言語聴覚士、勉強中!

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2015年10月31日
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カテゴリ: 呼吸介助・排痰

地域のST勉強会「STが診る呼吸って何?」に参加しました。以下は、メモ書きです。

◆横隔膜
長期間の臥位では、内臓によって横隔膜が押し上げられ、横隔膜の可動域が制限される。
横隔膜は、通常の呼吸では1~2cmの可動。
深呼吸では10cmの可動。
呼吸の一回換気量は、おおよそ400ml



◆呼吸不全呼吸不全とは、呼吸機能障害のため動脈血ガス(酸素と二酸化炭素)が異常値を示し、そのために正常な機能を営むことができない状態

血液ガスのデータは安静時の結果であるため、これが異常値なら、運動するリハの時は、より注意が必要。



◆低酸素血症
 動脈血中の酸素濃度が低下。(SPO2、PAO2の低下している状態)



◆低酸素症
動脈血中の酸素濃度は正常。末梢では酸素がうまく交換できない。

例:貧血ではSpO2やSaO2、PaO2の低下はないが、血液中の酸素の絶対量は減っており、その結果、末梢組織に必要な酸素を運ぶことができない。

例:狭心症では冠動脈が一部細くなっており、その先には血液が少ししか流れない。流れている血液の酸素分圧は正常でも、絶対量が少ない。そのため末梢組織は十分な酸素を受け取ることができない。

◆ばち指
 低酸素血症が持続した場合に起こりやすい。



◆呼吸困難感の評価
修正Borgスケール
 運動中の主観的な呼吸困難を指標とする。BS5までが安全域。



◆COPD 慢性閉塞性肺疾患
[肺気腫] or、and [慢性気管支炎]   (+気管支喘息)
症状:労作時の呼吸困難、咳嗽、喀痰
治療:禁煙、呼吸リハ(口すぼめ呼吸など)、薬、HOT
病態:滴状心、肺野の透過性亢進、肺コンプライアンスが低下し呼気が困難となる(1秒率70%以下)、樽状胸郭(呼気を吐ききるまでに次の吸気を行うため肺が大きくなる)、肺胞壁の破壊、気道壁が肥厚、気道に粘液が貯留



◆COPDと嚥下障害の関係COPD患者は、嚥下障害は発症しやすい。


口腔・咽頭期の嚥下障害を増悪

⇒嚥下反射惹起遅延     輪状咽頭筋開大不全

⇒口腔・喉頭蓋谷・梨状窩の残留、胃食道逆流症の有病率(+)  (COPDでは胃食道逆流症を併発することが多い)

⇒増悪時は誤嚥・嚥下反射遅延が増加

仮説)COPDでは呼吸数が増加し、口腔内乾燥をきたす。また、痰が常にあり、刺激の閾値が上がっている可能性がある。そのため、嚥下障害を増悪しやすい可能性がある。


◆通常、「呼気⇒嚥下⇒呼気」のパターンが、呼吸器疾患・心疾患では「呼気⇒嚥下⇒吸気」のパターンになりやすく、誤嚥が増加する可能性がある。



http://ishikokkashiken.com/hypoxia/  を参照しました。

「病気がみえるvol.4 呼吸器」を参照しました。


病気がみえる(4)第2版 [ 医療情報科学研究所 ]






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最終更新日  2015年10月31日 22時45分20秒
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