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◆YAMAHA LL-5D フレットボード着色です ギターオーナー様は、Ita様です◆画像から確認して行きます●台湾工場製の固体で完成度が高い評されております●サウンドホールからハカランダとは違う、ローズウッドの香りを感じます トップはソリッドですが、サイド&バックは合板のため通常は、内部のローズウッドに 香りが出る様な、良質の材は使わないと思うのですが、Ita様もこの香りが購入した 理由だそうです●Ita様とお話しながらフレットボードにバイオリン用の、フレットボード・ステインを塗ってし まった後に、塗る前の画像を撮り忘れていた事に気が付きましたが、ご本人が確認してますので 問題は有りません●お話の中で弦高がやや高いので調整して欲しいとのオーダーも頂きました●6E側で1.00mm、1E側で0.50mm高いので、工房標準にするためにサドルを削ります●サドルの調整が済みました●サドルをセットして弦を張り戻します●弦を張り戻しロッド調整をしてから、1フレットのクリアランスを確認しますと6E~3Gが微妙に高いので、1時間ほど空けてからナットを調整します●0.5mmのスペーサーは僅かに引っ掛って通る高さに調整しました●6E/12Fは、2.20mmにセットしました●1E/12Fは、1.75mmです●オイルを塗って仕上がりです●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月28日
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◆Gibson ES-335 ネック捻じれ修復 ギターオーナー様は、Sega様です Sega様と同じ生また年に製作された復刻版モデルです 購入時の説明には無かった、ネックの捻じれは有りますが 何かのご縁と思って、手放す事をしないで手元に置いていたとの事ですが、 何とか元の状態に戻して上げたいと、友人にお聞きしたりネット検索で 弊社ブログのJ-45の記事をご覧頂いた事がご縁で、工房にお越し頂きました◆画像から確認して行きます●ボディ全体のコンディションは良好です●真っ白いナットを見ると何故か落ち着きません ➡同型モデルの画像を検索しますと、【真っ白な牛骨ナット】がマウントされていましたので 19○○年の仕様だったようです。●フレット見る限りでは殆ど弾かれた形跡が有りません●Gibsonはこの向きでセットされており、この逆向きでセットしますとオクターブ調整用の ネジが回し難いのです。 出来れば、ブリッジのセット向きを世界共通にして頂きたいと思います 元の状態から逆向きにセットしますと、オクターブチューニングをやり直す必要が有ります。 ◆ネックの状態を確認します●治具を当てるまでも無く、捻じれている事が直ぐに確認出来る状態です●フレットボードスケールで確認しますと不思議な現象が有りました フレットボード上で6E弦の下はストレートで、捻じれの影響で1E弦の下は 1~5フレットで隙間が開くはずなのですが、捻じれに見合った隙間が開いてません 原因を確認してからネックアイロンを使って修正して行きます◆リペア開始して行きます●リペア手順のご説明通り、ロッドフリーにして本来のネックがロッドの影響を 受けずに、自由にさせて本来の捻じれ具合を見て行きます ●ロッドフリーにして1日経過しましたが、捻じれが改善する方向に動く事は有りませんでした●ネックの曲面を測定する治具を当て、捻じれのレベルを画像に残し修正後と比較出来る様にします●ネックスケール違った当て方にして、捻じれのmm数を測定します●捻じれの有る1E側です●6E側です どうやって測定しているかは非公開とさせて頂きます●第1ステップとして均一にスペーサーをセットしてネックアイロンを掛けます 時間と温度は非公開です●第2ステップは捻じれの数値に合う様に、スペーサーを噛ませてネックアイロンを掛けます●アイロンを外した直後の捻じれの修正具合を確認します 正常な状態に戻っている事を確認しました●ネックにはアイロンの余熱が残ってますので、治具を変えてネック材が冷えるまで クランプ固定します●ボディ側からネックを確認しますと、ストレートに修正されてます●ヘッド側からもネックを確認しますと、ストレートに修正されてます●ギターは何処を明確な基準点や水平直角が出てませんので、画像の様に フレットボードを水平に保ち、フロントピックアップに正確に切出されている板を置き ナット溝に定規を置いて戻り具合を確認します●定規の90mmの上に見えるのがエスカッションの上に置いた板です ネックが水平に戻っている事を確認しました●捻じれの戻りが発生しないかハードケースで保管して確認して行きます●今の所は、捻じれの戻りの発生が無い様ですから、弦を張り戻してセッティングして行きます●ブリッジ駒の捲れ上がった部分を、デザインナイフで取除いておきます●ネックの状態を確認しながらロッド調整をして行きます ベストと思われるポジションが決まりましたので、2時間程度そのままにしてから ロッドが安定した所を見極めてから、弦溝を調整して1フレットのクリアランスを決めます●1フレットのクリアランスが決まりました●6E/12は、1.80mmにセットしました●1E/12Fは、1.35mmにセットしました●オクターブチューニングは微妙にズレてましたので調整して有ります●捻じれていたネックは元通りに修正して有ります●リペア前は1E側が見れば直ぐ判る程捻じれてましたが、通りです●詰めのセッティングも済みましたが、お渡しのタイミングは、念のため金曜日以降に させて頂きたいと思ってます 🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月25日
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◆YAMAHA FG250 のセッティングです ギターオーナー様は、Ita様です 某ショップで準ジャンク品として入手されたそうですが 弦高を下げて欲しいとご依頼を頂きました◆画像から確認して行きます●FG-250のグリーンラベルでFタイプ?記憶が有りませんので、初めてのリペアと思います 同じFタイプですと、130,170、400番台は多数リペアさせて頂きましたが、250はエアーポケット の様で、個体が少ないのでは無いかと思います●FG-250グリーンラベルは市場に出回る個体が少ないかも知れません、隠れたレアギターの様です◆リペア開始して行きます●サドルのセット向きが逆と、ピンがホールに収まってません●ホールの周囲の形状から削られた様にも見えますが、正確な判断では有りません●サドルを正常な方向にセットして弦高を測定して行きます●6E/12Fで3.10mm有ります●1E/12Fは、2.50mm有ります●このセッティングで音出ししますと 2Bの1フレットのエクボが深すぎると思ったら予想通りでした👇●2フレットにベタ付きしてしまいます●試しに弦を溝から外れた位置まで引っ張ると問題は有りません ここまでエクボが深いとエクボ取や、擦り合わせが出来るレベルを軽く超えてますので フレットの交換以外に解決策は有りません。 全てのフレットを交換する必要は無く、1フレットだけ交換すればOKです◆1フレットを抜き取りますが、ヤマハのビンテージギターは接着剤が使われている事が有りますので フレット加熱用に先端を改造した鏝で加熱してから抜き取ります●予想通りフレットのエッジから接着剤らしき煙が出て来ました●フレット溝がササクレ無いように慎重にフレットを抜きます 溝に接着剤の痕跡が有ります●フレットボードを軽くサンディングして整えてから、フレット溝を0.5mm巾と打込む深さまで 調整します●溝が正しく修正されているか専用のスケールで確認します●1フレットを打ち込んで、2フレットと同じ高さになる様に調整し、2&3フレットに付いた フレットのエクボも可能な限り取り除いて有ります◆フレットの交換が済みましたのでセッティングして行きます●ご希望の弦高に収めるためには、ブリッジのトップを1.0mm削る必要が有ります🌻この先はIta様が工房にお越し頂いて、お見せしながら仕上げましたので画像は割愛させて 頂きます 工房標準仕上げの、6E/12はF2.25mm、1E/12Fは、1.75mmに仕上げてお渡し致しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月22日
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東京組曲2020 あの日、 私たちは突然世界から遮断された。 渋谷 【シアター】イメージフォーラム で絶賛上映中です お問合せ☎ 03-5766-0114 2023年になって3年ぶりに世の中が、正常に近い状態で動き始める様になりました K2ギターファクトリーが、ギターメンテナンス&ライブサポートをさせて頂いております シンガーソングライター&舞台俳優の、畠山智行氏が出演される映画が5月13日から 上映されております。 この3年間はライブ予定の延期や中止、また、お世話になっていたライブ会場の閉店で 音楽アーチストとして大変な時期を乗り越えて来られました。 この映画は20名の共演者様それぞれの体験が描かれております。 ●映画のパンフレットです◆昨夜の、千葉県富里市【WAYS】様でのライブです 普通にライブが開かれ、お客様にお越し頂ける事に感謝をしながらのライブでした。 この3年間は普通の事が普通に出来ない、普通って事は本当は奇跡的な事だと感じ これからも、全てに感謝しながら活動をして行きたいと思います。 畠山 智行
2023年05月21日
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◆YAMAHA FG-360 グリーンラベル セッティングです ギターオーナー様はJ様です 40年程前に新品で購入されて、久しぶりに弾いたところ弦高が高く【何とかならないかな?】 とネットで検索し、弊社のブログを見てご依頼を頂きました。 ヤマハのカラーラベルシリーズのリペアは多数手掛けてまので、リペア工法が確立してますので 安心してお任せ頂きたいと思います◆画像から確認して行きます●ビンテージギターの風景をご説明するために、画像の左下を軽くワックス掛けして 風格を実感して頂きました。違いに驚かれて更にFG-360への愛着が深まったと思います ●ギターの顔でも有る、ヘッドストックを磨くと更に良い景色になります●この色でグリーンラベルと呼ぶのか、未だに納得が行って無いのは私だけでしょうか?●サドルは既に削られてますが、弦高を下げる事に支障は有りません●工房所有のFG-360はクリアが全く残って無いので、サテン仕上げと思ってたのですが J様のFG-360はクリアの痕跡が残ってますので、経年変化でクリアが落ちてサテン仕上げに 変化する様です◆リペア前のコンディションを確認しておきます●6E/12Fが3.30mmではご機嫌に弾ける高さで有りません ●1E/12Fは2.75mm有りますので同じです◆リペア開始して行きます●予定の弦高にするために逆算すると、サドル溝を1.0mm掘り下げる必要が有りますので 工房で作った治具で掘り下げておきます●ブリッジを観察しますと、既にトップだけ削られた形跡が有りますが、 計算通りにサンディングします●ブリッジの高さが予定通りになっているか確認します 予定通りでOKです●溝の深さも予定通り4.0mmを確保して有ります ピンホールとストリングガイドを整えましたので、ボディ内の埃と共に吸い出します●埃は湿気を呼び込みますのでギターの大敵です、弾き終わりましたら、毎回弦を緩めて ハードケースに保管して下さい●すっかり綺麗になりました◆ロッドを限界まで締めて有るとの事でしたので、一旦、完全フリーにしてロッドが効いていない ネックの状態を確認するために、1日放置して様子を見ます●ロッドフリーの状態で弦を張り戻しセッティングして行きます ●サドル溝を掘り下げた事で6E/12Fは、正解標準の2.50mmまで下がりましたが ネックを握りますと高く感じます●1E/12Fは2.25mmで高いです●サドルを調整する前にフレットボードのRを確認しておきます●予定の弦高になる様にフレットボードと同じ、350Rにサドルを調整してセットします●フレットボードも弦を張った時点で限りなくストレートに調整しました●予定通り6E/12Fは2.25mmです●同じく1E/12Fは1.75mmです◆全てのポジションでバズリが無いか確認して行きます●いきなり6Eの解放がバズリました●原因は簡単でナットの弦溝が全体的に深く、特に6Eが低い事と、他の弦に比べて太いために 軽くピッキングしても弦の上下動でバズリが出ます 画像でも6Eと5Aのクリアランスが違う事が判ると思います◆解決方法のご相談です ①消耗品でも有りますナットを水牛骨のオイル漬けに交換する ②6Eの1フレットを基準にフレットを擦り合わせて行く この工法は同じく消耗品でも有るフレットを削る事になります フレットを削る時は、他に選択肢が無い事、削る事が最も合理的で有る事が前提条件です 今回は全てに該当しません ③解放弦がバズらない様にロッドを緩めて全体的に弦高を上げる ↓ 弦高が6E/12Fで2.50mmくらいに必然的に上がり、それに合わせてサドルを下げても 順ゾリが出ますので、6E/12Fを2.25mmに調整しても、順ゾリの関係で弾き難く感じます 毎日、ご機嫌に弾くためにはナットの交換がベストと思います お見積もりには入ってませんので、了解を頂きたいと思います◆セッティングを中断してボディにバフを掛けて行きます●細目のコンパウンドから超鏡面仕上げて磨きますと、ビンテージギターの素晴らしい 味わいが出て来ます●ブリッジの微調整は有りませんので、特殊なオイルを塗って磨いて仕上げました●フレットボードにオイルを塗り込みました フレットの磨きは済んでません●バックのステッカーの剥がし跡は、ステッカーを剥がす時に表面のクリアーも一緒に 剥がれた様で、周囲と同じ艶には成りませんでした 工房のFG360はバック&サイドのクリアがすっかり落ちて、サテン仕上げの様になってますので 元々、表面のクリアは極薄で吹かれているのかも知れません◆ナットを交換する了解を頂きましたので交換して行きます●ナットにオーバーラッカーで吹かれてますので、ナットとヘッドストックの境目を 切り離しておきます●ドライヤーで温めて、更に○○しますと綺麗に外す事が出来ます ○○は工房秘で非公開です●交換するオイル漬けのナットで色合いがピッタリの3年物を使います●左がオリジナルナットで右がネックに合わせて削り出したナットです●グリーンラベルのナットは幅広の45.0mmで、オリジナル・ナットは45.0mmよりも短く 製作されてますが、弾き心地に違和感が有りませんので、オリジナルと同じ位置に 弦溝を切って有ります。 画像のナットは仕上げ前で、6E&1Eの外側が広く感じますが、オリジナルと同じ位置に各弦が 来てますので、弾き心地に変化は有りませんのでご安心下さい ●ナットが隙間無くピッタリ収まっている事を確認しました●お使いになるコンパウンド弦に合わせて弦溝を切って有りますので、巻弦が溝に収まってません 弦を交換してから仕上げをします ●弦を交換するタイミングでヘッドにワックスを掛けます 音叉マークもろとも消し去ってしまう、可能性が有りますので手掛け仕上げです●ヘッドストックはギターの顔ですから、ピカピカになりますと印象が変わります●ネック裏も超鏡面仕上げして有ります●ご用意頂いたコンパウンド弦を張って、1フレットのクリアランスを調整しました●弦高を確認しますと、6E/12Fで2.30mmでOKです●1E/12Fは、1.80mmでOKです●ナットはマイクロファインで磨いて艶を出して有ります●ネックの仕上がりです●リペアは完了しましたが、ロッドの調整をしましたので、ロッド調整でネックが安定したと 確認出来るまで、数日のインターバルが必要ですから完了のご連絡まで数日お待ちください ➡ネックが安定している事を確認出来ましたのでリペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月20日
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◆GUILD D-140 ブレーシング剥がれ ギターオーナー様は、SA様です 魔改造倶楽部会頭のU様からご紹介頂きました SA様はマルチプレーヤーで、ギター、ベース、ドラム、キーボードと多重録音すれば 一人でバンドが成立してしまいます。 ◆画像から確認して行きます●新品で購入されてどれだけ弾き込んでいるか判るギターです●D-140は過去に一度弾いた事が有りますが、繊細な出音と驚きのコスパでブログ内でお勧めした 事が有ります●サイドに割れ止めが有りますのでオールソリッドと言う事になります●オールソリッドボディですが、サウンドホールを見ると?です ソリッドの2枚合わせの極厚トップかと思いきや、サウンドホールの周囲に補強板が張って 有ります●トップ落ち対策されている構造の様です◆ブレーシングの剥がれ箇所を確認して行きます●バック1番の左●バック2番の左●バック3番の左●バック4番の左●バック2番の右●バック3番の右●バック4番の右 4本のバックブレーシングで接着固定されていたのは、1番の右のみと言う事です●トップのブレーシングは1カ所は目視で判断出来ましたが、他に付きましてはノックテストを しても、他のブレーシングの反響音が混じるため、バックの接着固定が完了してから確認します◆リペア開始して行きます●ボディ内に埃が有りますと、湿気を呼び込み良い事は一切有りませんので、毎日弾いたら 弦を緩めてハードケースに保管をするようにして下さい PS・湿気も勿論ですが冬場の湿度が40%を下回る時は、ソリッドギターの宿命でも有る トップ割れを含もボディの割れを呼び込みますので、ハードケース内の保管を心がけて下さい●ブレーシングを接着する前に埃を吸い出しておきます●ピックアップ取付のオーダーも頂いておりますので、ジャクの穴を開けておきます タケノコ➡面取り➡竹用ドリルを使って開けて行きます●ジャック穴が真っすぐ開いているか、この治具を使って確認します ボディにピッタリ付いてますので、正確に開いている事を確認しました◆ブレーシングを接着固定して行きます●バック1番の左です●バック2番の左です●バック2番&3番の左です●バック4番の右です ボディ内に腕がスッポリ入りませんでしたので、ジャッキが必要な位置に掛けられ無いため、 届く位置だけジャッキを掛けて圧着は別の方法を取ってます●バック3番&4番の左です バック4番も同様の方法を使って圧着してます●ブレーシングの接着固定を待っている間に、フレットボードをクリーニングいておきます●乾き切ったブリッジにオイルを塗っておきます●サドルに付いた弦の跡は、バズリの原因になる事も有りますので、サンディングして出来る限り 取除いておきます●バック側の接着固定が済みましたので、トップのブレーシングを接着固定します●タイトボンドの硬化を待つ間にフレットボードをクリーニングしておきますが フレットのエクボが深過ぎので対応策を考える必要が有ります●目測値ですが最大で50%は入ってますので、擦り合わせをしますとフレットが低く成りすぎて 音に悪影響が出る事と、エクボを中途半端に残しますとバズリの原因になりますので 表面を磨く程度に留めました。 エクボが遠因で同じフレット内でバズリが発生した時は、フレットの交換が最善の選択と判断しました◆ボディ内のリペアが済みましたので、セッティングして行きます●ボディ全体にバフを掛けますと、弾き込まれたギターはキズさえも素晴らしい景色に見えて来ます●ロッド調整の限界点を確認します 6E&5Aには余裕が有りますが、これ以上締め込みますと4D~1Eが低く成りすぎますので ここが限界となります●6E/12Fは2.60mm有りますので、これを基準に調整して行きます●1E/12Fは2.10mmです 世界標準ではこの弦高でOKですが、ネックを握りますと個人差は有ると思いますが、 弾き易いとは感じられません◆予定の弦高になるようにサドルを下げます●予定通り6E/12Fは、2.25mmにセットしました●1E/12Fは、1.75mmです●エクボの深い部分が心配でしたが、2B/3フレットが僅かにビビリが発生しますので 必要最小限で擦り合わせします●擦り合わせるフレットにマスキングしておきます●エクボを完全に取りきると低く成りすぎますので、バズらない様に擦り合わせをして有ります●弦を外して有りますのでピックアップを取付けます●コンデンサーの位置は試奏しながら微調整しますが、この位置で問題は無いと思います◆リペアの完了です●新設したT-902です●1フレットのクリアランスもOKです●6E/12Fは、2.25mmでOKです●1E/12Fは、1.75mmでOKです●深いエクボを修正して有りますので、リペア前と出音は変化してると思います●ヘッド裏のクスミもコンパウンドで磨いて改善されてます●リペアの完了です🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月12日
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◆Fender .JP MUSTANG セッティングです ギターオーナー様は、KIKI様です ハードオフ様で見付けて購入されたそうです。 ◆画像から確認して行きます●弦高が高くブリッジの調整だけでは弾き易く出来なかったので、ロッド調整ををするために ネックを外して調整します KIKI様の目前で仕上げましたので、レポートで報告する必要が無いため画像を残してません●MUSTANG 系はスチューデントモデルとして発売されたと記憶してますが、トレモロを除くと、 音的に実に扱い易いギターです●弦のテンションが掛かっていない状態で、僅かに逆ゾリにセットします。 画像は微調整する前で、ロッドを動かしてから20分ほど時間を空けて微調整してます🌻弦を張り戻してネックの状態を確認して、更に、ナットの6E/5A/4Dの溝を調整して リペアは完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月06日
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◆GUILD F-50 音質改善のご依頼です ギターオーナー様は、Hat様です 21年12月にLRバックスの iBEAM の取付をさせて頂きましたが、 今回は最近リペアした他のGUILDと比較して、もっとポテンシャルを引き出せるのでは 無いかと感じてのご依頼です リペア方法を一任されて居りますので、その分責任は重大です ◆画像から確認して行きます●1年半ぶりの再会で、セッティング自体に大きな変化は無くコンディションを保って くれております。 出音をチェックしましたが、ご要望の、1E&2B/12フレット付近 3G&4D/7F&8F付近も そうですが、全体的に輪郭のハッキリしない出音に聴こえて来ます ダダリオが限界付近と言う事を割り引いても、1年半前の出音と変化している様に思います●最もギルドらしいヘッドのデザインで、J55を踏襲してます●フレットボードの仕様はJ55と殆ど同じですが、ネックが握り易い太さに成ってます●弾き込んだ証ですが、ネック材のマホガニーが大気と直接触れるのは宜しく有りませんので 被膜を作るオイルを塗り込む事にします◆リペア開始して行きます●ギターのハードウェアーで出音に対して、絶大な鍵を握っているサドルから手を入れて行きます やはり、工房で使っている水牛骨のオイル漬けと比較すると、牛の種類は不明ですが、 軽量で【これだけのボディを振動させて正しく鳴らす事が出来るのだろうか?】と疑問に思います 既存のサドルは2B付近が下がって削り出されてます。恐らくピンポイントで弦高を調整するための 対応かと思います●オクターブが合ってますので、オリジナルをコピーして削り出しました ●2B付近を調整しないで、フレットボードの350Rで削り出して、弦を張った際に 必要と感じたら2B付近を微調整する事にしました●もう少しサドルの出を増やしても良いかも?と感じますが、感覚的にこの高さのために 音質が云々、と言うほどの高さでは有りません●ピン穴の円周を面取りしました🌻サドルを差し替えて試奏しました結果ですが、濃霧の中のから、霧が少し薄くなって来たました と言う例えで正確にお伝えできるか判りませんが、そんな感じです。 前回のギルドでも効果が有ったナットに手を入れます↓●弦との接点が長すぎます 他メーカーのアコースティックギターでは、特に問題が出る様な長さで無いのですが、 ギルドは接点を短くすると良い結果を生む事が多いです●ナットを削ろうと弦を緩めましたら、1E弦が切れましたがサドルを削る事に支障がないので 整形後に弦を交換します●接点を減らし弦溝を整えたナットの仕上がりです●ロッドを微調整してから試奏して行きます ギルドのロッド調整でご質問を頂く事が多いので、この場をお借りしてご説明致します 使っているレンチは電ドラのビットと同じサイズで、電ドラのビットを使うための物を使ってます のご説明お判り頂けると思います🌻サドル&ナットに手を入れた事で、霧が完全に晴れて快適なドライブモードに入ったと 断言出来る出音に戻りましたが、これで満足しないで更に出来る事が無いか検討します●マホガニーむき出しでは湿度の影響をまともに受けますので、オイルジェルを使います●通常のオイルフィニュッシュでは表面に被膜を作りませんが、このジェルは被膜を作って 木材を保護してくれます 塗った木材の色合いに変化も少ないので安心して使ってます●テールサイドのキズを修復して行きます●キズをサンディングしてエアブラシでクリアを吹いてから、コンパウンドで仕上げて有ります 何処にキズが有ったのか判らないと思います 🌻ペイント補修には硬化待ちが有り、その間に出来る事を考えましたが、出音は確実に 別のギターに変貌しており、Hai様のご要望に叶う仕上がりと確信しておりますので セッティングの詰めをして行きます●接点を減らしたナットの仕上げは、マイクロファインで磨いて艶を出して有ります●1フレットのクリアランスも問題は無いレベルです●6E/12Fは、2.25mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.75mmです●被膜で保護してくれるオイルジェルを使ったネック裏の仕上がりです●サドルもマイクロファインで艶を出して有ります ●フレットボードの仕上がりです●音質改善のリペアは数値で表す事が出来ない分、自分の感性のみで進めて行きますので 集中力と耳力が問われるリペアですが、満足頂ける仕上がりになっていると確信しております🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月05日
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◆ニューヨーカータイプ・アコースティックギター ギターオーナー様は、Hat様です こちらのギターは、Hat様がご自宅で気軽に弾けるギターとして一番のお気に入りです 残念ながら、コーションラベルも焼印も無くネックブロックには9V電池のホルダーが 有るために確認が出来ません◆画像から確認して行きます●12フレットジョイント/スロッテッドヘッド/直線的なブリッジ/ ニューヨーカータイプの王道スタイルです●スロッテッドヘッド仕様です●取付られているピックアップと、ソリッドトップなので有名メーカー品と思いますが、 残念ながら特定する情報が有りません◆リペア開始して行きます●ジャックが緩んでましたので、外して調整して有ります●エボニーのブリッジでニューヨーカースタイルのブリッジは、木目の流れる方向のせいか 稀に割れる事が有ります●タイトボンドを流し込んでから、エボニーの切粉でパテを作ってパテ埋めをします●サンディング後にオイルで仕上げて有ります●アンダーサドル・ピエゾのサドルは、溝に対して僅かに余裕を持たせて製作します 遊びが無いとピエゾに対する圧力が均一に成らずに、各弦のボリュームにバラつきが出ます●サドルをセットしますと、画像の通り前倒ししてます●遊びを通り越して余りにも緩く、前に倒れてる事が原因でブリッジが割れたと考えるのが 妥当かと思います 緩すぎるサドルは出音にも影響が出ますので、サドルをオイル漬けに交換する必要が有ります●ニューヨーカータイプですから、400Rのフレットボードです●サドルを削り出しました●サドルをセットしました。適正な遊びを持たせて有りますが、前後に動く事は有りません●6E/12Fは、2.10mmにセットして有ります●1E/12Fは、1.75mmです●1フレットの弦高で1Eが他の弦に比べて低く、画像の通り1Eの溝が深いのですが、 直ちにナットを交換しなくても、暫くは弾く事に支障が無いと判断して、 ナットの交換は見合わせる事にします●フレットボードの仕上がりです●リペアの完了です🌻お預かりの際にブリッジが割れてましたので、音出しテストが殆ど出来なかったので 出音の記憶が曖昧ですが、サドルの収まりが改善された事で、出音は確実に良くなって いると思います。🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月05日
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◆Taylor 510e ピックガード交換です ギターオーナー様は、Hat様です 先週、セッティングをさせて頂きまして、リペア前と後の出音の違いで、 Taylor 510e が持っているポテンシャルを、最大限引き出せた仕上がりにご満足頂きましたが、 ピックガードに違和感を感じられて交換のオーダーを頂きました◆画像から確認して行きます●後発メーカーのTaylorが、カッコ良くて独創的なデザインを、他社のデザインと被る事無く デザインするのは大変な事だったと思います ●一般的なティア・ドロップタイプが最初のご希望でしたが、Taylorの方大きくオバーサイズに しますと、何か変な?デザインになってしまいます。 マーチンサイズにしますと、ピックガード跡がしっかり残ってしまいますので オリジナル・デザインで黒のピックガードにする事に決定しました 因みに画像のギターはTaylor では有りません ●ピックガードを外す時は、柔らかいプラスチック製のスクレーパーを使う事は 絶対で、金属のスクレーパーを使いますと、ボディ&ピックガードにダメージを残す 可能性が有りますので工房では使いません●ピックガードを外した時にボディに残った両面テープは、ホワイトガソリンを 使いますと、ラッカー塗装を痛める事が有りませんが、細心の注意は必要です ゲスト様が参考にされて使用される場合は、全て自己判断&自己責任でお願い致します。 仮にトラブルが発生してもK2ギターファクトリーでは一切の責任は負いかねます●Taylorの両面テープは超強力タイプの様で、何とか綺麗に取り除く事が出来ました べっ甲柄の薄い部分に紫外線が通過して斑になっている様です🌻黒➡べっ甲柄等の交換依頼は頂きますが、今回の様なご依頼は有りませんでしたので 黒のピックガードのストックをして居りません。 明日入荷の予定です●ピックガードが入荷しましたので、見ても判らない程度にオーバーサイズで切出して有ります 純正のピックガードが余りにも薄いので、質感と言うか・・・じゃ無かったかと思います ●サドルをエボニーに交換してあるのと、ブリッジ&フレットボードもエボニーなので 黒のピックガードの方がシックリ来ますね●ピックガードの交換が完了しました🌻K2ギターファクトリー 千葉県八街市 八街 に-67-3 代表 加藤 和久 ☏ O8O-5376-O998 ⁂お車6台分の駐車場をご用意しております
2023年05月01日
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