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岁岁青莲 Blooming Days第34話「王妃の座と肉親の情」兵糧のもみ殻混入事件で賀連修(ガレンシュウ)の尻尾をつかむつもりだった安王・賀連信(ガレンシン)。しかし罪をなすりつけられたのは責任者の駱容与(ラクヨウヨ)だった。知らせを聞いた駱青蓮(ラクセイレン)は投獄された父と面会した。駱容与に身に覚えはなかったが、さすがに関わった者全員が口裏を合わせることなどできないと落胆する。しかし青蓮はそれができる人物を知っていた。「何人、関わろうと皆に指図できるのは2人だけ まさか方懐蕊(ホウカイズイ)と阮之湄(ゲンシビ)が手を組むなんて…」賀連信は高齢で病弱という口実で駱容与に特赦令を出し、駱青蓮を安心させた。するとその夜、調査を任せていた七弟・賀連倚(ガレンイ)が物証を見つけて戻って来る。「三哥、ご覧ください」兵糧の木箱は細工が施され、駱容与の封を切らずとももみ殻を入れられるようになっていた。残念ながら証人は消されてしまったが、運良く逃亡した木箱職人が見つかったという。「明朝、曲涼に到着します」翌日、方懐蕊はもみ殻事件の下手人が自供したと聞いた。しかし関わったのは全て賀連修の手先。方懐蕊は何も心配していなかったが、侍女の話では木箱職人が方爾格(ホウジカク)を告発したという。「之湄夫人がお待ちです」阮之湄は王妃の座と方一族を守るため、方爾格を犠牲にするよう説得した。実は安王が新政を行うにあたり、まず方家の力を削ぐという噂がある。もちろん多少の損失はあるだろうが、それより官軍が曲涼に攻め入れば方家も全てを失うのは必至だ。「戦ったあげく共倒れになるか、私と共に劣勢を挽回するかは王妃次第 安王の意に従い肉親の情を捨て、弟に罪を認めさせれば大手柄です」すると阮之湄は黙って方懐蕊に″勤王″という切り抜きを見せた。証拠を押さえた賀連信は駱青蓮を伴って驚秋(キョウシュウ)院を訪ねた。すると殿内から弟を叱責する方懐蕊の怒号が聞こえる。方爾格は駱容与に賄賂の受け取りを知られ、兵糧にもみ殻を混入させて罪を被せたと認めて命乞いした。しかし方懐蕊は王妃として国と民を害した弟をかばえないという。「これから安王に拝謁し、罪を認めなさい!」「その必要はない」その声は賀連信だった。方爾格は即刻、処刑を命じられた。最後まで安王に命乞いしながら刑場へ連行される方爾格。…姐姐、悲しまないで、弟弟が死ねば方家は生き残れる、後悔はありません……ごめんなさい、姐姐は全てをあなたに背負わせてしまった…方懐蕊は苦渋の決断を下したが、賀連信も駱青蓮もそんな王妃に冷ややかだった。兵糧の一件も決着、新政に向けて動き出した賀連信。ようやく租税に着手し、民から重税を搾り取っていた奸臣を見つけ出した。その日は事件に関わる者の半数を召喚して追求する予定だったが、思いがけず呼び出された官吏が全て自害したと報告が届く。「真相を暴くのが難しくなりましたね」「それでもやり遂げねばならぬ!(๑•̀ㅂ•́)و✧」賀連信は人払いしてから駱青蓮だけに新政の勅命を見せた。新政では王府の領地を民に分け与え、賎民を解放し、田畑を与えるという。「税は重く、兵は軟弱、銀庫は空も同然、そして方家の旧勢力…これら全て旧政の弊害だ 私が望むのは清く明るい曲涼だ」青蓮は新政に期待しながらも、さらに多くの血が流れることを心配した。「王爺、曲涼が強くなれば挙兵して陛下を救い、先王の遺志を果たせるからですか?」「見抜いていたか」すると賀連信は先王と皇帝が交わしていた文を見せた。実は当時から新政の構想があり、皇帝が才徳と民をいたわる心を持っていることが分かる。賀連信は決して後戻りせずやり抜くと決意、青蓮も安王と共に歩むと誓った。駱青蓮は安王を支えるため、慕海瑶(ボカイヨウ)に協力を求めた。方家と手を組んだ賀連修は安王の敵となり、いずれ曲涼の大きな災いになるだろう。しかし権勢も情も失った慕海瑶にとって冷遇される毎日はもはや死んだも同然だった。「戻ってきてもあの人は私に目もくれない、終わったの、全部、過ぎたことよ …帰って、もう来ないで、私に敵がいるとしたら、それはあなたよ」青蓮は仕方なく引き上げることにしたが、最後に慕海瑶の誤りを指摘した。「姐姐、私さえいなければ王爺が戻ってくると? 王妃の所業を知りながら食事を共にできる方よ?姐姐は間違っている 王爺にとって一番、大切なのは私ではない、曲涼です」臣下たちは新政に反対、安王に諫言しようと集まっていた。しかし賀連信は病と称して清康(セイコウ)殿に閉じこもり、呂北逸(リョホクイツ)と手続きを進めている。不正を働いた官吏が罪を問われる前に自害するとは一体どんな秘密が隠されているのか。真相を明らかにできれば臣下たちも黙るはずだが、証人は皆、死んでいる。その時、慕天殊(ボテンシュ)が駆けつけ、自害せずに逃亡していた官吏を捕らえたと報告した。一方、阮之湄は自分の弱みを握っている鄭(テイ)が捕まったと知り、急ぎ沈静妍(シンセイケン)へ封書を送った。あれ以来、すっかりやさぐれてしまった賀連修。阮之湄は夫を二度と巻き込まないよう今の苦境も明かせずにいた。「今後、公子には何の憂いもなく気楽に生きて欲しい」賀連信は唯一の証人を守るため拷問をあきらめ、護衛を増やすよう命じた。駱青蓮も安王が口封じを心配していると分かったが、そこへ安王が病だと聞いた方懐蕊が薬湯の差し入れにやってくる。しかし賀連信は病を装っただけだと素っ気なかった。「先ほど耳にしましたが、鄭大人の身が心配なら私が飲食を準備します」「王妃がやる必要はない」すると賀連信は駱青蓮にその役目を任せた。慕海瑶は咳が酷くなっても薬を飲もうとしなかった。心配した駱青蓮は鄭大人の食事を作るついでに慕海瑶にも差し入れを届けたが、慕海瑶にもはや生きる気力はない。「一番、幸せだったのは信宅にいた3年間、あの思い出だけで別院の16年を生き抜いた でも美しい日々は暗く淡い記憶に変わってしまった、暗過ぎて自分でも思い出せない」駱青蓮は慕海瑶の絶望に胸が痛んだ。「姐姐、ならまた新しい思い出を作ればいい 気の合う人を誘って籐椅子に腰掛けてお茶を楽しむの、これも美しい光景では?」慕海瑶は青蓮の情にほだされ、差し入れを受け取った。「これからは苦い薬も飲むわ、咳き込んでばかりでは美しい光景が台無しだもの」その頃、朗月(ロウゲツ)閣の外では沈静妍が駱青蓮が出てくるのを待っていた。沈静妍は偶然を装い駱青蓮と出くわした。思いがけず沈静容(シンセイヨウ)の妹と顔を合わせ、気まずそうに挨拶した青蓮。その時、突然、沈静妍が倒れてしまう。青蓮は沈静妍を朗月閣に運び込んで医官を呼んだが、急ぎ鄭大人に食事を届けに行かねばならなかった。しかし沈静妍が苦しそうに姉を呼び、後ろめたさが残る青蓮はそばから離れられない。仕方なく侍女・染雲(ゼンウン)に頼むことにしたが、決して人の手に渡してはならないと厳命した。染雲は急いで朗月閣を出た。そこに王妃が現れ、足止めされてしまう。事情を聞いた方懐蕊は大事な役目を侍女に任せるとは何事かと駱青蓮を非難、自分が代わりに届けるという。すると染雲は機転を効かせ、汁物を忘れてしまったと断って慌てて引き返した。沈静妍を診た医官は不可解な症状だと首を傾げた。ともかく服薬して様子を診ることになったが、慌てて染雲が戻ってくる。すると話を聞いた慕海瑶は自分が代わりに届けると名乗りをあげた。慕海瑶は無事に食事を届けて帰ることにした。その時、ちょうど鄭大人の尋問に来た賀連信とかち合ってしまう。賀連信はまた企みかと構えたが、誤解だと分かった。「ご苦労だった、体調が悪いのであろう?無理するな」「失礼したします…ゴホッゴホッ」鄭大人は手厚くもてなされながらも黙秘を続けていた。そこで賀連信は黒幕から家族に手を出すと脅されているからかと探りを入れる。つづく( °◊° )見抜いていたか!って、みんな気づいてますけどw
2024.12.03
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岁岁青莲 Blooming Days第33話「消えない後悔」賀霊薇(ガレンビ)の輿入れが決まり、沈静容(シンセイヨウ)を傷つけた負い目を感じる駱青蓮(ラクセイレン)。賀南昭(ガナンショウ)は母が従姉の逃亡を知らないことに気づき、動揺を隠せなかった。「もし姐姐が逃げ出したらどうなりますか?」「恐らく姨娘(イーニャン)が死罪になるだけでは済まない、再び戦火が燃え始める」「はっ!…それが」事情を知った駱青蓮は慌てて王府へ駆けつけ、賀霊薇が急病により来られないと嘘をついた。賀連修(ガレンシュウ)はすでに手を打っていた。その頃、六子・賀連値(ガレンチ)はジカルとの和平を覆すべく、霊薇に刺客を放つ。すると計画に気づいた五子・賀連佐(ガレンサ)が現れた。「戦をさせるため姪を捕えるというのか?」「五兄、姪より私たちの前途の方が大切だと思いませんか?」「前途?…ふふっ、前途ね」賀霊薇は侍女とわずかな護衛で山道を疾走していた。しかし刺客に襲撃され、護衛と侍女が殺されてしまう。もはや絶体絶命、その時、駱青蓮の命で駆けつけた賀南昭が矢を放ち、霊薇を救った。賀南昭は侍衛が応戦している隙に霊薇を連れてこのまま逃げることにした。すると賀霊薇は今さらながら事の重大さに気づき、王府へ戻るという。姉の決断に敬服した南昭は馬車を引き返すことにした。「姐姐、約束するよ、ツェレンが姐姐を冷遇したら私が滅ぼしてやる!」しかし帰路で今度は村人に扮した刺客が襲ってきた。その時、突如、黒装束の男が現れ、刺客を阻んで南昭たちを逃してくれる。実は負傷しながらも南昭たちを助けたのは賀連佐だった。…三兄、私が犯した過ちは償えません、今、できるのはこの程度、どうか戦を終わらせて曲涼を平和にしてください…沈静容は腹を括り、罪を認めて安王に叩頭した。その時、賀南昭が駆けつけ、婚礼衣装を身にまとった霊薇を案内する。ツェレンは美しい花嫁に目が釘付け、そこで駱青蓮は改めてハーンに約束を守って欲しいと懇願した。「二度と曲涼と戦火を交えず、郡主を愛し、一生、大切にしてください」するとツェレンは安王に拝礼した。身を引き裂かれる思いで娘を送り出したのは賀連信(ガレンシン)も同じだった。そんなある日、追い討ちをかけるように生母・徳(トク)夫人の危篤の知らせが届く。しかし徳夫人は最期まで賀連信を拒絶し、遺恨を残して逝った。同じ頃、病に伏せっていた沈静容も命の灯火が消えようとしていた。駱青蓮は霊薇を逃せなかった責任を感じていたが、沈静容は昔のように碁を打ちたいという。「あの日は負けた方が餃子を作ることにしたのよね…最後は私が1目だけ勝った なぜ寡黙な私が大笑いして喜んだのか分かる? 碁に勝ったからじゃない、あなたがそばにいてくれることが嬉しかったの」それ以来、駱青蓮が自分を喜ばせるため勝ちを譲ってくれたことを沈静容は知っていた。今日も沈静容は1目だけで勝った。「約束してちょうだい、曲涼と穆(ボク)国が栄えるよう安王をおそばで支えて欲しい それでこそ霊薇はジカルで大切にされる」「約束する、必ず安王をしっかり支えるわ」そして沈静容は最期まで娘の幸せを願いながら、知己である駱青蓮の腕の中で息絶えた。不幸が続いた安王家。盟友を失った駱青蓮は未だ良心の呵責に苛まれていたが、それは賀連信とて同じだった。「母親は何も言わなかった…朝暉(チョウキ)院に着いた時にはすでに虫の息 霊薇の輿入れの頃から病だったらしい」実は徳夫人は賀連信に知らせるなと命じ、昏睡するまで誰も屋敷から出さなかったという。「人生に後悔はつきもの、それは変えようがない、残りの人生を全力で生きるのだ 歩き続けるしかない…」賀連信は駱青蓮を抱きしめ、悲しみを共有した。その様子を偶然、庭園を通りかかった方懐蕊(ホウカイズイ)が目撃する。青蓮は賀連信の胸で泣いていたが、ふと顔を上げると方懐蕊と目が合った。賀連信は呂北逸(リョホクイツ)に褒美を賜るため王府に呼んだ。「お前の3連勝がなければ和平の提案はなかった もみ殻の件も調べている、いずれ真相が分かるだろう 見当はついている、しかし証拠がなければ対抗できぬ」呂北逸は全力で曲涼の明主になろうとする賀連信の姿を見て、ある目的に気づいた。「先王が志したのは勤王の士となり陛下を救うことだったのでは?」賀連修は明日の封爵の大典を前に眠れぬ夜を過ごしていた。すると阮之湄(ゲンシビ)が現れ、夫が毒薬を持っていると気づく。「三兄に殺されるくらいなら自ら命を絶つ」「はっ!まさかもみ殻を混入したのは公子だったの? すべて上手く行くと言ったのに、なぜ勝手な行動を…」阮之湄は夫がまるで他人のようだと嘆いた。しかし賀連修は11年前の武器庫の一件でそもそも自分を捨てて八弟に乗り換えたのは阮之湄だと嘆く。「君を愛していたのに、君は王妃になる野望に燃え、私の心を踏みにじった! それでも夫婦だと?」「公子、私を責めているの?」「そうだ!この屋敷の主は私だ!君はしょせん私の女でしかない!」賀連修は思わず声を荒らげた。「夫妻はしょせん同じ林の鳥、災難に遭えば別々に飛んで行く」一方、方懐蕊もなかなか寝付けずにいた。王妃の座が手に入るのも目前、しかし王妃になったところで安王の心を奪った駱青蓮には叶わない。しかしそこへ思いがけず阮之湄がやって来た。封爵の大典、賀連信は皇帝から正式に安王の爵位を賜った。賀連修は礼(レイ)郡王に封じられ長史処を任され、賀連倚(ガレンイ)は義(ギ)郡王に封じられ兵馬司を任される。すると安王は早速、兵糧のもみ殻の件を断罪することにした。「徹底的に調べさせた、この中に結果がある、私もまだ見ていない 罪深い奸臣が誰か明らかになる!」しかし封書を開けた安王の顔色が一変した。賀連修は毒薬を口に入れようとしていたが、思わず手を止める。一方、睿(エイ)郡王邸では安王の聖旨が読み上げられていた。「嫡妻方氏を王妃に封じる、側室慕氏を側妃に封じる、側室駱氏を…」その時、突然、王府から宦官が駆けつけ、封爵の義を止めてしまう。実はもみ殻を混入した犯人は青蓮夫人の父・駱容与(ラクヨウヨ)だった。昨夜、阮之湄は方懐蕊に入れ知恵していた。『みじめな王妃になるのが嫌なら、安王が気にかける女を排除すればいいのです もみ殻の件を調査しているのはあなたの弟・方爾格(ホウジカク)ですよ?』つづく( ߹꒳ ߹ )霊薇ちゃんは幸せになれそう
2024.12.02
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