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えー、昨日の問いは正直難しいですよねぇ。すみません。
お答えいただいたraotaさんの「シャッターの羽がありませんね」は、実に惜しいのです。このビオゴンはある意味交換部品ですから、完全体です。つまり、「シャッターの羽が無い」のではなく、ある方法で「シャッターを開けている」のですよ。
え?
意味がわからない、ですって?
つまりこういうことです。通常C系のハッセルブラッド用レンズ(ビオゴンとフォーカルプレーン用を除く)は、一眼レフ仕様ですからシャッターは常に開いています。レンズ交換をするときにレンズシャッターが開いていることがわかるでしょう。ハッセルのシャッターを切ろうとレリーズを押し込んでいくと、まずレンズシャッターを閉じ、ミラーを跳ね上げ、レンズシャッターが指定の絞り値とスピードで開閉するのです。
しかしながら、ビオゴンは違ったのです。
なんとビオゴンのシャッターは、閉じっぱなしだったのですよ。
他のビオゴンの画像を見ると、確かに通常時はレンズシャッターが閉じていました。よく考えれば、一眼レフじゃないですから開いている必要はありません。レリーズを押し込んだときに、開閉すればよいのです。つまり、C系レンズよりも簡素なレンズシャッターなのですね。
実はここが問題。
裏を見てみると、シャッターチャージの仕組みというか金具は、C系レンズと同様に大きなマイナスネジになっています。試しにねじってみると、ある程度回転したところでレンズシャッターが開きます。しかしストッパー機能がありませんから、テンションがなくなるとレンズシャッターは閉じてしまいます。
ゆえに、このビオゴンを使うについて、ビオゴン本体のレンズシャッターは開けっ放しにして、大判レンズ用レンズシャッターをビオゴンの後ろに仕組もうと目論んでいた計画は、一旦白紙になってしまいました。
被写体→ビオゴン→レンズシャッター→ボディ→フィルム
加えて、ビオゴンのレンズシャッターを開きっぱなしにできないということは、テスト撮影もできないということになってしまいます。うーむ。
ビオゴンの後ろ姿を眺めながら、両人指し指をしゃぶってこめかみのあたりでクルクルっと回してから瞑想してみました。
ポクポクポクポク、チーン (゜∀゜)!!
剛性のある針金を使って、開けたレンズシャッターにかすがいを渡すように不回転にするバネを作ってみよう!
何度かの失敗の末にできたのが、↓この状態。
もっともカメラとして組み上げるときには別の方法を使うつもりですが、ボディ製作前のテストをする上において、まぁこれでもことは足りるな、って状況になりました。
つーことで、次の段階へ進めることができそうです。はい。
改造の健忘録 2009.01.04
銀治流「ビオゴン」の使い方 その6 2008.10.15