2020.10.10
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カテゴリ: 生き物
​​昨日、紅葉したブルーベリーの枝に、ミノムシがくっついているのを見つけました。なんか、久しぶりにミノムシを見た気がします。



子供の頃には、よく枝からぶら下がって風にゆれているのを見ていた気がします。

最近見ないな・・・と思ったら、知らないうちに ​絶滅危惧種​ になっていました。

日本にいるミノムシは、たいていオオミノガとチャミノガで、その幼虫がミノムシです。

蛾の幼虫が入っているとは知っていたのですが、今回調べていて、本当に驚いた!!

なんと、
​オスは羽化して翅と脚が生えるけれど、口がないから食事しないまま、ミノの中のメスと交尾を終えたら死んでしまう。​​
​メスは、羽化することなく翅も足も口も無いままミノの中で卵を産み、卵が孵化するまで待ってミノから落ちて、死んでしまう。​

衝撃でした。
画像検索してみましたよ。


翅は場所をメスを探すだけのためのもの なんですね。

メスは 幼虫時代を過ごしたミノの中でそのまま成虫となって、フェロモンを出してオスを呼び、自分が脱皮した皮の中に1000個くらいの卵を産みます。 そして自分の体に生えていた毛でふたをして、孵化を待ちます。 無事孵化を見届けたら、ミノの下の穴から地上に落下して死んでしまう。

孵化した幼虫は、それぞれミノから出て自分の体にあったミノを作りながら成長していき、8令幼虫になったら口のないオスか、卵を産むだけのメスとなって、次の世代に命をつなぐ。

幼虫の間は、ミノから顔を出して、どんどん植物の葉を食べているし、移動する楽しみもあるかもしれないけれど、大人になったら、もう何も食べない、次の世代を作るだけ 。10月過ぎに越冬の準備をしてから、翌年さなぎになってからも何も食べない。大人になったら口がないから食べられない。

うーん、この人生を選択して、生き延びてきたのね。

でも、一匹のメスから運がよければ1000匹の子供が生まれて増えるはずなのに、今はほとんどいなくなってしまったのは、オオミノガヤドリバエという寄生ハエのせいのようですよ。

ミノムシが食べている葉っぱに卵を産み付けて、卵ごとミノムシの幼虫に食べてもらう。そうすると、幼虫のおなかの中で孵化して幼虫を食べる、ということですね。
ひえ~。



ブルーベリーにぶら下がっているミノムシは、そのままにしておいてあげよう。




では、ちょっと嬉しかったこと。




がんばって剪定した甘夏の木。弱った枝を落として、中心部分の枝も落としました。

毎日、何種類もの蝶や蛾がやってきます。


あ、トンボもね。


この間と同じトンボかな?


成虫になってからのトンボは、長くて一か月くらい、途中で食べられたりして10日くらいで死んでしまうトンボも多いらしいから、ゆっくりしていってね。




水仙の芽がどんどん伸びているし、


白の秋明菊も咲いた。


庭をうろうろしていると、うれしいことをたくさん見つけることができますね。

​​





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Last updated  2020.10.10 14:18:55
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