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Mahler (arr. Castelletti) Symphony No.10 in F♯major (version for chamber orchestra / Japan premiere) 2021年11月30日(火) 19:00 開演 ( 開場 18:15 ) ~N響メンバーによる室内楽シリーズ~ N響チェンバー・ソロイスツ 第2回 日本初演! マーラー 交響曲 第10番 室内オーケストラ版 N響チェンバー・ソロイスツ 第一ヴァイオリン 白井圭 (コンマス) 山岸努 横溝耕一 第二ヴァイオリン 大宮臨太郎 三又治彦 ヴィオラ 中村翔太郎、中村洋乃理 (以上、va)、 チェロ 辻本玲、宮坂拡志 (以上、vc)、 コントラバス 本間達朗 (cb) 梶川真歩 (fl)、 𠮷村結実 (ob)、 松本健司 (cl)、 宇賀神広宣 (fg)、 長谷川智之 (tp)、 福川伸陽 (hrn)、 竹島悟史 (perc)、 早川りさこ (hp) 桑生美千佳 (pf/harm) マーラー (カステレッティ編):交響曲 第10番 嬰ヘ長調 (室内オーケストラ版 / 日本初演) 白寿ホール 東京ではこんなにすごいものが聴けるとです。 圧倒的な美 感動の嵐 マーラーだったです。 コンマス白井さんが牽引 途中では弾き振りも。 天才たちの大集合 日本のサミット 皆様すごいです。 トランペットの長谷川さん、驚異的なロング・ブレス 音も美しく 弱音も見事 白寿ホールのすばらしい音響も相俟ってすばらしい音量 弦楽器は個々の音が本当に大きいです。 白井さんのグリッサンドでまさにキューンでした。 ステージは段差がなく狭いところにぎっしり。 ごついチェロとヴィオラの後ろでオーボエさんが見えんかったとです。 千手観音のパーカッション めっちゃ大変 ホルン福川さんが1回だけ手伝ってた? ホルンは一人しかいないからトランペットとハモってた これフルオケでも聴きたいですけど 今日は本当神演奏 続く。
2021年11月30日
新国立劇場マイスタージンガーDay4GP含め本日で鑑賞3回目。本日は最高の出来。驚くべきことにソリストもオケもどんどん進化している。ますます絶好調ソリスト陣に目が釘付けです!大野さんの演奏もすごい進化。すばらしい!このままだと最終日がどんなことになっちゃうか!さぞすごいでしょうね大野さんの音楽は堂々として王道路線なのか非常にゆっくり聴かせるのでドイツ語のやりとりがテンポよく行ってほしい場面もあるがここはドイツではないのでまあOKか。つまり時間も押します、押します。※中身に触れますのでご注意ください。演出の謎を徹底解明!…シリーズw1この作品はループ。今回ようやくわかった。ループなのだ。まずは全幕の最後で演奏される音楽は冒頭のマイスタージンガーの序曲と同じそして幕開けの教会のシーンを舞台で演じているシーン。これはザックスがインテンダントである劇場で上演するマイスタージンガーの冒頭のシーンこのシーンはヴァルターが舞台を去る最終シーンからつながっている。つまり冒頭のシーンは全幕の最終シーンの続きで最初にザックスが○○を持って退場した後はすべて過去の回想なのだ。そして最後のシーンからまた冒頭に戻るループ。2なぜベックメッサーが吟遊詩人のコスチュームを着るのかベックメッサーは劇場の重鎮である歌手で彼はベックメッサーを演じる歌手としてエーファにアピールするためにコスチュームを着ているエーファの振りをしたマッダレーネがいるバルコニーはポーグナーの家ではなく劇場のバルコニーである。ここにきてようやく(29日)演出家のビデオメッセージを見てみた。全部読み替え設定しゃべっちゃってる…今まで見なくてよかった。見る前に知ることほどつまらないことはないからな。ザックスとポーグナーは私の推定と一致していた。ベックメッサーだけが予想していたのと違う設定だったほんとベックメッサーだけは難しかった。言われてみれば、あ~なるほどと思うところもあるが。(チョークのシーンとかね)だからエレートはああいう演技だったのかと思う。エレートの演技力はやっぱりすごいな。でもやっぱり納得できな~~~い。***第1幕幕が開くと冒頭の教会のシーンを演じる芝居を見る理事(マイスターたち)マイスタージンガーの原設定の16世紀中ごろのドイツのニュルンベルクの人々の服装。一人だけふりを間違える歌手(寺田さん?)芝居が終わるとザックスはマイスタージンガーの総譜を抱えたまま壇上へ行き喝さいを受ける。そして解散になるがザックスはさきほどふりを間違えた歌手に音程について注意をする一方ポーグナーは仕事の電話にずっとかかずらわっている。控えるベックメッサーはなんとか話しかけたいのだがずっと電話しているポーグナー。そこに来たヴァルター、昨日ポーグナー家で会ったエーファをナンパする。そんな様子をベックメッサーははらはらしながら見ているスタッフが幕が閉まっても劇場客席内にとどまっているポーグナーに移動をお願いする。ベックメッサーにはじゃけんに出て行けと言う。つまりベックメッサーはお偉いさんではなく嫌われ者の劇場関係者ということになる。ヴァルターはエーファに熱烈に投げキッスするのだがこれが毎回変わっていて28日はエーファがそれを受け取って、その手を頬に当ててじっとり見つめ合っていたwヴァルターはまんまジークフリートで天衣無縫の演技だ。ダーヴィッツがヴァルターに歌の作法を教えるポーグナーとベックメッサーが入ってくるエーファはヴァルターの背中を押して父親にあいさつさせようとする。あの僕はマイスターになれますか?ポーグナーはフォーゲルゲザンクとナハティガルに声をかけて若者を紹介する。他の親方たちも集まってくる。ヘルマン・オルテルはなんだあのズボンは(裾が開いている)ラッパズボンじゃないかとケチをつける何もかもがマイスターたちの気に入らない。ザックスが入ってきてようやく会議が始まる。ポーグナーの提案しぶしぶながら受け入れるポーグナーが演説していると我々市民は民衆に受けが悪いというところで客電がつき、マイスターたちは客席を凝視する。娘を…驚きあきれ色めき立つマイスターたちザックスも慌てるこっそりとかみてのバルコニーで聞いていたエファはついにパパはあれを言ってしまったのねと嘆く。(一番ステージに近いかみてのバルコニーは常に劇場の総裁や関係者が座る席です)コートナーじゃ、独身のマイスターは応募してください。ポーグナーはヴァルターを紹介する。あなたお生まれは?お家柄は?ザックス:家柄は関係ないのでは?ではお師匠さんは?ヴァルターが師匠は本だと語った時、ベックメッサーはあからさまにぶぶっと吹き出しバカにして笑っている。ベックメッサーは幕の後ろに隠れるコートナーの長広舌の間、ザックスは…寝ている⁉(笑)ヴァルターが歌いだすと顔を顰めるマイスターたち幕から黒板を持って出てくるベックメッサー得意げに自分の黒板を披露するザックスはベックメッサーが自分のライバルを蹴落とそうと私情を挟んでいると断罪する。ベックメッサーは激昂して靴がひどいと袋に入れて靴を投げつける。コロナ禍仕様で、小道具を扱う際は必ず袋に入れるか手袋することになっているらしい靴職人が劇場支配人になった途端靴がひどくなったそんなベックメッサーを揶揄する歌を即興で歌うヴァルターザックスは不合格になり暴れるヴァルターをなだめようとするが聞く耳を持たないヴァルター困惑しつつ苦笑いするザックスで幕2幕劇場に隣接した酒場飲んだくれるマイスターたちと劇場で働く床を磨いて働く現場スタッフとの対比ダーヴィッツは徒弟たちと喧嘩になるザックスに注意されるエーファとポーグナーザックスのにわとこエーファはずっと奥の幕の前に立ってザックスを見ている。これはザックスの幻想なのか本当なのかは明らかにされないエーファは消える手にしたマイスタージンガーの総譜を譜面台に置く。ザックスが執務室(事務所)に戻るとエーファが来る。ザックスが楽譜を手にソファに座るエーファはソファのそでに座っているが勢いよくずり落ちてザックスの横に座るザックスは立ち上がるザックスはエーファの気持ちを確かめるためヴァルターがひどい結果だったと告げる荒れるエーファここの演技も21日と違ってました。なんとかしなくては…エーファとレーネまだ大暴れしているヴァルター劇場の警備員が来る客席をライトで照らすがそれは劇場の警備員だから客席を確認しているんです若い二人は駆け落ちしようとするがザックスが照明を照らして阻止する。靴屋だわ!ザックスの工房(今回の設定では劇場の靴倉庫)で靴を叩くシーンベックメッサーの手にはリュート。古楽器です。劇場の備品です。イェールムイェールムハロハロヘーのシーンAls Eva aus dem Paradiesvon Gott dem Herrn verstossenあたしのこと?ベックメッサーはザックスを殴ろうと壁に設置されている消火器に近づきますが、いやそれはだめだ、と思い直します。「これじゃあ俺がこの騒音の元と勘違いされてしまう!」と危惧したベックメッサーはいったん着ていた吟遊詩人のコスチュームを脱いで柱にかけ、帽子も別の棚にかける。そしてえんじ色のTシャツ姿になって部屋の隅に座り込む。やれやれ。歌う段になるとまたコスチュームを着こむ。ザックスは腕まくりしてハンマーを叩こう叩こうと臨戦態勢。しかしベックメッサーの前奏が長すぎて次第に弛緩してしまう。ザックスの、こう歌ったほうがいいですよとのアドバイスを受けベックメッサーは嫌味にすべての最後の音節を強く長く伸ばしてザックスに聴かせるwザックスは修理する靴を箱から出しながらさりげなくそれを台に置くときにガンガン音を発生させる。ザックスはかみてまでベックメッサーをハンマーを叩きながら追いかけるベックメッサーは足でザックスを何度か蹴ろうとする。ザックスは右手でひらりとハンマーを投げ上げ1回転させる華麗な技。これは初めて見た!どんどん調子出ていますwその間に舞台が回転し、エーファに化けたレーネが分身の術で3体出てきます。エーファに化けたレーネは踊り狂ってベックメッサーを囲みます。これはベックメッサーの妄想か酒場から酔っぱらって完全に出来あがったマイスターたちが千鳥足でわいてきます。ヘルマン・オルテルが先頭でシャツが片方ズボンからはみ出しています。ベックメッサーとダーヴィッツとの決闘のシーンダーヴィッツが袖をまくりあげるので自分も袖を上げようとするのだがぴっちりで上げられない!仕方ないのでふくらんだパンツの裾をこれみよがしに持ち上げてたくし上げるw。劇場の警備員が来る荒れた劇場内を見て酒場の入り口の壊れているライトを触ってショートして感電する。最後はおなじみ志村ギャグ(わかる人はわかる これは毎回やってます)第3幕間奏曲すばらしい音楽チェロとコントラバス?ホルン!すばらしい!幕は開かないホルンは朝陽が差し込む音楽ですよねザックスの執務室ザックスはマイスタージンガーの総譜を開けたまま物思いに沈んでいるダーヴィッツが来るザックスがバタン!と楽譜を閉じダーヴィッツははい、ここにおります。と反射的に叫ぶしかしその後話しかけても反応がないので昨日の喧嘩のことを怒っているんだなとダーヴィッツは思い部屋を出ようとするその時見たよ。花とリボンはTJマイヤーの演技がダーヴィッツを叱りつけてもその後必ず優しい声をかけるすばらしい演技です。段差に腰かけたダーヴィッツザックスもその段差に腰を下ろすヨハンニスフェストの歌を歌ってみろザックスはダーヴィッツの立つ姿勢を正し、満足そう。騎士様を起こすなよザックスはヴァルターがリハ室で酔って寝ていることを知っているザックスは広場(劇場の舞台?)に行ってWahnモノローグ譜面台に置いてあったコーヒーポットこれは女性のアシスタントディレクターが用意してくれたのかな?(描かれていないが)それを持ってリハ室に向かうヴァルターにおはよう!ヴァルターが歌を作るヴァルターはリハーサル室のステージの背後に書いてあった月桂樹の絵にインスピレーションを受け即興で詩を作る。ヴァルターの詩を実際にTJマイヤーは書きとっている。速過ぎる!待って、手が痛いよ、という芝居も手を振る。ヴァルターはザックスの書いた紙を覗き込む。多分ヴァルターの晴れ着を持ってきたのはヴァルターの音楽事務所のマネージャー。ザックスはアシスタントディレクターの女性を呼んで椅子と机を片付けさせる女性はスタッフを呼んで片付けさせスタッフは回り舞台に追いかけられながら椅子を持って退場するベックメッサーここから音楽だけでベックメッサーの演技での勝負のシーンエレートがのりのりです。エレートは幕の間から出てきて客にあいさつします戻ろうとするがどこが幕のすきまかわからず音楽に合わせて(!)さわさわ探しているところに幕が自動で開いてしまいそのまま横にかに歩きで移動するザックスへの部屋に行こうとするが右足の太ももが痛い!という演技がすごい。舞台上にレーネとダーヴィッツが現れいちゃいちゃしながらブドウを食べているベックメッサーは植木をかざして低い姿勢で移動するがその陰で二人がいいことをするベックメッサーが〇に追いかけられザックスの部屋に逃げ込んだあとベックメッサーはかみての洗面台で手を消毒します。ベックメッサーはザックスの手稿を見つける。ザックスが来るベックメッサーは即座に屈みこんで靴ひもを結ぶ振りwベックメッサーはザックスが求婚歌を書いたと白状させるためにここに証拠が、と自分の右ポケットをポンポン叩くのだがこれが見事にRワーグナーの書いた音楽とぴったり合っている。まさに驚異的。エレートは本当にすごいです。さすが何回も演じているだけあります。メルカーとおだてながらベックメッサーが出て行こうとして慌てて戻ってくるあれはどこ?と四角を指で作ってザックスに目で聞く。ザックスはあれ?ここここと自分のポケットを叩くそうかそうか有頂天で出ていくベックメッサーは入り口でエーファと鉢合わせ流し目、ちゅ~とキスエーファの絶望的な目。ザックスはエーファに声をかけるきれいだね仕立て屋がうまいのよエーファはまだ晴れ着に着替えていないのでセリフとは合わない。エーファは自分の靴を乱暴に床に放り出す直してよ!ザックスは白い手袋を両手にはめて靴を手に取るエーファはあんな男に嫁がなくてはいけないのならいっそザックスの方がいいという半分自暴自棄な気持になっている。半分はザックスに助けてもらいたいと思っているが直接的には頼めない。エーファはソファに横になりながら歌う。どこが痛いんだい?貴方の方が詳しいでしょ?ヴァルターが入ってきて誤解の目で見る。違う違う。エーファは起きてザックスに早く靴を返せと言うエーファは靴を履いて髪をなでつけ、服を整え、両手を開き、ヴァルターにしゃっきりあいさつする。エーファとヴァルターは昨夜すでにそういう仲(恋人同士)になっている。ヴァルターはまだ着替えていない白いタキシードの上着を手に抱えているそれをヒーターの上に置くザックスはデスクに座っているがエーファの関心がすべてヴァルターに向かってしまったのを感じ、急に嫌味を言いたくなる。どうせ俺は靴屋ですよにかわ臭いって言うんだろヴァルターが歌いだすとエーファは感動に包まれるザックスがこれがマイスターの歌だというとうんうんと何度もうなずく2人は近づき見つめ合う。ザックスは急に激情を感じ、自分がエーファを本当に愛していたんだと悟る。ザックスは泣き顔で本棚の本を払い落とすここは涙なしでは見られません!エーファは心配そうな顔で心を痛めながらザックスを見ている。ザックスに媚びを売りながら自分はザックスを利用しているだけなことが申し訳ない。ザックスは床の段差に腰かけ泣く。エーファの歌O Sachs, mein Freund! Du teurer Mann!あなたのおかげで私はおとなになれたの。でも今日は…選べない結婚だなんて。ザックスさんも心配でしょ?ザックスは顔を上げてエーファを見る私は賢いからマルケ王にはならないよ精いっぱいのギャグのつもり。そんな二人を見てヴァルターは自分が去ろうと一度は決心して出て行こうとするが…戻ってきてじっと聞いている。珍しく激情に翻弄されたザックスだがエーファの言葉で次第に心が落ち着いてくるこの子の幸せのためにまだがんばらなくては。レーネが入ってきてザックスは完全に理性を取り戻すダーヴィッツを呼べ五重唱「職人」ダーヴィッツ、戸締りも忘れずにダービッツはやるのは戸締りではなく、現場の総指揮だった…ダーヴィッツはマイスタージンガーの総譜を抱えて、のろのろ歩く女性にさっさとそのろうそく(?)を運ぶんだ!スタッフが質問にし来るこれはどうなのえーっとえーっと総譜をめくるもういいわ。ありがとう。〇が来て俺は?もうどうでもいい、あっちに行け!おまえらもほら行け行け行くんだ~舞台が回って野原のセット(?)ここのがらんと広い舞台の使い方は初演のザルツブルクの劇場(グローセスフェストシュピールハウス)仕様だと感じる。あそこはすごく横に広いんです。日本でやるならもっと小さくして反響板を置くべきだったのではと思うがコロナ禍だから仕方がなかったのか。それは最後のザックスの歌のシーンも同様。幕の前で歌うのは避けるべきだった。布は音を急襲してしまう。ダンスレーネが来て他の女性と踊っているダーヴィッツを発見し、めちゃめちゃ文句を言うwダーヴィッツ平謝りレーネもだんだん機嫌が直るマイスタージンガーの入場民衆にはそっけない態度のベックメッサーザックスだザックスを讃える民衆エーファ以外全員立っているザックスは舞台のはじに座っているザックスはエーファに後悔させないようなコンペティションにしたいと言うポーグナーが感謝する。さて記録係殿、準備はいいですかな年上の方からどうぞとコートナーの言葉に、ベックメッサーはカッチーンときながらも立ち上がるエーファにはまたエアーキス。エーファ、ゾーーーッベックメッサーは舞台に上がる階段でつまずき毒づく舞台上のパフォーマンスがまたすごいです。右の太ももが痛いという芝居今回はリュートがない。リュートの演奏(前奏)部分でも細かく芝居しているのですごい(キモイw)。歌い出すと皆奇妙な表情になって席を立ち始めるマイスターたちも立ち上がる大笑いされてベックメッサーは憤然としてステージを下り、エーファに突進するおまえのせいだ、ザックス!これは私の詩ではありません証人を呼びますヴァルターが白い上着のタキシード姿で現れる女性たちの目が♡になる。ヴァルターは背後を見回す。マイスターたちではなく民衆の方を見ている。ふと上に目をやると全員が上を見る。大きな月桂樹(?)の大木のセットが上から降りてくる。ヴァルターが歌う。ベックメッサーは歌詞を書いた紙を見ながらそうだったんだそういうことだったんだと理解し自分の頭をこずく(毎回演技が違う!)ヴァルターはステージを下りてエーファに近づくKeiner wie er zu werben weiss!女声がすばらしい!エーファはヴァルターをステージ上に導くしかし…***最後の最後ザックスは21日の芝居では薄く最後に笑ったんだけど28日の芝居では笑わず。どうしてだろう。笑うと救いがあるけどザックスが笑わないと救いがない。最終日はどうなるんでしょうね。***カーテンコールベックメッサーは出てきて右足の太ももが痛い!という演技(爆)これも初めて見ますw詳細続く。
2021年11月28日
DIE FLEDERMAUSMusic by JOHANN STRAUSS IIOperetta in three actsLibretto by Karl Haffner and Richard Genée.“An original production of the Komische Oper Berlin”Presented by Tokyo Nikikai Opera Foundation with Nissay Theatre 25-28. November 2021at Nissay Theatre (Tokyo, Japan)Conductor: Kentaro KAWASEStage Director: Andreas HOMOKI Set & Costume Designer: Wolfgang GUSSMANNLighting Designer: Franck EVIN東京二期会オペラ劇場〈二期会名作オペラ祭〉ヨハン・シュトラウス2世「こうもり」オペレッタ(喜歌劇)全3幕日本語字幕付き原語(ドイツ語)歌唱、日本語台詞上演台本:カール・ハフナー、リヒャルト・ジュネー原作:アンリ・メイヤック、リュドヴィク・アレヴィ『レヴェイヨン(夜食)』二期会創立70周年記念公演》ベルリン・コーミッシェ・オーパーとの提携公演NISSAY OPERA 2021提携主催:公益財団法人東京二期会共催:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]2021年11月26日(金) 14:00日生劇場 (ダブルキャストの計4回公演)後援:ドイツ連邦共和国大使館指揮: 川瀬賢太郎演出: アンドレアス・ホモキ 舞台美術: ヴォルフガング・グスマン照明: フランク・エヴィン 合唱指揮: 根本卓也演出助手: 上原真希 舞台監督: 幸泉浩司公演監督: 加賀清孝11月26日(金)/28日(日)アイゼンシュタイン 小林啓倫ロザリンデ 木下美穂子※フランク 杉浦隆大オルロフスキー 成田伊美アルフレード 金山京介ファルケ 加耒 徹ブリント 大川信之アデーレ 雨笠佳奈イダ 内山侑紀フロッシュ 森 公美子 (全日出演)二期会合唱団東京交響楽団***東京では再演となるプロダクション。二期会が上演する歌以外が日本語のプロダクションならなぜあえてこのホモキの演出したプロダクションを採用するのか解せない。これは二幕からちゃぶ台返しする演出で普通の幸せな展開を望んでいる観客の期待を裏切る。まさに観客を裏切るための演出で、コンヴィチュニーの演出精神につながる。そんなもん○食らえだ。こうもりとして見なければよくできている。中途半端にいわばホモキの設定を取り入れていて徹底的に暗澹とさせることがないので、客に不誠実なプロダクションになってしまっている。そこがわかっていて悪役を貫いた、ファルケ役の加耒 徹氏はさすがだった。彼はもちろん主役級の歌手だが、すこし性格俳優の趣もあるこのような役が非常にうまい!彼は王子様のような役も得意だが、実は悪役が似合うのだ。全てを破壊して不幸のどん底に落とすプロダクションなんですよ。これは。人間の醜さを描くプロダクションなんですよ、これは。それ聴衆にわからせきることができていないと感じた。今回はさすがに2回目なので私にもちょっとわかった。ホモキの箱に普通のこうもりをなんとか押し込もうとしている。それは無理だ。最初は「こうもり」だったが結末は「ドン・ジョヴァンニ」それがホモキの演出。演奏家としては指揮の川瀬賢太郎さんがすばらしい!まさに日本のクルレンティス。彼はこの演出の意味を理解していて こうもりの音楽が破壊されていくシーンもそのように演奏していた。理解しているからそれができるのだ。今回二期会本公演で主役デビューのバリトン、小林啓倫(ひろみち)さんは豊かな声量で声域も驚異的。彼は日本人の世界を逸脱しているレヴェルですごかった。フランクの杉浦隆大さんは2017年公演でもフランク。豊かなドラマチックバリトンでやはりすごいパワー。この2人でフォードとファルスタッフやってほしい。アルフレード金山氏も本当演技が上手い。伊達男で勘違い男ではあるが本当に声も姿も魅力的で騙されたら大変なタイプを演じきっていました。***※内容に触れますのでご注意ください。序曲川瀬のエネルギッシュな指揮がすばらしい!ずっと見ていても飽きないです。アイゼンシュタインの邸宅の居間クラシックな家具が所狭しと立ち並んでいて人の動くスペースが狭い存在を主張するのが家具で八百屋舞台になっているため家具は不安定に見えてどことなく窮屈な閉塞感を漂わせている。一番奥にあるのは2つのタンスそのタンスは誰かが隠れる場所赤いソファ黄色いグランドピアノ鏡台大きな時計台正面奥に入り口がある。わざと窮屈に作られたセットかみてそでからアルフレードの声僕の小鳩ちゃんアデーレロザリンデロザリンデの木下さんはさすがディーヴァという落ち着いたノーブルな声。パワーもある。帰宅するアイゼンシュタインブリントと喧嘩しながら激怒していてものすごいパワー!明日から8日間に拘留が伸びた。ファルケが来る。加来さんはこの劇場の常連数々の奇抜なアイディアの歌劇にも出演しているむしろ奇抜な演出の歌劇しか出てないけどここでは(爆)だからこの「こうもり」の本質を理解している。彼の表情は終始コメディではないんだこれは、と訴えかけているこれはまじでサイコパス的ファルケの復讐でアイゼンシュタインを徹底的に破滅させるための復讐劇なんですそれが1幕ではチラ見せ程度にしか種明かししないのでまだ客も含めてファルケに騙されているいい友人の裏の顔を垣間見せるカットを差しはさむ言ってみればヒッチコックの映画のような感じだアイゼンシュタインが燕尾服を着て出かけていくとアルフレードがやってくる先日のはにかんだようなカミーユ・ド・ロシヨンとは全く別人!髪をなでつけているのは同じだが、女を食い物にしているジゴロになりきっている。白いスーツをすぐに脱いで下着姿になり酒を飲んでロザリンデと…刑務所長のフランクの杉浦さんはまってた…!アルフレードは連行されるここで幕は下りないファルケが雇ったエキストラたちと重要なオルロフスキー公爵の役として雇った女。その女性は酒浸りで金がない。イカゲームと同じ感覚で、カネの力でファルケに買われている男装させられしゃべり言葉も男のようにしゃべらされる最初のアイゼンシュタインの難関のシーンウォッカのシーンだが○○に読み替えられているこれは相当、怖いオルロフスキーの歌アイゼンシュタインはアディーレと鉢合わせしうちの○○○!と叫んでしまい皆に糾弾されるこの糾弾も普通じゃない。集団の中での疎外感を味あわされているアイゼンシュタインハンガリーの侯爵夫人として登場したロザリンデファルケの合図でピアノの位置が変えられるロザリンデはピアノの上へ。ファルケは赤いソファーにダイブする。彼女を落とすことを公言するが、あえなくロザリンデに金時計を奪われるアイゼンシュタインオルロフスキーのシャンパンの歌。第1幕了第2幕幕開けの音楽が客電をつけたまま演奏されるオペレッタだから客サービスだろうと思っていたが大間違いこれもしっかりファルケの策略なのである幕前に置かれたテーブルと椅子酔っぱらった人々ブリューダーライン、シュベスターラインの歌これは強烈な皮肉なんである皆仲良く兄弟のようにキスし合いましょうなんて…真っ赤な嘘ファルケはまったく反対のことをしようとしているのだしかしここの重唱+合唱のコンチェルターテは本当に見事ですばらしい。オッフェンバックのホフマン物語を感じさせる部分ですこのあとすべてが崩壊し具体的にはセットが崩壊し巨大な○○が落ちてくるこれはオペラ座の怪人のパロディではないだろうか。ロザリンデも仮面をはずすと真剣な顔。彼女も長年のアイゼンシュタインの被害者で彼を破滅させるために協力しているのだね。ヒッチコックでしょ?皆酔いつぶれているアルフレードの歌声が響いている地面と平行になった扉を開けて出てくるフロッシュ新聞をかぶって寝ているフランクフランクのところにやってくるアディーレとイーダ。ここのアデーレの歌の演出もいつもと違う。アデーレの歌はことごとく集団にバカにされるのである。アデーレはフランクをたらし込む。廃墟になった自分の家を見るアイゼンシュタインかみての時計を見る今何時だ?11時45分ああもう行かなくてはセットと同じように破壊されたこうもりの音楽を演奏する川瀬。これは誰が編曲したのだろう?と思う。フランクに出会うアルフレードが弁護士を呼びやってきたブリントアイゼンシュタインはその身ぐるみをはがすアルフレードとロザリンデブリントに化けたアイゼンシュタイン妻が昨夜自分の家で男と浮気していたと知ったアイゼンシュタインは怒り心頭大騒ぎになる。バラバラになった家が次第に…種明かしアイゼンシュタインの決め台詞究極の責任転嫁「酒のせいなんだよ」しかし…結末は劇場でお確かめください。***Related links二期会こうもりday 2 爆笑王・又吉秀樹見参! 2017年11月23日
2021年11月26日
全国共同制作オペラ「禅」~ZEN~2022年2月6日(日)15:00開演(14:00開場)高崎芸術劇場 大劇場 鈴木大拙、西田幾多郎生誕150年。日本が誇る禅の心をオペラに乗せて。【出演】ヘンリク・シェーファー(指揮)伊藤達人(鈴木大拙)今井俊輔(西田幾多郎)コロンえりか(ビアトリス)鳥木弥生(エマ)高橋洋介(釈宗演)原田勇雅(乃木希典)森雅史(マッカーサー)鈴木麻里子(くみ)高崎オペラ合唱団オーケストラ・アンサンブル金沢【曲目】オペラ「禅」~ZEN~(作曲:渡辺俊幸、台本:松田章一、台本翻訳:家田淳、演出:三浦安浩)【チケット発売】Web先行:11月1日(月)10:00~電話発売:11月2日(火)10:00~窓口発売:11月3日(水・祝)10:00~チケットぴあ:11月1日(月)10:00~ [Pコード:206-354]ローソンチケット:11月1日(月)10:00~ [Lコード:35671]イープラス:11月1日(月)10:00~ [eplus.jp]※未就学児のご入場はご遠慮ください。※車椅子席、介助席のご購入はチケットセンター(027-321-3900)まで電話でお申し込みください。【料金】S席10,000円 A席7,500円 B席5,000円 C席3,000円(U-25:1,500円)【共同制作】高崎芸術劇場(公益財団法人高崎財団)金沢歌劇座(公益財団法人金沢芸術創造財団)公益財団法人石川県音楽文化振興事業団【主催】高崎芸術劇場***キャストすごいで~す
2021年11月24日
New National Theatre, TokyoDie Meistersinger von Nürnberg/Richard WagnerNew ProductionMusic by Richard WAGNEROpera in 3 ScenesSung in German with English and Japanese surtitlesOPERA PALACEA Co-production between New National Theatre, Tokyo, Tokyo Bunka Kaikan, Salzburg Easter Festival and Semperoper Dresden.18 Nov - 1 Dec, 2021 ( 5 Performances )Conductor: ONO KazushiProduction: Jens-Daniel HERZOGSet Design: Mathis NEIDHARDTCostume Design: Sibylle GÄDEKELighting Design: Fabio ANTOCIChoreography: Ramses SIGLAssociate Director: Heiko HENTSCHELCASTHans Sachs: Thomas Johannes MAYERVeit Pogner: Guido JENTJENSKunz Vogelgesang: MURAKAMI KotaKonrad Nachtigall: YONASHIRO KeiSixtus Beckmesser: Adrian ERÖDFritz Kothner: AOYAMA TakashiBalthasar Zorn: AKITANI NaoyukiUlrich Eisslinger: SUZUKI JunAugustin Moser: KANNO AtsushiHermann Ortel: ONUMA ToruHans Schwarz: HASEGAWA AkiraHans Foltz: TSUMAYA HidekazuWalther von Stolzing: Stefan VINKEDavid: ITO TatsundoEva: HAYASHI MasakoMagdalene: YAMASHITA MakikoEin Nachtwächter: SHIMURA FumihikoChorus: New National Theatre Chorus, Nikikai Chorus GroupOrchestra: Tokyo Metropolitan Symphony Orchestraオペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔Worldリヒャルト・ワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー全3幕〈ドイツ語上演/日本語及び英語字幕付〉DAY22021年11月21日(日)14:00新国立劇場 オペラパレス指 揮】大野和士演 出 イェンス=ダニエル・ヘルツォーク美術】マティス・ナイトハルト衣裳】シビル・ゲデケ照 明】ファビオ・アントーチ振 付】ラムセス・ジグル演出補】ハイコ・ヘンチェル舞台監督】髙橋尚史ハンス・ザックス】トーマス・ヨハネス・マイヤーファイト・ポーグナー】ギド・イェンティンスクンツ・フォーゲルゲザング】村上公太コンラート・ナハティガル】与那城 敬ジクストゥス・ベックメッサー】アドリアン・エレートフリッツ・コートナー】青山 貴バルタザール・ツォルン】秋谷直之ウルリヒ・アイスリンガー】鈴木 准アウグスティン・モーザー】菅野 敦ヘルマン・オルテル】大沼 徹ハンス・シュヴァルツ】長谷川 顯ハンス・フォルツ】妻屋秀和ヴァルター・フォン・シュトルツィング】シュテファン・フィンケダーヴィット】伊藤達人エーファ】林 正子マグダレーネ】山下牧子夜警】志村文彦合唱指揮】三澤洋史新国立劇場合唱団、二期会合唱団東京都交響楽団【協力】日本ワーグナー協会※新国立劇場、東京文化会館、ザルツブルク・イースター音楽祭、ザクセン州立歌劇場の国際共同制作令和3年度(第76回)文化庁芸術祭協賛公演 文化庁委託事業「令和3年度戦略的芸術文化創造推進事業」公演期間:2021年11月18日[木]~12月1日[水]***新国立劇場マイスタージンガーDay2Done!やっぱり超おもしろいです。コロナ禍に打ち勝ちようやく上演にこぎつけた新国立劇場に心からの感謝を捧げます。ありがとうございます!日本のオペラ上演史にすばらしい足跡を残したと言えるでしょう。このプロダクションは2019年4月にザルツブルクイースター音楽祭で初演されたもので、その時はティーレマン指揮、ザックスは初役のツェッペンフェルド。アドリアン・エレートは初演時もベックメッサーでした。初演のキャストが来日しているということは大変な強みです。今回日本にTJマイヤーら、4人のオーストリア人とドイツ人の歌手を招聘出来たことは奇跡的で、それが大きな成功をもたらしました。大野さんの人脈もあったのではないでしょうか。本当に感謝です。日本人歌手もすばらしい逸材が誕生した貴重な舞台で、とても価値がありました。マエストロ大野さんの推進力が全てを可能にしたのではないでしょうか。大野さんはヨーロッパの歌劇場で振った方がよほど自らのキャリアアップに繋がるのにそれを省みず日本のオペラ業界の芸術的向上に寄与しているのです。本当に感謝です。余談になるが今回2013年ザルツブルク音楽祭(夏)ヘアハイム演出のマイスタージンガーで予習していたのだが、その時のコンラート・ナハティガル役がギド・イェンテンスだった。今回はファイト・ポーグナー役。生まれはドイツのニーダーラインのゲルダーン。彼は夏の大野さんのレクチャーにもザックス役で出演してくれてその豊かな温かい声に魅了されたものだ。彼はザックス役のカヴァーで、縁の下の力持ちとして稽古の代役も務めてくれた。本当にありがたいことです。1996年カールスルーエで大野和士さんが最初に「マスタージンガー」を振ったとき、ギド・イェンテンスさんは夜警役だった。***※中身にふれますのでご注意ください。今日は初めてこの演出を見た時のようなマジック感覚は得られず、きわめて冷静に見ちゃいましたよ。序曲ドカーンという大音響で始まる。序曲途中後半の弦楽部分大野さんはケレン味を持たせてためさせて演奏させる。なかなかチャレンジャー。ウィーンフィルにはできることだと思うが。大野さんの要求が非常に高いところにあることがここでわかる。全体の後半でスタッカートで演奏させてるところもあって大野さんの弾む気持ちを表現していたwしかしところどころで都響の弦楽セクションの醸し出す美麗な音楽にはとても陶酔させられる。今回特筆すべきはやはりエレートが弾くマンドリンに合わせてオケピで演奏した簡易ハープです。音色がすばらしい!今回のプロダクションの設定はずばりドイツの○○。この○○ではオペラと演劇を上演している。次の出し物は難作のマイスタージンガーでザックスは頭を痛めている。まともな歌手がいないのだ。古臭い演出しかスポンサーには受けないし…。TJマイヤー演じるザックスは劇場で裏方で靴を作っていたが出世して○○の芸術監督になった。METのヴォルピさんとかそうですよね。叩き上げ。たたき上げは人心を掌握しているから人気者。一方ファイト・ポーグナーはずばり○○の大株主。日本で言えば松竹とか東宝とかですかね。群がるサラリーマン風のお追従軍団(マイスターたち)は私の眼には代理店の連中にしか見えなかったw連日のパーティ。酒を飲むことが仕事で、芸術への鑑賞眼が曇っている。ダーヴィッツは○○で働くアシスタントディレクター。今では徒弟制度が残っているのが○○とか撮影の現場とかしかないんでそれもなるほどうまく読み替えたなと納得するわけです。最初の教会のシーンはスポンサー関連の出資者に公演を見せているシーンに読み替えられている。終演後はスポンサーの○○ツアーを行い、出資を募っている。ある日オーディションにやってきたチロル風の晴れ着を着こんだ素性の知れない男。ワイルドで無骨な田舎者。礼儀を知らない。それがシュトゥルツィンクだった。ヴァルターは○○にいたポーグナーの娘に一目惚れする。Ja oder nein!シュテファン・フィンケは1966年、 ドイツ のゲオルクスマリーンヒュッテ生まれで年齢 55歳。声質としてはトリスタンやジークフリートなどの重い方のヘルデンテノール。もうこれは専門職的なところがある役なので、シュトゥルツィンクはやや無理やりな部分もあったとは思うが来日してくれただけでもありがたい逸材なのでそのパワーを楽しむしかない。シュトゥルツィンクはアリアに当たる部分の発声の出だしがとても高い声というのが多く楽譜に書かれていてこれがとても難しいのだ。Morgenlich leuchtendとかほぼ出だしが高く始まる。五重唱は宗教曲っぽい響きも必要なのでなかなか厳しいのだ。Da bin ich! Wer ruft?幕の間から現れたダーヴィット。輝かしい声のテノールでキラキラ度では他を睥睨する。パワーもすごい。ヴァルターとエーファは昨日会ったばかりなのにもう熱烈な投げキスを交わし合う。マッダレーネがエーファを連れて行くダーヴィットはマイスターになりたいと言い出したシュトゥルツィンクに歌の作法を教える。O Magdalene!すばらしい!ダーヴィットは語りだす苦労しましたよでどう思います?靴ができたんじゃ?wird doch immer noch nicht »Meister« genennt.なかなかADからディレクターにはなれないんですよダーヴィッツの長口舌にいい加減飽き飽きのシュトゥルツィンク、脱出しようとするがスタッフに阻止されるダーヴィットDer Meister Tön' und WeisenDer »kurze«, »lang'« und »überlang'« Ton見事な歌唱です!die »Nachtigall« -Weis'技巧の装飾音wär' sonst Euch alles auch gelungen,da hättet Ihr gar »versungen!«そうなったら打擲されて飯抜きの刑ですよ舞台上に設置された机の配置が違うことに気づくところで今更だけど…マイスターって何なんだい?それは…わかった。歌えばいいんだね徒弟とダーヴィッツDorthin! - Hierher! それはあっちだって!ダーヴィッツはヴァルターに記録係について警告するGlück auf zum Meistersingen!Mögt Euch das Kränzlein erschwingen!Das Blumenkränzlein aus Seiden feinwird das dem Herrn Ritter beschieden sein?sein?は高音徒弟たちの唱和第3場理事たちは会議の前に立食形式で昼食をとる。シャンパンにキャビアベックメッサーがポーグナーに食い下がっているベックメッサーは「エーファに断る権利がある」ことに不満なのだ。そこにエーファが近づく決まり悪そうにポーグナーから離れるベックメッサーヴァルターがポーグナーにマイスターになりたい(歌手としてここで採用してほしい)と懇願する。それはもちろんエーファを得るための挑戦権を得るためである。ポーグナーは以前から知己のあったこの若者をコンラート・ナハティガルとクンツ・フォーゲルゲザングに紹介する。彼の財産を処分してあげた縁があるのだ。しかし彼ら含め次々と入ってきたマイスターたちは新参の若者に冷たい態度。上から下までじろじろと眺めまわす。ベックメッサーはひとりだけかみての手前に離れている。ここの○○ではいろいろな物事がマイスターたち(理事)の合議で決められる。その会議は会議室ではなく劇場の客席を使って行う。一番年の若いフリッツ・コートナーは議事進行の役割を担う。恒例の点呼。ポーグナーさんフォーゲルゲザングオルテルさん?オルテル(大沼徹)はわざわざ壇上に上がって「ここにおるよ」(笑)とギャグをかます。ツォルンナハティガルアウグスティン・モーザーハンス・ザックスでしゃばったダーヴィッツは叱責を受けるザックスは定位置のしもて側の最後列に座る。ベックメッサーアイスリンガーフォルツシュヴァルツ揃ったところで皆さんに提案があります全員手を挙げて許可するDas schöne Fest, Johannistagポーグナーのイェンテンスさん、すばらしい!Eva, mein einzig Kind, zur Eh'皆大騒ぎとなるザックスが口を挟むじゃ民衆も審査員に入れたらどうですか?この演出において民衆(=das Volk)とは会場にいる我々のことである会場に詰め掛けたパンピーの素人のクラシック好きのことを言っているのである。強烈な皮肉をここで受け取らねばならない。客席に向けられた光。我々オペラの聴衆は「女子供」と同じで本当の理解力はない。素人だから。総譜どころか楽譜も読めないリブレットも原語で読めないピアノも弾けない楽器も演奏できないそれでも評価に加わる存在になっている(SNSにおいて)無視できない存在になっているそこが言いたいのであるコンヴィチュニーほど露骨ではないのでこの演出はまあ…ザックス:und ob Ihr der Natur noch seid auf rechter Spur,das sagt Euch nur,wer nichts weiss von der Tabulatur素人のみが権威者が道を外れていないかがわかるのだ(それは歴史が証明していますよね)ザックス:Dass Volk und Kunst gleich blüh' und wachs',bestellt Ihr so, mein' ich, Hans Sachsザックスの提案をポーグナーは退けるポーグナー:そこまで革新的にしなくても…ポーグナー:ご賛同いただけましたら…幕がさっと開くと、理事用に用意された食べ物を勝手にぱくついている男が。ポーグナーはヴァルターを紹介するヴァルターの出自が紹介され、ザックスはまたもやいちゃもんを。ザックス:hier fragt sich's nach der Kunst allein,wer will ein Meistersinger seinコートナー:お師匠さんは誰なんです?チロルの民族衣装を着た男は歌い出す。シュトゥルツィング:Am stillen Herd in Winterszeit,wann Burg und Hof mir eingeschneit僕に歌を教えてくれたのは一冊の本。ヴァルター・フォンデアフォーゲルヴァイデという詩人が書いた本です。ザックス:いいお師匠さんだねベックメッサー:とっくに死んでるがな!クンツ・フォーゲルゲザング:シュトレンをはめこんだぞ!村上さんも輝くテノールの声がすばらしいです!フォーゲルゲザングを馬鹿にするベックメッサーに怒り出すフォーゲルゲザング。コートナー:質問はこれまでにしてベックメッサーは舞台上にあがる。いよいよエレート劇場の始まり!wメルカーの椅子に座りこれは黒板が張り付けてあるものだがいきなりマイケルジャクソンのように引きずりながらそのまま後ろに下がる(笑)そしてヴァルターをねめつけながら幕を引くもう笑うしかない。ここでコートナーの歌の規則の歌フリッツ・コートナーはいつもこれからという将来を嘱望されたバリトンが歌う役です。つまり次はザックスを歌う歌手がこの役をもらうのです。青山さん、すばらしい!声の豊かな響きは随一!ベックメッサー:Fanget an!ヴァルター:Fanget an!Die Brust wie baldantwortet sie dem Ruf,der neu ihr Leben schuf;stimmt nun andas hehre Liebeslied!ベックメッサー:終わったんですか?もう書ききれませんよベックメッサーの持つ黒板に注目!けちをつけるベックメッサーに煽られて口々になじるマイスターたちザックス:Halt Meister! Nicht so geeilt!Wollt Ihr nach Regeln messen,was nicht nach Eurer Regeln Lauf,der eig'nen Spur vergessen,sucht davon erst die Regeln auf!我々の規則を逸脱しているなら規則の方を見直してみることも必要だ。ベックメッサーを非難しやっつけるザックス。ベックメッサーも場外乱闘に。袋に入ってた靴をザックスに投げつけて靴屋上がりのザックスを侮辱する。そんな中ヴァルターが歌いだす。会場は大騒ぎに。ヴァルター:dahin zur grünen Vogelweid'マイスターたち:Versungen und vertan!ヴァルターは大暴れして背後の食べ物が置いてあったテーブルの上のものをクロス含めて薙ぎ払い、机を一つを残しすべてひっくり返して憤然と出ていく。まるでジークフリート!第2幕第1場劇場近くの酒場では理事たちが酒を飲みまくって大騒ぎ。ドイツ語でくだをまいていたのは大沼さんでしょうか?セットは回り舞台になっていて外の広場が現れる。Johannistag! Johannistag!一方ダーヴィッツはいつも徒弟たちにからかわれている年増のマッダレーネと付き合っているのも揶揄の対象にされているザックス:おい、また喧嘩か?いつまでも落ち着かない弟子を叱るザックス歌のレッスンはしてくれないんですか?ダメだ!しゅ~んとなるダーヴィッツかみてのザックスの家に入る第2場一方しもて側にある酒場の外で父が出てくるのを待つエーファ。ポーグナー:Will einer Selt'nes wagen,was liess' er sich dann sagen?父親と娘の会話はいつもどこかお互いずれていてぎこちない。ポーグナーはひどく疲れていて年を取っていて物事もよく思い出せない。娘を懸賞にかけるというこの自分の思い付きに不安を感じている。歌合戦で女性を手にするというのはタンホイザーも同じでタンホイザーとマイスタージンガーは陰と陽、不幸と幸福裏返しの作品なのである。しかしポーグナーはやはり企業家としては皆の注目を集めるこの一大イベントにご満悦で娘の幸せはそこにあると思っている。エーファ:パパ、マイスタージンガー(お金持ち)じゃないとだめなの?パパ:お前が選ぶんだからね。エーファとマッダレーネマッダレーネ:歌の試験は失格だったらしいわ!エーファ:えっ!第3場ザックスとダーヴィットザックスはダーヴィッツに休むようにいいつけるいよいよです!ザックスのニワトコのモノローグWas duftet doch der Flieder今日の出来事を分析してみるIch fühl's - und kann's nicht versteh'n -kann's nicht behalten - doch auch nicht vergessen;und fass ich es ganz - kann ich's nicht messen!韻踏んでます。Lenzes Gebot, die süsse Notこれは「ヴァルキューレ」のジークムントの歌と重なるところがあります。春(青春)が運んでくる甘い恋。短調と長調で裏返しになっています。Dem Vogel, der heut' sang,dem war der Schnabel hold gewachsen:macht' er den Meistern bang,gar wohl gefiel' er doch Hans Sachsen.ザックスが腕に抱えている分厚い本はマイスタージンガーの総譜です。思索的な瞳が魂を貫いてくるTJマイヤーすばらしい~!やはりこの黒光りする様な声の深くそれでいて美しい響きはとても哲学的なザックスの側面を表現してあまりある。人のいいだけのザックスではない何か黒いものがそこにあるRワグナーもそう。Rワグナーはザックスに自分をなぞらえて書いている。あまっさえザックスを劇中で民衆に賞賛させるというとんでもない台本を書いている。そこを揶揄している演出家もこれまで少なくない。ヘアハイムとかね。さてこの演出ではどうなるのでしょうか?TJマイヤーは今回の日本公演でおそらく、ハンス・ザックス初役と思われる。三度目の正直、おめでとうございます。彼はドイツ人で1969年生まれ。現在52歳。第4場ザックスとエーファ。ザックスは intendant 劇場の支配人 芸術監督 の自室に戻る。そこにはやはり女性のアシスタントがいていろいろ仕事をしている。しもてがわの本棚の脇には靴屋時代のエプロンがかかっている。しもてがわにザックスのデスク。かみてには洗面台 かみてがわ手前には赤いソファ。二階建てになっていて二階はメイクルームだ。エーファはかみてのソファにジャンプしお行儀が悪い。ザックスの前では子供なのだ。ザックス:Gar gross und schön!転調(大野さんの講習会より)エーファ:der Beckmesser morgen mich ersäng'?チョークのひっかく音(大野さんの講習会より)エーファはザックスに引っ付き、自分には甘いザックスに、今日のマイスター試験がどうだったか聞き出そうとする。エーファが迫るとたまらずザックスは立ち上がる。ザックス:Ohne Gnad' versang der Herr Rittersmann騎士様は本当にさんざんな出来だったよエーファは怒って部屋の中のものを次々放り出す。台本の紙をまき散らす。本をデスクにたたきつける。ザックスは慌てて大事な本が壊れやしないかと押さえる。照明が暗くなりあわてて片付けするアシスタント。ザックスは恐れていた事態に気が付き、事態の打開を図るため考える。エーファとマッダレーネ第5場劇場ではまだヴァルターが大暴れしている。マイスターたちの肖像を…徒弟たちはそんなヴァルターをからかうやあ!興奮するヴァルターをなだめようとするエーファかみてのバルコニーでザックスがそんな2人の様子を眺めている夜警はまさに夜警で、○○の警備エーファはマッダレーネのスカーフをまとって出てきて二人は楽屋の靴の倉庫の上にある、小道具の倉庫に隠れる。第6場いよいよザックスとベックメッサーのシーン。ここは本当に最高です!2人とも演技達者なので上手すぎます!2人とも楽しそう。マンドリンを抱えて、昔の吟遊詩人の衣装をまとったベックメッサーが登場する。エレート氏はこの衣装が暑いのか来たり脱いだりなかなか着れなかったりという演技をする。細かい!しもてのバルコニーに向かって歌いたいのだが靴の倉庫に陣取ったザックスが靴を修理し始めるザックス:Jerum! Jerum! Hallo hallo he!Als Eva aus dem Paradiesvon Gott dem Herrn verstossen高みの見物のエーファとヴァルターも相当楽しそうなことをやりたい放題やっていますw。ザックス:Wär' ich nicht fein ein Engel rein,Teufel möchte Schuster sein!ベックメッサーはこの騒音公害のザックスをやめさせようと躍起になる。お構いなくまた歌い出すザックス。怒り出しついに本音が出るベックメッサーベックメッサー:あんたは絶対記録係になんかなれないよ。ザックスはベックメッサーの歌を採点しようと持ち掛ける。ザックス:始めなさい。抱腹絶倒のシーン歌いながらハンマを叩かれベックメッサーは怒りながらザックスを威嚇するしまいにはザックスは靴を叩きながら逃げるベックメッサーを追っかけまわす絶対楽しんでる2人w。騒音に気が付き集まってくる親方と徒弟たち 街の人レーネに言い寄ってたと勘違いしたダーヴィッツはベックメッサーと決闘する。ここがまた超おもしろい。腕まくりするダーヴィッツに対抗してベックメッサーは自分のカボチャパンツの裾をこれ見よがしにたくし上げる(爆)上方のキャットウォークで見物しているヴァルターとエーファ。徒弟たちか群衆かわからないが舞台のセットに植えてあった人工の植栽を抜いてまき散らす。夜警がそのありさまを見ておののく。ここの大騒ぎのシーンの台本はいまだかつてすべて聴きとれることは一度もない。第2幕了第3幕いよいよ第3幕です。インテンダントの執務室。ザックスはデスクに座って物思いにふけっている自分の策略通りにすすんだのはいいが、人々が暴動まで起こしてしまった。ダーヴィッツが食べ物と花の入ったバスケットなどを両手に抱えて入ってきてお尻で扉を閉めるザックスが本をバタン!と閉じてダーヴィッツは飛び上がるGleich, Meister! Hier!反応がないザックス。きょうは何の日だ?ヨハンニスフェストですじゃ歌って見ろベックメッサーのまねで歌ってしまうダーヴィッツ何だと?Am Jordan Sankt Johannes stand今度は美しく歌う。an der Pegnitz hiess der Hansハンス?今日は親方の名の日ですよ!ザックスはやけに優しくダーヴィットを送り出す。ザックスは劇場の植栽(広場の樹木?)が抜かれ荒らされているのを見るWahn! Wahn! Überall Wahn!Wahn!は妄執、妄念、迷い。私の妄念、ザックスの妄執 それこそがRワーグナーを突き動かしていた妄念ここでは彼の哲学が語られているのです。社会活動で街を追われたり暴動 暴力 民衆の力 も体制を打破するにはそれらが必要であることを言っているのかもしれませんスクラップアンドビルトしかしこの哲学が、この妄念がある独裁者の脳細胞に植え付けられて、20世紀半ばの世界大戦で人類史上最大の悲劇を生むことにつながるなどこの時は誰にもわかりません…Gott weiss, wie das geschah? Nun aber kam Johannistag!第2場ザックスはコーヒーポットを持ってリハーサル室へ行くそこではヴァルターが酔いつぶれて寝ているザックス:Grüss Gott, mein Junker!ザックスはリハ室の壇上からデスクと椅子を下ろして座るヴァルターに歌の指導をするザックス:若い時には恋の歌を歌うことはたやすいことですそれは春が代わりに歌ってくれるからですしかし時が経ち人生の労苦を経験しそうしてもなお、美しい歌を歌える人それがマイスターと呼ばれる人なのです。(大野さんが22日のレクチャーで言及した部分です)ザックス:私が書き留めますから歌ってみてください。ヴァルターは最初断るが、ついにリハ室の小さな壇上で歌い出す。ヴァルター:Morgenlich leuchtend in rosigem Schein朝陽がばら色に輝き…ザックス:Das war ein StollenそれではAbgesangをヴァルター:Sei Euch vertrautvom Lebensbaumサステインな高音、けして小さくまとまらない、ヘルデンテノールのパワーを放出するフィンケさん。ヴァルター:Abendlich glühend(二番目のバール)Lieblich ein Quell…ザックス:では3番を。ヴァルター:ここで夢は終わりでした。ザックス:では着替えてきてください。第3場ベックメッサー怪しい行動。うろうろ○○の周りを歩き回る。その間いろいろ珍事が起こるwここの演出もいろいろパターンがありますがベックメッサーの演技力の見せ所のシーンです。ついには○に追いかけられ、○○へ。そこで見つけたのはザックスの手書きの詩。ザックスが入ってきてベックメッサーは紙を隠すダーヴィッツに散々殴られてあざになっているベックメッサーは怒りをザックスにぶつける。ベックメッサー:Die ich mir auserkoren,die ganz für mich geboren,zu aller Witwer Schmach,der Jungfer stellst du nach.Darum! Darum!Wär' ich so dumm?Ja ja! Haha! Hab ich dich da?おまえのせいだ、弟子を操りやがって俺を殴らせたザックス:誤解があるようですね。私は今日は出場しません。ベックメッサー:なんだってザックス:Gewisslich, nein!ベックメッサー:じゃこれは…ザックス:それはあなたにあげます。急にうれしくなってザックスに感謝し始めるベックメッサーBeckmesser, keiner besser!Merker! Merker! Merker Hans Sachs!Dass Nürnberg schusterlich blüh' und wachs'!この後の紙を探して慌てて戻ってくる演技もおもしろいエレートさん。このシーンで2階にはメイクルームがあり役者たちがメイクしながらメイク・ラブしているというのが描かれますが上の席からは全然見えません。第4場考え込んでいるザックス。エーファがくる。ドアを開けたらちょうど出ていくベックメッサーと鉢合わせ。ベックメッサーはちゅっと秋波を送る。エーファ、ゾーーーッwここはまだエーファは晴れ着(赤もしくはピンクのワンピース)に着替えていなかったはずだ。エーファは靴が合わないと文句を言うのを口実にやってきたのだ。ヴァルターがやってくる急にお行儀がよくなるエーファその様子を見てザックスザックス:せっかくプロポーズする気になったというのにエーファ、どうせ靴を直してろと言うんだろ?ヴァルターが歌いだすヴァルター:Weilten die Sterne im lieblichen Tanz?ザックス:これがマイスターの歌だ感激して何度もうなずくエーファ。ヴァルターと見つめ合うエーファ感情を爆発させるザックス。本棚の本を全部落とすエーファ:O Sachs, mein Freund! Du teurer Mann!エーファの林さん、すばらしいです!非常に高い音程エーファは自分の苦境を語り、ザックスにも同情を求める。ザックス:(トリスタンとイゾルデのメロディ)私は賢いからマルケ王にはならないよ。レーネが入ってくるザックス:ダーヴィット入って来い!ザックスはダーヴィッツを職人(ディレクター 舞台監督)に昇格させるそれでは「幸福な朝の夢の調べ」最年少のポーグナーさんからお言葉をエーファ:Selig, wie die Sonne至高の五重唱ここで昇格したダーヴィッツが変身!すごいばりばり仕事をしだして逆に現場が大混乱(爆)第5場劇場の枠を超えた野原が広がっている普通のマイスタージンガーだったらここは人々が密集しているシーンとなるのであるが今回はここはコロナ禍仕様で超広いし、合唱の人数も絞っているので少々しんどい。それでも獅子奮迅の活躍だった合唱には感謝を捧げたい。Ihr tanzt?ダーヴィッツが踊りに来るすばらしい声です!コロナ禍仕様で手を組んだダンスはしない。いよいよマイスターたちの登場。ザックスも登場ザックスは黒いタキシードで決めている皆がザックスを讃える歌を歌うWach' aufザックスの口上ポーグナーはザックスに感謝の言葉を述べるベックメッサーは紙を見ながら暗譜に余念がないベックメッサーは壇上に上がる文句をつけるベックメッサーの暗記した歌詞はよほどザックスが悪筆だったのかwひどい内容になっていた。顔をしかめる人々凍り付くポーグナー立ち上がって騒ぎ出すマイスターたちハンス・フォルツの妻屋さん声がくっきり聴こえますやはりすばらしいバス!ベックメッサーは最後の方で自暴自棄になり、壇を下りて、歌いながら狂ったようにエーファに近づいていく。怖い!ポーグナーが体を張って中に入る。ベックメッサー:ザックスこれはお前の詩なんだ俺に押し付けたんだ!ザックス:この歌は私のではありません。ふさわしい人を紹介します。白いタキシードに身を包んだヴァルターが登場する。黒い蝶ネクタイは結ばずだらんと提げて粋である。シナトラとか、誰かのイメージなのかな。ヴァルターは後ろを向いて見守る民衆たちにひとりひとりにあいさつする。民衆たちは絶大なる応援の気持ちを目線にこめる。(メゾの福間さんとか)振り向いて歌い始める。ヴァルター:Morgenlich leuchtend in rosigem Scheinエーファは心配で見ていられず視線を落としている。すばらしい歌に人々が感心する中、ベックメッサーは非常な関心を持ってザックスの書いた紙を握りしめてがん見して歌と照らし合わせている。しかし次第にその紙が下に下がり、茫然と彼の歌に聴き入る。さらには紙を下に落としてしまうがそれにも気づかず、一点前を見つめている。俺は負けたのだと彼が認めた瞬間だった。最後まで歌い切ったヴァルターエーファ:Keiner wie du so hold zu werben weiss!ポーグナーはGeschmückt mit König Davids Bild,nehm' ich Euch auf in der Meister Gild'ヴァルター:Nicht Meister! Nein!憤然としたマイスターたちはじめ全員が退場する。幕が閉まり、出て行こうとしたヴァルターにザックスは説得を始めるザックス:Verachtet mir die Meister nicht…(この後は劇場でお確かめください!)全幕了大感動の聴衆の大拍手がいつまでもいつまでも続いた!***Related linksDIE MEISTERSINGER VON NUERNBERG INDEX
2021年11月21日
東フィル 2022https://www.tpo.or.jp/concert/2022season01.php
2021年11月19日
50周年記念プロジェクト作曲家キーシン~その肖像 Kissin the Composer2021年11月18日(木) 19:00サントリーホール ブルーローズ(小ホール) Suntory Hall Blue Rose (Small Hall)出演阪田知樹 Tomoki Sakata (ピアノ, Piano) 松田華音 Kanon Matsuda (ピアノ, Piano) 成田達輝 Tatsuki Narita (第1ヴァイオリン, 1st Violin) ,小林美樹 Miki Kobayashi (第2ヴァイオリン, 2nd Violin) ,川本嘉子 Yoshiko Kawamoto (ヴィオラ, Viola) 笹沼樹 Tatsuki Sasanuma (チェロ, Cello) 佐藤晴真 Haruma Sato (チェロ, Cello) ,森谷真理 Mari Moriya (ソプラノ, Soprano) ,林美智子 Michiko Hayashi (メゾ・ソプラノ, Mezzo Soprano) ,黒田祐貴 Yuki Kuroda (バリトン, Baritone)エフゲニー・キーシン作曲4つの小品 Op. 1Pf 松田華音1. メディテーション※2. ドデカフォニック・タンゴ3. インテルメッツォ※4. トッカータ※エフゲニー・キーシン作曲チェロとピアノのためのソナタ Op. 2※ チェロ:佐藤晴真ピアノ:阪田知樹エフゲニー・キーシン作曲弦楽四重奏曲 Op. 3※第一ヴァイオリン 成田達輝第二ヴァイオリン 小林美樹ヴィオラ 川本嘉子チェロ 笹沼樹* * *エフゲニー・キーシン作曲「タナトプシス(死の観念)」(女声とピアノのための)Op. 4 世界初演 MS 林美智子Pf 阪田知樹エフゲニー・キーシン作曲「古い蓄音機から飛び出した小鳥のアレフ」(イディッシュ・ミュージカルより)※Sop 森谷真理MS 林美智子Bar 黒田祐貴Pf 松田華音1. 小さな星のうた2. イディッシュ語の文字 (アレフ-ベイス) のうた3. エリヤフおじいさんのうた4. エリーのおとぎ話5. おサルのマニエのうた6. ブルードラゴンのうた7. 動物たちの戯びうた8. 仕事のうた (僕が医者だったら…)9. アレフ-ベイス (フィナーレ)***※日本初演エフゲニー・キーシンによるアフタートーク。モデレーター:松本良一 (読売新聞文化部記者) ロシア語通訳***天才キーシンの天才的作品を日本の天才演奏家たちが演奏するという世界初のスゴイ企画。Tokyoもすごい都市になってきた感あります。いや〜やばいぐらいすごかった。開演前にキーシンが客席に入場すると拍手が沸き起こる。作曲家キーシン氏は中央より後方席に座るエフゲニー・キーシン作曲4つの小品 Op. 1Pf 松田華音1. メディテーション悪夢の中、行進するような曲。ピアノはスタインウェイで大きく豊かな音。2. ドデカフォニック・タンゴ不協和音のタンゴ。この曲は2021年8月のザルツブルク音楽祭でキーシン自身が演奏している。日本のテレビでも放送された。3. インテルメッツォ間奏曲。単音のピアノ4. トッカータこれがすごい曲です。超絶技巧。曲想も楽しい。キーシン氏自身が弾いてる曲の映像が上がっているので相当すごいと思っていたが、やっぱりすごかった。弾く方は相当大変。パワーが必要。すばらしい!エフゲニー・キーシン作曲チェロとピアノのためのソナタ Op. 2※ チェロ:佐藤晴真ピアノ:阪田知樹曲のイメージは「不安」そのもののイメージ。チェロの音がすばらしい!佐藤晴真さんと阪田知樹さん、両者とも「天才」です。彼らの奏でる音楽を生音で感じられる幸せ。エフゲニー・キーシン作曲弦楽四重奏曲 Op. 3第一ヴァイオリン 成田達輝第二ヴァイオリン 小林美樹ヴィオラ 川本嘉子チェロ 笹沼樹第4楽章が超迫力。超スピーディな超絶技巧。チェロは開放弦で通奏低音を奏でる。こちらも4人とも天才アーティスト大集合。N響で有名な川本嘉子さんの楽器もすばらしい音色。成田達輝さんがイケメン過ぎて今見ている韓ドラの俳優キム・ボムさんに似ているな~と勝手に思う。<休憩>エフゲニー・キーシン作曲「タナトプシス(死の観念)」(女声とピアノのための)Op. 4 世界初演 MS 林美智子Pf 阪田知樹英語歌唱またまた阪田知樹さん登場で嬉しい。彼は楽譜を真剣にガン見して弾いていて手元をいっさい見ない。彼の弾く一音一音が愛しく美しい響き。キーシンMUSICの後半は声楽に当てて書いたものでウィリアム・カレン・ブライアントの書いた詩に曲を付けたもの。とても詩だけでも難解なのに…!(英語を日本語に翻訳したもの(三ヶ尻氏)を何度読んでもわからないw)曲も陰鬱なキーシンワールド。キーシンは陰と陽のスイッチが切り替わるような作曲家でこれは陰の方で陰の方は常にメロディがうねるようでなんとなくレガートな展開。陽の方はもう最高おもしろい。スタッカート気味ではねるように展開していく。それは次の曲で発揮された。エフゲニー・キーシン作曲「古い蓄音機から飛び出した小鳥のアレフ」(イディッシュ・ミュージカルより)※Sop 森谷真理MS 林美智子Bar 黒田祐貴Pf 松田華音子どもたちの遊び歌のような曲。楽しい曲調。キーシンの陽。1. 小さな星のうたソプラノ超高音2. イディッシュ語の文字 (アレフ-ベイス) のうたソプラノ+メゾ↓ソプラノ3. エリヤフおじいさんのうたバリトン※イディッシュ語は、東欧のユダヤ人の間で話されていたドイツ語に近い言葉である。ユダヤ語とも称される。(from Wikipedia)イディッシュ語はドイツ語の訛りが強くなったように聞こえる言語でドイツ語の単語を聞き取れる部分もあり。Essenとかドイツ語でしょ~4. エリーのおとぎ話ソプラノ5. おサルのマニエのうたソプラノすごい声量 ユーモラス 途中地声。この曲集でやはり森谷さんが日本最高のディーヴァであると認識する。唯一無二の存在だ!6. ブルードラゴンのうたバリトンHimmel7. 動物たちの戯びうたピアノソロ↓ソプラノ+メゾ8. 仕事のうた (僕が医者だったら…)ソプラノ+メゾBin ich9. アレフ-ベイス (フィナーレ)ソプラノ+メゾ大拍手。公演終了後で舞台上でエフゲニー・キーシンによるアフタートーク。モデレーター:松本良一 (読売新聞文化部記者) 氏の質問にロシア語で答える。ロシア語通訳の方もいた。(以下はメモをもとに記述。)モデレーター松本氏:今回のようなすべてキーシンさん作曲の曲で構成された演奏会は世界初です。演奏を聴いてどうか?キーシン:練習を重ねて熱心に練習してくれて、すばらしい演奏をしてくれたプレイヤーに感謝したい。Q:いつ頃作曲を始めたのか。Kissin : 子供の頃から。2~3歳の頃から耳で聞いた曲を弾いていたが、即興で創っていた。それを親が録音してくれた。小学校の頃から音楽教育を受けて楽譜の書き方を覚えた。音楽学校で最初にピアノ曲を作り、他の楽器の曲を作ったが、演奏活動をするようになり、作曲にとまどった時期も。それでピアノ演奏だけに活動を絞った。しかし9~10年前に曲のアイディアが浮かんできた。4つの小品を作った時にアルボ・ピアトに聴いてもらった。作曲を続けた方がいいと言われた。Q:亡くなった師匠のアンナ・カントルさんはキーシンさんの作品を聴いたのか?Kissin : 子供の頃私の作った曲を先生に捧げていた。Kissin : 曲のアイディアがどう湧くのかは説明できない。演奏のインスピレーションについても説明できないのと同じ。その曲と向き合う時しか構想は出てこない。(ニコライ・メットナーの忘れられたモチーフの話を語る) アイディアをメモしておく。しばらくして見直す。忘れられたモチーフがよみがえる(以上はメットナーの話)チェロソナタは。(いきなり立ち上がって背後のスタインウェイで断片を弾く。やっぱりほんの一瞬でもすばらしい!!)それに肉付けしていく。トッカータについて1987年に断片を書いた。また30年経って書き直した。ドデカフォニックタンゴのアイディアは、タンゴを十二音で創ろうと。弦楽カルテット1楽章だけ作ったが納得できなかったコペルマンカルテットに送ったら演奏したいと。タナトプシスショパンをどうして好きか?と聞かれても答えられない。それと同じ。この詩が優れていると思った。インスピレーションで曲を付けた。Q:50歳になったこの先、どのように活動していくのか。Kissin:ある女性が言った。願いは 時間だ。 作曲家、ピアニストに加えて作家としても活動したい。自分の著作を上梓している。それで時間が足りない。ラフマニノフも(45分間以上トークしていた)キーシンさんありがとうございました!やはり天才の才能は幾重にも多方面に渡るのですね。最初はとても意外でしたが彼の人となり含めこの公演では見えてくるものがあってすごく得心しました。私は思っていました。作曲を始めたら演奏活動よりそっちの方が楽しくなっちゃうだろうな。演奏家が指揮者になっちゃうとそっちの方が楽しいのと似ているようで違います。作曲家はどんどん内に向かっていきます。指揮者は人をドミネーとすることだからですピアノは誰にでも弾けるけど作曲は誰にでもできない。Kissinさんを尊敬します。Related linksキーシン日本で22年ぶりのコンチェルト 2011年11月
2021年11月18日
マイスタージンガー鑑賞後記マイスタージンガーはあと2回行きます。しかし1回目GP見終わった後の余韻たるや…!以前に戻ったようですミュンヘンの歌劇場でオペラを見ているようですこの感覚…!しびれるような甘い麻痺する様な感覚ドーパミン大放出あのザックスの眼差し…!思索的で魅了するあのein Blickもうやばいですにわとこ~完全にお話の中に入っちゃった時にこの現象が起きるこの感覚を長いこと忘れていた 安値席でばかり見ているので
2021年11月17日
今日は新国立劇場マイスタージンガーのゲネプロでした。 初めてアトレの抽選でゲネプロ見学に当選したw しかもマイスタージンガーって! 14時開始で終了は20時 まだ大野さんオケ返していた。 鬼w 通しでやって6時間 終わったらほぼ生気を吸い取られ抜け殻状態。 (イマココ) 中身はまだ触れられないので それ以外を。 もう号泣です! 色んな意味で色んなとこで込み上げてきて。 シュトルツィンク役の注目のヘルデンテノール シュテファン・フィンケ もしかしてシュトルツィンク初役か。 ジークフリートがそのままマイスタージンガーに迷い込んだ感じです。 底知れないパワーの真正ヘルデンテノール 2019年のバイロイト音楽祭で現地でトリスタンを聴いた。 そしてやっぱりTJマイヤー 超かっこいい セクシーなザックス 彼はバスバリトンである Wotanやオランダ人 マンドリカなど過去に聴いている いわゆるヘルデン・バリトンです。 重厚で重い声でそれでいて美声 やっぱりWotanとオランダ人の声なんですよね そして芸達者なエレート 本当に上手い! ベックメッサーは春祭でもやっているが やっぱり彼の十八番です。 ポーグナーのバス イェンテンスもすばらしい 柔らかく温かみのある響きの低音でマイヤーとの違いがくっきり。 ダーヴィッツの伊藤達人さんがすばらしかった。まさに大活躍。輝かしい高い声なのでフィンケとのコントラストもあってよかった。 山下さんのマッダレーネ エーファの林さんもすばらしい! コートナーの青山貴さんもすばらしい声! 感動で眠れそうもありません。
2021年11月15日
Photo credit: Shevaibra, courtesy of the artist高橋宏典・小滝翔平デュオ・コンサート2021年11月14日ソフィアザールサロン(駒込)バリトン 高橋宏典ピアノ 小滝翔平***高橋宏典(こうすけ)さん。まだ20代。ピッカピカのバリトン。彼は東京藝大出身で声もすばらしくマスクも超イケメン!日本のカプッチッリお声は重厚でノーブルなカヴァリエバリトン。お聴きするのは2回目。町田イタリア歌劇団での鮮烈なエンリーコ再び。***ヴェルディ 歌曲哀れな男藝大だけにトークが深いです!ヴェルディ 歌曲私の墓に近寄るな歌曲とはいえオペラアリアのようにドラマティックな曲。トスティ最後の歌TostiL'ultima canzone有名曲。テノールがよく歌う曲をバリトンが歌うのは「好きだから」(きっぱり)だそうです。すばらしい!彼の魅力がほとばしる感じ。釘付けになってしまいます。換気木兎小滝さんのピアノもすごい!めっちゃ鳴らしてます。九十九里浜レガートがすごい!休憩ドニゼッティ「ランメルモールのルチア」より第1幕 第1部 第2場エンリーコのアリア♪残酷で不吉な苛立ちをDonizetti:Lucia di LammermoorCruda funesta smania... La pietade in suo favoreFora men rio dolor!Enrico F#La pietade in suo favoreIo Col sangue spegnerò!Enrico F# 最後 Gカバレッタもあり(?)。彼のこのエンリーコのアリアは町田イタリア歌劇団のルチアハイライト公演ですでにお聴きしている。やっぱりいいです。最高でした。カデンツァの高音も圧倒的。すばらしい。モーツァルト「フィガロの結婚」より♪もう訴訟に買っただと?Le nozze di Figaro "Hai già vinta la causa"すばらしい!怒っている顔もかっこよくて釘付けです 正統派の歌唱に正統派二枚目 これ最強。「水を飲んでくる」と言っていなくなって小滝さんにトーク無茶振り。「面白い話をお願いします」焦る小滝さん戻ってきてジェルモンのアリアヴェルディ「椿姫」より♪プロバンスの海と陸Verdi La traviataDi Provenza il mar, il suol"Giorgio Germontここでこうすけさんなんで海と陸なんだなんで陸と海じゃないのだ?と疑問を呈します。歌唱レガートで歌う。Dio m’esaudì!の声の張りがスゴイ!カデンツァも大迫力。ma マーから一気に降りてまた上がる伸ばす〜〜〜!ピアノソロラヴェル♪ラ・ヴァルスRavel: La valse弾く前に小滝さんのうんちくコーナー!小滝「ラヴェルは踊りのための音楽を依頼されてこれを書いたら踊れないって言われてオーケストラ用に書き直し、さらにそれをピアノ独奏用に書き直した。この曲はいわゆる超絶技巧を多用していてグリッサンドに注目です。」演奏色彩!ダンサブルすさまじい光の輝き踊り狂う光!混沌の中から浮かび上がる光すばらしい昨年オペラシティで藤田真央さんも弾いていた。そしていよいよ最後の曲ジョルダーノ「アンドレア・シェニエ」から♪祖国の敵U. Giordano"Nemico della Patria" Andrea Chenierいや〜すばらしいです日本のカプッチッリ認定。アンコール日本歌曲初恋お二人ともお疲れ様でした。
2021年11月14日
Opera: I Capuleti ed i MontecchiComposer: Vincenzo BelliniNISSAY OPERA 2021 『カプレーティとモンテッキ』全2幕(原語(イタリア語)上演・日本語字幕付)台本:フェリーチェ・ロマーニ作曲:ヴィンチェンツォ・ベッリーニ 演出 粟國 淳(日生劇場芸術参与)美術 横田あつみ衣裳 増田恵美2021年 11月13日(土) 14:00開演 【キャスト】 11/13(土) ロメーオ 山下 裕賀 ジュリエッタ 佐藤 美枝子 テバルド 工藤 和真 ロレンツォ 須藤 慎吾 カペッリオ 狩野 賢一指揮 鈴木 恵里奈 読売日本交響楽団*** Capellio bass Fach: lyric bassGiulietta soprano Fach: lyric coloratura Lorenzo bassRomeo contralto Fach: lyric mezzoTebaldo tenor Fach: lyric tenor***有楽町の日生劇場カプモンDay 1ロメーオの山下裕賀(ひろか)さんがすばらしい!どんどん成長していて嬉しいです。カペッリオの狩野賢一さんもすばらしかったです。凛とした美声がすばらしい!***粟國 淳さんは本当に美術的センスが優れていると思う先日の新国立劇場のチェネレントラも本当に美しく日本の舞台と思えないほどだった。今回はやはりとても美しくて前回のノルマ路線を(作品的にもそうだから)引き継いでいるのか抽象的なセットながら美しい。まあ予算の関係もあるでしょうリアルな小道具など ベッドとか 墓とかいっさいないのだけどそれでも魅せる魅力があった。粟國 淳さんにはやっぱり予算をふんだんに与えてほしいですそういうゴージャスな演出ができる感性を持った逸材なので。彼は常にオペラに寄り添った演出をします。男声合唱(特にテノール)がほんとにすばらしい演奏でした。今回のMVPかと思います。ベッリーニの繊細さを表現していました。第1幕第1場合唱合唱はマスク着用です本当に気の毒です。もうこの感染が収まった状況で合唱のマスクは必要なのか?それがレギュレーションなのか?よく検討してほしい計り知れないほどの精神的ダメージを彼らに与えてしまう第九の合唱も昨年は20人しかいなかったけど今年はいったいどうなるのだろうか?奥の玉座にカペッリオが着座します。テバルド登場この作品が元としているものはシェークスピアではありません。シェークスピアもこのロミオとジュリエットの逸話を元に創作しているのです。シェークスピアはいわゆる脚色の天才だったのです。いわゆるネタ本が常にあって、作家としてオリジナルに書いたものはほぼないのです。この作品の設定ではテバルド(ティボルト)はジュリエットのいいなずけとして登場しますがシェークスピアではジュリエットのいいなずけはパリスです。パリスはこの作品には登場しません。ロミオと敵対していますがそれはロミオ(ロメオ)がカプレーティ家の息子を戦いにおいて殺害したからです。シェークスピアではロミオが親友のマキューシオを殺したティボルトを殺害しますが、マキューシオもベンヴォーリオも、ヴェローナの大公もこの作品には登場いたしません。あげくは舞踏会も恋を語るバルコニーも登場しません。設定も、ディテールもかなり異なっておりますが、秘薬で仮死状態になったうえでのすれ違いの悲劇、というのは一緒です。オペラではロミジュリではグノーの作品の方が圧倒的に有名なので(こちらも相当設定が違いますけど少なくともマキューシオは登場します。)なかなか見ることが少ないこの作品、貴重な上演であったと言えるでしょう。音楽的にはベッリーニの作品「ノルマ」にそっくりな部分が多くてびっくりです。特にそれを感じるのは女声2人の二重唱の部分です。テバルドは、教皇派と皇帝派(ギベリン党)との戦いにおいて、軍勢がヴェローナに、ロメオによって指揮され向かわされていると語るロメオだって!テバルドのアリアE serbato a questo acciaroカバレッタ:L'amo tanto, e m'è si cara,楽譜(ハ長調)に書かれた最高音はH音H音が最低二回ぐらい出てくるロメオ登場ロメオのアリアSe Romeo t'uccise un figlioロメオの使者として身分を偽って登場したロメオはロメオを息子と思ってほしいとカペッリオに訴える。つまりすでにロメオとジュリエッタは秘密裏に恋仲なのである。カバレッタ:La tremenda ultrice spada繰り返し部分はアジリタ戦いのシーンはストップモーションになり、まるで絵画のようです。第2場ジュリエッタ登場巨大な幕代わりの仕切りには大きく剣があしらわれていてそれが左右に裂けるので剣が抜き身になるというイメージ。うまい考えです。さすがです。そのセットの前を歩いてくるジュリエッタホルン裂けた仕切りの間には鏡があり指揮者の演奏を映し出しているジュリエッタは鏡を見るこの鏡には仕掛けがあって鏡から一転して向こうのものを見させることができるジュリエッタレチEccomi in lieta vestaアリアOh! quante volte ti chiedo最高音は楽譜上でC6(hihiC)です。ロレンツォがロメオを連れてくるここでだったか、背後の鏡がなくなりゴルフのパッティンググリーンが2つ重なったようなイメージのセットが登場する。野原のイメージか。ジュリエットの心象風景か。ジュリエットはずっと家の中に閉じ込められて育てられた深窓のお嬢様二重唱ロメオa noi luogo amor terràジュリエット:venir teco il ciel dar,solo, ah! solo all'alma mia私の魂だけはついていくわジュリエットはロメオと駆け落ちすることはできないと断るのです。その理由は彼女の父親への愛です。なんだってそうなのよロメオ:Ah, crudel, d'onor ragioniひどい人だ…ジュリエッタのアジリタがすごく独特ですごいです!重唱アカペラ部分においてすごくテンポがゆっくりになり過ぎるのが気になります。全体的にも音楽のテンポがゆっくり過ぎたきらいがあるかと。ロメオah! non hai di me pietàジュリエッタCedi, ah! cedi un sol momento第3場ロメオは大胆にも変装してて紛れ込む諫めるロレンツォにロメオは秘密の作戦を明かすロレンツォの苦しみ「あなたは私にどうしろって言うんですか⁉」須藤さんの渋いロレンツォがいいです!ジュリエッタのカヴァティーナTace il fragorAh! per Romeo v'invoco,Cielo, Destino, Amoreロメオが来たのを見て驚くジュリエッタロメオはジュリエッタを連れ出そうとやってきたのだしかし見つかってしまうカペッリオやテバルドらが登場するロメオは自分の正体を明かしてしまうここですばらしい重唱ですSoccorso, sostegnoソリスト全員が一列に並んで宗教曲のようにアカペラで歌います。絶体絶命!そこにロメオの援軍が到着します。合唱ほか:Al furor che si ridestaジュリエッタとロメオ:Se ogni speme è a noi rapita合唱:si ridesta大迫力の重唱+合唱のコンチェルタート第1幕了第2幕第1場ロレンツォはジュリエッタにつかの間、死んだように見えるようになる秘薬を与える。ここからストーリー的にはよく知るロミジュリになってきます。ジュリエッタ:Morte io non temo il sainon mi destassi più薬を飲むのが死ぬほど怖いジュリエッタ。ロレンツォは励まします。カペッリオが現れます迷っていたジュリエッタは秘薬を飲み干します。カペッリオはまだ起きていたのかと娘を咎めます。死ぬかもしれないとわかっているジュリエッタはカペッリオに別れのあいさつをし、許しを請います。もちろんキリスト教徒にとって自殺は罪だからです。ジュリエッタ:presso alla tomba io sono,ah! dammi un amplesso almenoperdona un cor che muorカペッリオは娘の気持ちにお構いなく、明日の婚礼の支度のために、部屋に戻るようにとにべもない。合唱はジュリエットに同情します。懇願も虚しく、ジュリエットはロレンツォに連れて行かれます。カペッリオ:Qual turbamento io provo!カペッリオはロレンツォを不審に思い、家に閉じ込めるよう指示する。第2場ロメオそこにテバルドが来る。ここが有名な二重唱のシーンです。テバルド:Stolto! a un sol mio gridoロメオ:Vieni: io ti sprezzoしかし弔いの歌が聞こえてくるジュリエッタが死んだことを知るテバルドとロメオロメオ:おまえのせいだ。悲しみで死んだんだ!テバルド:私の愛は罪なのか自分が許せないテバルドは自分を責めるこの悲しみの表現が秀逸壁に寄りかかって絶望するロミオは殺してくれと頼む。テバルドは剣を受け取るが見つめるが剣を振り下ろすことはせず出ていく。第3場墓場ジュリエットが死ぬシーンや埋葬されるというシーンはすべてない。ロメオがジュリエットの墓場に仲間と共にやってくるというシーン。ロメオが墓に来ると花がまき散らしてあるのだが墓そのものはセットで表現されていない。その美的センスがすごいです。また鏡が使われていて最初は見えないのだが、効果的にセリフと共に墓の中のジュリエットが現れます。ロメオti chiama il tuo Romeo,sorgi, mio bene異常な様子のロメオを気遣う従者たち。しかし時間をくれと言われ出ていく。ロメオ: Tu sola, o mia Giuliettaロメオのアリア:Deh! tu, deh! tu, bell'animaロメオは毒を飲む。しかしジュリエットが目覚めるロメオはここで自分が死にいくことを告げる君は生きてくれnon mi lasciare ancorrammenta il nostro amorAddioロメオが死に、神よ!ジュリエッタもそばに倒れて死ぬ人々が現れ、死んでいる二人を発見し、カペッリオを責める愕然とするカペッリオ。全幕了お疲れ様でした。
2021年11月13日
“The MASTERPIECE ~CLASSIC meets ROCK~“(ザ マスターピース 〜クラシック ミーツ ロック〜) 2021年11月12日(金)19:00開演(18:00開場)舞浜アンフィシアター 千葉県浦安市舞浜 ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)清塚信也(Shinya Kiyozuka)秋川雅史(Masafumi Akikawa) ※開演前『フィルム・スコア・フィルハーモニック・オーケストラ』によるプレコンサートめっちゃ面白かった。なんというエンターテイナー!グリゴーロ理屈抜きで超楽しい!グリゴーロさんがかわいすぎるいや〜ビックリでした。グリゴーロの声はフレディにそっくり!あの輝かしいリリコの声でボヘミアンラプソディ他クイーンの名曲を熱唱ピアノはアコースティックプラグドの清塚さん秋川さんとの二重唱あんたのバラード 最高でした!***舞浜のイクスピアリ。人工的に作られたメルヘンの世界BGMと相俟ってSquid Gameイカゲームを思い出して何やら勝手に背筋を寒くしてるイクスピアリを抜けると佇むアンバサダーホテル、そして姿を現したのは、舞浜アンフィシアター。初めて足を踏み入れた。巨大な半円形のすり鉢状のホールで音はデッドなのですべてプラグドで拡声される。今回は3人のアーティストのジョイントコンサートで分野が異なる3人がどう融合するのか興味があった。ヴィットリオとの共演シーンもあって楽しめた。休憩を入れず突っ走る2時間以上のショーでヴォリュームがあった。まずはグリゴーロソロパート伴奏はロックバンドの編成。ドラムス、キーボード、エレキギター、エレキベース。クレイジーハート(イタリア語歌唱)ヴィットリオは黒い上下のスーツに黒いTシャツ すべて黒できめている。上半身はプロレスラーのように鍛え上げた筋肉で膨れ上がっており、胸板の厚さもすごい。Quando quando quando(イタリア語歌唱)Volare(イタリア語歌唱)有名曲だがアップテンポではなくスローテンポで歌った。テノールが普段出さないような低音も披露する。Ancora!と客に声をかけて手拍子を続けるよう要求する最後の高音はGか?2万4千のキッス(イタリア語歌唱)Pedere l’amore(イタリア語歌唱)グリゴーロさん、トークでマッシモ・ラニエーリ作曲のPedere l’amore♪恋は失せてを紹介し、my debut と言っていたが、詳細不明。この曲でついにオペラ歌手レベルの大声量を出す。Vittorio Grigolo は客いじりと客サービスが半端なく、あっという間に客席はヒートアップ。グリゴーロ劇場となったのであった。ここでいったんヴィットリオは退場し、秋川雅史さんのソロパートあんたのバラードオペラ歌手だけあって常にレガートで歌います。チャンピオン伴奏はピアノ(ヤマハのグランドピアノ)。女性の方で、清塚さんではない。秋川さんもVittorio Grigoloと同じく客への気遣いが半端ない。トークも巧みでおもしろくて、いっぺんでファンになってしまいました。天城越え彼はこの曲をスピントで歌います。とてもドラマチックな歌いっぷりですばらしかったです。千の風になってこの曲は一転してリリックに歌う。優しく歌う。初生(はつなま)「千の風になって」で不覚にも涙が…!やっぱりいい曲です。歌い分けも見事な秋川さん。まつりこちらもスピントで歌います。When a man loves a woman(英語歌唱)Vittorio Grigolo後半は白いTシャツに着替えてる暑いのか途中で黒いジャケットを脱ぎ捨てる清塚信也氏ソロパートBeethoven Piano Sonata No. 23 “Appassionata” 3rd MovementShinya Kiyozukaアコースティックピアノ(YAMAHAヤマハ)(プラグド)もちろん超有名曲。パワー!Vittorio Grigoloとバックバンドが登場し、ここからShinya Kiyozukaとの共演。なんとクイーン尽くし!わーお。Who wants to live foreverBrian MayBohemian RhapsodyFreddie MercuryMama, just killed a man--似てる、フレディの声に。明るく輝かしく、パワフル。グリゴーロは賢くてファルセットの高音部分、クイーンのロジャー・テイラーがファルセットで歌う部分は歌わない。ギターソロに変更されている。なるほど。清塚氏のピアノでボヘミアンラプソディを聴けるなんてなんて幸せなのだ!Vittorio Grigoloは上を見上げてフレディに語りかける。Hi, Freddie見てますか?フレディへのオマージュであることを表す、ヴィットリオはフレディが大好きなようだ。そして会場に向かって言う今はコロナ禍で仕方がないがいつのにか会場を僕の歌で満員にするよLike you believe in MUSICThe show must go on ---Show must go onQueenファンが用意してきた手作りの王冠を被るご存じのようにフレディは王様のマントをまとって王冠を被って歌っているのです。ここで清塚さんはステージを去るアンコールVittorio Grigoloは自分ののどに手を当てながらI finished my ーーー(もう声がないよ!)とお茶目に。そして泣くふりをして帰りたくないよ!アンコールはJohn LennonのImagineビバップくちペット最高音 F#→→→→→→→→→→→伸ばす!ここで秋川氏が加わるWe will rock youQueen客席を巻き込む!We are the champion QueenまさにグリゴーロワールドグリゴーロさんトークKiyozukaはどうしたの?もう行っちゃった?Kiyozukaは飛行機に乗って行っちゃったって。Kiyozukaはもういない。Big Starだから。僕はパイロットなんだ。Akikawa,僕の飛行機で一緒に帰る?…ハイAkikawaに日本語の歌を習った一緒に歌う♪あんたのバラード秋川氏が歌う言葉をワンフレーズごとに繰り返すGrigolo実にうまいです。驚くほどだ!イマサラ…最高音G!すごいイワナイワ…装飾音で!会場大興奮の2人の共演ほんとここ、最高でした~!Thank you, Vittorio
2021年11月12日
ニーノ・ロータが描いたラジオ・オペラの世界と映画音楽日本伝統文化交流協会/奏楽会 presents オペラ・コンチェルタンテ 2021年11月19日(金) 第一生命ホール第一部 開場 14:45 開演 15:30 映画 『ゴッド・ファーザー』より「愛のテーマ」オペラ《 内気な二人》S席 6,000円 A席 5,000円 学生 3,000第二部 開場 18:15 開演 19:00 映画『道』より「ラ・ストラーダ(道)」オペラ 《自動車運転教所》映画 『フェリーニのアマルコルド』より「アマルコルド」オペラ 《神経症患者の夜》S席 8,000円 A席 7,000円 学生 5,000会場 第一生命ホール 〒104-0053 東京都中央区晴海1丁目8番地9号(晴海トリトンスクエア内)Tel 03-3532-3535 大江戸線「勝どき駅」A2a出口徒歩8分 チケット「ぴあ」よりお求めください。(共通券A席、学生席除く)TEL:0570-02-9999 Pコード:202-788https://w.pia.jp/t/ninorota-opera/奏楽会チケット事務局 03-4570-6731【出演】指揮:ウバルド・ファッブリ Ubaldo Fabbri《内気な二人》I Due Timidi語り手 バス 奥秋大樹マリウッチャ ソプラノ 岩崎 香ライモンド テノール 山本耕平グイドッティ婦人 メゾ・ソプラノ 浦野美香シニスガッリ医師 テノール 勝又康介マリウッチャの母 メゾ・ソプラノ 下倉結衣ヴィットーリオ バス・バリトン 後藤春馬ルチア ソプラノ 岩下晶子マリア ソプラノ 武井涼子リーサ メゾ・ソプラノ 井谷萌子《自動車運転教習所》La Scuola di Guida彼女 ソプラノ 鳥海仁子 彼 テノール 山本耕平《神経症患者の夜》La Notte di un Nevrastenico神経症の男 バリトン 飯田裕之コンシェルジュ バス・バリトン 後藤春馬軍人 テノール 勝又康介彼女 ソプラノ 竹下みず穂彼 テノール 山本耕平フロアボーイ テノール 佐藤圭ウェイトレス 岩崎香 岩下晶子 武井涼子 鳥海仁子 エレベーターガール 井谷萌子 浦野美香 下倉結衣ウェイター 勝又康介 佐藤圭 ポーター 奥秋大樹 後藤春馬 ピアノ 田中 健副指揮 平野桂子『映画音楽』演奏ヴァイオリン 下川美帆 チェロ 中村美保 ピアノ 小野靖子
2021年11月08日
埼玉フィル 第80回 定期演奏会2021年11月7日(日)14時開演(13:15開場)さいたま市文化センター 大ホール指揮 米津 俊広ゲストコンサートマスター:平山 慎一郎ブラームス 大学祝典序曲 ハ短調 作品80スメタナ 連作交響詩「我が祖国」より「ボヘミアの森と草原から」ベートーヴェン 交響曲 第7番 イ長調 作品92※入場無料(チケット不要)***スメタナがすばらしかったです!
2021年11月08日
Andrea Borghini, Baritone2021年12月新国立劇場「蝶々夫人」シャープレスで出演予定※バイエルン歌劇場のアンサンブルだったようで現地でもずいぶん見ています。中村恵理さんともすでに共演済みと思われます。***過去の出演バイエルン歌劇場 マクベス2013年5月11日Diener / Mörder / Erscheinung 1 Andrea Borghiniミュンヘン・フェス ( バイエルン歌劇場)セヴィリアの理髪師 2014/07/31Fiorello Andrea Borghiniバイエルン歌劇場プロコフィエフ「炎の天使」2015/12/13Schankwirt Andrea Borghini 2016年03月10日バイエルン歌劇場 仮面舞踏会Bayerische StaatsoperUn ballo in mascheraSilvano:Andrea Borghiniミュンヘン・フェス ( バイエルン歌劇場)La Traviata 2018/08/11Marquis d'Obigny Andrea Borghini 2020 アモナズロ(カリアリ)※中止2020 ジェルモン(カリアリ)
2021年11月01日
Vittorio Grigolo Tenor concert”ヴィットリオ・グリゴーロ テノールコンサート 2020”東京公演2021/10/31 (日) 18:30開場/ 19:00開演 サントリーホール(大ホール) ※東京公演は2020年からの振替公演テノール:ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)指揮:マルコ・ボエーミ(MARCO BOEMI)オーケストラ:東京21世紀管弦楽団コンサートマスター 平澤 仁さん(遠目でしたが多分(?)違ったらごめんなさい) ・ジョアキーノ・ロッシーニ:歌曲『音楽の夜会』より「踊り」・ジョアキーノ・ロッシーニ:歌劇『セビーリャの理髪師』より「序曲」・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』より「間奏曲」・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「フィレンツェは花咲く木のように」・ピエトロ・マスカーニ:歌劇『カヴァッレリア・ルスティカーナ』より 「間奏曲」 ・ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』より「おまえの投げたこの花を (花の歌)」 ・ピエトロ・マスカーニ:歌劇『友人フリッツ』より「間奏曲」・ルッジェーロ・レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装を着けろ」《後半》・ルッジェーロ・レオンカヴァッロ:「朝の歌」・ヨハン. シュトラウスII:喜歌劇『こうもり』より「序曲」・エルネスト・デ・クルティス:「忘れな草」・ジャック・オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲より“フレンチ・カンカン”・キリノ・メンドーサ・イ・コルテス:「シェリト・リンド(愛しい人)」・ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』より「前奏曲」・ホセ・ラカジェ:「アマポーラ」・マヌエル・デ・ファリャ:バレエ組曲『恋は魔術師』より「火祭りの踊り」・アウグスティン・ララ:「グラナダ」EncoreO sole mio***・ジョアキーノ・ロッシーニ:歌曲『音楽の夜会』より「踊り」 ”La danza” from Les soirées musicales / Gioachino Antonio Rossiniサントリーホールは360度客席があるのでグリゴーロは舞台を縦横無尽に移動し、P席やサイド席の手前まで行ってアピールする。この曲はテノールの定番でスタッカートが多い曲。 ・ジョアキーノ・ロッシーニ:歌劇『セビーリャの理髪師』より「序曲」 ”Sinfonia” from Il Barbiere di Siviglia / Gioachino Antonio Rossiniオーケストラ演奏弦特にヴァイオリンすばらしい!コンマスのソロが見事! ・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『トスカ』より「妙なる調和」 ”Recondita Armonia” from Tosca / Giacomo Pucciniここで初めてグリゴーロはマックスで歌うが、客席に背を向けていても遜色なく聞こえる!サントリーホールの反響のせいもあるがグリゴーロの声量が半端ない!聴かせどころは長く伸ばし最高音もばっちり!コロナ禍の時代を経てもグリゴーロの声の輝きはそのままだ。むしろ前より良い気がする。 ・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『マノン・レスコー』より「間奏曲」 ”Intermezzo” from Manon Lescaut / Giacomo Pucciniオーケストラ演奏悲劇的で美しい曲です。 ・ジャコモ・プッチーニ:歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「フィレンツェは花咲く木のように」 ”Firenze e come un albero fiorito” from Gianni Schicchi / Giacomo Pucciniリヌッチョのアリア。声の輝きが必要な曲。プッチーニ二連発ですね。やっぱりこの曲は特に、イタリア人でないとできないうまさがある。オペラの中だと疾く過ぎ去る曲だが思い入れ込めて伸ばして歌います。 ・ピエトロ・マスカーニ:歌劇『カヴァッレリア・ルスティカーナ』より 「間奏曲」 “Intermezzo” from Cavalleria Rusticana / Pietro Mascagniオーケストラ演奏美しい曲です。 ・ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』より「おまえの投げたこの花を (花の歌)」 ”La Fleur Que Tu M’avais Jetee” from Carmen / Georges Bizet音程がいきなり高く難しい歌い出し、グリゴーロはソットヴォーチェで入る。ぐいぐい押すのではなく柔らかくフランス語の響きを楽しむかのよう。やはりたぐいまれなる天才です。彼が日本で、オペラの中でまた躍動してくれたらと願わずにいられない。最高音は胸声。長く伸ばす。 ・ピエトロ・マスカーニ:歌劇『友人フリッツ』より「間奏曲」 ”Intermezzo” from L’amico Fritz / Pietro Mascagni オーケストラ演奏・ルッジェーロ・レオンカヴァッロ:歌劇『道化師』より「衣装を着けろ」 ”vesti la giubba” from pagliacci / Ruggero Leoncavallo万能型テノールとは言え”vesti la giubba”はまだ早い、そう思っていた、しかしまったくそんなことはなかった。やっぱり声があるからね~どんな歌でも歌えます。非常に入り込んで激した感情を表現する。歌い終わって実際にひざまづいて泣いている。立ち上がって涙を拭いておどけてみせる。さすがのパフォーマンスでした! 《後半》・ルッジェーロ・レオンカヴァッロ:「朝の歌」 ”Mattinata” / Ruggero LeoncavalloAh-- 高音 B抱きしめるしぐさ・ヨハン. シュトラウスII:喜歌劇『こうもり』より「序曲」 ”Overture” from Die Fledermaus / Johann Strauss IIオーケストラ演奏 ・エルネスト・デ・クルティス:「忘れな草」 ”Non ti scordar di me” / Ernesto De Curtis 最後G?指揮者が打ち合わせに余念がない。そういうところもパフォーマンス ・ジャック・オッフェンバック:喜歌劇「天国と地獄」序曲より“フレンチ・カンカン” ”France Cancan” from Orphee aux Enfers Overture / Jacques Offenbach オーケストラ演奏・キリノ・メンドーサ・イ・コルテス:「シェリト・リンド(愛しい人)」 ”Cielito Lindo” / Quirino Mendoza y Cortés上げて歌う。彼のオケいじりが開始されます。カスタネット奏者を前に呼び出しアンコールを要求。自分もカスタニエットを鳴らします。いじられオケは覚悟が必要ですね。 ・ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』より「前奏曲」 ”Prelude” from Carmen / Georges Bizet オーケストラ演奏・ホセ・ラカジェ:「アマポーラ」 ”Amapola” / José María Lacalle今度はマラカス奏者とカスタネット奏者をダブルで前に呼び出します。アンコールを要求し、今度は自分はソット・ヴォーチェで歌います。声を加減して相手にしているところがさすがの計算です。日本でしゃべります。G?またまたアンコール、今度は金管セクションを前に呼び出し演奏させます。 ・マヌエル・デ・ファリャ:バレエ組曲『恋は魔術師』より「火祭りの踊り」 ”Danza del Fuoco” from El Amor Brujo / Manuel de Fallaオーケストラ演奏・アウグスティン・ララ:「グラナダ」 ”Granada” / Agustin Laraオケが重厚です。グリゴーロさんは上着を脱いで闘牛士のパフォーマンス。クライマックスの前で演奏をやめて指揮者をはらはらさせるなど(定番の)お茶目な展開。最後の音は注視していたが高音には上げずまたまたアンコール 最後の高音のところを返します。最後は高音をサービス!アンコール1ジョルジュ・ビゼー:歌劇『カルメン』より「前奏曲」 ”Prelude” from Carmen / Georges Bizetオケのみの演奏のはずだったがグリゴーロさんがファンからせしめたはちまき?タオル?を頭にまいて指揮棒を奪って指揮!これがめちゃくちゃテンポが速くて超wおもしろかった。オケはほんと大変。指揮はオケだけはなく観客も指揮。観客も自在に拍手を「演奏」させられるwここでトーク「ありがとうございます。本当に皆様に感謝します。そして近年のコロナ禍による被害者の方にお悔やみ申し上げます「そういう悲しい時に思い出してほしい、この夜を皆さんは只今を生きているのですとてもユニークな、それぞれが特別な存在です花々もそれぞれ違います異なっているのですそしてそれらがすばらしく唱和し「合唱」しているのですご親切にしていただいてありがとうございます。とても大事なことと感じていますーーー(詳細不明、英語でのトーク)」ファンが作った Bravo! Vittorio のタオル?横断幕?を掲げるアンコール2O sole mioソットヴォーチェABABABB-----------→!まさにロックスターのショーのような盛り上がり!ありがとうございました。お疲れ様でした。***【グリゴーロ氏出演‼今後のコンサートのお知らせ】“The MASTERPIECE ~CLASSIC meets ROCK~“(ザ マスターピース 〜クラシック ミーツ ロック〜) <日程>2021年11月12日(金)19:00開演(18:00開場) <会場>舞浜アンフィシアター (アクセス) <出演者>ヴィットリオ・グリゴーロ(Vittorio Grigolo)/清塚信也(Shinya kiyozuka)/秋川雅史(Masafumi Akikawa) <チケット料金>(税込)※全席指定S席¥14,500 /A席¥12,500
2021年11月01日
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