レベルアップ太極拳

カレンダー

カテゴリ

24収勢

(3)

プロフィール

pi-taijiquan

フォローする

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2018年07月30日

雑感-12（ものの見え方）

カテゴリ：雑感

老子（ろうし）の言葉に

「人として最善のあり方は水のようなものだ。
あらゆるものに恵みを与えながら、争うこともなく、誰もが嫌だと思う低いところに落ち着く」

というほどの意味の

「上善は水のごとし。水はよく万物を利して争わず…」

という言葉があるそうです。
争いを好まず謙虚にね、ということでしょうか。
最近は「そんな弱気じゃダメ」という攻撃的な雰囲気が世界に蔓延しているような感じがします

。

「世の中でもっとも柔らかいものが、世の中でもっとも堅いものを動かす。
形のないものが狭いところに入っていく。」
というようなことも言っているらしいです。

なるほど。この辺りの考えは太極拳にも影響を与えたのかもしれません。
武術としての太極拳は、
相手が何もしなければこちらは何もしないし、相手が動けば対応するけど相手の力とぶつかることは避けるという発想ですから、ちょっと素敵です。

ちなみに孔子（こうし）は川（水）は常に動いているから努力の象徴のようにとらえたらしいです。

ものの見え方は、その人の考え方が投影されているんだなあと感じます。
私は綺麗な水を見ると、子どもの頃、近所のお兄ちゃんと近くのわき水のある公園で遊んだことを思い出します。