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2018年12月10日

6倒巻肱（Dào juàn gōng）の定式が決まったときの重心について、次の2つを確認してください。

1：体の前後の重心はどこにありますか。
2：体の左右の重心はどこにありますか。

歩型は、虚歩（Xū bùシーブー）ですからちょっと難しいですね。

1：前後の重心は、やや後ろ足側にあります。
2：左右の重心は、中央です。

この二つは関連しています。
重心を、後ろに移しすぎて、後ろ足に全部乗ってしまうと、左右の重心も後ろ足（右側）に寄ることになってしまいます。
言いかえれば、左右の重心を中央にするためには、前後の重心を後ろ足にすべて乗せることはできないということになります。

したがって、定式が決まったときには、前の足を持ち上げることができません。
体重の一部が乗っているからです。
これを「前の足裏もある」なんていう変な言い方もします。

しかし、昔は「後ろ足に体重を全部乗せなさい」と中国老師に教わることが多かったです。
そうすることで、「前の足は虚でいつでも蹴り挙げられるでしょ」という理屈です。
なるほど。

ですから、これもまたどっちが正しいというより、動きに無理がなく理屈や一貫性があることがよいと思います。
体のバランスや中身をつなげていくという意味では前述の方がよいと考えています。