想い出は心の宝石箱に。。。

想い出は心の宝石箱に。。。

2020.02.28
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カテゴリ: 東北の想い出
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​​ 現役時代の 盛岡支店 在勤時、あるお取引先の部長さんに、大変可愛がっていた

 だきました。 ​皇子よりも 一回り以上年配 の方ですが、ゴルフや飲み屋に頻繁に、

 連れていってくれたのです。​
​​



 ある時、行きつけの飲み屋さんで、

​  ( 悠愛さん、聞いてくれるけ? ) と。​


​​ 以下東北弁のお話を、 標準語に同時通訳
​​

​​ 私は休暇を利用して、秋田の 象潟 (きさかた)に友人と、遊びに行きました。

 入社して1~2年​​
の頃だったでしょうか。そこで、とある女性と知り合い、

 若い二人はすぐに恋におちてしまいました。




 潮騒の奏でる砂浜を歩きながら、月光にキラキラと輝く海に向かって、お互いの

 将来の夢を、時間の
たつのも忘れて語り合ったのでした。









 休暇はあっというまに終わり、私は盛岡に戻りました。

 多忙な仕事と日常性に埋没した生活の中で、彼女とは連絡が途絶した日々が続き

 ました。ある時
風の便りで、彼女が結婚したと。その時自分にとって、彼女が

 いかに大切な人であったかを、初めて
思い知らされたのです。


 それ以来、悶々とした日々が続きましたが、人間というものは不思議なもので、

 時の流れがそんな
心の葛藤も、次第に薄めていったのでした。しかし、ふと我に

 かえるとき、彼女との想い出が
私の心に澱のように残っており、無性に会いたく

 なるときがあるのです。



 セピア色に退色した写真に、愛し合ったあの時が蘇り、交わした言葉の一つ一つが

 想い出され、
涙さえでてくるのです。


​ ( 悠愛さん、こういう気持ちって、わかるけえ~~?! )​

     

​​ いやはや、 還暦 を迎え、お孫さんのいる方のお話とは、到底思えません。

​​

   

​ ( 今更逢ってみても、なんの意味があるのですか?! 

想い出は心の宝石箱 にしまっておいて​
こそ、いつまでも美しく

        そして光輝くものですから。 )



 ( んだ・・・・)




 自分自身を納得させるがごとくそう言うと、手のひらで包むように持っていた

 コップのビールを、
一気に飲み干したのでした。


​​ 男はいくつになっても、 からくり時計の夢追い人 。​​

     

        






  男の方が失恋の痛手を引きずると、よく言われます。

​​  別れたら次の人 のたとえ通り、女性は気持ちを切り替えるために、

   好きな人のことを努めて忘れようとするそうです。思い出を整理したり、彼の他に

   夢中になれる対象を探したり、自分磨きに​​
熱中したりして。




 しかし一方男性は、相手から自己否定されたと思い、男としてのプライドを

 いたく傷つけられたと
考えます。そこから逆に彼女との過去の想い出を美化し、

 想い出にいつまでも浸ることによって、
​​ 現実から逃避 しようとするわけ

   です。​​


 これでは、立ち直れませんね・・・・ 
 
 

​​ それではこのお話に相応しい、<  想い出の九十九里浜  >で、話を

   まとめましょうか・・・​​



​  Mi-ke  が1991年、デビューシングルとして発売し、第33回日本レコード

 大賞でポップスロック部門の、最優秀新人賞を受賞した曲。​


​​ 歌詞の中に、ザ・スパイダース、ザ・タイガース、ザ・テンプターズ、ザ・

 ワイルドワンズ、ヴィレジシンガーズなど GS の、懐かしい楽曲名が多く

 登場します。​​




           



​​​​  九十九里浜 とは、千葉県房総半島東岸にある、刑部岬と太東崎の間の太平洋

   に面している、全長約66キロの海岸。日本の 白砂青松100選 と、 日本の渚100選

 に選定されています。​​​​

     

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Last updated  2020.02.28 23:48:18
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