雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2007年01月05日
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カテゴリ: その他
昔から、不器用に生きていくことしかできなかった私は、失敗も多かった。どうしていいかわからないときも、親にいろいろ聴くのが怖かったからだ。


両親は少し変わっていた。箸を落としたり、お茶碗とお皿がぶつかって音を立てるだけで「もう食べなくていい」とか、舌打ちをされることもしばしばだった。酔った父は、ちょっとしたことで罵ったり、機嫌の悪いときは、子どもたちの大切なものから、わざと生ごみの中に捨てていった。
そのたびに、心が痛くなった。一所懸命我慢して、夜眠る前におへその下が引きつることも度々だった。
それは、ストレスで血尿がでる前兆だった。

というわけで、無意識のうちに人の顔色を注意深く観察することが、幼い頃から己の身体に染み付いている。
なるべく状況を事前に察知して、対応しようとしてしまうのだ。
もう二度と痛い思いをしたくないという、深層の叫びだったのだろう。

人は五感で感じたものを全て脳に記憶しているという。

しかし、身体で感じた強い衝撃とともに記憶された内容は、比較的思い出しやすいのだという。

痛みは、できれば思い出したくない辛い記憶を伴う。
でも、そういうものに限って、なかなか忘れられないのは身体の痛みとともに、その失敗や辛い出来事を強く記憶しているからなのだ。

私は仕事でも、投資でも、失敗して痛みを感じたときには、日記やノートに、
・どういう状況で自分はどういう行動をとったのか
ということと
・そのときに感じた感情
を書く。

たいていは「そこそこの痛み」を感じたときにしたためる。
うまくいったことや、楽しかったことは別に記さない。
成功体験は慢心を産むだけで、役に立たないからだ。

うまくいったときというのは、その一時だけ喜び、自分の運命のめぐり合わせに感謝し、幸福感を得ればよい。

そうすると、すごく暗くて読むたびに沈むような内容満載のノートになるのだけれど、あとで読み返すと非常に大切なことがたくさんかいてある。
過去の自分が「もう失敗するなよ」と言わんばかりに、的確なことが書いてある。

自分の失敗から生じる痛みは宝である。
自分が陥りがちな悪いクセやミスを洗い出してくれるから。



そうして、なぜかはわからないけれど、痛みを覚えるたびに、自分の身体の中で少しずつ違う自分がまた育つ気もするのだ。


<お酒メモ>
ブリュットプルミエ(シャンパン)1/2本
黒龍八十八号 大吟醸 2合
生ビール(キリン)中ジョッキ1つ
ひれ酒 1つ
中瓶ビール(一番搾り) 1/2本 
SCAPA 16Y キングスバリー グラスで2つ。そのまま





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最終更新日  2007年01月05日 00時24分42秒
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