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2011.11.08
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カテゴリ: 読んだ本
1992年3月 講談社より

それは一発の銃声から始まった。15年前、大阪の町工場で母を撃った男はどこに?
吉田一彰はその男・趙文礼をさがしていた。公安の田丸もまた趙を追っていた。
ある夜、キタのクラブに現われた趙に中国語の電話がかかり、直後銃声が轟いた。
そして、その時から一彰は、裏社会に生きる男たちの非情な闘いにのめりこんでゆく…。

(「BOOK」データベースより)

1970~1980年代の大阪が舞台。
中国スパイと台北(タイペイ。台湾の首都)スパイ、麻薬や銃を密輸する商売人や暴力団、
大阪府警の公安部などが入り乱れて暗躍する世界。

主人公・吉田一彰は大学生で、幼い頃に母を銃で撃って殺した趙(ツァオ)を捜しています。
その中でに李歐(リ・オウ)という中国人と出会い、それによって裏社会に関わっていくように。

スパイや裏切りのオンパレードなので、「あいつはあっち側」「いや、俺はこっち側」など
故意に嘘をつくヤツや間違った情報を流すヤツが複数いて、人間関係がなかなかつかめず

本当は読み終わった今でも、ちゃんと理解しているのか自信ないです。(笑)
別の本で『李歐』というのがあって、恐らくそれがリオウ視点での話になると思うので、
それを読んでようやく理解できるかも?というところです。

そんな感じで事件とか組織の関係とかは複雑だけど、本質的には主人公・吉田一彰とリオウの
恋に近いほどの熱すぎる男の友情を描いた話だと思います、たぶん。(笑)



以下、詳細な感想となりネタバレとなりますので間を開けておきます。
あらすじは こちら
























一彰がリ・オウに一目惚れしたのは、たぶん初めて会った時だと思われます。
踊っていた姿の美しさや、目から吹き出す炎にやられたようです。

一方リ・オウはと言うと、たぶん「支援グループが来るから」と言われて裏切られた時、
一彰がり・オウの脱出を助けた時かなあ。

「有り金やるから」と言って財布から全部出して渡したんですよね。
1万5,6千円だったけど、「いつか利子をつけて返すよ。僕らの利子は高いんだ」と
答えているので、この時にリ・オウの気持ちが少し動いたんじゃないかと。

その後、一彰はリ・オウの生い立ちを聞きます。
両親とも上海の党幹部の家の出身でしたが、父は浮気を密告されて政府外事局をクビ、

こういう事で収容所送りになってしまう環境というのが、日本では想像しにくいですね。
両親がいなくなり、リ・オウは農村の党幹部の家へ養子にやられます。
文化的な物は何もなく、食べる物にも不自由する苦しい暮らしだったようです。
そこに下放(共産主義に反発する政府や党幹部や知識人を地方に送り失脚させる政策)で
送られて来た学生4人と知り合い、70年の夏、その学生らと村を脱走して香港へ。
香港警察と亡命者組織と共産党と国民党の探索から逃げ回る生活の中、
生き延びるために何でも(ギャングも)やったとのこと。

リ・オウはスパイだと言われているのですが、政治色はありません。
リ・オウが言った『僕ら』という言葉に、一彰が「僕らって誰だ?」と尋ねると、
「中国の公民。天守や指導者以外の治められる者全部だ。農民も労働者もみな公民。
 5千年の歴史が作ってきた中国人の基本的な単位だ。僕らは義理を尊び、恩義に死す。
 奪権闘争はお上の話。僕ら公民は<没夫系>よ」

と答えているのです。
ただ金儲けのためだけに、雇われて暴力団だかシンジケートだか(その先に国のスパイ騒動が
つながっていたとしても)仕事をするというスタンス。

一彰がリ・オウがスパイであるか否かにこだわる理由が今ひとつわからないんですが、
一彰はリ・オウはスパイではないと信じるのです。
でもまあ、もっと後になると一彰は
「リ・オウがスパイであろうがなかろうが関係ない。リ・オウはリ・オウだ」という境地に
なるんですけども。

そして小屋が襲撃される中、リ・オウは
「いつか僕と組まないか。僕があのブツをさばいたら、代金と交換に返事をもらおう」
と言い
「わかった」
と一彰は答えている。
飛び出すリ・オウを逃がすため、一彰も小屋を飛び出し反対方向に走り、撃たれた挙げ句に、
銃刀法違反と趙文礼の殺人幇助で逮捕されて懲役の実刑判決で刑務所へ。
これがあるので、リ・オウは一彰は自分と組むと思って、後に原口に嫉妬したんじゃないかと思う。
もっとも一彰が約束しているのは『返事をすること』であって、
その返事がイエスとは限らないと思うんですが。

何年も経って、その間に一彰は守山の工場を継ぎ、原口と組んで銃の改造を行うように。
一彰は7歳の頃、母親が暗殺された直後に守山が隠すために投げ捨てた改造拳銃を拾って
誰にも言わず、ずっと隠し持っていました。
拳銃とか、それを削る技術(高度な職人技?)とかに魅せられていた節があります。

そこへ大成功を収め、船会社のオーナーになったリ・オウが戻ってくるのです。
リ・オウは一彰に理想を語ります。

俺と一緒に大義賊軍をやろう。21世紀の中国を震撼させる大義賊軍を作る。
中国侵略の要は、商売だ。物を売りに行くんじゃない。合弁で郷鎮企業を育てる。
地域丸ごと雇用できて、しかも地元自身が安心できるように合弁にするんだ。
ただし資本の大半はこっちが握る。お上と役人にはそこそこ甘い汁を吸わせてやる代わりに、
便宜を図らせ、自治体に企業が融資してして、社会資本に投資させる。
通信網の整備、農村を広げ、道路を通して流通機構を整備する。
なるべく中央から遠い土地でやる。中央が振り向きもしない地方を1つ、俺の資本で動かすのさ。
足掛かりができたら、少しずつ資本をよそへ貸し付けて、手を広げていく。
歴史に残る大財閥ができるかもな。
資本の力で、土地と人間を乗っ取るんだから、見方によっては義賊だし、反乱でもある。


また、こうも言っている。

俺が生きていたのは、右か左かどちらかしかないというのが日常の国だった。
右を向いても左を向いても、どちらも政治的でしかありえない。真ん中を向いていたら
両方から危険分子と言われる。これがオレ達の歴史の結果だ。
だが、俺は本当にどっちも≪ノー≫だ。そう言って憚らない世界が欲しい。
そういう世界の証が金だ。


つまりは金の力で自由な国を作りたいということだと思う。
そんな世界を一緒に作ろうと一彰を誘っているわけです。

でも一彰は妻子がいると断る。
リ・オウの世界へ自分が行けないように、枷となる子供を持ったらしい。
しかし、一彰は子供のおもちゃ箱から、自分が改造していた拳銃を発見。

4歳の息子にしてやられたという、敗北感とも恨みともつかない深いな動揺が続いた。
背にずしりと応えた。騙された。裏切られた。許せなかった。子供も、自分も


7歳の時に自分が守山にしたのと同じことを、子供からされた。
子供が裏切ったわけではないので、自分の行き方故に人生にしっぺ返しを食らったという感じ?
たぶんこれにより一彰はリ・オウと共に生きることを決意したと思うのです。

最後で、一彰はリ・オウを狂気であると思いつつ、自分も狂っていると感じている。
平和で犯罪の臭いのしない世界に生きることが全うだという思いがあったということ?
それが狂っていない正常な自分だと思いたかったということかなあ?
でも、大学生の一彰はどこか浮いていて、普通の世界に馴染んでいるようには見えなかったけど。

何だかどういうふうにでも解釈できて、想像力と妄想力で好きなように読める話、
それだけわかりにくい話とも思えました。

前に読んだ「黄金を抱いて飛べ」の方がわかりやすくて、スピード感もあって好きな話でした。





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Last updated  2011.11.08 12:43:23
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