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2020
年1月、シンガポールではコロナウィルスはまだ「対岸の火事」という状況の中、予定通りミャンマーにある日系企業の駐在員としてヤンゴンに勤務している友人一家を訪ねる旅に出ました。
ヤンゴン空港で出迎えを受け市内のホテルにチェックインした後、時間を気にする様子でどうしても日没前にパゴダ(お釈迦様の髪の毛や骨などを納めた仏塔)に到着したいということでした。
「シュエダゴンパゴダ」 ヤンゴン市内
その時は「何故日没前?」と思ったのですが、日没前の黄金色の壮大なパゴダと日没後ライトアップによってさらに黄金色が際立つパゴダの様子の違いを体感して欲しいという「おもてなしの心」からでした。どちらも甲乙つけ難い壮観でしたが、ライトアップの効果はやはり息を飲む迫力がありました。
東西南北に参道(出入口)がありどこからでも出入りできるようになっています。まずそこで
10000
チャット(日本円で 750
円ほど)の入場券を購入し、履物を持参のビニールの袋に入れ素足で仏塔内に入ります。旅行前に友人からパゴダではその人の生まれ曜日によってお祈りをする場所が違うので曜日を確認してくるようにとアドバイスがありました(ネットでも簡単に調べられます)曜日によって神様(動物)が違っていて土曜日生まれの私の神様は「龍」で方角は南西です。広い塔内でやっと見つけ見よう見まねで柄杓を手に取り水を何回か「龍」の像にかけお祈りをしました。
因みに仏塔の「金」は4年毎に張り替えられその「金」は国民の寄付で賄われているということでした。富める人も貧しい人も身の丈にあった寄付をするのがミャンマーでの伝統習慣で、
ミャンマー人の宗教心に厚く穏やかで思いやりのある気質の一因になっているのだと感じました。
入口が 4
つあり、曜日が 7
つではなく 8
つある謎は翌日バガン観光の際ガイドのキンさんが丁
寧に説明してくれました。
2019年に世界遺産に登録されたばかりの「
バガン」は観光には絶対に外せないということで友人から現地で旅行代理店を経営する鈴木さんを紹介してもらい、ちょっと贅沢な日帰り旅行プランを立ててもらいました。
ヤンゴン空港から片道 1
時間 20
分のニャウンウー空港に早朝到着しましたが、意外に肌寒いほどでした。生粋のミャンマー人、オールドバガン生まれで日本語が堪能な女性ガイドのキンさんと鈴木さんが手配してくれた車に乗り込み早速観光開始です。
バガンの遺跡(仏塔、寺院等)は西暦 1000
年から 1200
年の間に建てられた物がほとんどだそうで、その数は数千に及ぶと言われています。観光スポットであるアーナンダ寺院、シュエズィゴンパゴダ、ティンローミンローパゴダを回り、時にはパゴダを前にしてにひさしのある小屋風のところに座ってじっくりキンさんの説明に聞き入りました。
「アーナンダに行かずしてバガンに行ったと言うべからず」
そして私の「疑問」にも快く回答してくれました。
1.
どうしてパゴダには 4
つの出入り口が?・・・ミャンマーではお釈迦様は 4
人いると信じられています。最後のお釈迦様がゴータマシッタルダです。 4
人のために出入口が 4
つあるそうです。そして今5人目のお釈迦様の出現を待っています。
2.
どうして 8
曜日?・・・ミャンマーでは惑星が 8
つあるため曜日も8曜日にしたそうです(水曜を午前と午後に分けて 2
曜日にしています)
ヤンゴンへ戻る夕方 6
時台の飛行機に間に合うようにぎりぎりの時間まで観光とおしゃべりを続け、気が付くとお釈迦様の説法を聞いたようなすっかり自分が浄化された気分になっていました。
その年の4月にヤンゴンで突然インターナショナルクリニックが閉鎖し、友人一家は一旦日本への帰国を余儀なくされました。そして今年2月に起こったクーデターによってミャンマーへ戻ることが出来るのかどうか予測不能の状態です。
あの穏やかな空気が流れ、旅行中に出会った敬虔で控え目で笑顔の美しいミャンマーの人達に突然起こった出来事が未だに信じられない気持ちです。バガンでやり残した事「一泊して気球にのって夕暮れのパゴダを空から眺めること」は未だいつか実現したい夢の1つです。
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