雅の日記～お気楽生活をめざして

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2021年04月06日

株の分割

カテゴリ：その他

慌ただしくて一度で引っ越しができず、現在、家を2軒借りている状態。
この間新居に来てくれた女性が「引っ越し祝いにお花を持っていきましょうか」と言ってくれたのだが、まだまったく寝泊まりしていないような状況なので固辞した。4月のサロンFUJIYAMAの後は沼津に宿泊予定だったこともあり、いただいても切り花のケアができないから花が可哀そうだと思ったのである。

なんて花の話をしていたら、サロンFUJIYAMAが15周年ということで、主宰者からきれいなカーネーションの花束をいただいた。15本。15周年にひっかけてのことだというけれど、こんなにたくさんのお花をいただけて嬉しかった。
おそらく人生で母親になることはもうないから、疑似だけれど「母の日ってこんな気分なのかな」なんて思った。小さいころ、お小遣いをためて母の日に赤いカーネーションを贈ったこととか、母親の誕生日にこれまたお小遣いをはたいてイミテーションだが指輪をプレゼントしようとしたこととか、あれこれ思い出した。

あの頃はまだ母親に好かれたくていろいろ頑張ったのだが、結局それはうまくいかなくて今に至る。
成人までは親という存在は、自分の社会生活の中でウェイトが大きい。だから親に「良い子」と思われることが、意味があると思って一所懸命だったんだろうな。振り返ってそう感じる。
だけれど、親が言うことがすべからく正しいわけではなくて。子供本人の気質もあるだろうけれど、親があれこれレールを引いたり、規制するのは、「応用の利かない大人」になるための近道であって、たくましく生きてくれることとは別だと思う。
「偏差値が高い」ということと「地頭がいい」というのは必要十分条件ではない。うちの親は学歴コンプレックスがあり、そのために教育を含めてネグレクトしてくれたが、そういう「負荷」をかけてくれたおかげで、今がある。はっきり言って毒親だったけれど、それを攻略するくらいの体力と気力が素養として自分に備わっていたのがラッキーだったわけで。結果、鍛えてもらって感謝している。

ずいぶん話がそれたので、元に戻す。

今の家もそうだが、新しい家も日当たりがすこぶるいい。というわけで、昨日、エコバッグに花瓶とカーネーションを3本入れて持って行った。これが本当の「株の分割だな」と思いながら担いでいったのだが、株の見過ぎだろうか（笑）

株式分割は本来、発行済み株式数が増えるだけで、時価総額が変わるわけではないのだが、分割のIRがあるとたいてい株価は騰がる。1株当たりの株価が安くなるので、初心者にとってバーゲンみたいに見えるのだろう。
分割した株式がどんどん騰がる相場は過熱指標の一つだが、「分割は時価総額が増えたわけじゃないんだよ」という説明をするときに、今度はこのカーネーションの例えを使ったらいいのかな、などと、出窓に座ってお茶を飲みながらしばらく考えていた。

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