雅の日記~お気楽生活をめざして

雅の日記~お気楽生活をめざして

2022年09月19日
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カテゴリ: その他
気が付いたらもう夜。
ぼーっとしていたわけでもないし、目の前の仕事を淡々と(時に面倒なのはイヤイヤ)やったり、長年付き合いのある取引先の方とも楽しい打合せをしたのだが、何だか時間が経つのが早かった。

集中して、周りの音や景色が見えなくなるくらい没頭し、結果以上の成果を残すことを、一般的に「ゾーンに入る」と呼ぶが、今日はそういう感じでもなかった。あんまり知覚したことがないような1日だった。

ただ奇妙な1日だった。
(先ほども書いた)長年付き合いがある人との話は久しぶりにはずんだ。この人は不思議な運気を持つ人で、私にとっては福の神。いつも好条件の案件を持って来てくれるし、気が合うのだ。ジュリアード音楽院を卒業して音楽の道には入らなかったビジネスマンなのだが、いつも「雅の顔が浮かんだからこの仕事を」と話を向けてくれるときには、なんだか自分にとってはものすごく好都合なことが多いので「ありがたいな、すまないな」などとただただ感謝するばかりなのである。

その後、叔父から連絡があった。小さい頃、私は熱をよく出したのだが、共働きの両親は仕事があるからと、私を家の布団の上に寝かしたまま、放置して働きに出ていた。食事も与えられず、枕元に水を張った洗面器と、濡らしたタオル。水差しだけがあった。まだ兄弟が生まれて居なかった時代なので、3歳とか、そういう時の記憶なのだが、それは「ひどすぎる」と言って、その叔父が看病に来てくれたことがあった。

結局、2年前に亡くなった祖母の面倒も、叔父家族が見てくれていた(ものすごくカネはかかったらしいが)。両親と親兄弟は(カネの件で)その叔父のことを悪し様に言うのだが、私はそんなに悪いとは思わなかった。いまの兄弟夫婦と変わりない(というか、むしろ叔父たちのやったことが、親が言ったとおりの事実だとしても、かわいいものだ)。
親と叔父の見解の相違だと感じていたし、私は幼い頃から面倒を看てもらったことに感謝している。だから叔父の子供(いとこ)にだって、会うたびにお小遣いを渡していた。そういうわけで、祖母の葬式で久しぶりに再会した時、連絡先を交換していたのだった。

その叔父から聴いたことには、私とは音信不通となっている父親とついさっき携帯で話したばかりだということ、そして叔父自身の体調のことだった。

私は叔父の身体のことの方が心配だったのだが、ひとつわかったのは、親父がおそらく私と話をすることを(兄弟に言われたか、自分自身で決断したのか、とにかく何かの理由で)拒んでいるのだろうということだった。

ということで、おそらく自分の家と私との関係は完全に切れたのだろう、という結論に至った。やはり悲しみみたいなものはなく、「あぁ、こういう結末なのね」ということ感想しかなかった。むしろ叔父からの連絡で、明るみになってよかったのかもしれない。仏教で「諦める=明らむ=明らかになる」だからだしなぁと呑気に総括している自分が居た。
頭の中は妙に冷めていた。

展開というのは、まったく不思議で、動くときには一気呵成で状況が変わる。そんなものだと、淡々と受け止めていくしかない。





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最終更新日  2022年09月20日 19時05分05秒
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