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2018年05月08日

私は、「太極拳人生のまとめに伝統太極拳を」とお話しすることが多いです。
なんだか大げさですが、伝統太極拳を学ばなければ太極拳が深まらないというわけではもちろんありません。
日本の24式はなかなか進化・深化しているからです。
そもそも24式は、太極拳の入門・普及用に作られたものです。
24式をある程度やった頃、「ほんとの太極拳を学びたければ、伝統太極拳を学びなさい」と、中国の老師に言われたものです。
これが、そもそもの学びの流れなんだろうと思います。

しかし、日本の24式太極拳には別の発展があります。
大いに評価できるのは、24式の中に伝統太極拳で学ぶ中身も体系づけようとしているように見えることです。
この点は、他の国の24式には（たぶん）ない良さだと思います。

ということは、伝統太極拳を学ばなくても24式を深めていけば太極拳の本質に近づいていけるということになるわけです。

日本の太極拳検定も最初の頃は、「蹬脚の足が水平より高く上がらなければダメ」みたいなレベルでした。
今はそんな要求はしません。
さらに、太極拳が普及し始めた頃、膝を痛める事例もよく聞きました。
それもあってか、膝の捻れやつぶれにもかなり配慮するようになりました。

いろいろ紆余曲折があり、現在も紆余曲折中のようですが、進化・深化しています。
太極拳を楽しみつつ、自分の太極拳を深めていきたいものです。