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ボートの上で危険を感じた話になった。「私たち以外の4人の男が悪い人たちだったらどうしてた?」「全員俺がやっつけてたよ!」「ホント?頼りになるなー!ケンさん」「モチロンさ加奈をしっかり守っていたよ」大嘘だ、おそらく銃でも突きつけられたら抵抗できなかったに違いないし、加奈が不安がらないようにそんな態度で話をしただけだった。実際明日もダイビングに行くよと言っていなかったらまた話しも違ったかも知れないし・・・・・。とにかく無事に岸にたどり着いたのは俺の中で一番ラッキーだったのだ。食事のランクがいつもより低くても、歩く道路が汚くても、街の匂いが多少臭くてもニコニコしている加奈が益々好きになっていく。お嬢様育ちの高級志向の加奈がこんなに楽しんでいるのを見て驚いてもいた。街を歩いていると夕日が凄くキレイに見えだした。「加奈、この夕日を海辺で見てみないか?」夕日は数10分ですぐに消えてしまうだろう。加奈の返事を待つことなく手を引き俺はタクシーを探し出し乗り込んだ。ホテルに着くとフロントに向かうことなく浜辺に直行した。すばらしい夕焼けが空一面に広がっている。頭のすぐ上辺りでオレンジ色とスカイブルーが重なり合い夕日が海の波を思わせる絵の様に見えた。思わず息を飲むこの風景を加奈と共に見れたことを心から嬉しいと思った。しばらく見とれていたがデッキから海に降りれる階段を見つけた。この時間さっきまでボートに乗り込んだ場所は膝下まで海水が引いていてデッキから海に降りても平気そうだった。2人はおそるおそる階段の最後の段から海に足を踏み入れた。夕焼けをキレイに反射している水面を2人はゆっくり手を繋いで歩き出す。下にはウニやらナマコがウヨウヨしている。小さい魚もよく見える。加奈が岩につまずき俺の手を強く引っ張る。俺はバランスを崩してバッシャーンと海に尻餅を付いてしまった。それにツられて加奈も遅れて尻餅をつく2人ともびしょ濡れだ。お互いを見て吹き出した。「躓いたときなんで手を離さないんだよ!おかげで尻餅付いたよ(笑)」「ケンさんこそ尻餅付いてなんで私の手を離さなかったのよ(笑)」「俺たちは離れるわけにはいかないから離さなかったんだよ」だから「じゃぁ私もそう!!」加奈は顔を近づけ頬ずりしてきた。2人はすぐに立ち上がろうとせず尻餅を付いたまましばらく夕日が沈むのを見届けた。その後、また別の街に繰り出した。大きなショッピングモールを見て回った。半日かけてようやく回れるような大きなショッピングモールを見て回る。こりゃだめだ明日もう一回来て物色したい。いろいろ見て回ったが加奈は明日はエステを俺はマッサージを受けてみたいと言った。「バラバラに受けるのはイヤ一緒がいいの!」と加奈が言うから「じゃあ今夜はマッサージを受けて明日エステに行こうね」といい今日はマッサージを2人同じ部屋で受けれる120分コースを頼んだ。気持ちよかったのかどうなのかは全く分からない。ベットに寝かされた時点から全く記憶がないほど熟睡していた。加奈も同じく記憶がなかったらしい。すっかりリフレッシュした俺たちは夜中まで遊んでホテルに帰った。
2007.03.10
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興奮さめやらぬせいか、朝早くから目が覚めた。加奈はまだ寝ている。俺は加奈に=少し海に行ってくる。心配いらないからゆっくり寝てね!=と手紙をしたためると浜辺に向かった。青以外何もない空!空と海の境界線がぼんやりと見える。遠くに飛行機が飛んでいる。少しづつ延びていく飛行機雲をのんびり眺める。どれくらい振りだろう!こんなに長い時間空を眺めたのは。日本ではまずこんな時間はない。何もないが贅沢。何もないけど満足。ヤシの木の下のハンモックに横になりながら狭まった心を解放する。なんて気分がいいんだ!せかせか日本で働いてるのは何だったんだろう。すっかりと力が抜けた。力が抜けた上で日本の仕事上の悩みなどを考えると=なんてバカらしい事で悩んでいるんだ俺は=と気付く。2時間ほど海岸線を眺めてリラックスすると起き上がり、加奈を朝食に誘いに戻った。加奈はすっかり出かける準備を整えて待っていてくれた。今朝のバイキングもフルーツ以外魅力を感じない。2人は山盛り南国フルーツを皿に盛ると今日のプランについて話し出す。加奈はすっかりエステに興味津々だ。昨日のショッピングモールでスッゴい気持ちよさそうなエステの写真を店頭で見かけた。それがたいそう気に入ったのだろう。ダイビングという言葉は全く出てこなかった。食事を済ませるとタクシーで昨日のショッピングモールへ向かった。SM(シューマート)という大きなショッピングモールはフィリピンでは1番大きなストアらしく入館は必ず警備員のチェックを受ける。金属性のものはないか鞄の中までチェックする。ここの客層はある程度の所得がある人しかいないようだ。とにかく大きいこのショッピングモールを2人は楽しんだ。加奈は何かとブランドショップに入りたがり、その度にブランド品に興味がない俺は店の外で人間観察。思えば加奈が外国の地で店の中を俺から離れて一人で散策するなんて、初めてで驚いた。いつも「一緒がいいの!一緒じゃなきゃイヤ!」と言い続けていたのに。きっと加奈の脇にある大きなアザを堂々と第3者に見せられるようになった事が今まで出来なかった事が出来るきっかけになっているのだろう。明らかに昨日までの加奈とは違う。加奈を見て人間は、苦手意識や自分の問題は何かをきっかけに簡単に克服できたり何かを変えられるのだと思った。加奈が待ちに待ったエステの店の前にやってきた。2時間トリートメントコースを加奈が店員に指さし、2人と言った。「えっ?俺もやるの?俺はいいよその辺プラプラしてるから(笑)」「イヤよイヤ!一緒がいいの!これなら一緒に受けれるわ」加奈が指さしたのは個室で2人が同時にエステをしている写真だった。「・・・なんかエステなんか恥ずかしいよ・・・」「一緒じゃなきゃ私いや」ちっとも変わってなかった。壁を乗り越え無かったのか?「うんうん分かった(笑)」一人立ちすると頼もしいと思ったがイヤイヤという加奈が可愛いと思った。何だろう母性本能と言うか父性本能なのだろうか。=ヨシヨシ分かったよ=と言う感情は。
2007.03.10
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ボートの上で危険を感じた話になった。「私たち以外の4人の男が悪い人たちだったらどうしてた?」「全員俺がやっつけてたよ!」「ホント?頼りになるなー!ケンさん」「モチロンさ加奈をしっかり守っていたよ」大嘘だ、おそらく銃でも突きつけられたら抵抗できなかったに違いないし、加奈が不安がらないようにそんな態度で話をしただけだった。実際明日もダイビングに行くよと言っていなかったらまた話しも違ったかも知れないし・・・・・。とにかく無事に岸にたどり着いたのは俺の中で一番ラッキーだったのだ。食事のランクがいつもより低くても、歩く道路が汚くても、街の匂いが多少臭くてもニコニコしている加奈が益々好きになっていく。お嬢様育ちの高級志向の加奈がこんなに楽しんでいるのを見て驚いてもいた。街を歩いていると夕日が凄くキレイに見えだした。「加奈、この夕日を海辺で見てみないか?」夕日は数10分ですぐに消えてしまうだろう。加奈の返事を待つことなく手を引き俺はタクシーを探し出し乗り込んだ。ホテルに着くとフロントに向かうことなく浜辺に直行した。すばらしい夕焼けが空一面に広がっている。頭のすぐ上辺りでオレンジ色とスカイブルーが重なり合い夕日が海の波を思わせる絵の様に見えた。思わず息を飲むこの風景を加奈と共に見れたことを心から嬉しいと思った。しばらく見とれていたがデッキから海に降りれる階段を見つけた。この時間さっきまでボートに乗り込んだ場所は膝下まで海水が引いていてデッキから海に降りても平気そうだった。2人はおそるおそる階段の最後の段から海に足を踏み入れた。夕焼けをキレイに反射している水面を2人はゆっくり手を繋いで歩き出す。下にはウニやらナマコがウヨウヨしている。小さい魚もよく見える。加奈が岩につまずき俺の手を強く引っ張る。俺はバランスを崩してバッシャーンと海に尻餅を付いてしまった。それにツられて加奈も遅れて尻餅をつく2人ともびしょ濡れだ。お互いを見て吹き出した。「躓いたときなんで手を離さないんだよ!おかげで尻餅付いたよ(笑)」「ケンさんこそ尻餅付いてなんで私の手を離さなかったのよ(笑)」「俺たちは離れるわけにはいかないから離さなかったんだよ」だから「じゃぁ私もそう!!」加奈は顔を近づけ頬ずりしてきた。2人はすぐに立ち上がろうとせず尻餅を付いたまましばらく夕日が沈むのを見届けた。その後、また別の街に繰り出した。大きなショッピングモールを見て回った。半日かけてようやく回れるような大きなショッピングモールを見て回る。こりゃだめだ明日もう一回来て物色したい。いろいろ見て回ったが加奈は明日はエステを俺はマッサージを受けてみたいと言った。「バラバラに受けるのはイヤ一緒がいいの!」と加奈が言うから「じゃあ今夜はマッサージを受けて明日エステに行こうね」といい今日はマッサージを2人同じ部屋で受けれる120分コースを頼んだ。気持ちよかったのかどうなのかは全く分からない。ベットに寝かされた時点から全く記憶がないほど熟睡していた。加奈も同じく記憶がなかったらしい。すっかりリフレッシュした俺たちは夜中まで遊んでホテルに帰った。
2007.03.10
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疲れてはいるが寝るなんてもったいない。まだ午後3時過ぎだ。とにかく2人はまたタクシーで街に繰り出した。とにかくこの発展途上の国は刺激的だ。排気ガスはあり得ないくらい凄いし、ストリートチルドレンはたくさんいるし、怪しげに見えるブランド品店もたくさんある。ストリートチルドレンは路上で生まれ最後も路上だと聴いたことがある。そんな子供が手を差しだし1を示しながら寄ってくる。1とはフィリピンの最低額を現しているのか1ペソの事だろうか。哀れと思うのはオコガマシいのだが、そんなストーリーを聴いてしまうとイタタマレなくなる。そして俺は、その男の子に数枚のコインをあげた。「えぇっ?こんなにくれるの?」と目を輝かせる。いい目をしている。すると最高の笑顔をして男の子は走って居なくなった。それもつかの間、今度は彼の友人なのか兄弟なのか3人も連れて寄ってきた。これはまずいと思いさすがに無視せざるを得ない。この次は大群でねだられても困る。しばらく子供達は俺と加奈の後を付いてきた。数百メートルも付いてくるのでこれはかなわんとその辺のレストランに逃げ込んだ。「何をして上げられるのか分からないけど何かしてあげると手に負えなくなることになりそうだね(汗)」「ほんと ちょっと怖かったわ」複雑な心境だった。とにかく食事をしよう。昼飯もしっかり食べたのにすっかり腹ぺこだ。フィリピンの現地人がたくさん居るレストランだった。メニューを見てもよく分からないから隣のテーブルをのぞき込みウェイターにあの料理を持ってきて欲しいと数品指さした。加奈は大抵レストランでは全て俺にお任せだ。夕方前からビールで乾杯し日本ではなかなか出来ない贅沢な時間の使い方をした。デジカメを見ながら今朝からの出来事を一緒に語る。初めは対面で座っていたが画面を一緒に見たくて加奈が俺の隣にちょこんと座り直した。料理が運ばれてくる。チキン料理が殆どだ、それにガーリックライスと こんな食事日本ならば加奈は絶対に口にしないだろう。しかしここではすっかり楽しんでいる。いい感じだ。
2007.03.09
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加奈の水着姿をこのとき初めて目の前で見て、綺麗だと思った。そしてなぜか2人は照れた。加奈はこのとき一皮剥けたなと思った。今まで脇にある大きなアザを隠し続けてきた。俺にさえもしかし、意識がダイビングに少し反れたぐらいで堂々と第3者の前にさらせるような小さく簡単な心の傷ではないはずである。加奈のこのアザは。何せ小学生の頃からずっと今まで悩み続けていたのだから。第3者の前でアザを見せているなんて本人すら想像していなかったに違いない。加奈自身、自分のトラウマというか大きくソビエる壁を乗り越えたようなそんなスガスガシい爽快感のある顔をしている。俺は嬉しくて仕方なかったがあえてその話題に触れず海の中の出来事や強い日差しに反射して綺麗な海の話題を楽しんだ。幸せだ、すごく幸せだ。休憩後もう一度海に潜った。加奈はボートに腰掛けてから後ろ向きで飛び込むのにも挑戦した。全力でこのダイビングを楽しんでいる。そんな加奈を見ているだけでジーンと感動がこみ上げる。手を繋いで先ほどよりも更に深く潜っていく。もちろんインストラクターが先頭と後方に付いてきてくれているが完全に海の中は2人の世界だ。こうして、2人のダイビング体験は終わった。充実感で満ちた俺たちはボートに乗り元来た海路を引き返す。ボートに乗り込んだ男達は当然明日も俺たちが参加すると思っているのだろうか親切だった。陸地に上がるまでは完全に気が抜けないと思っていたが加奈は俺の膝に頭を載せすっかり眠りこんでいた。ボートがデッキに到着し陸地に足を着けたとたん緊張が解け疲れがどっと出てきた。インストラクターがしきりに明日のプランは!としつこく尋ねてきたが「ちょっと考えておくよ」と言ってその場を去った。
2007.03.09
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とにかくこうして無事に俺たちは潜るところまでたどり着いたんだ。ボートの上から見ても20メートル程の海底までよく見える。宝石のアクアマリンの色を思わせるこの辺りの海はどこまでも澄んでいる。きらきらと波が太陽の光を反射させる。素晴らしい!海自体が宝石箱をひっくり返したよな綺麗さだ。さてと、この海の中はどんなに素晴らしいんだろうか。ワクワクで胸が高鳴る。ボートに腰掛け後ろ向きに倒れ海の中に入る。バシャン いい感じで着水!「さぁ加奈もおいで!」「えぇっ後ろ向きは怖いなぁ 私たったまま入るわ」確かに頭から海にはいるのも怖いものだ。加奈がたったままでも躊躇している。「加奈 さぁおいで 目をツブればいいよ(笑)」どうもモジモジして飛びかねてたがそのうちにギューッとキツく目を閉じ飛び込んできた。2人はゴーグルを掛け直し下を覗く。海の上から見た海底とは光の屈折の関係のせいか全く違う様にゴーグルを通すと見えるものだ。俺も加奈も大感激だ。大きな魚や小さな魚カラフルな魚が一杯だ!海の上からだと小さく見えたものが海の中だと結構大きく見えるものだ!さっきまでの緊張感などまったくなくなってしまった。とにかく潜ることにしよう!インストラクターに従い徐々に海底に近づく。小魚たちがすぐ脇を通過していく。中くらいの魚もなんの警戒感もなくすぐ目の前をノンキに泳いでいる。魚が人間を危険と認識している様子は全くない。素晴らしい!加奈は始めの頃こわごわ俺に付いて来ていたが徐々に慣れたせいか自分の思う方に泳いだりしていた。よしよし!加奈も楽しんでるな。インストラクターが2人にパンを渡してくれた。そのパンに小魚が後から後からやってきてっ2人は魚たちにあっと言う間に包まれた。中ぐらいの魚が小魚をケチらしパンを持っていった。残りのパンを2人で分け小魚たちに分けてやる。手のひらを広げその上にパンを置くゆっくり手を閉じると小魚が3匹も手のかごの中に捕獲できた。加奈は2匹捕まえた。ゆっくり離してやる。こんな遊びを何度も繰り返す。何でも初体験はドキドキするがこんなにワクワク楽しく思ったのはどれくらいぶりだろう。おそらく小学校の夏休み以来かも知れない。言葉がしゃべれないがジェスチャーや目で海の中でたくさん語っていた。「楽しいね!2人で来れて俺は凄く幸せだ」「こんなにいい体験出来てとても幸せよ」一度ボートにあがり休憩をした。そこで驚いたことに加奈がシャツを脱ぎだした。俺は見ていない振りをしたが、おそらくこんな楽しいことがあったなんて自分のアザのことなんか気にしている場合じゃないシャツを脱いでもっと泳ぎやすくしなきゃ!と言ったとこだろう。加奈の水着姿をこのとき初めて目の前で見て、綺麗だと思った。そしてなぜか照れた。http://blog.livedoor.jp/matsui_balance/ ←これライブドアのブログランキングトップの俺の友達ブログです!良かったらのぞいてね!
2007.03.08
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日本人は現地人からすると超スーパーリッチ!ボートで遠くまでつれて行かれ拳銃やらナイフを突きつけられ金を取られる。やら女性を人質に男性に金を持ってこさせるなどやな噂は聞いていた。「ケンさん私ちょっとこの人たち怖いんだけど・・・・」加奈が耳元でささやく「ぜんぜん平気だろ!さっきのインストラクターもいるし、俺がいるし!平気平気」ぜんぜん平気じゃなかった。こんなボートの上じゃぁ柔道やら総合格闘技など大した役にたたないに違いない。ボートの上にあるロープや鉄製の棒の在処を確認しながら加奈の背中をポンとタタく。そして男がこっちを向いてニヤけた瞬間俺は、「すばらしいツアーをありがとう!これって明日また来てもっとたくさんオプションつけたツアーにして貰いたいんだけど可能かな?どう?」「もちろんそうしてください 明日もまた一緒に潜りましょう!」男の一人が明るく答える。どうも表情が読みにくいな。英語だけじゃなくタガログ語で会話しているのは全くい見不明だし・・・・・。とにかく写真をとってくれとか イヤイヤ君らも一緒に入ってくれなきゃ!とか言いながら彼らの後ろに回り持ち物などをさりげなく見て回った。たいして武器のようなものはないなぁ。気をつけるのはさっきの鉄の棒くらいか。加奈は突然の俺の行動に戸惑いながらも楽しそうに俺を見ていた。その時だった。沖で突然ボートが止まった。ギョットした。しかし男の一人が立ち上がり碇をおろす。何が始まるのか・・・・・。インストラクターも立ち上がり「さぁ準備してくれ!」という。「えっ?ここ?ここで潜るの?」鉄の棒を足の指先のところでいつでも取れるように構えていたのがバカバカしくなってしまった(汗)。普通の仕事をしてくれているんだこの人たちは。勘違いも恥ずかしいものだ。
2007.03.08
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やはりシャツは水を吸い加奈の体力を奪っていくのだろう。なんか邪魔そうに泳いでいる。それでも俺はあえて脱げとは言わず加奈が自分からシャツを脱ぐのを待った。ジャケットを脱ぐと白いシャツ。その下の黒い水着が透けて見えてそれもそれでいいものがある(笑)。加奈はプールから上がると新しいシャツに着替えた。それは単にカラダが冷えるからと言う理由だけではなく濡れるとシャツは肌にピタッとくっつき加奈の大きなアザが浮かび上がるせいもある。そこまでもアザを気にする加奈、俺は何も気付かない振りをするのが精一杯だ。話題をフルのもなんかぎこちなくなる。あえて黙ることにしたんだ。海を眺めている振りをしてそんなことを考えていた。加奈はピタッと肌寄せてきて、さっきの講習について復習していた。「潜れるかなぁ、ちゃんと」「平気さっ さっき上手に出来てたよ(笑)」「そう?何かあったら私を助けてね」「モチロン!何があってもちゃんと助けるよ」「うん」セブ島は世界のダイビングスポットとして有名らしいが当日は実に閑散としていた。今回この講習を受けたのは俺たち2人だけだったため多少の心細さがでたのだろう。午後になると2人はモーターボートに案内された。まばゆいばかりの海に浮かぶモーターボート!こんなの夢だったんだょなー!2人ともハイテンション。ところがモーターボートに乗り込んだのは俺たちと先ほどのインストラクター2人 運転手 あと怪しくニヤけた男だった。つまり4人の現地人と俺たち2人。イヤな話を思い出す。日本人は現地人からすると超スーパーリッチ!ボートで遠くまでつれて行かれ拳銃やらナイフを突きつけられ金を取られる。やら女性を人質に男性に金を持ってこさせるなどやな噂は聞いていた。「ケンさん私ちょっとこの人たち怖いんだけど・・・・」加奈が耳元でささやく「ぜんぜん平気だろ!さっきのインストラクターもいるし、俺がいるし!」ぜんぜん平気じゃなかった。こんなボートの上じゃぁ柔道やら総合格闘技など大した役にたたないに違いない。ボートの上にあるロープや鉄製の棒の在処を確認しながら加奈の背中をポンとタタく。
2007.03.07
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その晩加奈と何度も抱き合った。求め合い何度も一つになった。加奈は俺のもの俺は加奈のもの加奈もしっかりと俺にしがみつき何度も揺れた。次の日、効かないエアコンと思い最大出力にしてたし、裸で寝たためか喉が2人ともやられた。「おはよ」と言ったものの2人ともかすれ声で笑った。そしてキスして二度寝。二度寝って気持ちいい!普段出来ないことするのっていいもんだ。時差のお得な関係で早く起きてしまったのもある。ダイビングまでもう少し寝よう。重たいカラダを起こし窓を開ける。眩しすぎる強い日の光を浴び今日のプランを2人で確認する。体験ダイビングだ。まず練習からしてくれる。その後午後からボートで沖の島に行きそこで潜り魚と接することになっている。多少の昨夜の疲れを感じながらも強い日差しに励まされ朝食をホテルのキャフェテリアでとる。なんかあんまり食欲がススまないバイキングだ。加奈もやれやれという顔をする。それでもダイビングするにはカロリーが必要なわけで食べ物を見て回るとフルーツテーブルがある。フルーツしか欲しくないやこれは?おおマンゴーじゃないかパパイヤにドラゴンフルーツ!南国フルーツがたくさん!加奈も俺も大皿にフルーツをたくさん載せテーブルに戻る。バナナなんか熟れすぎて自分の皮を裂いて中が見えている。凄い。とにかく大満足!言うこと無い!南国のフルーツをたっぷりとるとだるさも重さも落ち着いて、2人はダイビング教室に向かった。俺は既に何度か潜っているが加奈が一人はイヤイヤと言うから俺も初級講習に付き合う。カタコトの日本語と英語をまぜこぜにしながら抗議が続く。眠い眠すぎる・・・・俺は講義を聴きながら教室の中で船を漕ぐように揺れ何とか終了しプールでの研修に入る。加奈は水着の上に白いTシャツを来て更衣室から出てきた。インストラクターに水で重くなるから脱ぐようにと言われて困っている加奈が俺に視線を送る。インストラクターに駈け寄り頼むからそのままでと言ってとき伏せた。インストラクターも渋々了解する。暑い日差しを浴びながらプールにドボン、いい感じだ!ようやく水にありつけた。初めての加奈を見ながら好き勝手に底の深いプールを潜る。多少の水圧を肌に感じながらその感触を楽しむ。大学が体育専攻だったこともありよく実習をしたものだった。その後グアムで何度か潜った。加奈がインストラクターからOKを貰うと午後からいよいよダイビングに入る。プカプカ水に浮きながら更に楽しくなる予感を感じていた。
2007.03.07
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たったの10日で3000件ヒット とっても嬉しいです。最近日課になりつつあるこのブログ!たくさんの方が訪問してくれて嬉しいです!これからもよろしくお願いします!ね!
2007.03.06
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いいワインに高級料理!そしてフラフラと海外の街を歩き楽しんだ。タクシーでホテルに戻る。フィリピンは英語が通じるから非常に助かる。俺の片言の英語も何とか通じるんだ。タクシーの運転手がある邸宅を指さしながら「そこの御殿は日本に出稼ぎに行った女性が建てたもので、この街ではそう言う武勇伝的になっている女性が数人いるんだよ。」と言う。「日本て行ってみたい?」「一度は行ってみたいけど物価が高くて恐ろしい国だと言う噂だ。」「恐ろしくはないよ。安全な国だと想うし親切な人も多いよ」英会話がとまらない「この車は日本車、日本車は最高だよ」「日本に来れるといいね」加奈はニコニコ俺と運転手の会話を見守っている。加奈は英語が得意だろうになぜかモジモジして現地人とは話さない。だから俺が加奈の分までペラペラ話す。時々単語にj困ると加奈に助け船を出して貰うが勢いで何とか通じるものなんだなぁタクシーから降りると「めちゃくちゃな文法だけど話通じてたね!びっくりしたわ!ナンカ頼もしかったぁ」加奈が俺の腕にギューッと抱きついてくる。俺も嬉しくて楽しくてニコニコがとまらなかった。南国の湿度にやられて結構疲れた。汗をシャワーで流す。温度調節がうまく行かないシャワーもエアコンもあまりにも普通すぎる薄汚いこの部屋もその不満度より、今夜の出来事が余りにも楽しいせいかその晩ずっとニコニコした2人だった。
2007.03.06
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「あっついね!」南国のじめ~っとした暑さだ。空港からホテルバスに乗り込みホテルに着いたのは夜の8時を回っていた。ホテル従業員のおばさんが一応の歓迎の花のネックレスを掛けてくれた。明らかに愛想笑い・・・・。部屋に通され、あまりにもふつうの部屋に加奈はがっかりしていた。しかし、4泊5日のこの旅は一晩ホテルから出ないだけであと3泊になってしまう。しかも最終日は朝の便で帰国するのでホテルを出発するのは早朝5時らしい。俺は疲れとがっかりしている加奈の手を引いてタクシーで町に繰り出した。フィリピンタクシーは世界で一番安いらしい。以前テレビでフィリピンタクシーを東京から東名で走らせ一万円でどこまで行けるのかやっていたらしいが下関まで行ったと知人から聞いたことがある。それでもフィリピン人のうちタクシーに乗るのは富んでいる人だけらしい。一般の交通手段はジプニーと呼ばれる乗用車を改造したバスの様な乗り物で日本の路線バスの役割を果たしている。2人は賑わう町に繰り出した。フィリピン料理と言うのはあまり聞かない。なぜなら彼らはガーリックライスとチキン料理が主食で後は魚とか貝とか蒸した料理が殆ど。2人は何を食べるか迷ったがとりあえず加奈が指さしたのは超高級そうなseefoodレストランだ。日本でなら0.5秒で却下を出すとこだが、加奈の疲れもご機嫌ななめもこれで直るならと思いとにかくそのレストランに乗り込んだ。中にはキチットした制服のボーイさんやウェイトレスさんがフカブカとお辞儀して迎えてくれる。そして、店内は大きな水槽が並び客があの魚をと指さすとその魚を生け捕りにしてそのまま指示通りに調理してくれている様子。加奈はその大きな水槽に目を奪われている。加奈がさっきまでの疲れを感じさせない顔に変わっていた。ここにして良かった。「さぁ好きなものを好きなだけ食べよう!日本の仕事を忘れて!」「うんうん、こんな素敵なレストランがフィリピンにもあるなんて、なんだかワクワクしてきたわ(笑)」「俺はそのおっきい魚」ウェイトレスさんに指を指す。「私はそのアワビとあの綺麗な魚」アワビ?でかくて高そうだ!しかし旅行だし楽しみたいし帰国したらまたたくさん働けばいいか。日本ではあまり見かけない魚も泳いでいる。ウェイトレスが飲み物も注文しろとメニューを指さす。メニューを見てびっくりした。「えっ!!こんな事になっているの??加奈大変」「あらっスッゴく親切な値段ね!」目を疑うような値段でこんなに豊かな食材を調理方法まで指示してこの値段!2人は目を合わせそしてもう1品づつ注文した。日本ではなかなか手が出ないフカヒレやらもっと大きなアワビやらとにかくもう入りませんと言うくらい。いいワインに高級料理!そしてフラフラと海外の街を歩き楽しんだ。タクシーでホテルに戻る。フィリピンは英語が通じるから非常に助かる。
2007.03.06
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明日を旅行に控え2人はとても盛り上がる!成田発が昼過ぎの為9時には新宿を出ないといけない。加奈がスーツケースをもって俺の部屋にやってきた。俺の心構え一つで俺たちの仲は今までにないほど盛り上がっている。そうか肝心なのは俺の心の持ちようなんだな。全力で旅行を楽しもう!そして2人が将来この旅行を一緒に写真など見ながら振り返ったとき、とてもいい思い出になるようにしたい。いつもよりベッタリ引っ付いてくる加奈がいつも以上にイトオシイと想った。加奈の脇のアザに優しく口付ける。加奈の脇には直径7センチ強の大きなアザの様な変色した皮膚の場所がある。いつもそれを気にしている加奈。幼い頃からしきりにアザを気にしていたらしい。加奈は自分のそのアザを致命傷のように考えた時期があり、ホントに皮膚移植や形成的な手術を調べたこともあるらしい。俺が加奈を見る、加奈は未だにそのアザを見えないようにする。決して相手にこのアザを受け入れられることはないと思っているらしい。だから見せたくないと言っていた。このアザについて言葉に出して触れないでほしいと願ったこともあった。俺は、加奈のこのアザを気にしたことがなかったが未だ本人はガンとしてこの件について触れることをおそれているのが分かる。自分のウィークポイント(弱点)として認識している。これに触れられると突如絶好調なときでもいきなり墜落する飛行機のように気分が急降下するらしい。鬱状態に落ち込むとこのアザが恨めしくなり最後は自分が嫌いになるという。人はときに他人から見ると何でもないあることを強烈なコンプレックスに感じることがある。それで、加奈は今回水着になることをとても嫌がった。明らかに加奈の脇は他人の目にさらされることになる。そこで俺はこんな話をしてみたんだ。「水着の上にTシャツを着ればいいよ。それでじゃまだったり必要なく感じたら脱げばいいじゃない」「うんそうしてみる。潜るとき重くならないかな?」「そりゃーオモイさっ、でも体験ダイビングは確か7~9メートルまでしか潜らないからじ邪魔ならすぐ上がって船にポイッとすればいいよ」「う~んがんばってみるわ」あくまでもアザを他人に見せない構えだ。「俺は加奈の脇のアザ事愛してるよ。加奈がいいと想う様にしなね」もう一度アザと唇に優しく口付けをして寝た。
2007.03.05
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風邪のためか病んだ精神のためか、いつものように力が入らないがそれでも加奈を抱く。不安を拭う為に一つになりたかったんだ。一生懸命に一つになろうとする。その後も俺から手をしっかりと繋ぎ寝る。いつもより近くに抱き寄せて寝る。不安を解消するために次の朝、目覚ましがなる大分まえに腕のしびれで目が覚めた。頭がすっきりとしている。すっかり風邪が抜けた。加奈の頭をそっとはずし、腕を抜く。そして、加奈が起きないようにそっとベットを後にする。しびれている方の手をグーパーを繰り返しながら加奈が起きる前にシャワーを浴びてしまおう。熱めのシャワーを浴びカラダをすっきりさせながら考える。風邪がよくなったのは加奈が看病してくれたせいだし、一緒にいてくれた安心感からよくなったのは明らかだ。福島という男は正直気になるが、加奈は週4~5で逢っているわけだし気にするのは止めよう。俺のために苦労を苦労と想わないで居てくれているようだし、加奈はいつも俺と居たがるし、さっきまで俺の腕の中で寝息をたてる加奈がいたわけだし、海外旅行も後数日だし。マスマス仲良くなってしまえば加奈は福島という男のマークを外すだろうし。加奈をもっと愛してみよう。そうすればその愛はそのまま俺に返ってくるだろう。シャワーを終えると珈琲を2つのカップに注ぎ加奈を起こしてみた。加奈は驚いた顔をして起きたが入れた珈琲に感激してくれ、2人ベットで珈琲を飲んだ。そして目覚ましが鳴るまで肩を抱いて旅行の話をしたんだ。嫉妬で悶々としていたのに、いつの間にか悪夢と病気の弱気も手伝いコロッと気持ちをひっくり返されていた。
2007.03.05
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「加奈ぁぁぁああ!」そこで、目が覚めた。凄い寝汗だ。となりで俺の腕に包まれた加奈が小さく寝息をたてている。汗をかいた姿を見せたくないしこのまま寝かしてやりたい。俺は朝方まで加奈の寝顔を見ていたんだ。隣にいてくれてホッとしてしまった。完全に風邪を引いてしまった。ちょっと熱っぽいな。それでも仕事に行かないと。加奈に起こされゆっくりベットを後にする。気持ちが複雑に揺れ動く中、精神がどうにかなってしまいそうになる。相変わらずニコニコ絶好調の加奈の笑顔を見てホッとする。あんなMailをみた後だというのに、今朝の夢の後では隣に居てくれるだけでありがたい存在だと思ってしまう。体調を崩しているのも手伝ってかホントに弱気な俺。「ケンさん平気?」おでこをゴッツンコして幼い子供が母にされるように熱を計ってくれた。「ちょっとだけあるかな」よしいつもの加奈だ。俺のいつもの加奈だ。何にも変わっていない。「よし、今日は早めにあがらせて貰ってスタミナ料理を作ってあげよかな(笑)」加奈が出勤前に言う。「加奈が優しいから俺は助かるよ」力無く笑ってみせる。俺は仕事が終わると家に直行しそのまま軽くシャワーを浴びるとすぐ布団に入り考え事をしていた。誰かに取られたくないから早く加奈を自分のものにしてしまえ結婚してしまえと思ったり、イヤイヤそんな考えはオカシイ、誰かに取られるのが悔しいから結婚しようとしているの?か?結婚とはそう言うものじゃないだろ?とかとか自問自答を繰り返す。福島という男にも愛想を振りまいているようなのは、俺の努力不足か加奈を俺以外考えられなくさせればいいんじゃないかもっと喜ばせて俺に夢中にさせよう。旅行までには何とか風邪を治しておこう。加奈が来てキムチ鍋を作ってくれた。食欲はないがとにかく早く治したい一心でたくさん食べた。加奈を加奈をもっと太い絆で結んで縛ってしまおう。完全に病んでいた。体調が崩れるとホントに精神も病むらしい。健全のカラダに健全の精神は宿ると言うもんね。
2007.03.04
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ねぇ加奈、俺たちは一体どこに向かっているんだろうか?俺たちが宇宙を漂い走る2つの光線だ。ずっと隣で平行に走り続ける。幸せだ隣にはいつも加奈という光がいる。手を伸ばせば触れられる距離に加奈がいる。加奈が何かの拍子に大きな星をチラッと目をやる。すると軽い引力を受けたように加奈の軌道がわずかに0.001度程そっちの星に引っ張られた。まだ、俺が手を伸ばせば届くところに加奈がいる。遠目には平行に寄り添うようにその二つの光線は走り続けているように見えるに違いない。しかし、俺には分かる。隣の光線は徐々に俺から遠ざかって行く。加奈は俺もみつつも自分を引っ張られる星も気になるらしくそっちにも目を向ける。今、たった今、「加奈!こっちだけ見ろ!」と修正すれば!まだ手を指しだしさえすれば届く隣の光でももしも、いったいこのまま手を差し出さなければ 君はどこに向かうの?手を差し出さなければだんだん俺の手が届かないとこに行ってしまうかい?それとも・・・・・・。こんなときに希望的観測はしない方がいい。目をつぶりながらそんなことを考える。ゆっくり目を開けて驚いた。加奈は俺の軌道から大きく離れていっている。さっきまで手を繋いでいたのに、もう肘を完全に伸ばしきらないと手が届かない。加奈は俺をチラッと見るとそのまま徐々に緩やかな曲線を描きながら遠くに離れて行きだした。「加奈ぁぁぁああ!」そこで、目が覚めた。凄い寝汗だ。となりで俺の腕に包まれた加奈が小さく寝息をたてている。汗をかいた姿を見せたくないしこのまま寝かしてやりたい。俺は朝方まで加奈の寝顔を見ていたんだ
2007.03.04
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見なけりゃよかった。知らない方が幸せだったかも知れない。あの男からメールが来ていたのだ。あの男とは福島という男、俺と付き合う以前(本人談)、中よかった男でミクと自宅にも行っている。その後俺と付き合った後もお誘いMailを出していた男だ。そのMailは2人が互いに「次に来るMailはお互いが見てもいいこにしようね。」と言う話し合いのもと、たまたま来たメールで=またミクと一緒に俺の部屋おいでよ。一緒に楽しもう=と書いてあった。で、俺が怒ると加奈が誤解を解くためにはどうしたらいい?と聞くからそれなら今この場でその男に彼が出来たからもうメールしないししないで下さい。という文を送れと言うとそのようにした。 おれは送信前に止めそれで充分だと想い赦したが加奈は「福島さんのアドレスは消すし断っておくね」と言う言葉を信じてそのままにしていた。しかも、今回のMailもお誘いMailだった。=加奈、そろそろ暖かくなってきたからドライブ行こうよ。どこでも連れてくよ。新しい車買ったから見てよ。今度のも大きいよ=ってムカッとする。その後の文章を見ても加奈に好意を抱いている印象にしか読めない。送信を見る。=へー車新しくしたんですね!見たいです。都合が着いたらまた連絡します。=って、都合ついたら見に行くのかい?加奈・・・・。加奈も好意を見せつつと言った感じだ。俺は悲しいよ。俺は怒りを越え、そして悔しいという気持ちから悲しみに変わる。ホントに加奈は俺に100%向いてるのかな?結婚を望むと言っておいて、しっかりキープしている男がいたりするのか?結婚した後も、こんな感じでメル友とか男友達がたくさんいたままなのか?結婚しても働きたいと言うのはそんな危険も表裏一体だな。あんなに大泣きして「ケンさんの信頼を取り戻せるなら何でもするから」と言った言葉。福島と言う男にMailを送って彼がいるからもう逢わないと断るからと言っていたのに。「福島さんをアドレスから消すから!」とそして厚く結ばれたはずだったのに。悶々と妄想で酔う。気分悪い。そして加奈が風呂場から部屋に戻ってきた。なるべく普通に普通に接する。加奈は来週からのセブ島で旅行の話で無邪気に笑っている。俺も調子を合わせその笑いに付き合う。心とは裏腹に。。。
2007.03.03
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カラダを拭いて加奈の部屋でのぼせた状態でいた。酔わない高級酒だからってちょっと調子に乗りすぎたな・・・・・。カラダを拭くと加奈のベットでごろんとした。加奈のベットはいつも清潔そのものでシーツはしっかり糊付けされて心地いい堅さだ。気持ちいい。いい匂いがする。眠っちゃいそうだ。不意に加奈の充電中の携帯が鳴る。俺は目をやる。前回はMail確認した。今回は必要ないが浩のアドバイスもあるし・・・・・どうする?タイミングは?加奈はまだ風呂から出てきてない。加奈はこないだのタイミングで言うと風呂を出たあと、カラダを拭いてなんか液を付けてパチパチ顔をタタいて更に乳液だかをまたパチパチして そしてその後ドライヤーしたり歯磨きするから あと10分は確実に部屋に帰らない。でも気が引ける。しかし加奈は日刊で俺の携帯を見ている。俺は加奈の携帯を手にした。手にしたものの開くかどうかまだ悩んでいた。加奈ちゃんの心を覗けるんだぞ。と言う浩の言葉が後押しして今回だけ、今回だけで終わりにするから 今回だけ見てみようかな。と思い携帯を開けた。 見なけりゃよかった。知らない方が幸せだったかも知れない。あの男からメールが来ていたのだ。加奈のアドレスにないはずのあの男だ。目を疑った。信じられない なぜ?あの男とは・・・・・・。
2007.03.03
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今夜は加奈のお兄ちゃん宅に招かれた。加奈のお兄ちゃんは今晩病院の当直で留守らしい。お兄ちゃん宅で旅行の計画を煮詰めることになっている。そう言えば前回ここに来たときに加奈の携帯を見てしまったな。ドッキドキだったけどそれで男どもとスノボに行くのを阻止できたんだよな。浩の奴は定期購読を薦めてたな(笑)でも今2人の仲は絶好調だし見る必要はないと思うんだ。加奈のお兄ちゃん宅はちょっとリッチな気分を味わえるんだな。まず飲み水はペリエと言う外国産の微炭酸水だし 高そうなブランデーもワインも飲み放題!酒が強くないのにお兄ちゃんのお酒はいくら飲んでもあんまり酔わない。「いいお酒はあまり悪酔いしないらしいわ。」と加奈が以前言っていたな もしかしたらそうなのかも!ゴクゴク飲む(笑)映画は100インチ以上ある大画面テレビう~ん映画でよく見るスイートルームみたいだ。ゴージャス!医者はこんなに凄いんだね(笑)いい感じで酔いも回り加奈とお風呂に入る。そうそう、前回はそそくさと風呂を出て加奈の携帯をのぞきに行ったんだ。超ドキドキだったなぁ湯船で加奈を後ろから優しく抱き締め旅行の計画を立てながらそんなことを思い出していた。お風呂にもテレビがありのんびり時間を過ごす。ちょっと飲み過ぎたのか、のぼせて最初に出たのは俺だった。気持ちがいい!それでもこんな生活は俺に向いてないなとも思う。比べても仕方ないが、お兄ちゃんは一生懸命勉強し、今は人のために医師なる仕事をしているわけで、その代償としていい生活をしている。それでも忙しすぎてちっとも幸せに思えない。BMWの高級車 高級マンション 高所得 それでも幸せに見えないのは何でかな??お金が無くても慎ましく楽しそうに暮らしている人を見ると幸せに見えることがある。この両者はきっと互いを理解できないだろう。幸せの基準が違うのだから。もしかしたら俺の様な平民(?)と上流階級育ちの加奈(本人否定)とではやはり幸せの基準が最初から違うから衝突というか食い違いがあっても仕方ない。 むかし あの有名なアレキサンダー大王が、ある哲人の言葉に感動し会いに行きたいと想っていた。哲人は有名だったがなぜか樽の中に犬と暮らしていた変わり者だった。犬と戯れ日向ぼっこをするのが何よりも好きだった。哲人の住んでいる場所を捜し当てたアレキサンダーは、その哲人に、「我はアレキサンダー王である 何でも好きなモノを与えよう好きなモノを言うがいい」と言った。哲人はアレキサンダー大王の顔を見ることもなく「そこに立っていると日陰になる 頼むからどいてくれ」と言ったらしい。いわばアレキサンダー大王が自分の物差しで幸せを与えようと言ったのはまったく哲人に必要ないモノだった。哲人は犬と日向ぼっこをするのが幸せだった。 大げさだがそんな違いを加奈と加奈の家族から感じていた。俺は貧乏だろうが加奈が一緒にいてくれるだけでいいんだけどなぁ 身の丈にあった生活でいい 身の丈より+αぐらいの高級感を目指す程度でいい。いきなりお兄ちゃん家みたいな生活になるとカラダが逆に着いていけなくなるかも(笑)その夜そんなことを考えてたんだ。 俺は、好きな仕事をさせて貰って、加奈が居てそれだけで俺は幸せなんだ。
2007.03.03
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「浩 俺加奈と海外にダイビングに行ってくるよ」「順調そうじゃないか 俺のおかげで!」俺たちはいつもの居酒屋にいた。「順調・・・あぁまぁ順調だな 浩の方は?」「うちもまぁかな(笑)」「実家に迎えに行ったんだろ?奥さんなんて?」「うちのも何か照れくさかったみたいだよ。 あと奥さんのお母さんに『仲良くやんなさい』と言われただけ お父さんは黙ってたよ」「うんそうか 良かったじゃんちゃんと謝ったのか?」「ああまぁな(笑)それはいいとして その後チェックしてるか?彼女の携帯」「いや2回しただけだ。もういいかなっておもって」「あま~い!俺なんか必ず最低週1で確認するよ」「えっ?もう定期購読状態?」「そうだよ『週刊オクサマ』だよ(笑)」「あっじゃぁさ 実家に帰ってその後見た?」「ああ先週号も今週号も読んだよ。ヒドいもんだよ。俺ばっかり悪者でさ(笑)でもいいんだ。それで・・・。」「そっか大人じゃん!携帯を見ないでそれが出来たら更に大人だけど(笑)」「加奈ちゃんはその後見てる気配ある?」「それがさぁ気配というか、お前は週刊じゃん 加奈なんか日刊だよ 毎回見てるんじゃないかな俺の家に来る日は」「で、ちゃんと叱ったんだろ?」「それが・・・・。「あめ~い!お前は。見る側の心理というのはな 俺が言うのはなんだけどさっ。どんなこと考えているのか知りたいとか 浮気してない?とか 逆に見ている自分のヤマシサはバレていないかなんだよ。つまり・・・」「つまり?」「つまり3番目の場合もあるから定期購読が必要なんだよ」「多分見ても不安与えてないよ・・・のはずだけど」「でも自分だけ見られててよく平気だな感心するよ」「一応セキュリティーはかけてるんだが どうも暗唱番号が割れてるらしいんだ。だってさ 着歴や発歴を見るのはせいぜい10秒か20秒じゃん 4~5分カチカチやってんだぜ(笑)」「まじで?暗唱番号変えろよ 加奈ちゃん凄いな」「ああだから今朝変えたんだよ。これでどんな表情に変わるかな(笑)」「お前も定期購読しないと 加奈ちゃんの本心は彼女の携帯に隠れているんだから見ない手はないよ。」「なんか有名な登山家が言ってたセリフに似てんじゃん。なぜ山を登るんですか?そこに山があるからさって」「そう そこに彼女の携帯があるからさっ!」
2007.03.03
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おかしい電話着歴 発信歴を毎日チェックしているのか?大体俺のMailは患者様の個人的な症状などの個人情報からセキュリティーが掛かっている。見れるはずがない。それにしてもカチカチの音の時間や回数を聞くとどうも何かを確認している。ハッとした!暗唱番号を探り当てたのか???0000ではないが確かにMailの度に毎回暗唱番号を打ち込むのだから実に簡単な4桁に設定してある。観察力のある人なら横目で暗唱番号を押しているのを見ても何となくあの辺を押しているなって言うのが分かるかも・・・・。バレた?いやそれは信じたくないな・・・・。そこまで加奈がするか?加奈を信じないわけじゃないし、見られてヤマシい気持ちもないが・・・・・。 ヤマシいMailと言えば玲子だ。その後も幾度と無くMailをくれている。あんまり返事も返してないし、見られたく無いがそんなに困る内容でもない。ちゃんと断ることは断っている訳だし。それでもこう日課のように見られちゃ溜まらないよ。とにかく暗唱番号を変えてみよう。すこし気が引けながらも俺は最後の二桁を変更した。それは別にしてスキューバーの予定は着々と進んでいる。仕事も休みをとりもうすぐ2人で海外旅行だ。楽しいだろうな!南国の旅行 星なんかもとても綺麗に違いない。そんなロマンチックな事をなかなかしてあげてこなかったから加奈は大喜びしてくれるに違いない。婚前旅行などとんでもないというであろう両親には事後報告する事にしよう。この件に関していえば後で叱られた方が楽だ。どうせ加奈と結婚するつもりでいるんだから。加奈の両親もその辺厳しいようで同じ意見だった。とにかく携帯の件以外2人は全て順調だった。
2007.03.03
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浩のアドバイス通り、少し俺が加奈の手綱を緩めると二人の関係はまた良い方向に動きだした。加奈がスキューバーをしてみたいと言い出したことから海外の海でスキューバーをしてみる案が浮上した。フィリピンのセブと言う穴場があるのを俺たちはネットで調べ「行く?海外旅行に行っちゃう?」「うんうん行く行く!」盛り上がりだした。すごくいい感じだ!加奈とはいっつも一緒に笑っていたい。つまらない言い合いで加奈の顔を曇らせたくない。俺たちは一つになると決めたんだから。旅の計画をたてるのが楽しくて仕方ない。加奈は綺麗なホテルやロッジをリクエストしたがそれならば宿泊施設のランクを落としたとしてもスキューバのオプションなどを充実させたいと言う意見で食い違いがあったモノの加奈がすんなり折れた。歩み寄りしてくれてる。おれももっと加奈に歩み寄ろう!そんな考えが自然に浮かぶ。2人にはいい傾向だ。日程を決めたり旅行の買い物を行ったりいい感じに盛り上って来た。加奈が可愛くて仕方ない。俺は加奈のために何がしてあげられる?例のテーブルセットは勘弁だけど今なら何でもしてあげられそうな気分だった。加奈も幸せを全身で現している。いい笑顔だ。とても愛している。それなのにまた俺はあの音で目を覚ます。カチカチ カチカチ どうしてだ。どうして俺の携帯の中身を気にするんだ。なぜ俺の携帯をさわるんだ。一度この件についてちゃんと話さないといけないな。そう想いつつも、どうしてもなんと声掛けをしていいのか分からず今日も声をかけられずにいた。おかしい電話着歴 発信歴を毎日チェックしているのか?大体俺のMailは患者様の個人的な症状などの相談とかあるからセキュリティーが掛かっているはず。見れるはずない。う~ん
2007.03.02
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玲子は先日とは別人だった。化粧のせいなのか 光の加減なのかとても艶やかで、大人の女と言った感じだ。なんかググッとくる。俺の驚いた視線を感じたのか玲子は髪をかきあげ耳にかけ、そしてニッコリして俺を見つめ返す。その髪をカキアゲる仕草がとてもソソられるモノがある。慌てて俺は視線をそらすが玲子の視線はズーッと俺を見つめているのを感じる。 なんか恥ずかしくてあんまり玲子を見れなくなった。 玲子め!眼と簡単な仕草で男を殺すのをマスターしたな。恐ろしい女だ。玲子に今日の本題に入ろうとすると話をうまくそらされて結局ちゃんと伝えられなかった。そして玲子自身をプレゼンしだした。「私が彼女になった男性はみんな幸せよ!まず料理が上手でしょ、それからいっつも笑わしてあげる。自立した女だからお金が掛からない。それからたくさん尽くすわよ。近すぎず遠すぎない付き合いも出来るわ。それにその人色に染まれるの!」それいいね!最後のその人色に染まれるっていい!加奈はあんまり染まってくれないんだよ。それも個性なんだけどね。玲子はとても楽しくて、俺はまた逢いたい気持ちになってしまった。それでも俺は加奈の存在を打ち明けた。そこだけは伝えとかないと行けないと想っていたんだ。新宿駅で別の電車に乗るために別れるところに来た。玲子は俺の目を見て話す。「ケンさんが女性とお付き合いしない期間があるとは想ってなかったから当然今も居るんだろうなと想ってたの、彼女を愛している話も聞いちゃったし・・・・・。でも全て聞いた上でもケンさんと付き合いたい。私!」「玲子っ それは・・」俺が言いかけた瞬間玲子が白くて細長い綺麗な手を俺の口の前に出し言葉を制して言った。「返事はしなくてもいいの!聞きたくない。もしも・・・もしもよ彼女と別れたら 別れなくてもいい 私に逢いたいと少しでも逢いたいと想ったら連絡して!その返事は『分かった』以外は言わないで。」「玲子・・・・」いろいろ考えた。そして答えた。「分かったよ。」突如玲子が俺の胸に飛び込んできた。俺が倒れそうなくらい勢いよく!危ない!思わず玲子を抱きしめた。作戦か玲子め(笑)そしてちょっとギュッとして離した。「分かったよ」2人は笑いそして別れた。玲子と逢うことはもう無いかも知れない!でも忘れることも無いと想う。いい奴 玲子。
2007.03.02
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価値観のズレはどうしたら一致するんだろうか!ある学者によると 共同生活によって解消されると言っている。同じ目的、同じ目標を目指すと言う価値観は共同生活をするとだんだん考え方が似てくる。だから大学の合宿所や軍隊などの施設はそれが言えると聞いたことがある。つまり結婚して共同生活を送るうちに考え方が似てくる。結婚前に考え方の相違があったとしても徐々にその間の溝は埋まってくるらしい。 だから加奈が俺に歩み寄るはず?俺はこの件に関しては歩み寄らないと思うが・・・・・。「おい浩聞いてくれよぉ」浩にこの件を詳しく話した。「最悪だな加奈ちゃん、でもさ お前もお前だよ!結婚前くらいさ夢見たっていいじゃない あぁ買ってやるよ それくらいとかさぁ。なんて言うか曖昧さも大事だよ。結婚前に魔法が醒めるっつぅのお前のそれじゃぁ!」的を得ている気がした。「ただ加奈の金銭感覚はよくない。あれは本気で言ってるからね。でも、浩の言うとおり少し考えた方がいいな 曖昧さかぁ」「そうだよ釣っちゃえばそんな約束したっけ?とかとぼけちゃえばいいんだよ(笑)」「そして釣られたお前の奥さんはどう?だまされたって言う?」「言うけどお互い様だよ。向こうだって結婚したとたんブクブク太りだしたし(笑)」「お前も太ったょねー」「男はいいけど、女はさ気をつけて欲しいよ」「俺もお前もダメ男だな ハッハッハッ!」ホントに浩と居ると楽しい。吐き出し口になって貰ってるなぁ加奈を厳しく見すぎてたのかな次逢ったらちょっと曖昧にして見よっかなところで玲子から最近よくMailを貰うようになった。しきりに誘ってくる。嬉しいけどちゃんと話して断ろう。加奈が知ったら事だ。次の日の夜に逢う約束をした。
2007.03.01
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「100万円がどんなかなんてよく知っているつもりよ。そうじゃないのそのテーブルセットは私たちが一生使うものよ!50年使うと計算してよ 1日100円もしないと思うわよ」どう理解していいんだか 頭いいのか悪いのかさっきまでの雰囲気とガラッとかわり2人はエキサイトしだした。「ねぇ加奈」なるべく穏やかに話そうと心がける。「俺はね100万のテーブルセットなんかいらないよ。加奈が居ればそれだけでいい 貧しくても自分の身の丈にあった生活すればいいじゃないか」「1日に換算すれば何でもないのに・・・・・」「100万円有ったらね アフリカ難民は何人助かると想う?」「アフリカ難民と私たちの生活とどう関係有るの?」「イヤ関係有るよ!俺は実際ケニアの貧しい人たちを見てきたことあるんだよ。」「・・・・・・。」「物乞いする人々 小さい子供も紙コップもってここにコインを入れてくれって寄ってくるんだよ」「あんまりにもかけ離れすぎてるわ 大体ケンさんだって無駄使いする事あるでしょ?」「あるよ。それでも無駄使いに気づく度に後悔するよ」「ケンさんお金ない訳じゃないのに・・・・なんて言うか その なんて言うか・・・」「ケチか?」加奈が言葉を選んでいるのを察した。「そうよ ケチよ!」「実際にアフリカやアジアの現場を見てしまったからなぁ 別に言う事じゃないと想って言ってなかったけど俺は毎月そう言う基金に募金しているよ。」「基金に募金しても私の希望は聞いてくれないの?」「聴ける願いは全て聞いて叶えるよ」「・・・・・・・。」「この話はもうよそう。平行線のままじゃん とにかくテーブルが欲しいなら俺が作るよ。希望通りの寸法を言えばいいよ 手作りの方が味が出て良くないか?」「・・・・・・。」さっきまでのご機嫌さは何だったんだ。確かにいい品だろうけど・・・・・。ケチかぁ 自分であおっておいて傷つく言葉でもあった。金銭感覚の違いは、修正が難しいのかな。お金を何に使うかと言うのも価値観がそれぞれ違うわけで・・・・。
2007.03.01
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金曜の夜加奈は俺の部屋にいた。スノボをキャンセルしたことを示す。少々ギコチないが仕方ない。俺のために、いや2人のためにスノボをキャンセルさせたのだから その分ご褒美をあげよう!俺の大事な加奈と言うのを現す一番は、この時は2回目の両親や俺の兄弟に対面させることだと想う。俺は、次の日加奈を実家に連れていき急遽家族会を開いて貰ったんだ。言い出しっぺ(俺)が幹事 家族会は実家で食事の後ボーリングに出かけ、大いに盛り上がった。個人戦 ペアマッチも行い妹夫婦が仲の良さを見せつけ笑わせてくれた。加奈も大笑いをしていた。よかった。俺と加奈はこんな感じで数年後仲良く家族会で笑っているはず!加奈もそんな風に感じていただろう。前回はケンさんのお父さん、ケンさんのお母さん、とうちの両親を呼んでいたが、今日はお父さん、お母さんと今日は呼んでいたし 嫁の自覚的な気持ちも盛り上がってきたのかも知れない。すっかり加奈の機嫌は直っていた。「人生、共に歩いていくために、隠し事はお互い一切しないようにしようね。」と言う事で議論は一致した。この日加奈は随分気分良さそうだった。「私はね夢があるの叶えてくれる?」「うん 努力するから言ってみなよ」「綺麗なマンションに住んで大きな一枚板のテーブルセットを買いたいの!」「綺麗なマンションね いいねそんな暮らしもしてみたいね で、大きな一枚テーブル?」「そうそう!カッシーナのテーブルセットを買ってそこで家族団らんするの いいと想わない?」「いいね、家族団らんは一枚板テーブルを囲んでワイワイやるんだね(笑)うちの実家もそうだったんだよ。大きな一枚板テーブルで食事してたよ」「私の家もそうだったの!じゃあそうしよーねー!」「うん賛成!買わなくてもうちの実家の貰えばいいよ!(笑)」「それじゃぁだめなの カッシーナのテーブルセットを買って生活したいの」「そっかぁそのテーブルがそんなに気に入ってるんだね!デザインがいいの?」「何から何までいいのよ 素敵な家具なのよ」眼が完全に幸せな空想を観ている。「そっか、そう言うのよくわかんないけど幾らすんのセットだからお得なんだろうね(笑)」夢見ている加奈を暖かくほほえましくお茶お飲みながら聞いた。「大体テーブルが80万くらいだったかな。」ブファっとお茶を吹き出す。この子へん??「そんなにするの?で?イスは?」「1脚が8万円くらいと想うから お客さんとかも考えると4脚あればいいわよね」「えっ?えっ?テーブルセットが100万円?」勿論冗談だろう?加奈「そうね!それくらいになるわね」「そんなのバカげてるよ。それなら俺が日曜大工センター行って作ってくるよ」「それじゃダメなの いらないそんなの」「??100万てどんなか分かる?自分の給料の何ヶ月分?」「ケンさんなら何ヶ月分?」「俺の物差しで測ろうとするな!俺が幾ら稼いでいようがそんな買い物は多分一生しないと想うよ」「100万円がどんなかなんてよく知っているつもりよ。そうじゃないのそのテーブルセットは私たちが一生使うものよ!50年使うと計算してよ 1日100円もしないと思うわよ」どう理解していいんだか 頭いいのか悪いのかさっきまでの雰囲気とガラッとかわり2人はエキサイトしだした。読んでくれている人へ!!応援メッセージくださいね!よろしくです!
2007.03.01
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