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2021年12月28日
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(つづき)
太極拳は、基本的に相手と力のぶつかり合いを避けます。
相手と接触したときに、相手の力に抵抗して自分も力を入れれば、単なる力勝負になってしまいます。

しかし、相手との接触を拒否するわけではありません。
それどころか接触しているところから始まります。
だから、瞬間の接触で勝負するボクシングのような動きに対しては苦手というか、ほぼ無力だろうと思います。

さて、相手と接触して何をするのか。

まず、相手のベクトル(力の強さやその方向)を感じ取り(聴勁)、
相手の力を借りながら相手の力の方向へさらに導いて相手のバランスを崩します(化勁)。


バランスを崩した相手は、自分を立て直そうと力を入れます。

それを素早く察知(拿勁)して、
変更したベクトルへ促し、さっきより大きくバランスを崩したところに、とどめの追い打ち(発勁)

をするわけです。
力勝負ではなく、お互いの力をどちらが支配下に置くか(誰が制御をするか)という関係の問題を考えているところが太極拳の面白いところです。

この考え方でいくと、心身ともに、より俊敏で自由で柔軟で感受性豊かで、己の心身を理解していることが前提になりそうです。

…ということで、太極拳で常に求められている放鬆(ファンソン=力を抜く)ということは、最終目的ではなく武術的には手段ということになります。

私が太極拳を好きになっていった理由の一つは、仕事のストレスや日常のしがらみや面倒なことを忘れるひとときとなって気分爽快なれるということでした。
今でも太極拳で力を抜くことは楽しいし求めていることです。
でも、放鬆の目的は「関係の制御」だと考え始めると「え゛~」と感じてしまいます。

套路と推手は両輪だとか、推手をやらなければ太極拳は分からないとか言うんですけど、一人で太極拳をやっている方が気持ちいいなあと思ってしまいます。


おいおい大笑い

いずれにしても武術としては、力を抜くことが到達ではなく、緩めた筋肉をどう効果的に使うかということが目的になることは納得できるかと思います。

太極拳の基本は争わないことですが、他との関係を放棄するわけでも我慢して耐えるということでもありません。

相手の動きに逆らわず、変化する状況を把握して冷静に、ちょうど良い程度に対応・対処するということが自然にできるようになればよいのですが、これは太極拳に限らず日常でも大変なことですウィンク

しかし、太極拳では、練習で常に相手を想定する必要はないと聞いたこともあります。
私たちは地に立って練習しているので、常に重力という相手と相対しているから、という理由です。
なるほど!
足裏は常に大地に接していて、「より良い動きを求める」ことを言い換えれば「適切な重力の制御を考える」となるわけです。
まだまだ大地から聞き取ることはありそうです。

ものは考えようクールv。

(つづく)

え゛っ、まだ続くのか。





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最終更新日  2021年12月28日 00時00分15秒
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