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2009.09.30
XML
カテゴリ: 読んだ本
訳:嶋田 洋一
1995年8月 東京創元社より

宇宙船キャリエルとその相棒ケフは、この道14年の異星探査チーム。『自分たちに勝るとも
劣らなぬ知的種族とのファースト・コンタクト』を目指し、今日も前人未踏のその星に降り
立った。そこで2人が見たものは・・・・人類に似た4本指の農民、六本足の馬、はたまた
透明の水の玉に入った蛙たち!? 一農民との接触に成功、彼等の素性がわかりかけたケフの
足元に、突然熱線が降ってきた! 農民言うところの『山からの罰』が下ったわけだ。
嘘か誠か、ここは山の上に住む者、つまり魔術師連中の支配下にあるらしい。宇宙船は魔法と
戦う!

(中表紙 紹介文より)


キャリエルとケフはパートナーとなって14年。
互いのことをよく分かり合っている、気の合うコンビです。
人がまだ降りたことのない惑星を探査に行き、人類以外の知的生命体を探すのが仕事であり、
それらとの出会いが夢でもあります。
2人は子供が興じるゲーム『神話と伝説』のファンで、魔法や騎士や麗しのレディ(騎士が
守るべき姫君といったところ?)などのファンタジーが大好き。

言い回しを日常的に使っています。

そんな2人が新たに赴いた惑星で、人類に似た4本指の農民達に出会います。
人類並みの知的生命体との出会い!?、と興奮する2人は、更に農民達を支配する魔術師の
存在を知ることになります。
遠く離れた山から天罰を下し、瞬間移動を行い、手を触れずに物を動かす魔術師達。
その魔術師達の不思議な力でキャリエルは目に見えない拘束を受け、離陸することができません。
友好的とは言い難い魔術師達と、キャリエル&ケフがどう戦っていくのかが見所。

自由に宇宙を飛びワープすらする科学の粋を凝らした宇宙船が、魔法の力と戦う、というのが
最初かなり違和感がありました。
SFなのにファンタジー?
異種格闘技戦って感じで、しかも科学に比べて魔法だったら何でもアリ。

農民達から見ると、キャリエルとケフの科学力も充分魔法と言えるものなのに、魔術師達の力が
圧倒的に強い感じで、最初は満足に戦えないというのもストレスでしたし。

中盤くらいになって、魔術師達の中に協力者が現れた頃から、ようやく面白く感じるように
なりました。
人間ドラマの展開で、魔法とか科学とか関係ない部分で目を引く要素が出てきたのが良かった。


最後は大団円だったので、まあいいんですけど。
何というか、今までのマキャフリー作品と比べると、よく言えば異色、悪く言えば雑。
人間の描き方もアメリカ的と言えばそうなんでしょうけど、登場人物の心の動きが安易すぎて
日本人的感覚だと付いていけない感じでした。
今まではそんなことはなかったんですけどね。

好きな作家なのに何とも微妙な1冊でした。
共作もこれまではうまくいっていたと思うんですが、弊害が出てきたのかなあ?
今後この方向に行くなら、もういいかなと思ってWikiで調べてみました。
このシリーズは「伝説の船」「復讐の船」とあと2冊あるんですが、その2冊は共作ではなく、
マキャフリーは原案だけ。
「伝説の船」はジョデイ・リン・ナイ(この本の共作者)作、
「復讐の船」はS・M・スターリング(「戦う都市」の共作者)作。

・・・・・・なるほど。
道理で地元図書館では扱いがないわけだ。
きっと私みたいな感想を持った人が、これ以上のリクエストをしなかったに違いない。
とりあえず「復讐の船」だけ読もうかな。
でも『復讐』って・・・・・何だか怖そうでヤだなー。

詳細な感想は以下に。
こんな点が不満だった~というのが書いてあります。(^^;


ケフの緊張感のない振る舞いにビックリでした。
念願だった未知の知的生命体との出会いに興奮しているのはわかるけど、知的生物が皆
友好的とも限らないだろうに、隙だらけの行動。
何かと言うと「魔法だ、魔法だ」とはしゃいでいて。
魔法なんてあり得ないと、科学的力の発動を主張するキャリエルはまともなんですが。

ケフは銀の魔術師ショーメルに、ほとんど拉致に近い形で招待されて、彼の城に赴きます。
そこには他の高位の魔術師達が招待されています。
魔術師達は弱肉強食、裏切りと暗殺の世界に生きていて、ケフとキャリエルの特殊な力を
自分の物にすることにより、他の魔術師より力を得たいと考えています。
そのためにケフは幻影を見せらるなどの精神攻撃を受けるのですが、一番年若い女性魔術師の
プレンナフレイに助けられ、他の全ての魔術師達の追跡を振り切って、2人でプレンナフレイの
隠れ家に逃げ込むことに成功します。

ケフは日頃キャリエルとしているような「ごっこ遊び」的な、騎士のような言葉遣いで
ブレンナフレイに感謝の言葉を述べる。
冷酷な魔術師世界に嫌気がさしているブレンナフレイは、ケフの優しさにうっとりとなって
2人はベッドを共にしてしまいます。

・・・・・いいけど、別に。
キャリエルはケフを独占したがっているわけではなく、日頃のケフの肉体的な相手には、
頭脳(ブレイン)と筋肉(ブローン)の関係に一番理解があるブレーンの女性がいい、
という考え。
自分が人間だったらよかったのに、という思考はまったくありません。
なので、パートナー以外に恋人を持つという新しいパターンもありよね、と思っていたら。

その後、ブレンナフレイがこの惑星を捨ててケフに付いていく、と言い出した途端に
困惑するケフ。
そんなつもりじゃなかった、パートナーはキャリエル以外に考えられない・・・って、
ブレンナフレイの事は遊びだったんかい。(-_-#
純情で恋などしたことのない若い娘相手に。
なんて不誠実でいい加減な男なんだ。可哀相なブレンナフレイ・・・・と思ったんですが。

いろいろな事件が片付いた後、ブレンナフレイを諦めさせるために、キャリエルが
ブレンナフレイのDNAでは安全な宇宙旅行が保証できないと告げます。
ショックを受けて、泣き崩れるブレンナフレイ。
ところがそこで、銀の魔術師ショーメルが礼儀正しくブレンナフレイをプロポーズ。
ショーメルは最初こそケフを拉致していきましたが、後半はブレンナフレイと共にケフ達に
協力して事件の解決を図った中心人物です。
理知的で柔軟な理解力を持ち、私的にはこの本の中で一番魅力的だった人物。

そしてブレンナフレイはポッと頬を染め・・・・・ プロポーズ受けたよ!!

見開き2ページの右端で、ケフと一緒に行けないからと泣いてた女の子が、ページの左端では
それまで目もくれなかった男のプロポーズに「はい、喜んで」ってーーーーーっ!?
誰でもよかったのか、ブレンナフレイ!?
あり得ない展開にクラクラしました。

他にも、農民の協力者ブランネルに対しても、調査や協力を求める時はいい顔をして、
協力後に他の重要な事項に夢中になると、その存在を忘れ去って放ったらかしとか
いろいろいい加減で、ケフもキャリエルも魅力に乏しい主人公でした。

共作者のジョディ・リン・ナイはファンタジー作家だとのこと。
他にどんな作品を書いているのかは知りませんが、魅力あるキャラクターを生み出せる人では
ないなーと感じました。
歌う船シリーズの魅力は、ただその設定にあるのではなく、キャラクターの魅力なんですよね。
ヘルヴァしかり、ヒュパティアしかり、シメオンしかり。
歌う船シリーズを冠しているのに、かなりがっかりな作品だったなというのが、正直な感想です。





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Last updated  2009.10.02 09:41:42
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