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【現代劇】イジワルな君に恋をした~Sweet First Love~全24話 24
燕雲台-The Legend of Empress-全48話 48
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第6話「灯会での出会い」書卓をめぐり三娘子・程姎(チォンヤン)の棟で菖蒲(チャンプー)と大喧嘩になった蓮房(リエンファン)。現場を目撃した蕭元漪(シャオユエンイー)は娘の仕業だと誤解し、少商(シャオシャン)を呼びつけるなり叱った。しかしよくよく聞いてみると書卓は三男・少宮(シャオゴン)が長兄からもらったもので、少商に譲ったと分かる。すると青蓯(チンツォン)が失神した菖蒲を運び込み、顔を踏み潰すふりをして驚かせた。案の定、寝たふりをしていた菖蒲は飛び起き、命乞いしながら老婢の隣へ逃げてしまう。こうして当事者が揃い、蓮房が詳しい経緯を話した。…蓮房たちが書卓を運んでいたところ菖蒲に引き止められた実は三娘子も新しい書卓を作るというそこでこの書卓を見本にしたいので、ひとまず三娘子に見せたいと半ば強引に奪って居所へ運んで行ったしかし何も聞いていない茱萸(ジューイー)は女公子が父親の書卓を大切に使っていると反対する『それに三娘子ならお出かけです、四娘子もお待ちですし、後で私が女公子を連れ…』すると菖蒲が茱萸をいきなり引っ叩いて黙らせてしまう蓮房は茱萸の言った通り三娘子が戻ったら見に来てくれと言ったが、菖蒲は書卓を返さなかった…蕭元漪は事態を丸く収めるため、今回の騒ぎの原因は蓮房と菖蒲にあると裁定した。すると少商は思わず鼻先で笑ってしまう。「何がおかしいの?」「あまりに滑稽で…」少商は蓮房に自分の非が分かるか聞いた。「…独断で決めたことです」「そこが気に入っている、でも独断で決めていい事といけない事があるの 例えば私が味噌を買えと命じたとする あなたが決めていいのは、どの道を通って、どの店の味噌を買うか だけど誰かと味噌を分けるか、私に味噌が必要かを勝手に決めることはできない …分かるわね?私はあなたを罰したことはないけれど、今日は阿母に従って 先に戻って着替えて来なさい」少商は自分の奴婢たちを下げてから菖蒲を追及した。蓮房は書卓を運ぶため数人の奴婢を連れていたはず、それを阻んだのなら菖蒲が仲間を呼んで包囲したのは明らかだ。「あなたと違って他の仲間は倒れていないわよ?尋問すれば分かることだわ 仲間たちは騙されたのかしら?それとも書卓を使って家族を引き裂こうとしたとか…」焦った乳母は四娘子には兄の後ろ盾があるが、三娘子は非力で虐げられないか心配だったと訴えた。「だから四娘子に書卓があれば女公子も頂くべきだと勝手に考え、過ちを犯しました」するとこれまで静観していた三叔母の桑舜華(サンシュンホワ)が聞き捨てならないと口を挟んだ。「何が言いたいの?程家の兄弟姉妹は一心同体で分け隔てなかった 程家を引き裂くつもり?まさか葛(ゴー)家の差し金?」しかし蕭元漪は姎姎を守るため、慌てて話を終わらせてしまう。「この件はこれまでよ」少商は母のあからさまな態度に不満を募らせた。…やはり頼れるのは自分だけね…「つまり阿母は老婢の言う通りだと?ならば私と阿兄が堂姉を虐げたことになります」「親に背くつもり?!」″親に背く″ことは大罪となる。驚いた兄たちはなぜ妹ばかり責めるのかと抗議、さすがに蕭元漪も言い過ぎたと気づく。しかし少商はここで引き下がれば一生、母に押さえつけられてしまうと考え、退かなかった。「阿母は蓮房の非について詳しく聞きもせず私を叱責し、私の過ちだと決めつけた でも菖蒲の件では堂姉にお咎めなし 阿母は堂姉が好きなのよ、だから心配無用でしょう? 程家主母がついているのに誰が堂姉を虐げるの?」蕭元漪はああ言えばこう言う娘に腹を立て罰を与えようとしたが、咄嗟に少宮が妹をかばった。「私の浅はかな行動のせいです、私が代わりに罰を受けます!」「(机バン!)そもそも双方に書卓を贈らないのが悪い!」「阿兄は悪くない!阿兄は私が童の使う書卓を使っているから哀れんで贈ってくれただけ 新品を買ったわけでもないのに、どこが過ちですか?!」すると少商は1つしかない麦餅(マイビン)を腹八分目の子に渡し、餓死寸前の子にもう1つ手に入るまで待てと言っているようなものだと遠回しに母のひいきを指摘した。「それが本当に公平だと?それとも公平の名の下、正当化した偏愛でしょうか?」少商に畳み掛けられた蕭元漪は弁明できず、その上、次男・頌児(ソンアル)と姎姎からも罰を請われてしまう。その時、桑舜華が急に腹痛を訴え、薬が欲しいと言って蕭元漪を強引に連れ出した。(  ̄꒳ ̄)ルースー圧巻ですな蕭元漪は娘に怒り心頭だった。しかし桑舜華から自業自得だと諌められてしまう。「筋が通らないのに母として威厳を示せますか?」「あの罰当たり達を見た?!…老婢と小娘の魂胆などお見通しよ! 私があとで罰すれば済む事なのに、あれでは姎姎の立場がないわ」桑舜華はさすがにひいきが過ぎると呆れ、叔母の自分でも耐え難かったと言った。「″親に背く″なんて罪状まで口にして…嫋嫋(ニャオニャオ)を死なせたらどうするつもりですか?」蕭元漪はようやく冷静さを取り戻し、公正を求めただけだと嘆く。「分かっています、あなたは誰より公正よ でも自分の公正さを周りに示すため他人を優遇して我が子につらく当たっては… それこそ滑稽では?」( ;∀;)三叔母ぉぉぉぉぉ~その頃、姎姎は嫋嫋たちにつらい思いをさせたと謝罪していた。少商は従姉に責任はないと言ったが、世の中は本来、不公平なのだという。「堂姉に母はいないけどいるも同然、私は母がいるけどいないも同然…」「もう立っていいわよ」そこへ三叔母がやって来た。桑舜華はすっかり嫋嫋が気に入り、困った時は自分が力になるという。「その~灯会(トウエ)に行きたいけど阿母がダメだと…」「いいわ、何とかしてあげる」すると少商は大喜び、姎姎も一緒に行こうと誘った。上元節の夜、程家は揃って灯会に出かけた。すると蕭元漪は馬車から降りて来た娘を見て驚く。実は少商は桑舜華が譲った美しい蜀錦(ショクキン)の衣をまとっていた。蕭元漪は姎姎と差がついてしまうと注意したが、桑舜華は母の生辰(セイシン)にもらった品でひとつしかないという。そこで蕭元漪は娘の目の前で姎姎の手を取り、初めての灯会を案内すると言った。(  ̄꒳ ̄)ホント何なの?この母親w少商は母の仕打ちに傷つきながらも父と兄に囲まれ、灯会を心から楽しんだ。その様子を矢倉で警戒していた凌不疑(リンブーイー)たちが見かける。不疑は灯会で許尽忠(シュージンジョン)と似た灯籠を見つけ次第、すぐ動けるよう手配していた。「あれは程校尉、校尉も家族と灯会に?…程四娘子のいでたちは目を引きますね」「こんな遠くから四娘子と分かるのか?」すると梁邱飛(リャンチゥフェイ)は内偵から程三娘子はしとやかだと聞いたと明かし、おのずと飛び跳ねている真紅の衣が四娘子だと説明した。不疑は天真爛漫な四娘子の姿に釘付け、思わず頬が緩んでしまう。( ๑≧ꇴ≦)見つけちゃったウーレイwww程老夫人は溺愛する三男・程止(チォンジー)にべったりで、桑舜華に夫と灯籠を楽しむ時間はなかった。蕭元漪は相変わらず姎姎をひいき、娘の前でこれみよがしにかんざしを選んでやる。そんな母と従姉の姿を避けるように顔を背けた少商は偶然、ひときわ沢山の灯籠が飾られた酒楼を見つけた。田(ティエン)家酒楼に飾られた灯籠は売り物ではなく、恒例の謎解きだった。少商はどこが面白いのか分からないとぼやいたが、ちょうど謎解きに来た男女二人連れが現れ、傲慢そうな令嬢に嫌みを言われてしまう。「答えられなければ浅学、でも世には答えられる博学もいる…どいて(ドン!)」「押すことはないだろう」連れの公子は令嬢を諌め、灯籠が欲しいなら自分が取るとなだめた。しかし酒楼の最上階に陣取る袁善見(ユエンシャンジエン)が次々と謎を解き始めてしまう。袁公子は白鹿山の皇甫(ホアンフー)先生に師事し、3年前には天下が選ぶ弁論会で18歳という若さで師匠の代理を務めた逸材だった。毎年、謎解きで敵なしだという袁公子、すると少商は自分にも答えが分かると気づく。その時、前にいたあの令嬢が全く答えられない公子に業を煮やし、同じ白鹿山で学びながら差があり過ぎると罵倒した。少商は群衆の前で面目を潰された公子に同情したが、当の楼垚(ロウヤオ)は確かに絶世の才を持つ師兄に比べて自分は凡庸だという。その謙虚さがかえって令嬢を苛立たせた。「私は才気にひれ伏す腰抜けが一番嫌いよ!…袁善見のやつ、何て目立ちたがりなの?!」( ̄▽ ̄;)また面倒臭いの来たわ袁公子は学院の弟子たちが考えた題目をあっけなく解いた。すると田番頭が店先に現れ、袁公子が多くの灯籠を奪って興を削いでしまったため、お詫びに新たな謎解きを出すことにしたという。「正解した方には商品として″千里酔(センリスイ)″を贈りましょう」袁公子の題目とは酒楼にある井戸の口から水際までの深さを当てるというものだった。あの横柄な令嬢は測れば分かることだと呆れたが、番頭は3尺の定規を使うことが条件だと教える。「そんな短い定規でどうするの?」「…私がやるわ!」名乗りを上げたのは少商だった。「答えられなければ浅学、でも世には答えられる博学もいる…どいて(ドン!)」少商は令嬢をやり込め酒楼に入った。( ๑≧ꇴ≦)ルースー無双w少商は落ちていた枝を拾って井戸に渡し、定規で何やら計算を始めた。「分かったわ」袁善見は酒を飲みながら裏庭から聞こえる娘の答えを聞いていたが、思わず目を見張る。「直径は2尺半、3尺の定規の上から水際を見ると手前1尺で横棒と交差… つまり水際まで4尺半よ」野次馬たちは少女の腕前に敬服し、楼垚は思わず感嘆の声を上げた。「お見事!」すると面白くない令嬢は独りでさっさと帰ってしまう。その際、店先で転びそうになったところをある男に助けられたが、男の手には鍛冶場にあった灯籠と同じ灯籠があった。静かにその時を待つ凌不疑、実は不疑はすでに肖(ショウ)世子に目をつけていた。一介の鉄匠・許尽忠が経緯も分からぬまま出世できたのは誰かが経歴を消し去ったからだろう。馮翊(ヒョウヨク)郡でそれが可能なのは雍(ヨウ)王のみ、しかし都に不在となれば残るは息子である肖世子だけだ。するとその肖世子が田家酒楼に現れたと報告が来る。「行くぞ」少商は見事に正解、商品をもらうため井戸で待っていた。すると最後まで残っていた楼垚に気づき、2人は軽く会釈をして別れる。その時、上階に袁善見が現れ、少商に繍鞠を落とした。少商は咄嗟に鞠を受け取ったが、今度は外から誰かが落水したと叫ぶ声が聞こえる。驚いた少商は鞠の意味も分からず落とし主に投げ返し、急いで出て行った。( ๑≧ꇴ≦)投げ返したぁぁぁぁ~wwwww水路に落ちたのは裕昌(ユーチャン)郡主だった。郡主はちょうど橋を通りかかった凌不疑に必死に助けを求めたが、不疑は馬から降りる様子もなく冷ややかにながめている。その時、騒ぎを聞きつけた少商が様子を見にやって来た。「泥が舞ってる、深くないのね」少商はとんだ茶番だと気づき、岸で助けようとしている使用人を突き落としてしまう。「誰だっ?!」使用人は激怒したが、実は水路の水が腰までしかないとばれることになった。不疑は思わず失笑しながら、郡主の嘘を暴いた娘が真紅の衣を着た四娘子だと気づく。「大変だ!火事だ!田家酒楼の灯籠が燃えたぞ!」「田家…はっ!私の千里酔が!」少商は慌てて引き返すと、不疑も急ぎ馬を走らせた。(  ̄꒳ ̄)事件多すぎw少商が田家酒楼に駆けつけた時にはすでに火の海だった。逃げ惑う通りの人々、すると喧騒の中で父の声が聞こえる。「嫋嫋!どこだ!嫋嫋!」「阿父!」少商は父の姿を探したが、人波にもまれて転んでしまう。すると灯籠の矢倉が少商めがけて倒れて来た。しかしその時、凌不疑が颯爽と現れ、少商を抱き上げて助けてくれる。「…ここにいなさい」恩人は黙って立ち去った。そこへようやく娘を見つけた程始(チァンシー)が駆けつける。「阿父!」「怪我はないか?無事で良かった!」凌不疑は四娘子が家族と会えたと分かって安堵し、そのまま配下と合流した。つづく( ๑≧ꇴ≦)ウーレイが来たわ!
2023.07.01
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第5話「新宅に集う新顔」兵器横流しの事件を追う凌不疑(リンブーイー)。この事案に何かいわくがあるのか、不疑はことさら執着しているように見えた。しかし側近・梁邱起(リャンチゥチー)と梁邱飛(リャンチゥフェイ)の報告では許尽忠(シュージンジョン)が潜伏していた鍛冶場には何の手がかりもないという。不疑は人や車の動くところに痕跡があると諭したが、その時、見覚えのある馬車が通った。「若主公、あれは程(チォン)家の馬車では?」馬車を見た不疑は四娘子のことを思い出し、自然と表情が和らぐ。その時、雪が降り始めた。「瑞雪(ズイセツ)だな、もうじき元旦か… 軍の仲間たちに年越しの品を…こたびは都に戻って初の元旦だ」( ゚д゚)<年越しの品?…今まで家族団らんの節句を祝ったっけ?若主公らしからぬ気遣いに戸惑う邱飛、すると邱起は未だ城陽(ジョウヨウ)侯府に寄りつかない若主公を心配した。「城陽侯が若主公が戻るよう何度も上奏したそうです」「…だが断る」程家はめでたく新邸へ引っ越した。引越しといっても旧宅から目と鼻の先、しかし吉時が夜明け前だったため、少商(シャオシャン)は寒さと眠気で機嫌が悪い。蕭元漪(シャオユエンイー)はそんな娘に相変わらず厳しく当たっていたが、父の曲陵(キョクリョウ)侯・程始(チォンシー)は疲れるのも仕方がないとかばった。「練兵よりも疲れたな、部屋で休みたい」「阿父、数日ゆっくり休んだら出征ですか」蕭元漪は娘の言葉に驚き、なぜ軍令を知っているのか聞いた。しかし少商はただの勘だという。「新しい官位だけは授からず、かといって不当な処遇を受けた様子もない だからまだ任務は終わっていないと…」程始は賢い娘だと喜び、今度は出征ではなく、動くのも正月以降だと教えた。少商は自分の居所に入った。美しい庭やその広さに感嘆の声を上げる侍女・蓮房(リエンファン)、すると少商は早速、処分される棚を引き取り、鞦韆(シュウセン)を作ることにする。実は大母(タイボ)の庭を修繕する時、木匠が作っているのを見てこっそり手伝ったことがあった。蓮房はさすが器用な女公子だと尊敬したが、その時、大きな音を聞いた母がやって来る。「何してるの?!」蕭元漪は遊んでいる暇があるなら典籍を読めと叱ったが、確かに娘の大工としての腕前には目を見張るものがあった。(* ゚ェ゚)σ<…阿母の今の視線は何だったの?(`・ω・)b<良い出来だと感服したのでは?そんなある日、正月を家族と過ごすため、程家の三房夫婦と少商の2人の兄が帰京した。三男・程止(チォンジー)を溺愛する老夫人は抱きつかんばかりの歓迎だったが、その様子を見た少商はまるで情郎との再会のようだと呆れる。一方、次兄・頌児(ソンアル)と双子の兄・少宮(シャオゴン)とは初めての顔合わせながら、やはり血のつながった兄弟のせいかすぐ打ち解けた。老夫人は食事中も季夫人・桑舜華(サンシュンホワ)をそっちのけでかいがいしく三男の世話を焼いた。事情が分からない少商はこっそり三兄の席に近づき、大母は三叔母が嫌いなのかと探る。兄の話では三叔母は三叔父が選んだ相手で白鹿山山主の娘、程家より格も上だが、大母は息子に釣り合わないと思っているという。(* ゚ェ゚)<ってか天女でもない限り満足しないわな~あれじゃ少商は家のために埋もれていた二叔父を思うと同情した。結局、親も子の権勢を見て態度を変えるのが常のなのだろう。蕭元漪が娘より姪・程姎(チォンヤン)をあからさまに優遇しているのは桑舜華や兄たちの目にも明らかだった。桑舜華は各自の長所があると諌めたが、蕭元漪は褒めるべき者を褒めているだけだという。「葛(ゴー)氏が植え付けた欠点をまず正さなくては…人の道を学ばずに家を治められる?」しかしその話を偶然、兄と一緒に遊んでいた少商が聞いてしまう。同じ頃、城陽侯府では酒席を設け、子晟(ズーション)の縁談を祝っていた。すると突然、不疑が駆けつけ、皇帝の勅命で城陽侯・凌益(リンイー)と団らんに来たという。城陽侯はちょうど縁談の話をしていたところだと喜んだが、不疑は立ったまま座ろうともしなかった。そこへ縁談相手の裕昌(ユーチャン)郡主が駆けつける。十一郎に恋慕する郡主は再会を心待ちにしていたが、不疑は公務のため帰ると言い出した。城陽侯と夫人・淳于(チュンユー)氏が引き止めたが、不疑の対応は冷たい。「子晟、婚姻は父母の命に従うものだぞ」「…父母?では私の阿母はどこです?!」不疑は継母を母と認めず、郡主にきっぱり断った。「再度はっきり申し上げます、私が求める妻は一目、見ただけで分かります 我が生涯で一人だけ、もし出会えなければ一生、独り身を貫く…郡主は私が求める妻ではない」不疑は閑散とした屋敷に戻った。上元節に付き物なのが灯籠、どうやら何も知らない使用人が飾ってしまったらしい。梁邱起と梁邱飛が慌てて全て外してくれたが、灯籠を見た不疑はふと鍛冶場にも灯籠があったと思い出して回収させた。灯籠には竹細工ではなく鉄の輪が使われていたが、手掛かりにはつながりそうにない。その時、梁邱飛が灯会の灯籠と言えば全て対だと言った。「全て対…(はっ!)許尽忠は灯籠に手がかりを隠したのか?」不疑は買い手が連絡する際に対の灯籠を残すことで会わずに情報を伝えることができると気づいた。「我らも今回の灯会に出かける」一方、程宅では二房の乳母が三娘子の行く末を案じていた。部屋の中は書巻ばかり、若い娘の部屋とは思えない。姎姎は父が残した典籍だと喜んでいたが、乳母は変な気を回して侍女をたき付けた。「今や二房には主がいなくなった、私たちの身の置き場もなくなる 争うべきは争わなければ…こちらが強く出れば虐げられることもない」兄たちは母に冷遇される妹を心配し、早速、豪華な土産を届けた。少商は初めて触れる肉親の気遣いに感激、その中に面白い書簡がある。実は次兄もかつて勉学嫌いで、長兄が楽しく学べるよう戦場での英雄の逸話を自ら彫って作ってくれたものだった。「これならすぐ字も覚えられるぞ」まさか二叔母が父の送金を横領し、妹に惨めな生活を強いていたとは知らず、兄たちはこれからは自分たちがついていると安心させる。その時、三兄が妹の書卓がお下がりで、今の妹には低過ぎると気づいた。そこでちょうど使っていない書卓があるため妹に譲ることにする。「今すぐ運ばせよう」「大丈夫、蓮房!取りに行って!」その書卓は三兄が大兄からもらった麒麟紋様のある紅木製の豪華な書卓だったが、これが思わぬ騒動を巻き起こしてしまう。書卓を運んでいた蓮房たちはちょうど三娘子の棟を通りかかった。すると侍女・菖蒲(チャンプー)たちが気づき、豪華な書卓に目をつける。そこで蓮房を引き止め、実は女公子にも書卓を作るつもりだと嘘をついた。この書卓を見本にしたいので、ひとまず三娘子に見せるため貸して欲しいという。「でもこの書卓は大公子が三公子のために作ったの、珍しい品だから…」「早く運んで!」その時、ちょうど姎姎を連れて外出していた蕭元漪が屋敷に戻ってきた。すると使用人か駆けつけ、姎姎の乳母に菖蒲が蓮房と喧嘩になったと耳打ちする。乳母は離間の策を思いつき、伯夫人に女公子の部屋でお茶でもどうかと誘った。「伯夫人がいらしてこそ賑わいます、女公子は独りぼっちで寄る辺もなく…」姎姎は疲れている伯母を気遣って遠慮したが、蕭元漪は姎姎の顔を立てるため立ち寄ることにした。しかしその道すがら、書卓を取り合って争う侍女たちを見つける。一方、少商はなかなか戻ってこない蓮房を心配していた。そこへ母の腹心・青蓯(チンツォン)が現れ、女君が呼んでいるという。つづく( ๑≧ꇴ≦)ルースーがいちいち上手いのよ ←こればっかりw阿兄の登場で楽しくなってきた!意外にも菖蒲が面白いwと思ったら面倒くさそうな郡主がktkr
2023.06.30
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第4話「毒叔母の末路」母屋に固執したせいで自分だけ新しい邸宅に移れなくなった葛(ゴー)氏。これも少商(シャオシャン)の企みだったと気づき、離れにいる四娘子の居所に怒鳴り込んだ。「私は子を産むまで母屋を離れないと誓った でも夫が新邸に引っ越したら、私一人で誰の子を産めって言うの?!」「女が子を産むのに男が何の役に立つと?」「え?…小娘にはまだ早い!」葛氏は運良く義兄の功績にあやかっているだけの母娘だと蔑んだ。しかし少商は運が良ければ赤子の頃に取り残され、両親の庇護なく育つはずないという。その時、少商は回廊で母が立ち聞きしていると気づき、二叔母をあおった。「母上が幸運だと感じるのは父上が丈夫で二叔父は足が不自由だから? でも二叔父は何でもあなたに服従しているのに、何が不満なのです?」「服従?能無しのヘタレだからよ!なぜあんなお荷物でも程(チォン)家では重宝されるのかしら」葛氏は四娘子に散々、夫の悪口を言って帰って行った。蕭元漪(シャオユエンイー)は娘がわざと二叔母を怒らせたと見抜きながら、武婢(ブヒ)を連れて母屋へ向かう。その頃、母屋に戻った葛氏は憂さ晴らしに夫の大事な書簡を片っ端から放り投げていた。嵐が過ぎ去るのを黙って待つしかない程承(チォンチョン)、しかしそれがかえって妻を苛立たせてしまう。「妻がこんな屈辱を受けているのに黙っているの?! こんな腰抜けに嫁ぐなんて!なぜ私はこうも不運なのよ?!」葛氏は泣きわめきながら夫を叩いていたが、程承がついに口を開いた。「もうたくさんだ!…怒りが収まらぬなら葛家に帰ればいい」激高した葛氏は夫に書簡を投げつけ始めたが、その時、突然、義姉が現れた。「おやめ!」蕭元漪は青蓯(チンツォン)に二弟を家主の元へ連れて行くよう命じた。焦った葛氏は追いかけようとしたが、蕭元漪に引っ叩かれてしまう。「浅知恵でどうしようもない愚婦ね、二弟は寛大ゆえ容認していただけ 私たちは3日後に出て行くけれど、お前はおとなしくここに残り、葛家の迎えを待つのね」蕭元漪は葛家に義妹を離縁する旨を伝えたと言い放った。驚いた葛氏は娘の復讐かと憤ったが、蕭元漪は簡単に人を恨んだり、恨む相手を間違えたりしないという。「悪巧みばかりするお前を私が好きにさせると思う?お前のやったことは全て把握しているわ」蕭元漪は娘に対する義妹の所業の数々を知っていた。開き直った葛氏は娘を連れて帰るまでだと言ったが、蕭元漪は程家の三娘子である程姎(チォンヤン)は置いて行けという。「お前が道士の名を騙って私に娘を捨てさせた時、私がどんな思いだったか… お前にも味わわせてやる」…蕭元漪が男女の双子を出産したのは程始(チォンシー)の出征が迫っていた時だった葛氏は義兄と義姉を引き離そうと企み、老夫人に道士のお告げで赤子を手元に置けば厄難を逃れられると吹き込むそうすれば義姉も子供の世話のため残るしかないだろう程始は死ぬ時も家族一緒だと拒否したが、その時、皇帝からすぐ孤城へ救援に向かうよう勅命が届いたすると老夫人はせめて子供だけでも残すよう懇願、蕭元漪は断腸の思いで娘を置いて行くと決断する…「…私の許可なく一歩も出してはならぬ!」蕭元漪は葛氏を母屋に監禁し、武婢に見張らせた。分をわきまえれば余生にこの屋敷を与えるつもりだったが、どうやら無用の長物だったらしい。その夜、凌不疑(リンブーイー)は配下の報告を受け、ある鍛冶場に駆けつけた。何でも董(ドン)倉管が捕まってから急に門を閉ざし、店がつぶれたと言いながら食事が運び込まれているという。不疑は早速、捜査を命じたが、やがて物置小屋にある祝融(シュクユウ)の像に目をつけた。そこで像を動かしてみると、壁が開いて密室に隠れた許尽忠(シュージンジョン)を発見する。しかし許尽忠は歯に仕込んでおいた毒を噛み、自害した。すると不疑は息絶えた許尽忠の首にある黒いあざを見て呆然となる。このあざは確かに幼い頃に見たあの男の首のあざと同じ、それは決して忘れることのできない記憶だった。「ここで働いていた全ての雇人と屋敷にいる全ての下僕を捕えよ!一人一人尋問する!」不疑は思わず興奮して声を荒らげたが、ふと冷静になった。「待て…派手に動くな、許尽忠の死は伏せておけ、奴と往来があった者は皆、調べ上げよ」葛太公(タイコウ)が三娘子の傅母を連れて程家にやって来た。太公は娘が迷惑をかけたと謝罪し、離縁状をもらって連れ帰るという。その夜、程家は葛家を厚くもてなしたが、少商は早々に席を立って離れに戻った。「昔は不条理な母親を持つ従姉を哀れんだけど分かったの 舅母に大切にされている従姉は幸運だわ」「息子を望む仲(チュウ)夫人に疎まれて舅母に預けられたのに幸運でしょうか?」侍女の蓮房(リエンファン)は同情したが、少商は外祖父の家だったからこそ程姎は大切に育てられたと羨ましがった。「不運なのは私のほうよ…」するとそこへ母がやって来る。蕭元漪は勝手に出て行った娘を叱り、ともかくすぐ挨拶に連れて行くことにした。程姎は葛傅母に一緒に連れ帰って欲しいと懇願していた。すると蕭元漪が娘と一緒に挨拶にやって来る。実は蕭元漪はかつて隣人だった舅母を姉と慕い、義妹で苦労して来たことを知っていた。舅母は程姎に母親を戒めにすればいいとなぐさめ、どちらにしても一生、両親を頼って生きていけないという。「大樹のように己の足で立ち、強く生きるのよ」傅母の教えを受けただけあった程姎は所作も美しく、礼儀正しく温厚だ。蕭元漪は程姎を娘のように面倒見ると約束したが、隣にいた少商は何とも複雑な気分になった。蕭元漪は離れに戻った少商を呼び止めた。「なぜ葛舅母に酪漿(ラクショウ)を勧めたの?程姎を差し置いてしゃしゃり出るなんて…」少商は愛情あふれる葛舅母に理想の母の姿を重ね、自然と親しみを感じて酪漿を勧めただけだった。しかし母は自分を悪意ある憶測で判断し、何事も計算ずくだと考えるのだろう。蕭元漪は従姉のように普段から従順で勤勉なら周りも自然と良い方向に考えると諭したが、少商は反発した。「舅母に育てられた従姉が羨ましい、野放しだった私には望めません これからは私を見張らず、完璧な従姉だけを見てはいかがですか? そうすればどんな怒りも収まるでしょう」「心配無用よ、これまでどんな兵も御して来た、強情な娘くらい何よ?これからじっくり調教するわ」部屋に戻った少商は月を眺めながら、母との会話を思い出していた。…程少商、最初から偏見を持つ人に取り入るよりも、いっそ薄情になったほうがいい…どうせ頼る親族も悩みを打ち明ける友もいない…愛されもせず、疎まれるばかりよ…葛氏が消えてもまた別の者が現れる…他人に期待せず、自分を大切にした方が自在に生きられるわ程始たちは葛太公一行を見送るため城門の外までやって来た。葛太公は迷惑をかけたお詫びに程承を白鹿(ハクロク)山の書院で学べるよう手配してくれたという。「学問を成就させたら学堂を開くといい」こうして程承も兄夫婦に娘の世話を頼み、後ろ髪を引かれる思いで旅立った。涙に暮れる程姎、蕭元漪は姪の肩を抱き、慰めながら馬車へ戻ることにする。少商は距離を取って2人の様子を見ていたが、従姉にだけ見せる優しい母の顔に深く失望していた。つづく( ๑≧ꇴ≦)何だこの毒娘と毒母の戦いは?!ウーレイ早く!w
2023.06.24
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第3話「母屋の主」兵器横流しの罪で捕らわれた董(ドン)倉管(ソウカン)は拷問に恐れをなして全て白状した。抱き込んだのは許尽忠(シュージンジョン)で、馮翊(ヒョウヨク)郡で歴代続く鍛冶師だったが、突然、仕官して兵器を扱う商方令(ショウホウレイ)になったという。董倉管は定期的に銭を受け取り黙認、兵器をどこへ売ったかまでは知らなかった。「横流しされた兵器は大量だ、買い手の野心は小さくないな…」報告を聞いた凌不疑(リンブーイー)は姿を消した許尽忠の追跡を命じ、董倉管は辺境に流刑とした。「廷尉府に伝えよ、流刑前に程(チォン)家に戻せと」不疑は証拠をつかめたのも程家四娘子(スーニャンズー)のおかげだと話し、お返しだと言った。青蓯(チンツォン)は女君と女公子の間を取り持とうと、少商(シャオシャン)に豪華な装飾品を届けた。「まだありますよ、女君が良い品は全て女公子に残しておいたのです」今まで粗末な生活を強要されてきた少商は目を輝かせたが、そこへ父と母がやって来る。すると娘の性根を叩き直そうと奮起した蕭元漪(シャオユエンイー)は早速、書簡を差し入れた。しかし思いがけず娘がろくに字も読めないと知る。蕭元漪は呆れ果てたが、程始(チォンシー)は自分も三十から学問に勤しんだ手前、気長に構えればいいと娘をかばった。董舅父が別れを告げるため程家に立ち寄った。程老夫人董(ドン)氏は弟を抱きしめ涙したが、出世する息子のために今後は弟家族と縁を切るという。すると董舅父はその場にへたり込み、姉に見捨てられたと号泣した。「地べたに座り込む芸風は董家の血筋なのかしら?」少商は2人を茶化したが、従姉妹の三娘子(サンニャンズー)・程姎(チォンヤン)から陰口は駄目だとたしなめられてしまう。その時、董舅父が四娘子の姿に気づき、親族である自分を売ったと逆恨みした。「姉上の仕打ちも納得だ!″蕭氏が残していった娘はいずれ母親と同じようにいけ好かなくなる″ ″早く追い出した方が食いぶちが省ける″と言っていた!」慌てた二房の葛(ゴー)氏は自分まで巻き込まれないよう、役人に早く連れて行けと言ったが手遅れだった。「そうだ、お前も言っていたな ″たかが十数年だし、ろくでなしに育てればいい、蕭氏も救えない″と… 程始が送ってきた銀は全部、こいつが懐に入れたんだあぁあぁ!」凌不疑は程家の騒ぎを高楼から眺めていた。配下の報告では許尽忠の行方はまだ分からず、妻子もおらず、屋敷ももぬけの殻だという。すると不疑は難に遭えば己が熟知した場所を選ぶと示唆した。「董倉管も昔、姉と暮らした家に身を隠そうとした…鍛冶場だ」董舅父が程少商への仕打ちをぶちまけたせいで、程家の雰囲気は気まずくなった。そこで程始が話題を変え、年末には三弟や息子たちが帰って来ると報告する。老夫人は喜んで葛氏に早く母屋を掃除して大房に明け渡すよう迫ったが、葛氏は何かと理由をつけて居座ろうとした。しかし老夫人に押し切られ、その怒りは不甲斐ない夫に向かってしまう。程家の次男・程承(チォンチョン)は病弱で足が悪く、出征した兄や仕官した弟の代わりに家を守ってきた。しかし葛氏は夫が母屋も守れないと激怒、程承が大切にしている書簡を火鉢に投げ入れてしまう。そこへ娘の程姎が現れ、咄嗟に書簡を取り出した。「あなたの身体が丈夫なら姎姎は女に生まれたかしら?」葛氏は息子を授かれない不運から清廉な父娘を蔑ろにし、むしろ腹黒い四娘子の方がましだと悪態をつく。一方、少商は母から厳しく教育されていた。暗記するまで食事も睡眠も禁じられる少商、父も母には頭が上がらず助けてくれない。「魂胆は分かっているわよ?董大叔父を引き渡し、大母を驚かせ、二叔母の悪事まで暴いた 年端も行かないのに、事もあろうか朝廷のお裁きをおもちゃにするなんて… しかと指導しないといつか一族に大きな災いを招くわ…おとなしく勉強しなさい」すると母は出て行ってしまう。少商は仕返しの何がいけないのか分からなかった。母のように面子を気にして母屋を占領されても黙っていろというのか。その時、少商は気がついた。「そうよ、母の性分なら黙って二叔母の好きにさせておくはずない」その夜、少商は母屋に二叔母を訪ねた。そこで少商は母屋に居座りたいなら母とまともにやり合っては勝てないという。「将来、孫息子を宿せるかもしれないと大母を説得したら?」「私に味方して母親と戦わせようって魂胆ね?」葛氏は四娘子がまた悪巧みしていると疑ったが、少商は母の悔しがる顔を見れば痛快だと言った。確かに見たところ義姉と四娘子の間に母娘の情などない。すると少商は2人だけの秘密だと言って離れに戻った。「あの悪童…ふふ、苦労して教えたかいがあったわ」翌日、葛氏は蕭元漪が母への挨拶に来たところで、実は母屋に居座るには理由があると切り出した。道士の話では母屋なら子宝を授かりやすいという。老夫人は思わずそれにしては何年も効果がないと言ったが、葛氏は当然ながら義姉には及ばないと卑下した。「私たちを不びんだと思って迷信でも信じてくださいませんか?」すると信心深い老夫人は道士の助言ならばと認めることにした。蕭元漪はならば息子を授かるまで義妹は他に移らないのかと念を押す。「もちろんです、君姑、ここで誓います、程家の息子を産まぬ限り母屋に住み続けます!」挨拶を終えた蕭元漪は別れ際、葛氏にくれぐれも後悔しないよう釘を刺しておいた。すると葛氏が勝ち誇ったように秘密をばらしてしまう。「嫋嫋(ニャオニャオ)を追い詰めるから、あの子が私に母屋を奪うよう持ちかけたんですよ?」その頃、母から筆写を命じられた少商は、3本の筆を縛りつけ、一度に3文字書こうと企んでいた。しかしそこへ母がやって来る。「昨夜は二叔母に母屋に居座る方法を教えたの?」「新邸に移るのだからくれてやればいいでしょう?」「なぜ知っているの?」少商は母が母屋を占拠されても静観していることを怪しんだ。居座らせたのは母屋が無用だと分かっているから、恐らく凱旋した父に褒美が届くと気づいたという。「あの人たちには虐げられ放題だった…仕返しの何が悪いのです?」「確かに私たち両親の責任だわ、だからこれまでのことは水に流す でもこれが最後よ、次からは許しません、心しておきなさい」すると蕭元漪は娘が細工した筆を取り上げて帰った。「…心しておけ?吐き捨てるように言うのね」少商が予想した通り、程家に皇帝の使いがやって来た。父は関内(カンナイ)侯に封じられ、曲陵(キョクリョウ)を領地として500戸を賜る。老夫人は息子の出世で上機嫌、程承も久しぶりに顔を見せにやって来た。「二郎と来たら、大郎や三郎ほど甲斐性があれば…」しかし程始は三兄弟の中で一番、家を案じて尽くして来たのが二弟だとかばった。「二弟は書が好きだ、褒美で書も下賜されたし、好きなだけ選べ 金銀や装飾品は全て阿母に…」その時、葛氏が義兄と一緒に凱旋した万(ワン)将軍には大豪邸が下賜されたらしいと羨ましがった。すると程始は実は万家が今の邸宅を自分たちに譲ってくれることになったと報告する。葛氏は憧れの万将軍府に引っ越せると聞いて大喜びしたが、程始は弟嫁が来る必要はないと言った。「息子を産むまでは母屋に住むのだろう?二弟も新邸に移るから邪魔はしない」つづく( ゚ェ゚)ここで普通は「二叔母ザマァ!」ってなるはずなのに、ママが嫌すぎて同情してしまうw結局、ママは娘が自分に似ているからイライラするんだろうね
2023.06.23
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第2話「したたかな母上」凱旋早々、参内せずに嫌疑人を追跡していた凌不疑(リンブーイー)。その夜、ようやく皇帝への挨拶を終えると、側近の梁邱起(リャンチゥチー)と梁邱飛(リャンチゥフェイ)が待っていた。「陛下に責められましたか?」「まさか、若主公は陛下の″義子″だぞ?」皇帝は参内の件を凱旋で帳消しにしてくれたが、兵器の事案は様子を見るという。しかしこのまま手をこまねいている凌不疑ではなかった。「兵器の横流しは長年の懸案、一刻を争う」凌不疑たちは帰りの道すがら城陽(ジョウヨウ)侯府を通りかかった。梁邱起は帰還後まだ挨拶していないと声をかけ、外征中も朝廷で不孝だと陰口を叩かれたらしいと心配する。しかし凌不疑は馬を止めることもなく、屋敷の前を通り過ぎた。「これ以上、罪状を増やされたから何だ」一方、程(チォン)家では老夫人董(ドン)氏の弟が武器の横流しで捕まり大騒ぎだった。老夫人と仲(チュウ)夫人葛(ゴー)氏は釈放を働きかけるべきだと程始(チァンシー)に迫るが、軍法で処置されるため無理だと突っぱねられてしまう。葛氏は掃除が終わっていないと言い訳して母屋を開け渡さなかった。蕭元漪(シャオユエンイー)を敵視し、兄夫婦を娘がいる離れに追いやる葛氏、しかし蕭元漪は文句も言わず素直に従う。一方、程少商(チァンシャオシャン)は具合が悪いふりをして薄幸な娘を演じていた。その時、回廊から母と青蓯(チンツォン)の話が聞こえてくる。どうやら父は娘の惨めな境遇に同情的だが、母は手強そうだ。…母上は鋭い、私の芝居を見抜いたのかも?…実は蕭元漪は帰還を半月遅めに伝え、老夫人たちに不意打ちを食らわせていた。思った通り老夫人たちは自分への恨みを娘で晴らしていたのだろう。「十数年も娘を放任したせいで手遅れになるやも、しかと躾けて性根を叩き直さないと…」少商は自分の境遇に気づいていながら放置し、虐げた者を成敗せず自分を躾けると言う母に失望した。…やはり当てにできるのは自分だけね…凌不疑は程家を監視させていた。あの日、捜査を妨害したのは程家二房の李(リー)老婢で、老夫人は弟を売った四娘子(スーニャンズー)に激怒しているという。すると廷尉獄(テイイゴク)に程家の四娘子から荷物が届いた。中には藁と布切れが入っていたが、凌不疑はその意味を悟って直ちに葛氏布荘を捜索、帳簿の問題を見つける。「実に面白い」凌不疑は程少商のこと、とっくに己の退路を見つけていると踏んだ。程老夫人は弟を救うため葛氏と董舅母と示し合わせ、中庭で死にたいと騒ぎ始めた。何事かと慌てて駆けつける程始と蕭元漪、その様子を少商は蓮房(リエンファン)と一緒に上階から面白そうに眺めている。しかし父も百戦錬磨の大将軍、祖母の猿芝居には騙されないだろう。少商の予想通り父はその場にひざまずき、母より大声で自分には舅父を助ける力もないと号泣した。「救わないのではなく救えないのです!凌不疑は鉄面閻魔ですよ?! 私が功績をあげていなければ連座になっていました!」さすがは母子、芸風も良く似ていたが、老夫人はついに泣き芸を諦めて逆切れした。「いいわ、ならお前が背いたと御前に訴えてやる!陛下は何より孝道を重んじるとか…」すると黙って見守っていた蕭元漪が口をはさんだ。「君姑、親に背くことは大罪、息子を流刑や斬首にするおつもりですか?!」そこまで大事だと知らなかった老夫人は再び泣き崩れ、流石に蕭元漪も呆れ果てる。その時、蕭元漪は静養しているはずの娘が回廊から盗み見ていることに気づいた。高みの見物を決め込んでいた少商、しかし回廊に母が現れた。少商は急に咳き込んでごまかしたが、両親が戻ってかえって自由が利かなくなったとこぼす。「厳しい母親でも意地悪な叔母よりはいいのでは?女君も女公子を思ってのことです」しかし蓮房の言葉も慰めにはならなかった。一方、少商のおかげで証拠を得た凌不疑は董倉管(ソウカン)を尋問した。董舅父は何とか言い逃れしようとしたが、拷問の恐怖から観念、全て白状するという。その頃、老夫人に手を焼いた蕭元漪は胡(フー)婆を呼び寄せた。親友と再会を果たした老夫人は今生で会えるとは思わなかったと涙し、抱き合って喜ぶ。すると胡婆は外地で賊に襲われたところを程始に救われたと話し、その時、粗末な矛が折れたので敵の刀を奪って守ってくれたと説明した。「戦場では刀や剣は将士の命なのに、あくどい奴らが良い武器を粗末な武器とすり替えている 全く良心の欠片もない!」胡婆は蕭元漪に言われた通り老夫人に訴えた。董舅母は何も知らずに義姉を訪ねた。すると老夫人の態度は一変、董家のために程家を犠牲にはできないという。「昨日、煙突から煙が出ないから変だと思い、道士にお告げを聞いたの そうしたら程家は親族に巻き込まれ先が危ういと言われたわ 道士は正しかった、二房の布荘まで差し押さえられて、お前たちのせいよ!」老夫人は董舅母を2度と屋敷に入れるなと命じて追い出したが、それから部屋にこもって食事にも出てこなくなてしまう。その夜、程始は母に点心を差し入れた。ようやく息子の優しさに触れた老夫人は機嫌を直したが、なぜ葛氏の嫁荷を蕭家の家計に回したのかとこぼす。程始は嫁荷の行方は知らないが、さすがに誤解だと否定した。「蕭元漪が嫁ぐのは2度目だよ?家財も全部、抵当に入れた、そんなに大切なのかい?」「もちろんです!」すると程始はあろうことか早くに父を失くした母に再嫁を勧め、怒らせてしまう。少商は老夫人の部屋を見下ろしながら、父がどうやら祖母を怒らせたのだと分かった。「母上のほうが上手ね…夫君に戦わせて自分は牙を隠している」「つまり全ては私の計画だと?」その声は蕭元漪だった。すると蕭元漪は盗み聞きし悪意ある憶測をしたと叱責、戒尺で少商の手を打ってしまう。「明日から礼記(ライキ)を書写しなさい、それまで外出禁止よ」少商は父と灯会に行く約束だと訴えたが、蕭元漪は認めなかった。少商は母が戒尺を持って自分の粗探しに来たと誤解した。しかし″母と子の道″など自分には無縁、悲しむ必要もない。一方、蕭元漪は程始が老夫人に再嫁を勧めたと聞いて驚いていた。「叩かれて当然よ!私がもう一度、叩くべきね!」程始は笑い飛ばしたが、蕭元漪は娘の人騒がせな才能が息子以上だと訴える。実は昨日、煙突から煙が出なかったのは娘の仕業だった。祖母の迷信深さを知っていた少商は密かに煙道を変え、天のお告げだと吹き込んでいたという。「おおお~嫋嫋(ニャオニャオ)は聡明だな、煙突にも詳しい」「かばうの?!私の配下だったら軍棍(グンコン)の刑よ!」興奮した蕭元漪は慌てて口をつぐみ、娘に仕置きしたことを思い出した。本当は身体に合わない衣を着ている娘のために何着か作ろうと思い立ったが、まさか物差しで罰を与えることになろうとは。「間違った選択をして嫋嫋はあんな子に育ってしまった…もう間違えられない 甘やかせば娘の一生を誤らせるわ」つづく(  ̄꒳ ̄)え?ガリレオ?w〓通称多過ぎ問題〓程少商→嫋嫋・四娘子・女公子程始→家主・大郎・阿父蕭元漪→女君・阿母程老太太→老夫人・君姑・大母二房(次男の家)葛氏→仲(2番目)夫人・二叔母
2023.06.17
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星汉灿烂 Love Like the Galaxy 第1話「掟破りの四娘子」早朝の洛陽(ラクヨウ)、まだ静まり返った都に伝令兵が馬を駆けて飛び込んできた。「隴右(ロウユウ)にて勝利!大軍が凱旋!」前将軍・凌不疑(リンブーイー)たちは城門で盛大に迎えられ、早速、曹(ツァオ)常侍(ジョウジ)が皇帝の詔を読み上げる。凌不疑は光禄勲副尉(コウロククンフクイ)に任じられ羽林(ウリン)衛左騎(サキ)営の統領に、他にも北軍五校の越騎尉(エツキイ)の統括、侍中(ジチュウ)に昇格した。すると曹常侍が皇帝が賜った礼服を差し出し、すぐ宴に向かうよう勧める。しかし凌不疑は下賜された外套をまとい、再び馬にまたがってしまう。「急な報告を受けたため、処理を終えてから伺います…出発だ」凌不疑は高台から片田舎の家の前に止まった馬車を見つめていた。「捕らえますか?」「…慌てるな」その家には程(チォン)家の四娘子(スーニャンズー)こと少商(シャオシャン)がいた。少商は戦乱により幼い頃から両親と離れ離れ、祖母や叔母の元で育てられる。しかし祖母と叔母に疎まれ、事あるごとにこの別宅に放り込まれていた。今回は置き去りにされて1ヶ月、ここ数日は熱を出していたが、医者も呼んでくれない。それがどういう風の吹き回しか、突然、李(リー)老婢が差し入れを持って迎えにやって来た。一方、洛陽では程家の老夫人・董(ドン)氏が息子の帰りを楽しみに待っていた。しかし仲夫人・葛(ゴー)氏は兄夫婦に少商を追い出しことがバレるのではないかと冷や冷やしている。老夫人は四娘子ならすでに迎えに行かせたと安心させたが、驚いたことに息子夫婦が予定より早く帰ってきた。四娘子のことも忘れて再会を喜ぶ老夫人、すると程始(チァンシー)と蕭元漪(シャオユエンイー)は娘の出迎えがないことに気づく。「嫋嫋(ニャオニャオ)は?」「はっ!ぁ〜それが〜あの子は〜ここにはいないの」少商は無礼な李老婢を上手くあしらい馬車に乗り込んだ。その時、偶然にも車から藁ぐまへ向かう足跡があることに気づく。すると侍女・蓮房(リエンファン)が車の中がやけに汗臭いと訴えた。少商は確かに何日も湯あみをしていない男の臭いだという。馬車が出発すると突然、黒甲衛(コクコウエイ)が立ちふさがった。「朝廷の命で賊を捕捉する、誰か、馬車を捜索せよ」驚いた李老婢は車に乗っているのが程校尉の四娘子だと教え、未婚の娘の車を男が捜索することは許されないという。しかし車から娘子の声が聞こえた。「武将の家族なら命に従わなくては…ただ捜索の前に将軍にお話があります」そこで凌不疑は馬を車の横につけた。すると窓から真っ白で華奢な手が現れ、来た道を指差す。「うちの藁ぐまの方が面白いかと…火でもついたら人が飛び出してくるやもしれません」驚いた李老婢は慌てて止めようとしたが、黒甲衛の1人が松明を持って飛び出してしまう。藁ぐまに火がつくと、たまりかねた男が飛び出してきた。凌不疑は馬車を行かせて男を捕らえたが、連行された男が程校尉の実の舅父(キュウフ)だと分かる。つまり馬車に乗っていた四娘子は自分の大叔父を引き渡したというのか。一方、少商は馬車に揺られながら両親があと半月で帰還すると聞いた。蓮房はこれで主も虐げられずに済むと安堵したが、少商は自分を捨てた両親に期待などしていない。その頃、捕縛された董舅父は程少商を長幼の序も分からないとんだ性悪だと嘆いていた。「程少商か…」凌不疑は馬車を見送りながら、顔も知らない四娘子に興味を持った。程家では老夫人が息子夫婦に事情を説明していた。四娘子は強情な性格なため、田舎に送ったのも躾のためだったという。その時、李老婢が慌てて屋敷に飛び込んできた。「大変です!一大事です!母親の躾もなっていない四娘子が董舅爺を大変な目に~!」「誰の娘ですって?!」憤慨した蕭元漪が出てくると、李老婢はすでに家主が戻ったと知って卒倒してしまう。すると少商が門から入ってきた。「阿父、阿母…やっとお戻りになったのですね」しかし娘はすっかりやつれ、身なりもひどく、激しく咳き込んでいた。この15年、外地で国を守っている間、娘はてっきり都で何不自由なく過ごしていると思っていたが、まさかこんな惨めな境遇だったとは…。程始は娘を虐げた老婢を薪小屋に入れるよう命じた。驚いた葛氏は咄嗟に君姑に合図、すると老夫人が息子の同情を引くため倒れたふりをする。…その程度の芝居?…そこで少商も負けじと卒倒した。程始は迷わず娘を助け、母を置きざりにして少商を連れて屋敷に入ってしまう。しかし蕭元漪は娘が父の腕に抱かれながら、うっすら片目を明けて二叔母を挑発している嫋嫋を見逃さなかった。四娘子を虐げてきた老夫人は何とか取り繕うと必死だった。そもそもこの十数年、両親が娘を放っている間、自分たちが赤子を育ててきたという。しかし蕭元漪の従者で義姉妹・青蓯(チンツォン)が反発した。「赤子を捨てたい母親がいるとでも?…誰かが強いたからです」老夫人は憤慨したが、程始は確かに親孝行のため娘を残したのに、まるで自分たちが押し付けたような言い草だと嘆く。焦った葛氏は普段の四娘子は悪たれで手が負えず、そのせいで君姑が怒りから具合が悪くなったと訴えた。少商は寝たふりをして聞いていたが、形勢が悪くなりそうで目を覚ます。「ご心配をおかけしました、物心がついて以来、初めて両親と会えました 礼をもってお迎えしなくてはならないのに…私はふつつか者です、二叔母が罰して当然なのです」娘の殊勝な姿に程始は胸を痛めた。すっかり悪者にされた老夫人はそもそも嫁のせいだと八つ当たり、蕭元漪が来てから息子は何でも言いなりだと涙する。「はあ~怒りで息が詰まりそう~どこかで呼吸を整えなければ~」実は老夫人は再嫁の蕭元漪を毛嫌いしていた。少商は薄目を明けて部屋を出て行く祖母と二叔母の姿を盗み見ていた。蕭元漪はそんな娘の様子に気づいていたが、母らしい優しい言葉をかける。「嫋嫋、ゆっくり休みなさい、厨房には好物を作らせておくから」「…私の好物をご存じなのですか?」蕭元漪は返す言葉もなかったが、その時、使用人が慌てて飛び込んできた。「家主、大変です、黒甲衛が来て包囲されました!」程始と蕭元漪は一目見てあの誉れ高き無敵の凌将軍だと分かった。凌不疑の話では朝廷の命で武器を着服した者を捕らえたが、その際、程校尉の家族を驚かせてしまったという。そんな中庭の様子を少商は上階からのぞき見していた。「今日、董大叔父を捕らえた人かしら?目的は私かも…」武器を着服した嫌疑人は老夫人の弟で程始の舅父の董倉管(ソウカン)だった。「功績が高かろうと国をむしばむ行為は徹底的に調査します」凌不疑は程校尉に報告して屋敷を出ると、上階から視線を感じて四娘子が見ていると勘づく。そこで帰り際、四娘子の協力に感謝していると伝えた。蓮房は主がお咎めを受けるどころか誉められていると安堵したが、少商は将軍が自分を遠回しに非難していると気づく。「忠義が先立つ?つまり不孝ってことね… 年長を恐れないですって?…言い換えれば不敬ってことよ 私が廷尉府の拷問役のようって、つまり過酷で女らしからぬってことだわ 凌不疑…上等ね、恩を仇で返すなんて、道義にもとる」つづく(  ̄꒳ ̄)いや〜ルースー、相変わらず上手いわ〜さてウーレイが出てくるまで続くかな…w
2023.06.16
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