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えー、いろいろとあったので遅くなっちゃいましたが、第1回「感染ルンです@写真コンテスト」について総評いたします。課題は「寒さを感じる写真」でした。
念のため観察方法を記載します。モニターはセンサーでキャリブレーション済みのColorEdgeを使いフォトショップにてデータ観察。全体の雰囲気を見たかったので、銀塩プリンターで出力してプリント観察。
たろむさんの「冬の廃屋」
冬の寒さの代名詞とも言える雪とどんよりした光は直接表現として、また被写体が廃屋ですから人間が居なくなったという間接表現として、ダブルに寒さを感じた写真です。縦横の線が多い中、右上部へ入れた葉の無い枝が斜めに入ってくることで写真の外へ広がりを想像できるアクセントになっています。あえての一言とすれば、色調を夕方や日陰のような青方向へ振ってみるのもアリかと。
A+
ledlight0325さんの「passing the winter」
実りの秋を過ぎて枯れ始めた枝と落ちている実から、冬到来の寒さを感じました。大胆な撮影視点とトリミングにハッとしました。全体的に暗いトーンのなかに光るオレンジ色が、開放撮影による背景からの被写体分離効果として表現できていると思います。あえての一言とすれば、被写体への視点が少々定まりにくいので、左の実が付いている枝や落ちている実に視点を絞ったのもアリかと。
A
m_hashさんの「みんないなくなった」
人間が消え去ってしまいちょこんと猫だけ生き残ったような寒さを感じた写真です。猫がきょとんとしているようにも見えるので、誰もいないよという感情も見えそうです。別件ですがiPhoneもなかなかやりますね。あえての一言とすれば、白黒なので周辺のトーンを落として猫の存在感をよりクローズアップした効果を付けるのもアリかと。
A
poponta3923さんの「氷っているんですけど」
なるほど。湖面が氷っているのですね。鳥が着水しているのかと思いました。氷っているんですから、そーとー寒いのでしょう。足が寒さに負けて羽ばたくことで体の熱量を上げているようにも見えます。あえての一言とすれば、画面下の鳥の集団と羽ばたく鳥が対照的な写真です。画面上部の多さよりも集まって寒いねーと言っているような集団を入れたトリミングがアリかと。
A-
Noisyさんの「一条の光の温もり」
いつもコメントありがとうございます。枯れ葉の上で寒そうに縮こまっている猫の姿がとても寒そうに感じました。画面構成として白黒でのコントラストが非常に生きています。あえての一言とすれば、寒そうなのですがタイトルの通りぼっかり陽が射している場所の「温もり」がどうしても先に来てしまうかなぁ。ならば右上の木漏れ日部分をカットするのもアリかと。
A
lukinさんの「せめて靴下だけでも」
素足のマネキンが靴を履かせてもらえなくて可哀想な所に人間的感情を重ねて寒そうに感じました。一瞬、隣のマネキンは靴を履かせてもらっているのに、とも見えます。冷たい系のグレーが全体的な絵の調子を寒い方向へ導いていると思いました。あえての一言とすれば、上部の布がマネキンを隠しているので想像をかき立てられるのは良いのですが、ちょっと多いかな。いっそ正方形にしちゃって、不安定さを取り入れて見るのもアリかと。
A
ありま秀丞さんの「frozen car」
どんよりした冬の光線と、雪か霜の降り注いだ凍った車から、ビンビンと寒さを感じました。写真とは別件ですが、ライカは寒さを吸収しますよねぇ。被写体の車はきっと長時間この場所に停まっていたのでしょう。対照的なテールランプが付いている車が奥に見えるところに、人が過ぎ去っていった寒さも感じます。あえての一言とすれば、ほんのちょっぴり雪か霜を強調するべく覆い焼きで白さを強調してもアリかと。
A+
コニパパさんの「雨の日の法要」
大人にとって重要な法要も、子供には寒いし食事もまだだし退屈な時間なのでしょう。彼女の表情にしっかりと表れています。そういう読み取り方をしてしまうと、この時は寒かったんですという気持ちが鈍くなってしまいます。あえての一言とすれば、手前のくしゃっとした紙はカットして、3点のドリンクの水滴を強調してあげるのもアリかと。
B
yoss70さんの「雪国のサーファー」
うひゃー、雪が積もっている海岸で波を待っているサーファーですか。これは寒さを感じるを超えて、冷たすぎる情景です。鉛色の海水が冬らしさを表しています。と、良く見れば既に海の中へ入っている人もいるんですね。冬の寒い海岸の1枚ですが、日も射してきて寒い季節でも今日はほんのり暖かい日なんすよ、とサーファーが背中で語っているようにも見えるかな。あえての一言とすれば、もう少し左へカメラを振るか、近づくかして、ど真ん中の海中サーファーの位置を外すのもアリかと。
A
というわけで、第1回「感染ルンです@写真コンテスト」を楽しませていただきました。参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。宣言通り、独断と偏見で総評させていただきました。ご勘弁を(汗)
さて、問題は今回の中でのトップ写真を決めねばなりません。うーん(ー"ー;)
第2回コンテストの課題提出について 2009.04.30 コメント(2)
出張中に課題を撮る 2009.04.14