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2002年10月26日

(3)

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大の社会見学の時のことを　上級生のクラスの担任の先生が
子どもたちにお話しして下さったそうです。
私は、お話の内容は伺ってはいませんが
子どもたちが、そのことについて
書いてくれた感想文を　見せてくださいました。

子どもたちが真剣にお話を聞いて　一生懸命考えてくれたこと、
大が、お兄さんやお姉さんに、
こんなに影響を与えることが出来たんだと思っただけで、
胸がいっぱいになりました。

一部省略はしていますが、
子どもたちの書いてくれた文そのままを載せたいと思います。
タイトルは

≪自分の社会見学と大ちゃんの社会見学を比べて≫

先生の話を聞いて、ぼくは大ちゃんは歩けないし　
勉強もできないにたいして　ぼくは歩けたり勉強はできるけど、
勉強をひっしでしてない。
だから、大ちゃんに学んだことは、
大ちゃんもひっしに　社会見学に行ってるなら、
ぼくもひっしに、勉強をがんばりたいです。

自分は、「今度、○月○日に○○○に社会見学に行きます。」
と言われたら、まず、「おやつもっていって良いのかな？」
「何をするのかな？」「おべんとう何かな？」とかを考えます。
でも、大ちゃんは、食べるものとかのことより、
自分の命の方を先に考えなくちゃ見学に行けないって思うと、
お母さんもすごいです。
でも、“一つの花”で勉強したように、
自分の子供がとても大事だからできるんだと思います。
お母さんも、そこまでして行かせたいっていう気持ちも
命がけなんだと思います。
「１年１組のね、大ちゃんにはね、看護婦さんがついて行くんだって。」
と言っていたから、あの子だなぁって思いました。
でも、こんなふうに考えると、すごくすごく大変なことだと思います。
大ちゃんから、大事なことは　歩くことでも、食べることでもなくて
“がんばる”ということです。

自分はお弁当とか、どこ行くんだろうとかしか考えないけど
大ちゃんやお母さんがまっ先に考えるのは、命の心配だとわかりました。
大ちゃんのお母さんは、お友だちと仲よくさせたいから、
ひっしで努力しているのがすごいなぁと思いました。
大ちゃんも、みんなと仲よくなりたいし、
勉強もみんなといっしょにしたいから、
この学校に、お母さんがいっしょに来てでも、
この学校に来たいから、大ちゃんは私たちよりもえらいと思います。
大ちゃんは、命はどうかを考えるし、
私たちは命の心配なんて考えてないから、
大ちゃんから学んだことは、命の大切さや友達の大切さを学びました。

大ちゃんのお母さんは、大ちゃんを社会見学に行かせたくて、
あきらめないで、教育委員会や病院を行ったり来たりして、すごい。
それほど、大ちゃんを大事にしてると思う。
大ちゃんの社会見学は命がけだと思う。
ぼくは、大ちゃんと比べて、歩けて、しゃべれるけど、
ひっしに人間として生きてないと思う。
大ちゃんは、いつもがんばって、学校に来て、すごいと思う。
だからぼくは、もっとひっしで勉強したりして、ひっしになりたいです。

大のことをこんな風にお話してくださった先生に感謝します。
そして、大のこと、自分のことを一生懸命に考えてくれた
お兄さん、お姉さんに感謝します。

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