星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.08.03
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無事当日券を買って(€45)軽食を食べてからオペラ座へ。

 2014年、オペラ座ガルニエで何か一つオペラかバレーを見てみたいという思いだけで見た「オルフェオとエウリディーチェ」をシンガポールに帰って来てから内容を調べてみました。

 「ギリシャ神話」に題材を得、日本では「オルフェウス」と言う名前で有名な竪琴の名人と彼の妻との永遠の愛を描いた物で1762年にイタリアの作曲家「グルック」による楽曲で初演とあります。

 毒ヘビにかまれ亡くなってしまったオルフェオの妻「エウリュディーチェ」を連れ戻すために全知全能の神「ゼウス」の許しを得てオルフェオは黄泉の国に向かい、無事彼女を見つけることが出来ます。彼女を黄泉の国から連れ戻すただ一つの約束事は「振り返って彼女を見ない事」でした。

 ところがあともう少しのところで不安に駆られ彼が振り返ったため、彼女はその場で息絶えてしまいます。嘆き悲しむオルフェウオに「愛の神」が「お前の愛の誠は十分示された」と許しを与え息を吹き返した彼女とハッピーエンドとなります。

 ところが、先週読み始めた「ギリシャ神話」の中では「死の国に下りていった純愛」というタイトルで描かれています。父の「アポロン」から竪琴をもらった「オルフェウス」は竪琴の名人になり最も美しいニンフ(女性の精)「ユーリディケ」と故郷のトラキアで結ばれます。

​ 彼女が毒蛇にかまれてオルフェウスが黄泉の国に行くこと、振り返らないという約束とその約束を破ってしまうことまでは同じです。しかし約束を破ったことで彼女は息絶え、オルフェウスは失意のままトラキアに戻ってきます。

 そして彼の竪琴の音に惹かれ失意の彼の心を捉えようとするトラキアの女たちに目をくれようともしないオルフェウスに徐々に憎しみを増していった彼女たちによって全身を引き裂かれへブル河に投げ込まれてしまいます。


「竪琴でオルフェウスの首を運ぶトラキアの女」 ギュスターブ・モロー ネットの画像から

 川面を流されていきながら竪琴にのったオルフェウスの首は悲しい歌を歌い続け、ムーサの女神たちによってオリンポスの山に葬られます。

 幽霊となったオルフェウスは再び黄泉の国に行きユーリディケと再会し永遠の愛をそこで誓うことになります。

 どちらもハッピーエンドと言えばハッピーエンドですが、オペラやバレーでは最後の悲惨な殺害の場面は描きたくなかったのかなと推測するのみです。

 そして「一口メモ」では似たお話として「古事記」の中の「イザナギとイザナミ」のことが書かれていて「神話には世界共通のストーリーがあるのですね」とあります。








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最終更新日  2023.08.19 09:29:55
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