切れ&ノイズは解消しました◆セッティングを確認します●1フレットのクリアランスは、0.48mmのシクネスゲージが、引っ掛るけど通るセットにして有ります●6E/12Fは、2.10mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.60mmにセットしました●フレットボードの仕上がりです●乾燥して反ったピックガードの接着が最も難儀でした●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月28日
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◆Gibson Les Paul Standard サーキット一式の入換えです ギターオーナーは、Muraさんです 同時にお預かりした、Signature T のサーキット一式を移植して行きます◆画像から確認して行きます●4個のポット全てにタップスイッチが付いてまして、ジミー ペイジ・モデルと 同じ様な仕様のようですが、タップスイッチの効果は違いが有る様です●ロッドカバーは Signature に付替えて有りますが、Standardモデルで間違い有りません●Rhy Pro/Lead Pro が搭載されているモデルです 出音は57とは明らかに違っていて、現代のStandardの音です◆リペア開始して行きます●サーキット入換えの原因は基盤&コネクター接続です 基盤タイプのレスポールの現物を初めて見ました●コネクターを外して基盤を外します。 弦アースだけは、アース線を差し込むタイプのコネクターでした●Signature T から外したトグルスイッチをセットします●Signature T から外した、57クラシックを取付けます●トグルスイッチ&ピクアップのハーネスを通してから、 Signature T から外したポット一式を仮付けします●F/Rピックアップ、トグルスイッチ、ジャックの配線を接続します●ピックガードを新規で取り付けます ピックガードが無いと駄目でしょう?同年代の方にはご理解頂けると思います●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月27日
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◆Gibson Les Paul Signature T サーキット一式の入換えです ギターオーナーは、Muraさんです 同時にお預かりしたStandardへ電装系パーツを全て移植して、 ピックアップをバーストバッカー2に交換して、サーキットを新たにノーマル・Standardで 組んで行きます ◆画像から確認して行きます● 外見ではSignature TとStandardの区別が付きません この時期のGibsonはモデルの区分けに、迷走していた様な感じです Signature TのTはトラディショナル?らしいです 👉調査の結果【Gibson社のレスポールを企画している】方のイニシャルから 来ているらしいです●オリジナルのロッドカバーは【T】の文字ですから、交換するのは普通の事だと思います●12月にナットを交換させて頂きました これが導火線になってStandardを手に入れたそうです●ピクアップも入換えて行きます◆リペア開始して行きます●ポット&ジャックを外します●ピックアップを外します カバーは後付けらしいですが、ハンダ付けして有りましたのでOKです●乗せ換えるピックアップは、フロントにBurst Bucker1。リアにBurst Bucker2が指定です●ピックアップ&トグルスイッチのシールドを取り出します ピックアップのシールドは長すぎますが、トグルスイッチのシールドは コネクター接続の影響で、長さが足りないためポットまで届きませんので、 4芯の絶縁タイプのシールドに交換します●ジャックのシールドも長さが足りません●長さが足りませんでした●トグルスイッチのシールドを交換して通しておきます●ご用意頂いたペグに交換しておきます●サーキットを組みました●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月27日
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◆YAMAHA LL-5D セッティングです ギターオーナー様は、ギター博士のIta様です このLL5Dも初期物でコーションラベルも珍しいのですが、最後にDが付くモデルは 滅多に市場に出回らないそうです。◆画像から確認して行きます●ヤマハが台湾で製作を始めた初期のギターの様です 初期と言う事だけでは無いと思いますが、しっかり製作されてます●ペグの動きも良好です●このコーションラベルは珍しいそうで、よく読むと台湾で製作された事も書いて有ります●サドルは予想通りプラスチック製ですから、相性の良いエボニーに変えます●如何なる理由が有ろうとも、プラスチック・サドルは駄目で、弦振動をボディに正しく 伝え無いと思います 捨てサドルとしてエボニーサドルを削り出す基準にします●ロッド調整後に予定の弦高になる様に削り出しました●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●リペアの完了です🌻試奏タイムです フレットの減り具合から、ある程度弾かれたギターですが、音が若い印象で まだまだ伸びしろを残してる様です。 ピックで弾きますと1Eの音が前に出過ぎてる感じですが、フィンガーピッキングですと 実にバランスの取れた心地良い音色です。この先の成長がが楽しみです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月22日
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◆YAMAHA FG-180 赤ラベル セッティングです ギターオーナー様はMurase様です Musase様は、千葉県長生郡長生村に有ります【モモカフェ。】のスタッフで 同店のフェースブックを拝見しましたら、おしゃれなお店で有りまして、イベントも 盛りだくさんで、是非おじゃましたい!と思いました。 【モモカフェ。】ライブのお知らせ 会場 【モモカフェ。】 出演アーチスト 網野まことバンド Yume no kumi 2023年1月28日【土曜日】 OPEN 18時ジャスト START 19時くらい チャージ無しの投げ銭制です 🌻是非お出かけ下さい ◆画像から確認して行きます●絶大な人気を誇るYAMAHA FG-180 赤ラベルです●ナットの切込み方法から、クラッシクギター専門の方の手が入って入る様です●FG180赤ラベルと最高に相性の良いエボニーサドルに交換しました◆ビンテージギーターの宿命かも知れない、僅かなネックの元起きが有りましたが ロッド&サドルの調整だけで弾き易い弦高にセットする事が出来ました●6E/12Fは、2.25mmです。 本来でしたらもっと低いのですが、フレットが擦り合わせされてまして、フレット全体が 低くなっていてもこの弦高です●1E/12Fは、1.75mmです●ペグのギヤを観察しますと、殆ど回された形跡が無い様に見えます ビンテージギターに良く有ります、チューニングがむやみにズレる事も一切有りません●セッティングの完了です🌻ボディトップやペグの状態から、殆ど弾かれて無かったギターの様です プラスチックのサドルからエボニーに交換した時の、出音が全く違う事は 勿論ですが、エボニーに変えてから15分程度の試奏でも、出音が変わって 来る事がハッキリ判るギターです。 出音が若いギターなので、ギター本来持っている音はこれから出て来ると 思います。 Murase様のテクニックで弾き込まれて行った出音の成長が楽しみです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月20日
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◆Furch DP3-SR 1E弦全体のビビリ解消です ギターオーナー様は、Cafe&music nene マスターです nene様のHPの貼り付けをしましたので御覧になって下さい 🌻今週の土曜日のライブにお使いになる関係で、即日お渡しでしたのでリペアに集中して 撮影を忘れてまして、飛び飛びの画像しか有りません。◆画像から確認して行きます●LRバックスのアンセムが純正で搭載されているモデルです Furch にはLRバックスとの相性が良いと、判断した理由のモデルでも有ります●このロゴは比較的新しいモデルと記憶してます●使われていたサドルです。純正ではタスクが使われているかずですが、柔らかい音質にするために 素材を変えたと思われます サドルを外した時に、これ何ですか?低すぎるサドルの高さを上げるためのスペーサーで 数ミリの木片は初めて見ました。通常はテレフォンカード等を使う事は有ります🌻1弦のビビリとエリクサーが限界を迎えてるので、断言出来ませんが私が知っている Furchとは違った音なので、サドルを水牛ボーンのオイル漬けに交換します●サドルの交換が完了しました●リペアの完了です🌻ギターオーナー様のお店のご案内ですcafe & music nene【ライブができるごはん屋さん】として香取市佐原の51号沿いにオープンしたカフェレストラン。 4種類の生ビールと40種類以上の海外クラフトビール、手作りのソーセージやカジュアルフレンチ、新鮮野菜を使用したお料理をお楽しみいただけます。パティシエお手製のスイーツもオススメです。元ミュージシャンの店主が揃えた本格的な音響機材で誰でもライブができる空間を作りました。美味しい料理と美味しいビール、素敵な音楽を楽しんでみませんか?リハーサルスタジオ、コワーキングスペースとしてもご利用いただけます。
2023年01月19日
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◆Morris W-23 弐号機セッテイングです ギターオーナー様は、Untitled-182様です 先日リペアが完了しましたW-23とは別の固体です●ビンテージのオーラを感じると共に、ノックテストの反響音を確認しますと 鳴るギター確定って反響音が帰って来ます●1969年製です●ヘッドのロゴも微妙に違ってます この頃のロゴは何種類有ったのでしょうか?●ペグはGOTOH製に交換されてます ●バックも年代を考える良いコンディションです●プチプチだけでしたので、不安が有りましたので輸送中にダメージを受けて無いか 先に確認しましたが、無事に届いてますのでご安心下さい◆リペア開始して行きます●今回は一筋縄では行かない様で、既にサドルは限界を超えた状態まで下げられてます●ロッドも限界まで締め込んで有ります●ブリッジに手を入れる事は避けられませんので、採寸データをメモしておきます●データを元に、サドル溝を2.5mm掘り下げ、それに合わせてブリッジのトップを削りました●相性の良いエボニーでロングサドルを切り出して、ピッタリ収まるか確認します●セッティングに入る前にボディ全体にバフを掛けておきます◆セッティングして行きます●弦を張り戻して1フレットにスペーサーを取付けます●捨てサドルセットして基準となる弦高を確認します●6E/12Fは2.50mmです。この高さを基準にサドル削り出します●1E/12Fは、2.50mmです●フレットボードはR250です●捨てサドルの高さから、本サドルの高さを出してマーキングします●サドルの左右をブリッジに合わせますが、両端は外す事を想定して厚めにして有ります●ピンの収まりを修正してから弦を張り戻します●弦高を確認します、6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●フレットを磨きフレットボードにオイルを塗り仕上げました●1969年製にも拘わらずバックのキズが殆ど有りません●リペアの完了です🌻試奏タイムです どうしても壱号機との比較に触れなければならないと思いますが、両者とも鳴るギターには 違い有りませんが、微妙に違う所が個性なんだと思います 弐号機はサステーン重視と言うよりも、音の太さが前面に出ている感じで弾いていてご機嫌です この差は張って有る弦の違いかも知れませんが、同じ弦で比較するとどうなるのかも楽しみです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月19日
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◆Ovation 1863 Claasicトップクラック補修です ギターオーナー様は、非公開とさせて頂きます◆画像から確認して行きます●Ovationのエレガットは2台目です 最初に見た時はOvationにナイロン弦のイメージが無かったのですが、 出音を聴いて流石と感心しました●各所に手の込んだ造り込みです●シャーラーのペグです。 西ドイツの刻印なので、製作後相当年数が経過している様です●モデルナンバーの意味が良く判ってませんが 1863 Claasi です●剛性を高めるための、5Pネック構造の様です●バックに点検口が有れば、リペアは簡単ですが、今回はパッチ補強は通用しませんので 特に問題は有りません◆リペア箇所の状態を確認します●トップに2か所クラックが入ってまして、ブリッジ下のクラックの巾が最大値0.5mmと広くなってます●ブリッジ下の巾を確認して、パッチ補強から突板を差し込み方法に変えます●ブリッジ上のクラックは手も届きますし、重症では無いのでパッチ補強でOKです●ブリッジ下のクラックは、最大巾が0.5mm有りますので、クラックを0.5mm巾に 揃えて、エゾ松の突板を直線的に差し込んでリペアする方法が、最も合理的で効果の 有る工法と判断しました。 画像は0.5mm開いているクラックに、エゾ松を差し込んだリペア工法を説明する 為の画像です◆参考画像です ●クラック巾が0.5mm有り、パッチでの補強は不可能と判断して、突板を差し込む工法を選択しました●ラリビーのトップクラックをリペアした時の画像です。 今回も同じ工法でリペア致します➡この工法でOKを頂きましたので進めて行きます●クラック全体を0.5mm巾に揃えます●エゾ松の突板を差し込みます、間髪を入れずにトップからはみ出た突板を、 トップと同じ高さに揃えます ●上から完全に水平が出ているセラミックの板でクラックを押さえます●判り難いかも知れませんが、差し込んだエゾ松がピッタリ入って入る事を確認しました●厚めに塗って有るクリアを突板を平らにサンディングします このまま1日完全に固定する時間を空けます●差し込んだエゾ松と色合わせをするために、端材の小口側に着色をして確認します ローズカラーが近似色ですが、本体は経年変化で飴色になってるため完全一致は 難しいと思いますが、目立ちにくい様に着色して行きます●エゾ松を差し込んだ場所の、ブレーシングを確認しますと、想通り剥離してました 補強のブレーシングとブレーシングの間です●限られたスペースでしたが、タイトボンドを流し込みスプールクランプで固定します●接着固定を待ちます●この画像は、サウンドホール上のクラックがトップ材にも及んでいるか確認してる様子です クラックの真下からライトを照らし、光が漏れるか確認しますと全く光が漏れて来ませんので 厚めに吹かれたクリアのみで、トップ材には達していない事が確認出来ました。 パッチ補強が必要か検討する必要が有ります●クラックの入った位置に近い事を考慮して、パッチで補強する事にしました マホガニーの角材からパッチを作ります●判り難いかも知れませんが、奥からパッチを接着して行きます●クランプを使いますと、ピンポイントで正確な位置に接着する事が出来ます●手前の位置にパッチを接着します●パッチの接着が完了しました●トップ側にコンパウンドを掛けて、クリア塗装の段差を消して有ります●着色したエゾ松にクリアを塗ります●フレットを磨き、フレットボードは蜜蝋を塗る前提ですので、クリーニングのレベルで 留めて有ります●フレットボードの仕上がりです●最後のクリアを吹きました、バフ掛けは5日程度待って掛ける事が出来ます●5日経過しましたので、ようやくバフを掛けて仕上げの段階になりました●エゾ松の突板は画像のセンター部分です●数カ所有ったクリアの塗装クラックも目立たなく控えめになりました●パッチ補強の周囲はニカワを塗り付ける方法を取ります スパニッシュギターリストの【志那虎先生】の嘗ての日本を代表するスパニッシュギター リペア工房で、リペアされたメインギターと同じ工法です◆弦を張り戻しセッティングして行きます●シャーラーのペグはナイロン弦を巻く事を、前提に設計されているようで本当に巻き易いです●ボディの仕上がりです●セッティング前の弦高は、3.10mmでナイロン弦では低いセットですが 指に来る感覚では、高く弾き難い感触です●1E側は、3.00mmで高く感じます●ロッド調整は、1フレットと全ポジのバズリが出ないギリギリのレベルで調整になりますので、 ロッドに対するネックの時間差反応が落ち着くまで猶予が必要です●現状のネックに対するベストと思われるロッド調整が済みましたので、1フレットに対する ナットの溝調整をします。 ナイロン弦の場合は、0.5mmプラスα で調整する様にします●6E/12Fは、2.75mmで弾き易くセットして有ります●1E/12Fは、2.50mmにセットして有ります●リペアは完了しましたが、お渡しは来週末までお待ちください🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月10日
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◆Aria 793 セッティングです ギターオーナー様は、Untitled-182様です 今回は仕上がったMorrisを2台お渡しの際にお持ち頂きました レアな793を探していて、やっと見付けて購入された様です◆画像から確認して行きます●ゼロフレット仕様なので、製作後50年は経過していると思います Yosiさん間違い無いでしょうか?●ゼロフレット仕様です●型番が数字だけも久しぶりです●アジャスタぶりブリッジ仕様です 年代からするとボーンサドルと思いますが、プラスチックサドルの様で途中で変えられた 可能性が有ります●何とネックはデタチャブル仕様です●サイドの突板にクラックが入ってます◆リペア開始して行きます●サイドのクラックに接着剤を流し込んで、着色材で着色してクリアを吹こうと養生シールを 貼ろうとした時に・・・なんですか、これは?●アップ画像です どうやら、サイドを何かヒットしてクラックが入り、その影響でトップが剥がれた様です ●クリアを吹く事を延期して接着固定します クランプで圧を掛けると、余分なタイトボンドがむにゅ~と出て来ましたので クラックにタイトボンドが入っている事を確認しました このまま半日待ちます●トップとサイドのクラックは近いので、養生をしないでクリアを吹いて行きます この場合は養生をしない方が、クリアに段差が出来ないので、クリアを吹いた 後はバフを掛けて均します🌻クリアを吹く事と同時進行でセッティングをして行きます●チューニング後のネックは、最大値で0.38mmの順ゾリが有ります●ロッド調整後のネックの状態は、ストレートと言っても良い状態に戻りました●5A&6E弦の1フレットが僅かに高いのですが、ゼロフレット仕様なので出来る限り ゼロフレットを削って調整する事は避けたい所です●0.1mm高いです●ストリングルラーで測定できる高さまで下がりましたが、これでは弾く事に難儀します●サドルをエボニーに交換して行きます フレットボードは200Rでアコギでは非常に珍しいです●予定の弦高になる様に、逆算してサドルの高さを決めました●ロッドの微調整をしながら、何とかゼロフレットを削る事は避ける事が出来ました●6E/12Fは、予定通り2.25mmです●1E/12Fも、予定通り1.75mmです●試奏しましたら、意外と大切な5フレットのポジション・ドットが見えません これですと、思ったよりも弾き難いので5フレットのドットマークを打ち込みます ●打ったばかりは真っ白で目立ちますが、すぐにネックと馴染んで来ますので ご心配の必要は有りません。●ようやく天気が回復しましたので、サイドに仕上げのクリアを吹く事が出来ました 最低5日は開ければ、バフを掛けられます●最後のクリアを吹いてから5日経過しましたのでバフを掛ける事が出来ました サイド側の仕上がりです●トップ側の仕上がりです●トップのクリアのクラックは段差を少なくして、クラックと言うよりも味って感じに見える 様にして有ります●セッティングも2.25mmで安定してます●リペアの完了です🌻試奏タイムです デタッチャブルネックでどんな感じか予想が付かなかったのですが、何とバック側からも サウンドホール並みの音量で出て来ます。全方向から豊かな音量で出るギターって? 記憶が有りません。しかもふくよかな音質に驚くばかりです。 ネックのセット方法は音質には関係無い事が判りました。 物理の法則では例外が判明した瞬間に、法則は崩壊するからです🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月09日
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◆Fender .US Telecaster DX Vポット交換です ギターオーナー様は、Ou様です バンド仲間と自宅スタジオで演奏を楽しんでいた際に、ボリュームが9付近で急激に 上下するので扱いずらく、特に出音調整をこまめにするOu様にとっては、弾いている のが苦痛で有ったと思われます。◆画像から確認して行きます●元祖テレキャス・カラーです●勿論、US・Fenderです◆ノブの9付近で急激に音が上下する原因は、Bカーブタイプのポットが使われている以外に 有りません。一般的にBカーブはトーンに使われるて、ボリュームはAカーブを使うのが セオリーですが、絶対では無くプレーヤーの好みで変えるのも有ります。 今回はOu様のプレースタイルには相性が宜しくない事は確実で、工房で純正指定している ESPのA500に交換します。 また、前回の自宅スタジオでハイ落ちが気に成ったそうですが、ボリュームコントロールの 影響で感じた可能性が有りますので、今回はポット交換してからもハイ落ちが気になる 様でしたら、ハイパスコンデンサーで対策をしましょうと言う事に決まりました。 ハイパスコンデンサーの効果は賛否両論で、セットして見ないと判らないと言うか、 音は個人の好みが全てですから、仕方が無い事だと思ってます◆ポットを交換します●外したボリュームポットです コメントは控えます●納めさせて頂く時に、【フロントの音が出ない!】と言うアクシデントが発生しまた 特別な配線でも無いのに何で? 挙動からトグルスイッチだろうと見当を付けましたら ビンゴでした。接点復活剤をスプレーしてカチャカチャと動かしましたら、何の問題も無く 復活しました、正直言ってお持ち帰る前に症状が出て良かったです。 新品の個体でもこう言った事は稀にでも有っては宜しく無い事ですが、人間が作った物に 完璧は有りませんので、受け入れた方が精神衛生上宜しいかも知れません ●想定画のトグルスイッチの点検が完了しまして、工房に再度お越し頂きまして 無事お渡しの運びとなりました。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月08日
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◆CRAFTER サーキット交換リペアです ギターオーナー様は、Kano様です 名機500円ギターのサブとして時々使っているのですが、先日の山武市の【シーブリーズ】さんの ライブで、アンプの音量を上げても出力が小さく、使えなかったと言う事でお持ち頂きました◆画像から確認して行きます●CRAFTERでセミフォロータイプのエレアコは初めて見ました ゴダンを意識している様な感じです ボディサイズも使い易く、薄いボディで弾き易いので、Kano様のお気に入りギターで 有る事が伝わって来ますので、何とか再生してして行きます●ヘッドストックは何時ものCRAFTERです◆リペア開始して行きます●アンダーサドルタイプは原因が数種類有り、正確に原因を特定する事から始めます 一番の基本は電池残量のチェックで、電池は新品で賞味期限内で有る事を確認しました●アンダーサドルピエゾをチェックしましたら、感度不良で間違い無くピエゾ不良は確定しました●プリアンプを外して、工房のピエゾをジャックに差し込むと、子気味良い反応が 帰って来ますのでピエゾを交換すれば簡単に解決すると思ってました ここまではです、この先ドツボに嵌まる事は想像してませんでした●リード用の紐をピエゾに貼り付けて交換します●ジャックのユニットを外しますと、9V電池の液漏れした様な形跡が有りました●電池ボックス内のミニ基盤の特に電池用のケーブルのハンダ付けに違和感が有りましたので ハンダを付け直しておきます●コネクターの中は接点復活剤と錆止めスプレーでクリーニングしました●アンダーサドルピエゾとサドルを交換して、サドルの取付に問題が無い事は確認しましたが 音出しした数分間は正常に音が出るのですが、急に音が小さくなり更に歪んで来ます 厚さ調整用のピンクのスペーサーが差し込んで有りますが、このギターのサドルの厚みは 3.5mm必要で、現時点ではピエゾの不良が確定してませんので、3.00mm厚の標準的な 厚みのサドルを使ってテストしている段階です。ピエゾの不良が確定しましたら、改めて 3.50mmのサドルを削り出して行きます。 ●最も有って欲しくないプリアンプの不良も確定しました 基盤は2枚に分かれてまして、画像の基盤はギターを上から見ると下側の基盤です 推測でしか有りませんが、プリアンプが取り付けられている位置から、ライブ中の汗❣ で有ろうと思われます。 液晶も無反応、チューサー作動せず、LEDも点灯しないので、汗がプリアンプ内に入り込ん 基盤不良になったと思われます●これが上部の基盤です 恐らく最初の数分間だけ通信が正常に流れているのだと思います この状態ですとギブアップと言うか、プリアンプの交換が必要になります LRバックス製ですが、価格はおろか入手先も判りません。 解決方法は数種類有りますので、ご相談させて頂きたいと思います。【考えられる解決方法】①購入後の保証期間内でしたら、修理or返品をお願いする②アンダーサドルピエゾにボリームを接続して使う【弦アース接続でご相談が有ります】③ゴダン仕様に改造する【ピックアップを取付けてエレキ方式のサーキットを組む】④このまま使う【と言ってもライブでは無理ですし、サウンドホールが有りませんので エレキを生で使う状態に成ります】⑤その他🌻ご提案②が最もローコストで確実にギターを復活させる方法です●プリアンプに接続するピンからクリップでジャックに接続して音出しテストをしますと 問題無く音が出ます。アンダーサドル出力ですから、音質は変わらずライブでも充分使える ギターで有る事は間違い無いです この状態でも良いのですが、ボリューム調整が出来た方が使い勝手が良いと思います●弦アースの取り方のご説明です 弦アースを付け無いとノイズが気になります。プリアンプですとアンプ内にアースのシステムが 組込んで有りますので不要ですが、プリアンプを使わないのでアースを新設する必要が有ります●最も簡単な方法は、弦を差し込むブリッジの段差を無くして、そこに銅板を貼り付けて 銅板の右下からギター内部にアース線をハンダ付けして、ジャックに接続すれば 確実にノイズ対策になります。 外観も派手に損なう事も最小限で留める事が出来ます。👆この方法でリペアする事が決まりました◆オリジナルのプリアンプを使わない事が決まりましたので、ダメ元で基盤クリナーを使って 見ます。私はとことん粘るタイプです●クリーニング前●クリーニング後 結果は20分位は正常でしたので、これでOKかもと思った矢先、いきなり音が歪んで来ました ②のご提案方法でリペアする事に決定しました。諦めは悪いのですが、切替は早いです ●仕上がりのイメージです 弦アースの取り方は、配線をして行く中で変更になるかもしれません●ボリュームノブ以外は外観を変え無い前提で、サーキットを先に組んでおきます🌻電池ボックスを最大限利用してサーキットを組んで有ります。 コントロールポットをプリアンプの位置と言う、アイディアも勿論有りますが、汗が原因で 今回のトラブルが発生した以上、同じ位置にサーキットを組むのは如何な物かと判断したのと プリアンプの位置にポットを付けますと必然的に配線が長くなります。 また、プリアンプを外してポット取付用のカバーを作製しますと、収まりが宜しく無いですね 構造はシンラインと同じですから配線が長ければノイズを拾うリスクも高くなりますので、 Godin のモデルをイメージしてコントロールポットを画像の位置に決定しました◆サーキットを組込んで行きます●プリアンプ部の配線は一切繋がってませんので、取付穴を隠す飾りになります●ブリッジ下にセンターブロックが入っているために、最初のアイディアではアース線の 取り回しに無理が有るために、試行錯の結果、弦アースはこの様に取りました 極力目立たない様にアース線を入れて有ります 0.5mmのスペーサーは結果的にアース線を通すスペースになりました。●サーキット組んでいる際に、トーンポットが有った方が収まりが良いので トーンポットを増設する事にしました。 仕上がりはこの画像の通りになります ●サーキットを組込みました◆セッティングを確認します●6E/12Fは、驚きの1.80mmです●1E/12Fは、1.50mmで、正に究極の弾き易さです 1E弦は1.50mmを下回ると、殆どのポジションでフレットに接触します🌻使用する弦にお願いが有ります●通常の010〜のエキストラ・ライトゲージですと、サドルをおっぺす力が弱く アンダーサドルピエゾに掛かる圧が弱いため、0.11~のカスタム・ライトゲージを 使って頂きたいのですが、011~ですと太過ぎるので有りましたら、アリアの 011~から始まるエキストラ・ライトゲージを使って下さい この弦はダダリオ等のカスタムライト弦とは弦の太さの組合せが微妙に違っている 珍しいセットです。●ヘッドストックの仕上がりです●ネックは完全ストレートですから、この弦高でも問題無く弾く事が出来ます●リペアの完了です コントロールノブがこの位置でしたら、やはりV&Tの2個の方が見栄えが宜しいですね🌻弾き易さは最高ですが、構造上アコギとセミフォローボディのエレキとの中間って感じです Kanoさんはテレキャスをライブでお使いになられてますので、アコギとの使い分けは自由自在 と思いますので、究極の弾き易さをご堪能して下さい。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月08日
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◆ StratoCaster魔改造のサポートして行きます こんな事を依頼して来るのは、ご期待通りミキサーのU様です U様は、工房の魔改造倶楽部の会頭を務めておられます 最近になって魔改造ビョーが再発されたそうです ボディ&ネック以外は全て入れ替えて、サーキット以外のハードウェアーの 入れ替えを担当する事になりました◆画像から確認して行きます●ピックガードの中は全て入れ替えが済んでる様です。 ピックアップは手巻きのハンドメイドタイプに交換したそうです●フレットは浮きが有る部分を修正します●ナットはエボニーのご希望も有りましたが、ストラトらしさが減る可能性が有りますので オイル漬けに決まりました●トレモロユニットの取付確認と、スプリングが強すぎて、このまま使うとアームが確実に 折れるので、必要で有ればフェンダーのビンテージタイプに交換予定ですが、メーカー欠品中で 納期3ヶ月以上掛かるので、別途ご相談とさせて頂きます●無理やり付けた感が有ります◆改造を開始して行きます●ヘッドをサンディングします●U様がザグった時に勢い余って削ってしまった部分に黒ペイントを塗ります◆ブリッジ&トレモロユニットの取付位置を確認します●EtoEの位置を確認します ブリッジの取付位置に左右どちらかに寄ってる事は有りませんでした●弦を張って確認しましたが、違和感を感じるかは微妙な位置ですが、何とかOKと思います●ローポジはOKです ブリッジの取付位置に狂いが有りませんので、違和感を感じる場合は、EtoEが1mm程度短い タイプに交換する事になります●ナットは素直に外れましたが御覧の通りバキバキです。再利用しませんので問題有りません●クリアが有る程度硬化しましたので、ナットをセットします●ロックペグもセットしました ペグの振れ止めのビスの位置はリマーで、取付穴に固まっていたクリアを取り除きますと 位置を変える必要も無くピッタリ付いてます ロッド調整直後ですから、1フレットの調整はネックが安定してからになります 現状では4D~6Eを微調整すればOKです●U様専用のセッティングにします ベーシストでピッキングが強いので、工房標準よりも高めにセットします●1E側も同様です●音出しテスト中に気が付きましたが、ジャックの船の角度がキツイのでこのままですと トレモロアームを使う事が出来ません。使っているシールドはザウラですから特別に長いって 訳では有りません。●ネックも安定しましたので、1フレットのクリアランスを調整しました●ロックペグも使い易いです●スプリングの位置を調整してブリッジが指定の高さまで、フローティングさせて有ります●フレットの微調整も済みました●リペアの完了です🌻試奏タイムです ハンドメイドの手巻きのピックアップと聞いてましたが、確かにK2の好みの音で 特にミッドブーストが入ってるのでは無いかと勘違いするほどです。 入手したいことをお聞きしましたら、現在は製作を中断されている様で難しい らしいですが、再開したら教えて頂けるそうです 安定して仕入れる事が可能になれば、工房のお勧めピックアップに指定させて 頂く事は決定しました。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月08日
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◆AKLOT テナーウクレレ セッティングです ウクレレのオーナー様は、T様です 前回同型モデルを Lo-G 専用仕様セッティングに続いてのご依頼です 細い弦を張って有りますが、テナーに細い弦をはるとテンションが上がり シャキ!とした張りの有る音で、LO-Gよりも使い易く感じました。 ◆画像から確認して行きます●ピックアップシステム付きで8,000円くらいで入手できるので、コスパの高さに驚いてます 【あくまでもT様と私の個人的な見解です】●ペグもそうですが造りはしっかりしてます●T様はサウスポープレヤーなので、エンドピンの位置を逆側に移動させます●1G/12Fで、3.00mmは高いですね、特にK2ギターファクトリーのセッティングを 体感されますと、とても弾いている場合では無い様です●4E/12Fは、2.80mmで高過ぎます●1フレットは12Fが決まってから微調整で済むレベルです●エンドピンを移動させます ネック材と同じ3.0mmのマホガニーの丸棒を打ち込みます●表面をサンディングしてマホガニーの着色剤を塗ってから、艶有りのクリアを塗ります●予定の弦高になる様にサドルを調整しました●4E/12Fは2.25mmでOKです●1E/12Fは、2.00mmでOKです●1フレットの調整も済ませました●セッティングの完了です
2023年01月06日
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◆S.YAIRI YE50-BB セッティングです ギターオーナー様は、Kawasima様です 千葉県東金市で、【HottoSpace】と言う【もみほぐし店】を経営されておられます 工房の常連のあっちゃん&のりちゃん のバックギタリストとして活動を開始されて、今月の14日に 富里市のWAYS様のライブで使う予定で点検にお持ち頂きました◆画像から確認して行きます●シースルーでブルーカラーのギターは珍しです●S,YAIRI のギターです●6フレットから上のローポジがバズるとの事で、ロッド調整後に3G~6Eを軽く 擦り合わせますと、簡単に解決しましたが、念のためアンプからの出力を確認しますと 1Eの音の出力が極端に弱くなってます🌻2年前の9月にサドル割れでボーンのオイル漬けに交換したのですが、アンダーサドルピエゾの サドルは、緩めに加工しないと圧力が均一に掛からすバランス良く音が出ませんので、 セオリー通りに緩めに加工してセットしたのですが、サドル溝のローズウッドが乾燥期の影響で 縮んでユルユルになっていた事と、どの時点で入れられたのかは不明ですが、スペーサーが2枚 挟んで有り、それもピエゾに圧が均一に掛からない原因だった様です●スペーサーを全て取除いて、サドルを新しい物に交換しましたが、夏場に向かって湿度が上がると 取付に余裕が無くなり、ピエゾへの圧が変わって音が安定しない可能性は否定出来ませんので 湿度が上がった時に、前回製作したサドルに交換する必要が出て来るかも知れません。 サドル溝の夏場と冬場の差が、0.3mm有るブリッジも珍しいです●スペーサーを入れるならサドルを交換するべきと思います●音質も安定して全弦のバランスもOKです●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●リペアの完了ですが、アンプのチューナーと音出しの切り替えスイッチの接触が悪く 近い将来に工房でお話しした様に、マグネットのピックアップに交換する可能性が 有る事をご承知下さい。to be
2023年01月06日
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◆Martin D-45VR セッティングのご依頼です ギターのオーナー様は、T.M様です。 以前からリペアをお願いされておりましたギターでTM様のお宝ギターです◆画像から確認して行きます●90年製作のギターで経年変化も有り貫禄が出始めてます●ヘッドのシェルも通常ラインとは違う物が使われてます●Martin社長のネームインレイが入ってます●ピックガードはTOR-TIS社製に交換されてます◆リペア開始して行きます●6E/12Fが3.50mmを超えてますので、通常のルーラーでは測定出来ません 因みに3.75mm有りますが、サドルの出が十分に有るためにセッティングには問題が有りません●サイドバインディングが縮んで剥がれたのを接着されてそうで、ちゃんと接着されてますが 縮んだ分で離れてる部分は補修をします◆ブレーシングが剥がれているかも?と言う事でノックテストの音の違を聴いて頂きました 剥がれているどころか、剥がれ放題が正しい表現でした バック側4本を左右分類しますと、1番の右以外は全て剥離してました◆サウンドホール際の1番&2番から接着固定して行きます●1番の左です●2番の右です●2番の左です ジャッキを掛けて、外部からボディクランプを掛けて密着性を高めて固定を待ちます●4番の左右です 3番を撮影する事を忘れてました●バックのサイドバインディングの隙間を埋めました🌻何とサドルが外れません!●どうやっても外れる気配が無く、恐らく接着剤で固定されている様なので、ルターで削り取って 除去するしか方法がないと結論が出ましたが、外さずにトップを削って弦高が調整出来るか 計算したところ、6E接点を1.5mm/1E接点を1.0mm削って【350R】で整形すればOK と判明しましたので、サドルをセットしたまま予定に高さになる様に修正しました。 将来的にサドルの交換が必要な際には、ルターでサドルを削り取る方法しか有りません。🌻ギター博士のItaの情報で、D45のロングサドルでマーチン氏のインレイが入ったギターほ 超レアで、知らないのも無理は無いですが、このギターのサドルは外れないそうです 交換する場合は、半分に切断して慎重に叩き割る以外に方法は無いとの事です。◆セッティングを確認します●6Eは0.60mm有りましたが調整済です●6E/12Fは、2.40mm有りますが体感的にはもっと低く感じます、 お話したマーチンマジックです●1E/12Fは、1.80mmにセットして有ります●ナットも良く見ると純正品で無く、交換されている様な印象を持ちました ●フレットボードは特に手を入れる必要は有りませんでした●サイドバインディングの隙間の仕上がりです●リペアの完了です 工房のアコギリペア史上、初となるサドルが外れない試練をクリアして、3.75mmの 弦高から理想的なセッティングを施す事が出来ました、 常識を外れたサイズの巨大ペンチを駆使しても外れないサドルに、恐るべし素人リペアを 久しぶりに堪能させて頂きました🌻お渡しは来週の水曜日以降で有れば、ネックの微調整も済んでいると思いますので それまでお待ちください。 音質も繊細さだけでなく、迫力が増した様に感じてます🌻お渡し直前の最終チェックです●ナットはギリギリ大丈夫ですが、近い将来交換する必要が有る事を記憶しておいて下さい●3G&4Dのピキ音は溝の角度の問題で、ナットファイルを使いますと底面まで削る事になり、 今回はサンドペーパーで角度を付けただけですから、若干残る可能性が有りますが、調整後の チューニングでは随分収まりました●ロッドの微調整をして2.40mmです 普通ですともう一息なのですが、全く問題有りません。マーチンマジックです●1E/12Fは、1.90mmで全く問題有りません●1F~4Fのフレットクラウンが気に成りましたので、修正しておきました●ネックも最高の状態です●適正な弦高に修正しましたので、お預かり前よりも音が良くなってると思います 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年01月02日
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