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再生銘柄シリーズですが、レオックジャパン、DMSに続き、大新東がやっと上がりそうな気配となりました。本日は気配値を切り上げてストップ高比例配分で終了(+18.60%)。四季報予想が38億9000万円の黒字だったのが104億円の黒字に修正されればストップ高にはなってもおかしくないですね。ちなみに前期は264億円赤字のボロボロ企業でした。私が不動産流動化銘柄で受けた傷の一部でも癒してほしいです。でも大新東なんてちゃんとしたバリュー投資家は絶対買わないですよね。だって株主資本比率2.5%ですから(前期は債務超過)。資産バリュー重視の人からみたらアンビリーバブルな銘柄ですよね。私はバリュー投資家というよりも、何でも有り派なんで何買っても良いんです。大新東は日光江戸村を運営したりしていた時期もありましたが、現在は車両管理と公共サービスのアウトソーシング(図書館、保育園、市民バス等)を中心事業としている会社です。行政のアウトソーシングはこれからも進んでいくのではないでしょうか。この会社はカレイドという投資会社から気合の入った経営者が入って頑張って再建しているという感じです。私はこの代表取締役会長 川島隆明という人のメッセージが結構好きです。投資家に再建のプロセスから二宮尊徳まで熱く語っています。月に2-3回はマメに更新しています。なんでこの会社の株を買ったかというとやはりHPを見ていて、活気がありそうな気がしたのが大きいですね。新しい受注先や求人を毎日のように更新しています。なんか頑張っているという感じがしました。もちろん四半期決算を調べて数字の上でも回復していることは確認しましたが。成長株も良いですが、こういう再建途上の会社の株を買うのも楽しいですね。ただ日本航空や三洋電機は買う気にはなりません。大新東なんて今度数年ぶりにやっとボーナスがでるらしいです。社員の方々おめでとうございます。ちなみに株主に配当もでるそうです。ところで日本航空は経営危機というのになんで全日空よりも給料良いんでしょうか(四季報調べ)?給料高くて内紛やっているような会社の株を買う気にはなりません。このままではつぶれるかもという危機感があんまりないんでしょうか。日本航空の株主には見事なほど外人投資家はいません。外人はシビアですからね。今のままだと投資目的には買えないですよね。PS 私が航空会社に厳しいのは、昔行った合コンでスッチーに相手にされなかったからではありません。
February 23, 2006
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ブログ更新してなかったのは追証のために銀行とサラ金を回ってました。金策でブログどころではありませんでした。子供の靴も買えません。給食費は来月から免除にしてもらいました。妻は実家に帰りました。職場にまで追証の催促の電話がきます。というのはもちろん冗談です。仕事が重なってたのでROMだけの3日間でした。相場の戻りを見ていると、ああ底値でもう少し買っておけば良かったといまさらながら思います(これぞ結果論)。今回の調整相場でダビンチやアセットやフルキャストがPER20倍台の時に買える勇気と、その時にリスクをかける必要がないほどキャッシュを残しておくことは必要だと感じました。大もうけするにはやはり誰が見ても安いとい価格で買うのが一番ですね。ちょっと安い銘柄ばっかりでいつもお腹をいっぱいにしていたら、非常に安い銘柄を買える状況になったときに、買える原資がないんですよね。リスクのためというよりもリターンのためにキャッシュを残す必要性を非常に勉強しました。月曜日に不動産流動化銘柄を買わなかったのはマネーマネージメントの上からは正しかったと思うんですが(自分で決めたルールを守るため)、反省すべきはその前にキャッシュを使い果たしたところですね。これからの株式投資を考えると勉強になる2月でした。というかまだ終わってないんですよね。またこれで調整が来たらその時には買えるように少しキャッシュを作りたいです。
February 22, 2006
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昨日の日記では月曜日不動産流動化銘柄が下げたら他の銘柄を売って買い増しすると書きましたが、冷静になって考えるとやっぱり買わないと思います。確かに今の不動産流動化銘柄は割安です。ダビンチがPER25ぐらいになったら買って良い値段とは思います。狼狽売りで安くなったところを買えれば、短期的には多少下がるかもしれませんが、これだけの成長株を安く買えれば長期的にはリターンを得られると思います。銘柄選択のレベルとしては間違ってないと思います。私は信用取引をやっていますが、現物5対信用1のルールを決めているので(最近現物が下がって信用の含み損が出たのでなんか3対1ぐらいの感じです)追証の可能性があるようなレベルではありません。不動産流動化銘柄を買おうと思えば買えるんですけどやはり不動産流動化銘柄は来週は買いません。なぜかというとやはり銘柄選択の前にマネーマネージメントを優先しないといけないからです。私は既に不動産流動化銘柄のいくつかに関してはポジションを取っているので、これ以上買い増しするのは難しいです。他の銘柄を売ってこれ以上不動産流動化銘柄にウエイトを上げるのは良くないという判断です。私のマネーマネージメントのルールだと業種や銘柄を分けて分散投資を守るのが約束です。もし不動産流動化銘柄を現在保有していなかったら、月曜に喜んで買うと思います。しかし現実は既にある程度ポジション持っていますから。いくら安くなったといってもこれ以上は買えないですね。銘柄選びの前にマネーマネージメントを優先しないといけないと先週思ったのに、感情的になって買い進むところでした。いくら安いと思っても一つの業種に過度にウエイトを取るのは良くないですね。その代わり別の業種を買うかもしれません。サービス業で欲しかった銘柄が安くなってきているので仕込みどころだと思います。ただ金がないんですよね。月給で何か買おうかなという感じです。自分が不動産流動化銘柄を買った後に、ガ-ンと下がったので買い増しを考えましたが止めときます。早く買いすぎたのは一つのミスですが、まあそれは初心者だし仕方ないと思います。ただ自分のルールでは一つの銘柄や業種に過剰にウエイトを取るのは避けようと思っています。株なんて何がいつ上がって何が下がるかなんて予測できませんし。それにしても不動産流動化銘柄をライブドアショックの際に買い付けたのは痛かった。去年11月の爆上げ前に売り、今年2月に激下げする前に買いなおしたという感じです。なかなか狙ってできるもんじゃないですね。こういうのを曲がり屋というんでしょうか?
February 18, 2006
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今日でJASDAQは114.68と去年12月1日までの相場に戻ったことになります。私のPFも年初からマイナスどころか12月1日の資金量にほぼ戻りました。現在の私の今の持ち株の代表例を3ヶ月前の株価と現在の株価を比較してみます。(上がった株)DMS 52% (750円が1140円)チムニー 36% (2200円が2990円)インテージ 37% (2250円が3080円)フルキャスト34% (31万円が41.6万円)コスモス薬品30% (2700円が3510円)パシフィック26% (21万円が26.6万円)沖縄セルラー22% (24万円が29.3万円)オオゼキ 16% (3000円が3500円)ダビンチ 15% (57万が65.6万円)アーバン 11% (7000円が7770円)(下がった株)フージャース -14% (53万円が45.6万円)大新東 -12% (550円が480円)ナイスクラップ -6% (900円が845円)アセット -5.9% (53万円が49.9千円)パル -2.7% (7800円が7600円)(かわりなし)ポイント 7800円が7750円アインファーマシーズ 2200円が2230円(3ヶ月前にはフルキャスト、ダビンチ、アーバン、パシフィック、ポイント大新東は持っていませんでした)これを見て何か傾向ありますかね。私にはよくわかりません。上昇率ダントツ1位はDMSでした。といってもDMS知らない人の方が多いと思います。ダイレクトメールの会社です。成長株は今回の調整で下がっているのかと思いましたがチムニーやコスモス薬品は健闘していますね。不動産流動化も3ヶ月単位でみると上昇しているんですね。年末と年初の爆上げのイメージがあるので非常に下がったイメージがあるのですが、3ヶ月のスパンではそうでもないです。最下位はフージャースでした。ただこれは姉歯問題という特別な要因が影響していると思います。パルやナイスクラップが下がっているのはその前に爆上げしていた反動も大きいと思います。下げに関して自己資本比率やPBRはあんまり関係なさそうです。ナイスクラップは私の保有株で一番自己資本比率やPBR高いんですが下げています。オオゼキなんか今回の2月の調整でほとんど下げないんです。なんででしょう。たぶんオオゼキを買うような人は信用や短期投資で買う人が少ないんで、下げないんじゃないかと思います。しかし3ヶ月前に、3ヶ月リターンでオオゼキがダビンチに勝ると予想できた人っていないと思います。長期的に見ていけば(3ヶ月がもちろん長期とは思わないですが)、業績に応じて株価はある程度の上昇をするんでしょうけど。それを考えると今安くなっている株は買うべきと思います。1ヶ月ぐらいではわからないが、半年ぐらいみれば上がっているでしょうし。ただ残念ながらもうお金がありません(今週は金がない、金がないという愚痴ばっかりのブログでしたね)。基本的にノー天気なんで下がった自分の持ち株よりも、安くなった株を仕込みたいという気持ちの方が強いんでしょうか。来週も売られるようならアインメディカルでも売って、ダビンチの本気買いでもしてみようかと思ったりしています。
February 17, 2006
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株式投資は銘柄選びも大切だけど、マネーマネージメントも大切ですね。上げ相場のときは上がりそうな銘柄をなるべく早く買い、かつフルインベストメントすることが一番効率的でした。銘柄はだいたいどれも上がるので、頭を使う必要もあまりなかったですね。いまだと欲しい銘柄が下がってきているんですが、肝心のお金がありません。余力がないと何もできないんですね。信用を増やすのも嫌ですし。銘柄選び云々の前にキャッシュを残しておいたかどうかで勝負が決まっているような気がします。キャッシュを残しておくと言うのは防衛的な意味ではなく、攻めるためにも必要な行為だと思います。こういう下げ相場で買いたかった銘柄を仕込んだりするためにもいつもキャッシュを少し残しておくのは大切ですね。上げ相場しか経験なかったのでキャッシュを残すことの重要性がイマイチわかってなかったのですが、今回の調整は良い勉強になりました。不動産流動化、アパレル、小売、サービス業とそれなりにお手ごろになってきているのに、じっと静観するしかないのはさびしいですね。
February 16, 2006
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最近自分に適した投資方法を考えるんですが、やっぱり成長株のホールドが一番良いのかなと思います。スイングでうまくやっている人を見るとうらやましいですが、私にはどうあがいてもできません。Fantasistaさんのマネをするには、あと4-5年は株式市場の動きを経験し、銘柄の概要もほとんど覚えているぐらい銘柄研究しないと無理ですね。ああいうスタイルは、知識、情報、判断力がかなり揃わないとやれないと思います。初心者はやはり成長株の長期ホールドで行くしかないんでしょうか。成長株は高PERの銘柄が多いので、こういう時こそ仕込み時期と思います。ただあんまり予算がありません。少し銘柄を入れ替えてみようかという衝動にもかられます。ちょっと考えて見ます。今は不動産流動化銘柄やアパレル成長銘柄、人材派遣の高成長銘柄、小売の安定成長株なんかも比較的値段がさがってきています。今の不安定な相場の中でめぼしいものがうまく仕込めば、今年は80%ぐらいは終わりという感じにしたいですね。そろそろ買っても良い価格帯じゃないかと思っています。ただ予算がないんでどうするか難しいところですね。買い増ししたい銘柄はあるけど、金はないという状態です。なかなか難しいですね。
February 15, 2006
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家に帰ってから今日の株式市場の値動きをみると、今日いったい何があったのかと市場関係者に聞きたくなるような値動きでした。JASDAQ指数は-5%近く下がった後に元に戻しています。私が昨日コメントしたダビンチも一時はかなり売り込まれていたんですね。あんなに会社予想が良かったのに。地合は業績よりも強しですね。しかしこうなってくると業績も関係なく、近視眼的な思惑で上がりそうな株を買い、下がりそうな株を売るという感じですね。いろいろ勉強になります。2月はこのままだとマイナス10%ぐらいにはなりそうですが、良い勉強させてもらっているという感じです。不安にかられると市場ってこんな感じになるんですね。今後のためにまとめておきます。1上げ相場の後の急な調整が始まった時は、市場がしばらく不安定になる。不安に感じた時はポジションを減らして現金を増やすこと。2ちょと安いからと思って最初の小さな押し目ですぐ買いに向かわないこと。誰が見ても絶対に安いという確信の上でホールドする自信のある銘柄だけ買うこと。3株式市場に調整があるのは当たり前。その準備を怠らないことが大切。まあでも冷静に考えると、去年は上昇相場で月に10%以上のリターンが何回かあったんですよね。それを考えればマイナス10%ぐらいの調整は当たり前なんでしょう。だってこんな上昇相場が続いたらみんなバフェットになってしまいます。月曜ぐらいの下げがあと2-3回来ても大丈夫なくらいの心持は必要ですね。それが不安だったらいったん全部売って、休むのも良いかもしれません。
February 14, 2006
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下げましたねー。一日でこんなに下がったのはこの1年で始めてかもしれません。特に不動産流動化銘柄が。アセット、ダビンチ、パシフィック、私の持ち株3つが全てトリプルストップ安でした。はー。昨年の終わり不動産流動化銘柄を全部売ってしまい、年末の爆上げの恩恵は受けられませんでした。今年になって1月にライブドアでちょこっと下がったところであわてて買い、爆下げの方は十分堪能させてもらってます。うーん。完全な鴨の状態ですね。チムニーやDMSやコスモス薬品でコツコツ貯めたお金が、不動産流動化銘柄にガッポリ吸い取られていくー、という感じです。上げ相場の時はイケイケドンドンで買っても良いのですが、調整局面は慎重に銘柄選ばないといけませんね。ちょっと安いぐらいじゃ買っちゃいけなかったですね。これは誰が考えても安いというレベルまで待たないといけなかったですね。でも今日決算でたダビンチは、会社予想の成長率70%で予想PER30ぐらいでした。保守的な会社予想では定評のあるダビンチの会社予想成長率が70%ですか。今買いたかったなー。ここまで下がるとは思ってませんでした。ただこれ以上の買い増しは予算がないのでできません。しばらくじっとしています。
February 13, 2006
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低成長株の営業利益率が改善した時の妥当な株価ってどんなもんなんでしょうか?実はよくわかりません。こういう営業利益が改善している時は高成長株と同じで予想が難しいと思います。売り上げも一応年間10%ぐらいは伸びている会社ですし。私が購入したのは去年11月17日に759円のPER16前後でした。3ヵ月後の現在は1250円で会社予想PER27.1、PBR2.06、自己資本比率40%、時価総額90億円というところです。ただ会社予想の利益は第3四半期で94%まで既に達成しており、しかもこの会社は第4四半期で一番売り上げや利益がでるので最終利益の予測が難しいと思います。どこかのタイミングで上方修正するだろうぐらいしか言えません。こうなると業績の伸び次第なので、成長株と同じで四半期決算を見ながらホールドしていくしかないのではという感じもします。新興市場で低PER銘柄の「再生を予測する投資」で感じたことはいくつかあります。1)市場が業績の改善を織り込むのに時間がかかる。DMS、レオックあるいはミドリ薬品にしても売り上げ高利益率が良くなっているのは明白なのに、最初はなかなか株価は高騰しません。好業績の四半期決算でちょっと反応してもまた下がります。好業績の四半期決算が3回ぐらい駄目押ししないと火がつかないみたいです。理由は簡単で「注目されていない」という理由が大きいと思います。新興市場で、売り上げ低成長で、時価総額100億円以下の会社なんて、日本で100人ぐらいの投資家しか興味持ってないんじゃないかと思うときもあります。DMSの知名度って不動産流動化銘柄の1万分の1ぐらいじゃないでしょうか?DMSやレオックを買っている人なんてバリュー投資家のブログですらほとんど見たことありません。機関投資家もまず買わないでしょうし。ヤフー掲示板なんてほとんど書き込みないです。でもリターンはそんなに悪くないと思うんですけどね。「株式市場は3年先の未来を織り込んでいる」とかいう言葉がありますが、新興市場の低成長株なんて「3回ぐらいの好業績の四半期決算でやっと火がつく」という感じです。市場が銘柄のバリューに気が付いてくれるまではホールドするしかないと思います。決算の前後の動きも読めませんし。半年ないし1年ぐらいはホールドするつもりでやった方が良いかもしれません。自分で計算したバリューを信じるしかないと思います。あるいは有名投資家にお願いして宣伝してもらうとか(冗談です)。2)低成長の株のモニターは売り上げ高営業利益率が重要売り上げ低成長の会社なんでPERが低いんです。こういう会社の利益は売り上げが伸びるよりも、利益率が改善することでしか大幅な利益増はないと思います。従って評価の指標は売り上げよりも、売り上げ高営業利益率だと思います。先に書いたように市場の織り込むスピードが遅いので四半期決算のフォローで十分ではないでしょうか。3)流動性が低いリスクこのリスクはかなりあります。売ろうと思っても買値が非常に低い時があり売りづらいと思います。短期トレードするには怖いと思います。プチ暴落時には何を考えているのか成り行きで売るアホもいて、極端な安値になったりするときもあります。以上で「低成長株の低PER投資、DMS編」を終わります。実は今日でブログを開設して1年でした。2004年に株式投資を始めて、申し込んだ口座がマネックス証券だったのでマネックスを買ったら、あぶく銭をかせぎ、調子に乗ってカッパすしで大金を失い、そこでやっとPERという概念を知り、バリュー投資に流れてきました。1年前、2005年2月にバリュー投資を勉強を開始しブログを始めたおかげでいろいろ投資について勉強させてもらいました。ブログを続けたことは投資の勉強には非常に良かったと思います。この間にコメントくださった方どうもありがとうございました。しかし今後は少しブログの更新を減らして「本業を真面目にやり、生活を楽しむ」というのが今年の目標です。今ももちろん仕事には行って日夜働いているんですが、仕事とブログに占拠されて、睡眠時間が減っているのが今の悩みです。株で一億円はできたけれど、心筋梗塞でポックリ逝っちゃったという事にならないよう気をつけます。
February 12, 2006
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低PERで売り上げの成長性が低い銘柄でも、売り上げ高営業利益率が改善することによって株価の上昇が期待できる銘柄があります。私は11月にDMSをPER16前後で買いました。低PERだが営業利益率の改善が期待できると判断したからです。3ヶ月で株価が60%上昇したため現在は会社予想PERでは26になりました。ただ現実的なPERはもう少し低い(会社予想の利益が低すぎるため)と思います。このような低PER株の営業利益率の改善を目指した投資には次のような条件が必要になると思います。1)低成長でも売り上げが安定している。2)売り上げ高営業利益率の改善が期待される企業内改革が起きる。1)に関してですが、売り上げが減少していたり不安定な低PER株の投資は難しいと思います。リピーター相手の小売やサービス業の方が計算できるとおもいます。2)に関してですが、売り上げが伸びないのに売り上げ高営業利益が改善するには、A)不採算事業からの撤退、B)リストラや人件費削減、C)ローコストオペレーションが可能となる会社内の改革、などがあると思います。例えば日産の復活においては、A)B)C)のいずれもが行われたと思います。ここでDMSの年度および四半期(四半期決算ごとに売り上げ利益を分割してて計算)で売り上げ高および営業利益の変化を評価してみたいと思います。1)3年間の売り上げおよび営業利益の成長、売り上げ高営業利益2004年 売り上げ 15.2%増 営業利益 -5.0%増 売り上げ高営業利益率 2.5%2005年 売り上げ 11.8%増 営業利益 -3.4%増 売り上げ高営業利益率 2.2%2006年 売り上げ 7.1%%増 営業利益 89.7%増 売り上げ高営業利益率 3.8%(2006年度は会社予想の数字)DMSの売り上げは約10%前後の伸びで安定しているのがわかります。一方2004年、2005年と営業利益はむしろ低下していました。しかし営業利益は2006年になり急速に伸びています。これは売り上げ高営業利益率が急速に改善したことによるものです。では四半期決算で売り上げ高営業利益率の変化を見てみます。2)最近四半期の売り上げ高営業利益率(DMSは3月決算)2005年第1四半期 売り上げ高営業利益率 0.1%2005年第2四半期 売り上げ高営業利益率 -2.3%2005年第3四半期 売り上げ高営業利益率 4.2%2005年第4四半期 売り上げ高営業利益率 5.0%2006年第1四半期 売り上げ高営業利益率 3.7%2006年第2四半期 売り上げ高営業利益率 3.8%2006年第3四半期 売り上げ高営業利益率 5.9%売り上げ高営業利益率が2005年の第3四半期から改善してきているのが分ると思います。2004年、2005年は通年でも売り上げ高営業利益率は2%台でした。2005年第3四半期から売り上げ高営業利益率は2%台はなくなっています。2006年の会社予想の売り上げ高営業利益率は3.8%ですが、2006年の第3四半期までの売り上げ高営業利益率を見ると、会社予想よりも売り上げ高営業利益率は伸びそうです(DMSは最終の第4四半期に売り上げが一番多いし売り上げ高営業利益率も高い)。実はDMSは2004年7月に分散していた数箇所の事業所をさいたま市に統合し、事業の集約と人件費の削減を開始しました。2005年の前半は引越し費用や退職費用のため経費が一時的に増えましたが、2005年下期からその事業集約効果が費用削減という形ではっきりでてきました。2005年下期から販売管理費は著明に低下しています。簡単にいうとローコストオペレーションに成功したということになります。ただ株価の反応には時間がかかります。私が買ったのは2006年第1四半期の成績も発表され、最初の上方修正がされたあとですがそれでも会社予想PERでPER16でした。DMSの売り上げ高営業利益率が倍近くに改善してきているのに株価があまり反応していなかったのは、やはりDMSがジャスダック市場で時価総額100億円以下の低成長株だったということが大きいと思います。次回はDMSの適性PERと株価について考えます。
February 11, 2006
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コスモス薬品やチムニーのように売り上げも利益も高成長している銘柄も好きなのですが、低PER投資も好きです(資産バリュー投資は苦手ですが)。特に低PERで放置されていた銘柄が企業内改革によって、売り上げ高営業利益率が大幅に改善して株価が高騰するような銘柄は大好きです。こういう低PER銘柄への投資が成功すると、たぶん1年ぐらいの短期のスパンで見ると高成長株よりもリターンが良いと思います。ドラッグストア業界でも去年株価が2倍以上に上昇したのはコスモス薬品とミドリ薬品でした。コスモス薬品のような高成長株のリターンも良いけど、企業内改革によって再生されたミドリ薬品のような低PER投資もリターンは良いと思います。低PERで売り上げ高営業利益率が低かった企業が、改革によって再生すると、株価は高騰します。株価=PER×EPSの式で考えると再生によってEPSも増大すれば、PERの評価も上がります。結果株価は掛け算で上昇するという感じでしょうか。自分が保有ている(あるいはしたことのある)銘柄でいうとツムラ、DMS、レオックジャパン、大新東、サッポロドラッグストアなんかがこういう低PER投資にあたると思います。レオックやツムラは既に書いたことがあるし、サッポロドラッグはパクリだし、大新東は第3四半期決算がでていないので、DMS(9782)について書こうと思います。DMSはダイレクトメールの会社ですが、去年11月17日に759円のPER16前後で買いました。昨日の株価は1250円なので3ヶ月で60%のリターンです。高成長株のチムニーやコスモス薬品等よりもリターンが良いくらいです。売り上げ高から見ると、それほど急成長しているわけでもない低PERのダイレクトメールの会社を何で買ったか、次回から書いていこうと思います。
February 11, 2006
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成長株のホールドについてまとめてみたいと思います。まず成長株を買うときは次のような手順です。1)安定した成長性が期待できるか、どの程度の成長性かを計算する。(コスモス薬品の場合は長期的に年率50%の成長性を期待)2)その成長性で適正なPERなら購入(たとえば年率50%なら小売の場合会社予想PERで30以下)買った後は成長性の伸びを月次でフォローしていきます。月次は売り上げデータしかないので、利益の伸びはわかりません。私の場合は会社予想を指標としています。コスモス薬品の場合、会社目標は売り上げ32%増で、営業利益49.4%増、経常利益49.4%増、純利益57.9%を想定しています。これは会社の経理部がこれぐらい売り上げがあれば、これぐらいの利益がでるという計算をしてくれたものだと思います。つまり売り上げが前年比32%増を毎月達成していれば、純利益がだいたい50%以上になるということです。コスモス薬品の月次発表は毎月10日なので月次の全店売り上げが前年比32%増以上なら純利益が50%以上を達成している可能性が高いと判断して良いと思います。もちろん既存店売り上げも伸びていればうれしいですが。一度成長株を買ってしまうとあとは、成長性というか売り上げを毎月確認するだけの作業となります。株価は上がったり下がったりしますが、成長性が確認できれいれば、株価はあとからついてくると思います。仮に50%以上の成長性が維持されているのに、なんらかの要因で株価が下がって、会社予想PER30以下になった場合は買い増ししても良いと思います(ライブドアショックの時に30前後になりました)。成長株は成長性が確認できる間はホールドが良いと思います。ただもっと高成長でもっと低PERの銘柄が同じ業種であれば乗り換えても良いと思いますが(業種によってPERの相場があるので、他業種と比較しても参考にならない)。1年間50%以上の成長をコスモス薬品が保持してくれれば、株価は年間50%以上上昇するはずなんですが。成長株のほうがリターンの理論がはっきりしていて個人的にはこっちのほうが好きです。資産バリューの株はいつ上がるかわかんないし、しかもブームみたいなのが必要なので最近はあんまり買ってません。低PER投資は今も好きで、成長性が20%ぐらいでも低PERなら買います。2-3年ぐらい前の相場なら、明光ネットワークやcentury21のような当時の安定した高成長株が会社予想PER15以下で買えたと思うんですが、最近の相場では難しいと思います。サッカーでいうとスペースが狭いところで、パスが通るところを探していかないといけないのかなと思います。ただ成長株以外にもいろんな投資方法があると思います。成長株を買わなくても、短期投資の回転で非常に成功している人もいます。ただ私は昼間市場が見れないのと、マメじゃないし、そもそも能力がないので(短期投資するひとは多方面の情報収集能力と分析能力と総合的な判断力が必要と思います)とても真似ができません。成長株のホールドが一番向いているかなと思っています。
February 9, 2006
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コスモス薬品のリスクについて今日は考えたいと思います。コスモス薬品のリスクとしては1)成長鈍化、2)公募増資による株価の一時的な下げ、3)スキャンダル、などが可能性として考えられます。1)成長鈍化当期の会社目標は売り上げ32%増、営業利益49.4%増、経常利益49.4%増、純利益57.9%です。中間期(6-11月)が売り上げ42.2%増、営業利益99.3%増、経常利益109.7%増、純利益119.9%増なら現在のところは当期も順調です。下期の最初の月である12月も既存店は売り上げ13.4%の伸び、全店で39%の伸びと順調です。ただだからといってもちろん下期の残り5ヶ月が順調であるという予測はできません。計画としては会社としては下期にも19店の出店を予定しています。当期最初は160店だったのが上期だけで16店舗出店しましたことから考えると年間で2割の店舗増です。また上期に73店舗で既存店の改装を行いましたが下期も積極的に既存店の改装を行う予定です。ただ会社計画はあくまで計画なので、このまま順調に推移するかなんて誰にもわからないと思います。私が一番重要視しているのは会社計画よりもやはり今までの実績です。コスモス薬品の既存店や売り上げの伸び、出店の伸びは別に今年上半期に初めて良くなったというわけではないようです。前期や前々期もやはり既存店の伸びは二桁が多く、出店も毎年2割増を達成しています。慣性の法則というか、「3年間順調だったし、こんな業種なんでもう少し好調が続くのでは」という感じで見ていくしかないと思います。そんないいかげんな理由でホールドしているのかと驚かれる人もいると思います。もちろん自信なんてないので、月次でモニターしていきますが。2)公募増資急激な出店を続けるコスモス薬品は当然、追加資金が必要になってきます。上場時の2004年12月に当然公募増資をし、1年後の2005年11月にも公募増資をしています。ただ2回目の公募増資の後は、株価はあんまり下がっていません。業績が良いので公募増資しても期待したほど下がりませんでした(下がったら買おうと思っていた)。自己資本比率は2004年5月12.2%、2004年11月21.1%、2005年5月21.8%、2005年11月36.9%と公募増資をしたおかげで少しづつ上がってきています。ただ資産バリュー重視の人から見たらとても買えない状態と思います。同じ成長株でもチムニーなんかだと公募増資をしなくても「成長しつつ、かつ自己資本比率も改善していく」という理想のパターンなんですが。公募増資の可能性は借金の増え方を見ながら予想するしかありません。3)スキャンダル東横イン叩かれてますね。私は東横インをブログで誉めたこともあるので、ちょっと複雑な心境です。社長の最初の記者会見が火に油を注いでしまったという感じでしょうか?まあでも法令順守は大切です。個人投資家が自分が株を持っている企業が法令順守をちゃんと守っているかなんていちばん調べるのが難しいと思います。コスモス薬品どうなんでしょうかね?身障者用のパーキングとかちゃんと作っているでしょうか?全くわかりません。コスモス薬品のシリーズは今回で終わりです。成長株投資は確かにリスク高いと思います。私も月次情報がなければやろうと思いません。不動産流動化銘柄は自分では成長性を計算できないのですが、優秀な投資家のブログを命の支えに投資しています。株価=PER×EPS、の理論でいうと適性なPERで買った成長率100%の成長株は年間100%のリターンがあるということです。成長性が続きますようにと期待しつつも、一方では成長鈍化が始まったらさっさと逃げ出そうと思いながら投資しています。私はコスモス薬品にPER29で年間50%の成長率を期待して買ったので、この成長率が維持できなくなるようだと撤退です。当期中間期は出来すぎでした。100%の成長率までは期待していません。
February 8, 2006
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コスモス薬品の価格の妥当性について見当してみたいと思います。私はDCF法は使いません。PERだけで割安割高を決めています。2月5日の日記でコスモス薬品は利益成長率で年率50%ぐらいは期待して良い会社ではないか。特に当期に関しては利益成長率70%は堅いと思われると書きました。中間期に関しては営業利益(99.3%増)、経常利益(109.7%増)、純利益(119.9%増)で成長しています。私の投資方法は株価=PER×EPSなので、コスモス薬品が今の成長率を続ければEPSが1年間で倍ぐらいになるということです。ただPERがあまり高すぎると割高になってしまいます。2月4日の日記に書きましたが、下記のような目安を持っています。100%以上の成長率だとPER40 50%の成長率だとPER3020%の成長率だとPER20コスモス薬品は現在50%どころか100%に近い成長率です。また私が12月1日にコスモス薬品を2920円で買ったのですが、その時のPERは会社予想(純利益57.9%増)で計算しても29.3でした。50%の成長性は確実でPER30以下なので買いと判断しました。PERって成長株の場合非常に不確かなんですね。会社予想が現実的じゃない場合がほとんどなので。会社予想の数字が変われば当然ネット証券にでる予想PERも変わります。もし会社の通期予想が中間期の成長率に近い純利益増100%だった場合、株価2980円の時の予想PERは17.5になります。会社の通期予想が純利益70%増だったらPER24.2ということになります。会社予想(純利益57.9%増)で計算するとPER29.3です。通期までこのまま100%近い成長性が続くという確信はもちろんないです。月次を見ながらもし売り上げが低下していけば売ればいいし、このまま継続すればホールドという感じです。PS 次回はコスモス薬品のリスクについて書く予定です。
February 7, 2006
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コスモス薬品の中間期までの進捗率について質問があったので少し考えて見ます。まずコスモス薬品の2006年6月当期予想では売り上げ1037億円(32%増)、営業利益33.6億円(49.4%増)、経常利益36.8億円(49.4%増)、純利益19.9億円(57.9%増)です。そして2006年6月中間期(7-12月)の営業利益17.3億円(99.3%増)、経常利益19.5億円(109.7%増)、純利益10.2億円(119.9%増)です(%は前年中間期との比較)。営業利益でいうと中間期までの進捗率は当期予想の51.4%です。予想の半分ぐらいしかないのなら進捗率はたいしたことないのではという考え方もあると思います。ただこれはコスモス薬品の利益の季節性を考えるとやはりたいした進捗率と思います。昨年のコスモス薬品の中間期の営業利益は通年営業利益の38%でした。コスモス薬品は下期に強いんですね。調剤薬局やドラッグストアは冬に売り上げが伸びるところが多いのですが、コスモス薬品の場合はまた事情が違うと思います。当たり前ですが、コスモス薬品の場合新規出店が多いので(昨年だと1年間で126から160まで増えた)当然後半になればなるほど売り上げ利益ともに増えてきます。コスモス薬品の売り上げは季節性というよりも店の数の伸びと既存店売り上げの伸びの影響が強いのだと思います。仮に中間期までの営業利益を去年並みの利益配分を仮定して計算すると。通年の営業利益は、中間の営業利益÷38×100=45.5億円になります。会社予想の35%増になります。進捗率は前年度の進捗率と比較するのが一番簡単だと思います。もちろん前年と今年が大きな変化がないのが前程条件ですが。前々回のブログで当期成長率が70%は堅いのではと書きました。これについても質問がありましたが、実は特に深く計算した数字ではないです。将来のことなんてわからないというのが私のポリシーですから(笑)。まあでも中間期の成長率が100%なら後半減速したとしても(もっと伸びる可能性もあると思いますが)70%ぐらいはいくのではと思ったからです。将来のことはわからないのですが「慣性の法則」というか、まあしばらくこんな調子が続くのではという根拠しかないです。月が替わるといきなりスーパーの客が激変するとは思いませんし。ドラッグストアに比べるとアパレルは少し不安定ですが。逆に言うと「慣性の法則」が通じるような業種しか選ばないようにしています。メーカーとか航空会社に投資しようと思ったことはありません。結局今成長していれば良いんです。将来のことはわかりません。今通期予想以上の比率で成長していれば通期予想なんてそのうち上昇修正されるんで絶対値の数字はあんまり気にしていません。通期予想と前期決算との比率(売り上げ高でいると32%増)は気にします。これは月次売り上げを追う上での重要な指標になると思います。
February 7, 2006
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コスモス薬品の成長性の日記についての補足です。価格の妥当性について考える前にオマケです。過去ののデータを分析するとコスモス薬品というのは成長意欲があり、いろんな部分を改良していける企業なんだろうという気はします。従来どうりに運営するだけなら既存店が10%も伸びないと思います。既存店のよさは今年だけではなく、ここ2-3年の既存店データもすばらしいと思います。ただそのノウハウはわかりません。こういう会社は新規出店と既存店の売り上げの上昇を常に意識した会社なんだろうと思います。年に何十と出店するそのモチベーションがあるのだと思います。目標を高いところに置いているんじゃないでしょうか。ドラッグストア業界のフージャースという感じがしないでもないですけど。コスモス薬品が成長している良い会社ということは分りました。しかし、これからどうなるかは実は全然わかりません。四国出店で躓くかもしれませんし。この好調があと数ヶ月続くのが、数年続くのかなんて、だれもわからないと思います。コスモス薬品の成長がいつまで続くかなんて考えても難しいと思います。成長が続いている間は投資するし、成長が止まれば売却するで仕方ないんじゃないかと思います。あとはそれを冷静に判断してやれるかどうかという感じでしょうか。セブンイレブンのように成長期が数十年も続く会社もあれば、1-2年調子が良いだけで終わってしまう会社もあります。小売業態の成長は数年は続く場合が多いのでコスモス薬品を買ったのですが、今年は急に減速するかもしれません。あるいはもしかしたら将来サンドラッグを超える業界のリーダーになる会社なるかもしれません。基本的に将来のことなんて誰もわからないんです。株式投資をすること自体がその不確実性と対峙していかないといけない作業だと思います。ただ不確実性を減らすためにはデータを解析していくしかないのかなと思っています。うーん。まとまりのない話で失礼しました。
February 5, 2006
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コスモス薬品は九州を地盤としたドラッグストアです。2004年11月に東証マザーズに上場した会社なのでまだ上場して1年ちょっとです。ドラッグストア業界は小売業の中でも成長しているセクターなのですが、コスモス薬品の成長性はその中でも突出しています。この3年間の売り上げ、および利益の伸びではドラッグストア業界の中でNo1と思います。このグラフを見るとコスモス薬品の売り上げ、店舗数、経常利益、純利益いずれにしても右肩上がりという言葉がピッタリあてはまると思います。ちなみに2006年6月当期予想では売り上げ1037億円(32%増)、営業利益33.6億円(49.4%増)、経常利益36.8億円(49.4%増)、純利益19.9億円(57.9%増)の数字を挙げています。高成長株を買うときは、成長率の高さとその安定性を評価することが必要でと思っています。年度、四半期(四半期決算ごとに売り上げ利益を分割してて計算)、月次で評価してみたいと思います。成長率が高くても、ムラがある企業は止めたほうが良いかもしれません。株価=PER×EPSの理論でいうと、EPSの成長率がその銘柄に対する年間リターンになるし、EPSの成長率がきちんとでないとPERも計算できないので、株価が妥当かどうかの評価もできません。成長率の評価は一番大切と思います。1)直近3年間の成長率の評価(前年度比の成長率)2004年 売り上げ40.1% 営業利益93.6% 経常利益70.7% 純利益277.4%2005年 売り上げ32.4% 営業利益35.0% 経常利益30.3% 純利益33.1%2006年 売り上げ32.0% 営業利益49.4% 経常利益49.4% 純利益57.9%(ただし2006年度は会社予想の数字)コスモス薬品がここ3年間は、売り上げの成長率が毎年30%以上、営業利益は毎年35~70%の成長率を達成していることがわかります。2005年度やや営業利益の伸びが低いのは、この年は本社の引越し(宮崎から福岡)をしたことや、出店ラッシュをしたことが大きいのかもしれません。出店ラッシュは費用や投資が増えるので一時的に利益の伸びが下がる傾向はあります。2)直近3期の四半期の成長率(前年度比の成長率、コスモスは5月決算)2005年第4四半期 売り上げ32.0% 営業利益49.4% 経常利益70.7% 純利益57.9%2006年第1四半期 売り上げ45.4% 営業利益91.7% 経常利益84.6% 純利益108%2006年第2四半期 売り上げ39.0% 営業利益 110% 経常利益 150% 純利益138%直近の四半期決算は売り上げで32~45%増、営業利益で49~110%増と成長しているのがわかります。特に2006年度の利益の伸びは100%近いです。一番最近の2006年第2四半期(9月~11月)は営業、経常、純利益ともに100%以上の伸びです。当年に関しては前年度ではなく、2004年度並の成長率が期待できると考えて良いのではないでしょうか。四半期決算から見た2006年度の上半期実績と当期会社予想を比べると当然「会社予想は低すぎるのではないか?」と気がつきます。営業利益が100%近い伸びを示しているのに、会社予想では50%程度と予測しています。マネックス等のネット証券はPERの数字は会社予想で計算しています。コスモス薬品のスクリーニングデータとしては現在の株価だとPER37.6でした。より現実的な予想PERはもっと低いことになると思います。このより正確なPERに関しては次回以降で考えたいと思います。3)月次の成長率(前年度比) 月次の成長率をクリックするとコスモス薬品の月次情報にジャンプします。月次のデータを全部写す気力はないのでそちらを見ながら読んでください。2006年のコスモス薬品の既存店の売り上げ高と全店売り上げを見ると次のことに気が付くと思います。1)既存店の売り上げが10%増がほぼコンスタントに続いている。小売の月次情報に慣れている投資家ならこのデータに驚くと思います。既存店プラスだったら良しとされる小売業界で、コンスタントに既存店が10%成長する会社なんて私はコスモス薬品以外に知りません。既存店は投資費用も少ないのですが、その既存店の売り上げが伸びるということは小売業にとってこれほどおいしいことはありません。利益の伸びが100%近いのもうなずけます。2)全店売り上げ高は32-46%の伸びが続いている。2006年の会社売り上げ予想は32%増です。会社予想を下回る月は1度もありません。会社が上方修正する必要がまたでてくると思います(既に1度上方修正したのですが)。<まとめ>1)コスモス薬品のここ3年間の成長率は売り上げ30%以上、営業利益は35~70%の成長率である。2)当期の成長は現在まで売り上げ40%、営業利益100%程度で進んできている。会社予想の売り上げ32%、営業利益50%を上回る可能性が非常に高い。3)売り上げ、営業利益の伸びは既存店の伸びに支えられた部分が大きい。(結論)コスモス薬品は利益成長率で年率50%ぐらいは期待して良い会社ではないか。特に当期に関しては利益成長率70%は堅いと思われる。この数字がでたので、次回はこの成長率から価格の妥当性や進捗率について考察してみたいと思います。
February 5, 2006
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投資に期待するリターンは個人によって違うと思います。リターンは年間10%ぐらいで十分、安全性重視で低リターンで良いのなら高成長の株に投資する必要はないと思います。私はリターンの上昇を期待して去年の後半から高成長の株をPFに入れるようになりました。不動産流動化銘柄やコスモス薬品、チムニー、フージャースなどが高成長の銘柄と思っています。リターンを上げる方法には他にもいろんな投資方法があるとは思います。私はバイ&ホールドが好きなので高成長株のホールドを選びました。高成長(営業利益が50%以上増が持続する)の銘柄を買うときのポイントは2つあると思っています。一つは「成長の継続が期待され、かつその成長性がモニターできる銘柄であること」。もうひとつは「買値が適正(割安なのが一番良いのですがなかなかこれが難しい)であること」と思います。逆にいうとこの2つの条件に合わない高成長株を買うのは避けた方が賢明だと思います。「成長の継続が期待され、かつその成長性がモニターできること」私が買いたい成長株は、将来成長する可能性のある株ではなく。現在成長している株です。その株が成長している限り保有してその成長性に応じた株価の上昇を期待するという投資方法です。株価=PER×EPSの理論でいうと、PERの上昇にはほとんど期待しておらず、EPSの上昇に期待する投資方法です。成長の継続性とその成長性がモニターできるという点で私が好きなのは小売業や外食産業、アパレルで月次情報がある銘柄です。こういうリピーター商売の仕事は成長率が低下するにしても普通はなだらかに低下していくと思います。製造業は、価格競争や製品の良し悪しで一気に市場shareが変わる可能性もあるので買ったことはありません。「買値が適正であること」1月21日の日記でも書きましたが、高成長株にあまり低PER(PER15以下)を求めないようにしています。成長率50%が安定して期待できる銘柄でかつ低PER銘柄はあまりないからです。無理に低PERにこだわると、適切な時期に買えずその後株価ははるか彼方に飛んで行ってしまって悔やむということの方が多いからです。かといってPER100なんて銘柄を買ったことはありません。成長率とPERでの関係で適正な水準を自分なりに作っています。100%以上の成長率だとPER40 50%の成長率だとPER3020%の成長率だとPER20、ぐらいの感じでしょうか。でもこの成長率とPERの関係は業種によってもかなり違います。小売やアパレルの適正PERと、マンション業界の適正PERは違います。業種でそれぞれの適正PERが異なるののですが、これはその業種の銘柄のPERを比較した上で感覚をつかむしかないと思います。フージャーズが毎年50%以上の成長率でもPER30までは市場に評価されません。やはりマンション会社はリピーター商売でないので、リスクが高いと思われているのかもしれません。こういう考え方を背景にして、私は去年12月1日にコスモス薬品を2920円で買いました。会社予想のPERで計算するとPER29.3でした。買って2ヶ月経ちましたが2月3日株価は3750円です。次回はなぜコスモス薬品を選んだか、その株価を適正と判断したか書きたいと思います。まずコスモス薬品の成長性の評価について書き、その後価格の妥当性について書く予定です。
February 4, 2006
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1月も終わりました。今月はTOPIXが+3.7%で、私のPFは+4.4%でした。これで計算を始めた去年1月からPFは13ヶ月連続のプラスです。本当に上昇相場が続いていますね。プチ暴落の時に買ったパシフィック、ダビンチ、アセットの不動産流動化銘柄が見事に足を引っ張ってくれています。暴落の時に買いたかった銘柄を買うことは良いとは思うんですが、ここまで下がるとは思ってませんでした。もうちょっと待って買えば良かったですかね。相場観がないもんで仕方ないです。でも暴落の時に、チムニーやコスモス薬品も買い増しできて良かったです。(新規買い)オートセブン(週間ポストを見て買ったわけではありません)、サッポロドラッグ、ダビンチ、パシフィック(売り)ミドリ薬品、マルマン、ライフォート(今月良く頑張った株達)オオゼキ、アインメディカル、薬王堂、チムニー、DMS、ABCマート、レオックジャパン、大新東、オートセブンです。月間MVPはチムニー、大新東、アインメディカル、オートセブンでしょうか。チムニーは買って半年ぐらいなのに初めてのダブルバーガーになりそうです。アインメディカルは分割騒ぎで高騰したのに売らずに持っていたらやっぱり下がってきました。何回やれば学習するんでしょうか。(今月弱かった株達)不動産流動化銘柄の皆さんですね。今月期待します。あとパルとナイスクラップです。(感想)去年の1月のリターンがちょうど今回と同じ4.4%でした。ただ金額の絶対値でいうと資産増加額はかなり違います。複利の効果というのは大きいですね。最近投資方法を理論だけ書いても、具体性がないとあんまり言わんとすることが理解してもらえないのではと感じています。今度具体的に何を考えてこの成長株を買うと判断し、何を指標としてホールドしているのか書いてみようかと思います。題して「何を考えて私はコスモス薬品を去年12月1日にPER30の2920円で買ったのか?」という感じで、少し詳細に書いてみたいと思います。リスクをなるべく減らして、リターンを得るには安定した成長株を買ってホールドするのが一番良いのではと個人的には思っています。リスクをどうやって減らそうとして、リターンをどれくらい計算しながら銘柄選びを行っているのか書いてみます。
February 1, 2006
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