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2019年08月06日

次は、

16右弓歩撩（Yòu gōng bù liāoヨウゴンブーリャオ）、
17転身回抽（Zhuǎnshēn huí chōuズァンシェンホイチョウ）

…と続きますが、もはや自分の剣の動きを見れば、相手Ａがどう動き、こちらが何をしているかは分かると思います。
その意識を持ちながらの套路が大切です。

ついでなので相手Ａの内面についても考えておきましょう。
普通そこまで考えませんが。
彼か彼女か分かりませんが、Ａの目的や性格についての考察です。

しかも、攻撃や反撃は俊敏で理にかなっています。
怒りの感情に支配されて、ただ暴れているわけではありません。
冷静です。

が、何かされるとやり返さないと気が済まない負けず嫌いタイプかな。
しかし、こちらが先にチョッカイを出したわけではなく、最初の攻撃はＡからでした。

Ａの攻撃は絶え間ないですが、ずるさは感じません。
ひねくれた性格ではなさそうです。
そう考えると、Ａ自身が抱えているストレスや欲求不満の反動やはけ口としての攻撃では無さそうです。

嫌がらせや悪口や無視などの精神的な攻撃もありません。
そうなるとＡの目的は、気晴らしかレクリエーション？。

もしかして、勝負がなかなかつかないのは、Ａがこちらの攻防を予想し、ちょうど良く動いてくれているからかもしれません。
相手の性格を分析して…などと考えたわけですが、そもそも、Ａの方が全体を見通して思慮深く、こちらの考えや実力を完ぺきに見抜いているのかもしれません。

しかもＡから能動的に攻撃を仕掛けてきたのですから、こちらに何かを学ばせようとしているのかも知れません。ん～。

私たち人間が自己の攻撃性を制御できる能力は、子どもの頃にごっこ遊びを通して怒りや攻撃性を処理する経験が役立っていると聞いたことがあります。

そうなら、ありがたいことです。

…どこそこの総理大臣や大統領や国家主席や権力者も、剣を学んだ方がよさそうです。