言語聴覚士、勉強中!
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失調の患者さんに対して、ストロー付きボトルで、とろみ茶を飲んでもらったケースがあったので、報告します。◆脳幹梗塞◆四肢・体幹に失調あり。起立は物的支持で見守り~軽介助◆嚥下障害あり。水分は濃いめのトロミ。食事は移行食(全粥、キザミ+トロミのあん)◆食事動作は、右手スプーンで、前半自己摂取も、後半は失調による食事動作の疲労でむせが増えるため介助◆発話明瞭度3レベル(痰が多く湿性嗄声で聴取しにくい)とろみ茶は、コップでは口唇からこぼれる。口唇閉鎖不全のためストローでは吸えない。よって、スープカップからスプーンで自己摂取してもらっていました。しかし、時折、スプーンで取り込む前にこぼれてしまったり、失調のため過剰に力が働くことがあり、動作での疲労もあります。そこで、以下のようなボトル+ストローを製作し、持ち手(右手)で握って出てくるようにしました。失調のため握力の調整は難しいですが、ボトルに適度な反発力があり、うまくいきました。取り込みも、スプーンに比べてストローの方が、口腔内へ入りやすく、摂取における疲労も少し減少したようです。【作り方】◆「ダイソー」のドレッシングなどをいれるボトルを使用◆ボトルの注ぎ口が細く、ストローは入らないため、ボトルの上部を1~1.5cmほど、ニッパで少しずつ切る。◆切りすぎると、ストローとの間が開いてしまい、空気がもれ、ボトルを押しても出てこない。◆ストローとの間に隙間がないようにする必要があります。◆ストローとのサイズを見ながら、少しずつニッパで切っていきます。ストローを合わせるときは、注ぎ口の下から入れます。◆下からストローを入れると、少しきつめでも入れることができて、隙間の調整がしやすいです。◆下からストローを入れるときは、ストローのジャバラ部分は伸ばして入れます。◆切り口はヤスリで削る。◆材料がそろっていれば、製作時間は、40~60分程度。ただ、ここに至るまでは、いろんなボトルを試したり、いろんなストローの長さや径のものを調達したりと、試行錯誤しました。同じ6mm径のストローでも、商品によって、微妙に径が違いました。上記の通り、微妙な径の違いで、空気が漏れたりするので、実際に使用していくストローで調整しました。このボトルで、濃いめのトロミ茶、カロリーメイトゼリーを摂取してもらっていました。
2016年01月06日
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